<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>映画 | シグナリーファン</title>
	<atom:link href="https://amateurmusenshikaku.com/tag/%E6%98%A0%E7%94%BB/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://amateurmusenshikaku.com</link>
	<description>無線受信・自衛隊・警察装備・防災系専門サイト</description>
	<lastBuildDate>Tue, 14 Apr 2026 05:58:16 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=6.9.4</generator>
<atom:link rel="hub" href="https://pubsubhubbub.appspot.com"/>
<atom:link rel="hub" href="https://pubsubhubbub.superfeedr.com"/>
<atom:link rel="hub" href="https://websubhub.com/hub"/>
<atom:link rel="self" href="https://amateurmusenshikaku.com/tag/%E6%98%A0%E7%94%BB/feed/"/>
	<item>
		<title>CB無線で悪ノリ→仕返しされる『ロードキラー』解説</title>
		<link>https://amateurmusenshikaku.com/joyride/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[シグナリーファン編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 03 Mar 2025 22:47:44 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[お騒がせ無線]]></category>
		<category><![CDATA[無線とエンターテイメント]]></category>
		<category><![CDATA[CB無線]]></category>
		<category><![CDATA[HF]]></category>
		<category><![CDATA[フィクション]]></category>
		<category><![CDATA[映画]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://amateurmusenshikaku.com/?p=5973</guid>

					<description><![CDATA[画像の引用元『ロードキラー （原題・Joy Ride）』配給：20世紀フォックス映画 正体を偽るってことは、相手の本気をなめてるってことでもある。 世の中には、冗談が通じないヤツもいる。 それが、サイコなトラッカーだった [&#8230;]]]></description>
			<br />
<b>Warning</b>:  Trying to access array offset on false in <b>/home/webproducts/amateurmusenshikaku.com/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php</b> on line <b>637</b><br />
<br />
<b>Warning</b>:  Trying to access array offset on false in <b>/home/webproducts/amateurmusenshikaku.com/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php</b> on line <b>637</b><br />
							<content:encoded><![CDATA[<p>画像の引用元『ロードキラー （原題・Joy Ride）』配給：20世紀フォックス映画</p>
<p>正体を偽るってことは、相手の本気をなめてるってことでもある。<br />
世の中には、冗談が通じないヤツもいる。<br />
それが、サイコなトラッカーだったら─<strong>君なら、逃げ切れるか？</strong></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">ネカマは死なず、ただ形を変える─無線でネカマやったバカ兄弟の話</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">無線でネカマ、ダメ絶対─映画『ロードキラー』が教えてくれる“好奇心は地雷”</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">アメリカの本場CB無線</a></li></ol></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">CB無線機を使ってトラック運転手相手に悪ふざけ･･･彼らが払った代償とは？</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">見どころ</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">20代の男が無線で女のフリをできるのか？</a><ol><li><a href="#toc7" tabindex="0">「ボク、男です（ツン）」──無線少年の悲哀</a></li></ol></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">まとめ――悪ノリの代償は大きい</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">ネカマは死なず、ただ形を変える─無線でネカマやったバカ兄弟の話</span></h2>
<p>突然だけど、「ネカマ」って聞いたことある？<br />
─男がネットで女のフリして、男を釣る遊び。今となっては古典芸能みたいなもんだけど、インターネットがまだ「趣味の悪い公園」だった時代には、確かに文化だった。</p>
<p>匿名掲示板やチャットで、「会いませんか♡」なんて女言葉で誘いをかける。釣られた中年男性はドキドキしながら待ち合わせ場所に向かう。でも、もちろん誰も来ない。<br />
……いや、実は来てるんだよな。「女装美少女」じゃなくて、「遠くから望遠で撮影してるイタズラ小僧」が。</p>
<p>そのおっさんの姿が、翌日には「今日の哀愁」みたいなタイトルで晒されて笑い者にされる。それで完結するという、まさにネット黎明期の“儀式”。</p>
