無線の運用で『本日は晴天なり』というフレーズを聞くことがあります。しかも土砂降りの雨の時にも聞いたことがあります。むしろ、悪天候の日に『本日は晴天なり』を聞くことが多く感じるのですが、筆者の気のせいでしょうか?

それはともかく、無線における『本日は晴天なり』というフレーズ、これにはいったいどういう意味があるのでしょうか。

その前に、アマチュア無線によって引き起こされる場合がある電波障害について考えてみましょう。

アマチュア無線と電波障害

アマチュア無線技士の資格を取得するにあたり、何度も問題集を読みましたが、電波障害に関する問題が出題されました。

図らずもアマチュア無線機から発せられる電波が、自分の家やご近所の家電に影響を与える場合がありますから、アマチュア無線を運用するに当たり電波障害についての知識はやはり必要になるでしょう。

電波障害をインターフェアとも言いますが、電波障害を受ける可能性のあるものは試験でも出たとおり、テレビやラジオなどといった家電製品です。

とはいうものの、最近の家電ではしっかりと対策されており、影響を受けることは昔に比べ少なくなったそうです。しかし、万が一、近隣から苦情が出た場合は早急に対策をすることが義務として定まっています。

試験電波の発射と『本日は晴天なり』

そこで、試験電波を発射して影響の調査を行う場合があります。試験電波も適当に出してよいわけではありません。無線局運用規則 第三十九条で明確に決められており、下記のように出すことが決められています。

無線局は、無線機器の試験又は調整のため電波の発射を必要とするときは、発射する前に自局の発射しようとする電波の周波数及びその他必要と認める周波数によって聴守し、他の無線局の通信に混信を与えないことを確かめた後、次の符号を順次送信し、更に一分間聴守を行ない、他の無線局から停止の請求がない場合に限り、「本日は晴天なり」の連続及び自局の呼出符号一回を送信しなければならない。この場合において、「本日は晴天なり」の連続及び自局の呼出符号の送信は、十秒間をこえてはならない。

(一)ただいま試験中(EX) 3回

(二)こちらは(DE) 1回

(三)自局の呼出符号 3回

2 前項の試験又は調整中は、しばしばその電波の周波数により聴守を行ない、他の無線局から停止の要求がないかどうかを確かめなければならない。

無線局運用規則より http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25F30901000017.html

そうなのです。この『本日は晴天なり』とは電波法に基づき無線局の運用方法について定めることを目的とする総務省令『無線局運用規則』で定められたレッキとした無線用語だったのです。その日の天候に関係なく、必ず「晴天なり」と言うことが決められているので、雨でも雪でも「本日は晴天なり」というのが決まっています。雷雨だからといって勝手に「本日は雷雨なり」などと言うのはよくありません。

もともとは英語の発声試験に使われる『It’s finetoday』から来ていますが、マイクテストにも使用されています。


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