消防・防災ヘリのカンパニーラジオとは

すでにご紹介しているとおり、航空機版業務無線とも言えるべき無線がカンパニーラジオです。

エアラインのカンパニーラジオ受信方法解説

実はこのカンパニーラジオ、大手航空会社以外にも警察や消防など行政機関のヘリも使用しています。

人命救助に携わる第一線のエアレスキューといえば、それぞれの都道府県が配備する防災ヘリや消防局の消防ヘリです。とはいえ、消防ヘリでも一部の消防局のみの配備。たとえば北海道では政令指定都市である札幌市消防局のみが消防ヘリを運用しており、その他の道内市町村は配備していません。

そこで機動性を活かした救助支援を道内各市町村役場から要請された場合、日中であればホームベースとする札幌丘珠空港から、道防災航空隊の所有する道防災ヘリ「はまなす」や、警察24時でお馴染みの道警本部地域部航空隊の「ぎんれい」などに出動要請がなされます。

警察のヘリを運用するのは各都道府県警察本部地域部に編制された航空隊だ!都道府県警察航空隊とヘリコプターの運用

夜間や悪天候であれば、航空自衛隊航空救難団の全天候型救難ヘリの出番です。

航空救難団の任務と救難機

さらに刑務所から脱走犯が出れば、赤外線カメラを積んだ海上保安庁ヘリによるスペシャル・ミッションです。

消防、防災ヘリのカンパニーラジオ

消防、防災ヘリのカンパニーラジオも業務連絡が主で、救助事案の場合は救助開始の地点および開始時刻、要救助者の情報などが一般に交わされます。

ただし、警察ヘリの場合、犯罪取締りに関する連絡はデジタル警察無線で交信しており、カンパニーラジオを使うことは100%ありません。また消防でもデジタル無線を使うことが増えています。

資料 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/ktk/Helicopter/shiryo8.pdf

防災ヘリ、警察・消防の各ヘリがカンパニーで使うコールサインはJAナンバーのほか、JAナンバーをもじったコールサイン(北海道警察は”HP”をもじったホテルパパやハッピーなど)、さらに機体についてる愛称などを使います。

【カンパニーラジオ(MHz)】
129.750 131.150 131.875
131.925 131.975

出典 https://radiolife.com/security/2052/

ドクターヘリとして、警察用として世界各国で人気のヘリ・ユーロコプター EC135。画像はドクターヘリ。外部スピーカーに加え、着陸時に鳴らすサイレンも搭載。 EC135には都会的な空がよく似合う。ビルの谷間で。そして屋上で。静穏性に優れてはいるが、それでもテールローターのないノーターシステムを採用したマクドネル・ダグラスMD902に比べると相当大きい。緊急搬送にも使用される消防ヘリや防災ヘリ、さらにドクターヘリなどは地上の消防、救急隊と密接に連携する関係から、第三者が傍受できないデジタル消防無線を使用する場合もある。

一方、事件や事故現場の上空でマスコミや行政機関のヘリが数機集まると、通常は122.60MHzローカルが開局し、お互いが位置情報を伝えるなど、安全上の注意喚起を行いますが、相手の会社のカンパニーの周波数に割り込む場合もあります。

『ヘリテレ連絡波』も聞き逃せないが平時の交信頻度は少ない

現代の消防防災ヘリや警察ヘリにはテレビカメラ・ヘリコプターテレビ電送システムが装備されており、災害時などは災害対策本部などへ14.80GHzなどで映像電送ができます。当然、ヘリテレ用周波数は映像送信用ですから、380MHz台に割り当てられている音声連絡波を傍受しましょう。

ヘリテレ連絡波の周波数各種資料 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/ktk/Helicopter/shiryo8.pdf

ただし、これまで電波遮へいの発生によって通信できない空白地帯が全国各地に存在していた問題の解消手段として、2013年からは東京消防庁がヘリテレに代わって新たにヘリサットと呼ばれるヘリコプター直接衛星通信システムを導入しており、ヘリサットが主流になれば将来的にヘリテレは廃止されていくでしょう。

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