<p>もちろん当時も「性別詐称だ！最低！」みたいな騒ぎはあったけど、目的はせいぜい笑いを取ること。今みたいに「口座番号教えて」だの「ギフトカード送って」だの、現金に直結する詐欺じゃなかった。むしろ平和だったかもしれない。</p>
<p>で、現代における“ネカマ2.0”とも言える存在が「バ美肉」。<br />
中身は渋いおっさん、でも姿は3Dの萌え美少女。「ボクっ娘Vtuberです☆」なんて高音ボイスで配信しながら、晩酌で缶チューハイ開けてる光景は、ある意味で清々しい。</p>
<p>そしてそんな“ネカマ文化”を、もっとアナログに、もっと愚かに実践したバカがいた。</p>
<p>─<strong>そう、無線でネカマ。</strong></p>
<p>しかもそれをやったのは、実の兄弟だ。</p>
<p>舞台は2001年公開のアメリカ映画『ロードキラー（原題：Joy Ride）』。</p>
<p class="" style="text-align: center;" data-start="717" data-end="834"><img fetchpriority="high" decoding="async" class="size-large wp-image-10543 aligncenter" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/33bd57b346a53472aef5bc3ed3694a21-1024x228.jpg" alt="" width="728" height="162" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/33bd57b346a53472aef5bc3ed3694a21-1024x228.jpg 1024w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/33bd57b346a53472aef5bc3ed3694a21-300x67.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/33bd57b346a53472aef5bc3ed3694a21-768x171.jpg 768w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/33bd57b346a53472aef5bc3ed3694a21-1536x342.jpg 1536w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/33bd57b346a53472aef5bc3ed3694a21.jpg 1914w" sizes="(max-width: 728px) 100vw, 728px" />画像の引用元『ロードキラー （原題・Joy Ride）』配給：20世紀フォックス映画</p>
<p>こいつがまた、コメディありの青春ロードムービーかと思いきや、<strong>「無線で女のフリしたら、とんでもないサイコトラッカーを釣っちまいました」っていう、狂気のホラー。</strong></p>
<p>兄弟はCB無線で“キャンディ・ケイン”なんてセクシーな名前を名乗って、深夜にドライバー相手に釣りを始める。</p>
<p>で、釣れたのがよりによって、常識もブレーキもない殺人鬼トラック運転手。<br />
男は女の声を信じてモーテルまでやってくる。けど、そこにいたのは、女じゃなくてバカ兄弟。はい、地獄スタート。</p>
<p>もちろんその後、彼らはとんでもない追跡劇に巻き込まれる。「軽いノリ」が「命がけの逃走劇」になるまで、時間にしてわずか数時間。</p>
<p><strong>つまり、ネカマは命がけになることもあるっていう、教育映画（？）なんだよね、これ。</strong></p>
<h2><span id="toc2">無線でネカマ、ダメ絶対─映画『ロードキラー』が教えてくれる“好奇心は地雷”</span></h2>
<p>『ロードキラー』─それは、声だけの出会いが最悪の現実になる瞬間を描いた、無線マニア必見の狂気ロードムービー。</p>
<p>兄弟って、どうして時々、信じられないほどバカなことを始めるんだろうね。</p>
<p>2001年の映画『ロードキラー（原題：Joy Ride）』に出てくる兄弟は、そんな“バカ”の理想形。何をやらかしたかというと──CB無線で女の声を使って、見ず知らずの無線オヤジをからかうっていう、まさかの“無線ネカマ”。</p>
<p>「ワイ、ええ女やで〜♡」って、軽い気持ちで声色変えて、遊び半分で電波を飛ばしてたら─</p>
<p>無線の向こうから返ってきたのは、<br />
「……お前、覚えとけよ」っていう、冷たくて低い声。</p>
<p>はい、詰みました。</p>
<p>釣った相手が、よりによって“常識を遥かに踏み外した本物のヤバいやつ”。<br />
それから兄弟は、自分たちが引き金を引いてしまった“地獄のドライブ”に巻き込まれていく。</p>
<p>始まりは無線。<br />
その声ひとつで、全てが狂っていく。</p>
<p>この映画、ただのサイコスリラーじゃない。<br />
無線で釣った相手にブチギレられて、車ごと命を狙われるとか、完全に現代の“電波版怪談”。</p>
<p>でも面白いのは、舞台が広大なアメリカのハイウェイってとこ。<br />
逃げ道は広い。空はどこまでも青い。でも、安心感はゼロ。<br />
どこまでも続く道が、むしろ逃げ場のない圧力になる。まさに“開放感×絶望感”の二重奏。</p>
<p>そして何より──無線が物語の心臓部になってるので、無線クラスタにも刺さる一本だ。</p>
<hr class="" data-start="734" data-end="737" />
<h3><span id="toc3">アメリカの本場CB無線</span></h3>
<p>CB無線（Citizen’s Band Radio）といえば、日本でも一部では根強い人気を誇る“ライセンスフリー無線”。<br />
アメリカでは1958年から制度化され、特に70年代〜80年代にかけてはトラック運転手や旅人の相棒として、大ブームになった。</p>
<p data-start="758" data-end="882"><img decoding="async" class="aligncenter wp-image-9366 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/america_cbmusen.jpg" alt="CB無線" width="1018" height="581" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/america_cbmusen.jpg 1018w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/america_cbmusen-300x171.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2023/05/america_cbmusen-768x438.jpg 768w" sizes="(max-width: 1018px) 100vw, 1018px" /></p>
<p>FCC（連邦通信委員会）のお墨付きの機器を使い、ルールさえ守れば免許不要。だから広く一般に浸透した。<br />
今もアメリカでは、ドライブ旅行の途中で道路情報を交換したり、取り締まりを警告しあったり、単に“しゃべりたくて”使ってる人も多い。</p>
<p>スマホの普及で役目を終えたかと思いきや、CB無線は生きてる。むしろ文化として、静かに呼吸を続けてる。</p>
<p>だからこそ、『ロードキラー』はただのホラーじゃない。<br />
CB無線文化そのものへのオマージュでもある。<br />
けれど、それと同時にこうも言っている。</p>
<p><strong>「その電波、ほんまに誰に届いてるか、分かってるか？」</strong></p>
<p>“ちょっとした悪ノリ”が、文字通り命取りになる瞬間を描いたこの映画、<br />
ネカマごっこで遊んでた過去がある人も、CB無線にロマンを感じる人も、一度観て損はない。</p>
<p>とくに州間高速道路を東西南北にぶった切るように走ってるトラックドライバーにとって、砂漠も森林も「日常の風景」。人っ子一人いない道を何時間もかけて進むことも、もはやルーティン。</p>
<p>で、そんな場所で事故でも起きたらスマホは圏外。頼れるのは“電波塔”じゃなくて“相手のトラッカー”ってわけだ。</p>
<p>だからこそ、アメリカではCB無線を使うドライバーが多い。速度取り締まりの情報から、武装強盗の出没、事故や急病のSOSまで、お互いの安全のためにリポートを飛ばし合う。要するに、“しゃべるインフラ”ってやつだ。</p>
<p>ちなみに、あの『Xファイル』にも出てきた。UFOの目撃情報をCB無線でやり取りしてるトラッカーたち。いやもう、それっぽい連中がそれっぽい場所でそれっぽい話してて最高だった。</p>
<p>で、CB無線とトラック野郎の絆をテーマにした映画といえば、1978年公開の『コンボイ』。巨大なトラック軍団がCB無線で連携しながら、権力に立ち向かうロードムービーの名作だ。</p>
<iframe src="https://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amateurmusenshikaku-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000657NOU&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
<p>ちなみに、州によっては警察や保安官事務所がCB無線を傍受してることもある。非常時のための緊急通報チャンネル（9ch）はそのための存在だ。</p>
<p>それぐらい、CB無線ってやつはアメリカ社会で“ちゃんと機能してる”通信手段ってわけ。</p>
<p>映画『ロードキラー』の中では、兄のフラーがCB無線の交信距離は「だいたい8キロくらい」なんて言ってたけど、実際のところ、見通しがよければ数十kmは楽勝。</p>
<p>それに、夏場に発生するEスポ（スポラディックE層反射）を使えば、2000km超えのDX（遠距離交信）も可能。日本で言えば、北海道と沖縄が直接つながっちゃうレベル。27MHzっていう短波帯ならではの恩恵ってやつだ。</p>
<p>ただし注意点がひとつ。アメリカで売ってるCB無線機は、日本国内で使うと電波法違反になる。周波数帯がちょっとズレてるからね。</p>
<p>とはいえ、使ってる変調方式（AM/SSB）や電波のクセはほぼ同じ。アメリカのCB無線は、26.965〜27.405MHzの範囲で、10kHz間隔の40チャンネル。これが彼らの“共通言語”ってやつだ。</p>

<a href="https://amateurmusenshikaku.com/hf/" title="短波（HF）と電離層を利用すれば外国との交信も可能" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/no-image-160.png" alt="" class=" internal-blogcard-thumb-image" width="160" height="90" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">短波（HF）と電離層を利用すれば外国との交信も可能</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">「短波放送」とは、3〜30MHzの短波帯（HF / High Frequency）を用いたラジオ放送のことです。しかし、「短波」はラジオだけでなく、アマチュア無線や業務無線（船舶、航空、気象、軍用など）でも広く使われています。短波帯の大きな...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://amateurmusenshikaku.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">amateurmusenshikaku.com</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2024.04.02</div></div></div></div></a>
<p>ただし、米国ではCBは依然として人気があるものの、昨今ではFMモードかつUHF帯を使うGMRS(General Mobile Radio Service)に急速に押されつつあるようだ。</p>
<p>GMRSはFRS同様の無線機(出力5W又は50W、FRSの14CHを含む30CH)で、米国、カナダ国内で使用が認められている米国規格の無線機である。</p>
<h2><span id="toc4">CB無線機を使ってトラック運転手相手に悪ふざけ･･･彼らが払った代償とは？</span></h2>
<p>CB無線を軽はずみな遊びに使ったことで、兄弟が払うことになる代償──それが本作の核心部分である。</p>
<p>ちょっとした悪ふざけが、まさか身の毛もよだつような事件に発展するとは、誰が予想できただろうか。</p>
<p>酒に酔って騒ぎを起こし、留置場に放り込まれたのが兄・フラー（スティーヴ・ザーン）である。</p>
<p>無視しておけばよかったものを、母親から「迎えに行ってやってくれ」と頼まれたばかりに、弟のルイス（故・ポール・ウォーカー）はしぶしぶ引き取りに向かうこととなる。</p>
<p>本来であれば、ルイスは恋人ヴェナと二人でのんびりドライブを楽しむはずだった。だが、兄を迎えに行くために旅程を変更し、コロラドへ進路を取る羽目になったのである。</p>
<p>久々の再会を果たした兄弟は、古びたビンテージカーで再び旅を再開する。道中、立ち寄ったガソリンスタンドで、フラーはCB無線を車に取り付けてもらう。代金は40ドル。</p>
<p>表向きは道路情報を収集するためだと言うが、果たしてそれだけなのか。</p>
<p>ルイスはCB無線そのものにまったく関心を示さない。それどころか、車体にホイップアンテナを取り付けるために穴を開けられてしまい、あきれて苦笑いだ。</p>
<p>だが、フラーはそんなことなど意に介さない。早速マイクを手に取り、州内を走るドライバーたちに向けて電波を飛ばした。</p>
<blockquote><p>「交信求む。西へ向かっている車はいるか？ こちらは“ブラックシープ”と“マザコン坊や”（ルイス）だ。高速80号を東へ向かっている。パトカーがいたら教えてくれ！」</p></blockquote>
<p>“ブラックシープ（厄介者）”を名乗るその声に、無線の向こうから誰かが応答してくる。</p>
<blockquote><p>「ジェームズタウンに一台いるぜ」</p></blockquote>
<p>&nbsp;</p>
<div id="attachment_5978" style="width: 1216px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-5978" class="wp-image-5978 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2021/05/joyride_002.jpg" alt="CB無線" width="1206" height="572" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2021/05/joyride_002.jpg 1206w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2021/05/joyride_002-300x142.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2021/05/joyride_002-1024x486.jpg 1024w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2021/05/joyride_002-768x364.jpg 768w" sizes="(max-width: 1206px) 100vw, 1206px" /><p id="caption-attachment-5978" class="wp-caption-text">2人のオンボロ・ビンテージカーに取り付けられたCB無線機Cherokee Nightrider 150。なお、チャンネル表示は19ch。これは実際に非公式の「高速道路情報」チャンネルとして米国で一般的。州間高速道路を走るトラックの運転手や旅行者が主に使用。Copyright © 2001 21st Century Fox Inc. All Rights Reserved.</p></div>
<p>CB無線と親切な運転手の道路情報アドバイザリーのおかげで、しばらくは快適なドライブになるはずだったフラーとルイスの兄弟。</p>
<p>この時点では、兄弟はまだのんきであった。しかし、この先に冗談では済まされない恐怖が待っていることなど、彼らは知る由もなかった。</p>
<p>今になって振り返れば、フラーがガソリンスタンドでCB無線を車に取り付けた本当の目的が、果たして道路情報の収集だったのか、それとも別の何かだったのか──そのあたりが怪しい話である。</p>
<p>そうこうしているうちに、どこか気取ったような無線の交信が聞こえてきた。話していたのは「レインマン」と名乗る人物だった。</p>
<p>フラーはこのレインマンのしゃべり方が気に入らなかったらしく、悪ノリ気分で弟のルイスに「女のふりをしてからかってみろ」とけしかけた。</p>
<p>その相手というのが、トラック運転手のラスティ・ネイルである。</p>
<p>最初は乗り気ではなかったルイスも、兄に押し切られる形で、裏声を使い女を演じることにする。</p>
<p>ところが、やっているうちに面白くなってきたのか、ルイスは次第に調子に乗り始める。どうやら彼は、昔から高い声を出して男子をからかうクセがあり、それなりに得意分野だったらしい。</p>
<p>ルイスが演じたのは「キャンディ・ケイン」というキャラクター。アメリカではおなじみの杖のような形をした飴の名前から取っている。</p>
<p>しかも、「身長175センチ、碧眼で肩までのブロンドの白人美女」という細かい設定まで用意していた。悪ふざけにしては凝りすぎである。</p>
<p>ラスティがいい感じに乗ってきたタイミングで正体を明かし、ゲラゲラと笑って終わる予定だった。しかし──</p>
<p>何かの拍子で無線の調子が悪くなったのか、それとも電波の状態が不安定だったのか、ラスティとの通信が途絶えてしまう。</p>
<p>その瞬間が、ルイス──いや「キャンディ・ケイン」の運の尽きであった。</p>
<p>ラスティはルイスの演技を真に受け、実在する女性だと信じ込んでしまう。そして、ストーカーのように本気で探し始めたのだ。</p>
<p>CB無線を通じて「誰かキャンディ・ケインを知らないか？」と呼びかけ続けるラスティ。</p>
<p>ここからが、地獄の始まりだった。</p>
<p>だが、そんなこととは露知らず、フラーはさらに悪ノリを加速させる。泊まったモーテルで少し絡んできた初老の男に対し、「ラスティを17号室に呼びつけてやれ」と言い出す。</p>
<p>その部屋は、まさにその男が泊まっている部屋であった。</p>
<p>ルイスは再び「キャンディ・ケイン」になりきり、ラスティを17号室に誘導する。</p>
<p>そして、結果は最悪だった──ラスティは本当に現れ、その男をどこかに連れ去ってしまった。</p>
<p>翌朝、その男は「顎をもぎ取られた」状態で発見される。凄惨な事件であった。</p>
<p>当然ながら大騒ぎとなり、警察も介入。兄弟は悪ふざけの顛末を正直に話したことで、直接的な容疑は免れたものの、地元の保安官から「二度とこの州に足を踏み入れるな」と厳重な警告を受ける。</p>
<p>ようやく事態が収束したと思った兄弟は、その地を一刻も早く離れようとするが──</p>
<p>ここからが、本当の恐怖の幕開けであった。</p>
<iframe src="https://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amateurmusenshikaku-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000PMGT76&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
<h2><span id="toc5">見どころ</span></h2>
<p>やはり、兄弟の何気ない悪ふざけが、徐々に取り返しのつかない事態へと発展していく様子が、背筋が寒くなるような緊張感を生み出していて見応えがある。</p>
<p>フラーの軽率なノリと、それに渋々付き合わされるルイスという構図もリアルであり、CB無線の使い方が次第にエスカレートしていく流れも、良いアクセントとなっている。</p>
<p>フラーが気まぐれな遊び感覚で始めたことが、結果的にルイスを巻き込み、恐ろしいサイコ野郎──ラスティ・ネイル──を引き寄せてしまうという皮肉。</p>
<p>最初は笑っていた「ブラックシープ（問題児）」と「マザコン坊や」だった二人が、気づけば命がけのサバイバルゲームに突入していた……という展開の妙が光っている。</p>
<h2><span id="toc6">20代の男が無線で女のフリをできるのか？</span></h2>
<p>ここで一つ、誰もが疑問に思うポイントに触れておきたい。</p>
<p>「本当に20代の男が、CB無線を通じて女性を装うことが可能なのか？」</p>
<p>この問いには、正直に言って「難しいが、ギリギリあり得る」と答えるしかない。非常に微妙なラインである。</p>
<p>例えば、声変わり直後の男子中学生であれば、「同年代の女の子」や、場合によっては「少し年上の女性」に成りすますことができるかもしれない。</p>
<p>実際、筆者も先日、少々“勘違い”しそうになったことがあった。</p>
<h3><span id="toc7">「ボク、男です（ツン）」──無線少年の悲哀</span></h3>
<p>その日、7MHz帯を聞いていたところ、「あと、僕は男の子です」と、少しツンとした雰囲気で返答する少年ハムが現れた。</p>
<p>交信の詳細は冒頭を聞き逃したため不明だが、彼には「言わなければならない事情」があったのだろう。きっと彼は、全国のおじさん無線家たちに何度も「女の子」と勘違いされ、その都度、繊細な「声のアイデンティティ」に傷を負ってきたのではないかと思う。</p>
<p>実際、彼の声は非常に中性的で、もし性別を名乗らなければ、筆者も「高校や大学の無線部に所属するYL（若い女性オペレーター）だろう」と思い込んでいたかもしれない。</p>
<p>無論、その少年ハムは“騙した”わけではない。むしろ、自ら否定し、はっきりと「僕は男です」と名乗ったのである。</p>
<p>勘違いしたのは、筆者を含む、性別に対する先入観を持った“おじさん側”であって、少年ではない。</p>
<p>ここにあるのは、無線界における「女性が極端に少ない」という現実と、それゆえに生まれる先入観である。そしてそれこそが、この映画でアホな兄弟が“成功”してしまった背景に通じているのではないか──そんな気さえしてくる。</p>
<p>実際に、アマチュア無線のレピーター妨害が華やかだった 80年代、声変わり前後の中学生男子が、何も知らない無線おじさんに勝手に 「あ、YL（女性オペレーター）や」 と勘違いされて、ハァハァされていた事例もあるらしい。</p>
<p>伝説の80年代アマチュア無線漫画「パイルアッパーあすか7）」みたいな。嘘つくな（笑）町を牛耳っとる中学生パーソナル無線集団「道頓堀パーソナルズ」とデビル藤堂率いる、違法改造CBの不良集団「CBデビルズ」と対決とか（笑）デビルズの違法増幅アンプで消防や警察無線が妨害されたり、電気ストーブが勝手について火災で家族を亡くした子供が復讐しようとして、あすかに「姉ちゃんに任しとき！」とかよ。CBデビルズの違法出力アンプは、ただの電波ジャックではなく、周囲の電気機器を暴走させるほどの異常な電磁波を発生させていた！あすかの決めゼリフ…「お前らの違法電波、QRT（送信中止）やでえ！」。で、あすかの後ろに大阪府警の怖い刑事と電監のおっさんらも同時に登場。「デビルズ観念せえ！よくもワイらの警察無線妨害して店の売りもんの菓子に毒入れまくってカネせびろうとしてくれたなあ！」ドスの効いた府警刑事と、ガチガチのスーツ姿の電波監理局のおっさんたちがズラリと並び、デビル藤堂たちは完全に包囲！！「くっ…！！電監まで来とるんか！？」刑事「お前らの電波、あすかの高性能探査装置と総務省の電波探索車がぜーんぶ探知しとったんや。フォックスバントや！違法出力、妨害電波、ええ証拠が揃っとるでぇお前らアウトや！」電監「あの…府警さん、フォックス”ハント”やで…ともかく、無線局免許ナシの出力違反、周波数逸脱、あとー…重要無線通信妨害も追加でっせ」あすか「デビルズ！男ならガチャコーンと観念せえ！ドアホウ電波妨害！」…マジで80年代コロコロの王道展開だ。1984年ごろのコロコロコミックに連載されてたらと妄想したらJARL協賛・電監監修でアニメ化されるとかまで妄想がとまらない（笑）巻末には「かんたん！トランシーバーのしくみ」や「キミもDXハンターになれる！」みたいなコーナーも。あと、お年玉で買えるトランシーバー紹介とか、無線のマナー講座（「アメリカ向けCBは違法やで！」）も充実。すうげえ読みたくなる…。アンタばかあ？誰か止めなさい。延々と続くぞ（笑）にしても、当時のコロコロはラジコンには行ったけど無線漫画には手を出さなかったのか？</p>
<p>ともかく、「勝手に勘違いされる」という事例自体、昔も今もそれなりによくあることなのかもしれない。</p>
<h2><span id="toc8">まとめ――悪ノリの代償は大きい</span></h2>
<p>総じて言えば、今回はたまたま相手が本物のサイコパスだったというだけであり、道具としては便利で頼れるCB無線も、悪意ある使い方をすれば即座に“インスタントカルマ”――つまり因果応報の報いがやってくるという教訓である。</p>
<p>この映画は1作限りでは終わらず、2作目・3作目と続編が作られている。すなわち、ラスティ・ネイルという変態トラッカーは、この先さらに“悪の限り”を尽くしていくというわけだ。</p>
<p>ただし、これは単に「サイコパスがキレた」というだけの話ではない可能性もある。もしかすると彼は最初から「楽しむために馬鹿兄弟を罠にかけた」という見方もできるのではないか。</p>
<p>……真相は不明である。</p>
<p>ともかく、<strong>「どうせ顔も見えないし、ちょっとふざけてやろう」</strong>といった軽はずみな気持ちが、取り返しのつかない事態を引き起こすことになる。</p>
<p>これはSNSや無線に限らず、匿名性の高いあらゆるツールに共通する注意点である。現代にも通じる“ネットリテラシー”の教訓として受け取るべきだろう。</p>
<p>悪ふざけにも、節度というものがある。そこを見誤れば、大きな代償を払う羽目になる。</p>
<p>余談であるが、この映画の当初の仮タイトルは『スクェルチ』だったそうだ。</p>
<p>無線を嗜む者であればご存じだろうが、「スクェルチ」とはノイズを遮断するための技術である。通常は雑音をカットし、信号を受信したときのみ音声を開放する仕組みだ。</p>
<p>我々も、悪意や衝動をスクェルチで遮断できるように心がけたいものである。うっかりの出来心が、命取りになるかもしれない。</p>
<p>映画を観るときは、無線機の電源を入れて雰囲気を楽しむのも一興である。ただし、絶対に真似してはいけない。</p>

<a href="https://amateurmusenshikaku.com/licence-free-radio/" title="【無線用語集】ライセンスフリー無線関係" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/no-image-160.png" alt="" class=" internal-blogcard-thumb-image" width="160" height="90" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">【無線用語集】ライセンスフリー無線関係</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">はじめにライセンスフリー無線は、免許を必要とせず誰でも利用できる無線通信の方式で、個人の趣味や小規模な業務で広く活用されています。ハンディ機や簡易無線機などが代表的な機器であり、日常の連絡やイベント運営などで手軽に使える点が魅力です。しかし...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://amateurmusenshikaku.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">amateurmusenshikaku.com</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2025.08.30</div></div></div></div></a>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>迷彩男と無線少女（！？）たちの“熱いミッション”…七人のおたく</title>
		<link>https://amateurmusenshikaku.com/otaku7/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[シグナリーファン編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 21 Apr 2025 17:42:47 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[無線とエンターテイメント]]></category>
		<category><![CDATA[アマチュア無線]]></category>
		<category><![CDATA[フィクション]]></category>
		<category><![CDATA[マニア]]></category>
		<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[消防無線]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://amateurmusenshikaku.com/?p=9860</guid>

					<description><![CDATA[脚本家によると、「アマチュア無線は冒険アイテム」であるという……。 ミリタリーオタクの主人公・星（演・南原清隆）にスカウトされた格闘技オタクの近藤（演・内村光良）、Macintoshを愛するIT会社の社長・田川（演・江口 [&#8230;]]]></description>
			<br />
<b>Warning</b>:  Trying to access array offset on false in <b>/home/webproducts/amateurmusenshikaku.com/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php</b> on line <b>637</b><br />
							<content:encoded><![CDATA[<p><strong>脚本家によると、「アマチュア無線は冒険アイテム」であるという……。</strong><br />
ミリタリーオタクの主人公・星（演・南原清隆）にスカウトされた格闘技オタクの近藤（演・内村光良）、Macintoshを愛するIT会社の社長・田川（演・江口洋介）、その恋人であるりさ（演・山口智子）、アイドルオタクの国城（演・武田真治）、そして無線傍受オタクの女子中学生・水上令子（演・浅野麻衣子）。</p>
<p>さらに、おたく趣味を封印しながらも正義の心を忘れない、特撮ガガガ（！？）な丹波（演・益岡徹）など、個性豊かな面々が、それぞれの知識を武器に所狭しと活躍。</p>
<p>それぞれの分野に秀でた彼らスペシャリストたちに課せられる任務とは。</p>
<p><strong>1992年に公開されたアクションコメディ映画『七人のおたく』</strong></p>
<div id="attachment_9916" style="width: 437px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-9916" class="wp-image-9916 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/DmZ0b6XUYAEt4bN.jpeg" alt="映画 七人のおたく" width="427" height="240" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/DmZ0b6XUYAEt4bN.jpeg 427w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/DmZ0b6XUYAEt4bN-300x169.jpeg 300w" sizes="(max-width: 427px) 100vw, 427px" /><p id="caption-attachment-9916" class="wp-caption-text">画像の出典　映画 七人のおたく （C）フジテレビ</p></div>
<p class="" data-start="433" data-end="474">出演者は上記に画像を引用した通り、ウッチャンナンチャン、江口洋介、武田真治、山口智子、益岡徹。さらに悪役の中尾彬と豪華メンバーが。</p>
<p class="" data-start="433" data-end="474"><strong>そして、当サイトの推しは、やはり無線傍受オタクである水上令子こと、浅野麻衣子の活躍です。</strong></p>
<p class="" data-start="476" data-end="535">そんな令子が<a href="https://amateurmusenshikaku.com/syouboumusen/">消防無線</a>を傍受する姿に、もう一人のヒロインである「りさ」（演・山口智子）がドン引きするシーンも印象的です。</p>
<p class="" data-start="537" data-end="626">なお、山口智子さんといえば、アニメ映画『<a href="https://amateurmusenshikaku.com/ponyo/">崖の上のポニョ</a>』においても「リサ」というキャラクターを演じており、同作では颯爽とアマチュア無線の運用を行なっていたことも知られ、今にして思えば、これは非常に面白い偶然といえるでしょう。</p>
<p data-start="537" data-end="626"><span style="font-family: 'arial black', sans-serif; color: #ff0000;"><strong>※以降、物語のネタバレにご注意ください</strong></span></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-4" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-4">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">「七人のおたく」…物語の導入部</a><ol><li><a href="#toc2" tabindex="0">【潜入レポート】熱海に集結せよ――“おたく”たちの旅館ベースキャンプ</a><ol><li><a href="#toc3" tabindex="0">格闘技オタク・近藤（演：内村光良）</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">アイドルオタク・国城（演：武田真治）</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">OL・りさ（演：山口智子）</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">PCオタク・田川（演：江口洋介）</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">無線傍受オタク・令子（演：浅野麻衣子）</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">【傍受と出動】令子の耳が捉えた“955”の緊急電波――作戦前夜の静寂の中で</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">緊迫の無線傍受――955、944、そして“天使の輪”</a></li></ol></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">【作戦決行】令子のコード151報告、そして高松邸へ</a></li><li><a href="#toc11" tabindex="0">【突入】星の電灯破壊と、近藤の一撃</a></li><li><a href="#toc12" tabindex="0">【奪還？誘拐？】喜一を抱きかかえる星</a></li><li><a href="#toc13" tabindex="0">おたく、失意の撤収。そして輝く</a></li><li><a href="#toc14" tabindex="0">不良漁師集団でただ一人の正義漢で隠れオタクの丹波さん登場</a></li></ol></li><li><a href="#toc15" tabindex="0">まとめ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">「七人のおたく」…物語の導入部</span></h2>
<p>ときはバブル崩壊直後の1992年。東京・某所。昭和の名残が色濃く漂う木造アパートの一室に、謎の男がひとり住んでいる。彼の名は星 亨（ほし・とおる）。常に迷彩服をまとい、口を開けば戦術語り出す、筋金入りのミリタリーオタクだ。</p>
<p>部屋には山積みの軍事専門書、棚からあふれるエアガンと予備マガジン、床に転がるガス缶、そしてなぜか本棚にひっそりと佇む『友だちの作り方』。――そう、彼は決して“悪人”ではない。だが、そのディープな趣味が災いし、仲間以外に交友関係は皆無。</p>
<p><strong>だがある日、彼の平穏（に見える）日々に突如として“作戦開始”の合図が鳴り響く。</strong></p>
<p>アパートの隣室に住む外国人女性ティナが、ある夜、謎の男に襲われたのだ。その男の名は高松。静岡沖の某島を拠点とする、ならず者漁師集団のボスである。密漁で荒稼ぎし、島では「網元」としてのさばる男。島の警察機能はほぼ皆無、海上保安庁も取り締まりに手を焼く、まさに“無法地帯”の主だ。</p>
<p>ティナはかつて高松との間に子をもうけたが、DVに耐えかねて島を脱出、東京で子供・喜一と静かに暮らしていた。だが、高松は突如ティナの部屋に現れ、札束を叩きつけると「連れて帰る」と喜一を連れ去った。</p>
<p>その瞬間、星の中のスイッチが入った。<br />
<strong>「俺ぐらいになると、ただのサバゲーじゃ物足りないんだ」</strong></p>
<p>正義感からではない。あくまで自己の欲求――本物の“任務”に飢えていた。</p>
<p>星は立ち上がる。まずは“仲間”集めからだ。彼がスカウトするのは、それぞれのジャンルに特化したオタクたち。メカオタ兼ドルオタ、パソコンおたく、格闘技おたく、そして無線少女。</p>
<p>個々の能力は変態的に特化していても、一部を除いて社会性はほぼ皆無。でも、星にはわかっていた。「偏った才能こそ、作戦には必要だ」と。</p>
<p>かくして――異能のオタクたちは静岡の片隅にある旅館に集結。目的はただひとつ。<br />
<strong>「奪われた子供を取り戻す」。</strong></p>
<p><strong>負け続けるミリオタに訪れた、たった一度のチャンス。オレが欲しいのは金じゃない。ミリタリーマニアが描いた夢。オレが仕切る地獄の黙示録。サバゲーフィールドじゃない、リアルな戦場に、オレの夢を埋めるのだ・・・！</strong></p>
<p>みたいな沢田研二みたいな感じで、ひとり燃える星に唆された（？）おたくたち。ややこしい人間模様が交錯する、オタク版『荒野の七人』。かつてないジャンルクロスの予感。</p>
<p>そう、星率いるチームが挑むのは、リアルの戦いだ。<strong>サバゲーのルールは、ここには通用しない――。スカウトせよ！ 無線傍受オタク――その名は水上令子</strong></p>
<p>というわけで、本作では主人公の星から、おたくたちが各種の方法と様々な場所でスカウトされていく過程が見もの。</p>
<div id="attachment_9871" style="width: 1017px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-9871" class="wp-image-9871 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/7648e888587432207e4b0d59f4fff6c1.jpg" alt="「無線傍受おたく｣の女子中学生・水上令子" width="1007" height="566" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/7648e888587432207e4b0d59f4fff6c1.jpg 1007w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/7648e888587432207e4b0d59f4fff6c1-300x169.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/7648e888587432207e4b0d59f4fff6c1-768x432.jpg 768w" sizes="(max-width: 1007px) 100vw, 1007px" /><p id="caption-attachment-9871" class="wp-caption-text">「無線傍受おたく｣の女子中学生・水上令子(演・浅野麻衣子)　画像の出典　映画 七人のおたく （C）フジテレビ</p></div>
<p>どのオタクたちもキャラが立っており、星によるそれぞれのスカウト方法も面白いのですが、そのスカウト方法はぜひ本編を視聴していただくとして、当サイトとして注目したいのはやはり「無線傍受おたく｣の女子中学生・水上令子(演・浅野麻衣子)です。</p>
<p>彼女のスカウトから訓練、実戦までの活躍をご紹介。</p>
<p>東京の片隅、流行の最先端とは真逆のベクトルで生きている——そんな少女がいます。SNS？メイク動画？まぶたの上でラメを踊らせてる暇があるなら、彼女は周波数を一つでも多く合わせたい。名前は水上令子。見た目はごく普通の女子中学生。でもその内側には、ちょっと古めのアキバの魂が宿っています。あの時代の「本物志向」、いまだ健在なのです。</p>
<p>彼女のパラダイスは、竹下通りではなく学校の屋上。昼休みになると、クラスの女子たちはダンスを踊っていますが、令子はといえば、ハンディ受信機を手に、テレホンカードの磁気を削るという謎の儀式に勤しんでいます。</p>
<p>彼女の関心は明らかに「中学生女子のテンプレ」から大きく逸脱。<strong>憧れの対象はSMAPでもファンシーグッズでもなく、消防無線やコードレスホン。</strong>聞こえてくるのは恋バナではなく、「119、こちらXX消防本部。イチマルマル現着済み！」なんて男臭い交信ばかり。でも、そこにこそロマンがあるのでしょう。</p>
<p>そしてある日、事件は起こります。</p>
<p>いつものように屋上で受信機で謎電波をサーチで拾っていた令子の耳に、異様な信号が引っかかります。低い男の声が、繰り返し繰り返し、ひとつの住所を読み上げているのです。</p>
<p>「……渋谷区松涛3の2の5……渋谷区松涛3の2の5……」</p>
<p>合間に流れるのは、時報のような電子音。コードレスホンの漏れ電波でも、自衛隊でも、ましてやアマチュア無線でもない。まるで、都市のノイズに紛れて存在を主張する亡霊のような電波。</p>
<p>その瞬間、令子の目が静かに燃え上がります。</p>
<p>ポシェットの中には、受信機。興奮を押し殺すように、放課後、彼女は制服のまま向かいます。もちろん、あの住所——渋谷区松涛3の2の5。</p>
<p>電波のミステリーに取り憑かれたひとりの少女。<br />
それはきっと、誰の“青春”とも違うけれど、彼女にとっては間違いなく“本物”の旅の始まりです。</p>
<p>政財界の大物たちが邸宅を構える静寂の住宅街。高級車が並び、通学服の少女にはまるで似つかわしくない場所です。</p>
<p>目指す住所の前にあったのは、草に埋もれた洋館風の廃墟。</p>
<p>「ここから……？」<br />
確信を持てぬまま、令子は敷地内へと足を踏み入れます。</p>
<p>古びた階段を上りながら、微弱だった電波が徐々にクリアに。<br />
やがて、それは無線ではなく“肉声”へと変わります。</p>
<p>――そして次の瞬間。<br />
迷彩服の男が、廊下の奥から飛び出してきました。</p>
<p>驚いて逃げ出そうとする令子。ですが、その男、星亨はこう告げたのです。<br />
「わずかな電波を、よくキャッチした」</p>
<p>その言葉に、どこか心がくすぐられる感覚もありました。</p>
<p>しかし、次に出た『キミ(の能力)が欲しい』という星の怪しい言葉に令子はドン引き。</p>
<p>令子は顔をしかめつつも、なりゆきで星のスカウトを受け入れ、メンバーに。</p>
<p>“迷彩男”にスカウトされた無線少女――。<br />
彼女の能力は、これから始まる“任務”に必要不可欠なものでした。</p>
<hr class="" data-start="964" data-end="967" />
<p><strong>脚本は一色伸幸氏</strong></p>
<p>ここで当サイトの過去記事の「ある80年代アニメの紹介記事」を見た方なら、ピンとくるはず。「少女が無線機（受信機）片手にフォックスハント…！？」</p>
<p>そう、1985年放送のアニメ『ミームいろいろ夢の旅』の一編に、アマチュア無線を題材にした話がありましたが、まさに「少女が無線機片手にフォックスハント」です。驚くべきことにその脚本も「七人のおたく」の原作・脚本を手がけた一色伸幸氏によるものです。驚きのつながりです。</p>
<div id="attachment_5682" style="width: 673px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-5682" class="wp-image-5682 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2021/01/meme_fox_3-1.jpg" alt="「ミームいろいろ夢の旅」より（C）日本アニメーション" width="663" height="171" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2021/01/meme_fox_3-1.jpg 663w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2021/01/meme_fox_3-1-300x77.jpg 300w" sizes="(max-width: 663px) 100vw, 663px" /><p id="caption-attachment-5682" class="wp-caption-text">「ミーム」で描かれたフォックスハントの一場面。７年後、「七人のおたく」でも”無線オタク少女”に同じ活躍をさせるのは脚本家の一色伸幸氏。「ミームいろいろ夢の旅」より（C）日本アニメーション</p></div>

<a href="https://amateurmusenshikaku.com/meme/" title="80年代アニメでアマチュア無線ものがあった！" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" width="119" height="90" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2018/01/meme_iroiro_yumenotabi_ham.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2018/01/meme_iroiro_yumenotabi_ham.jpg 764w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2018/01/meme_iroiro_yumenotabi_ham-300x228.jpg 300w" sizes="(max-width: 119px) 100vw, 119px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">80年代アニメでアマチュア無線ものがあった！</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">当サイトではこれまで、「アマチュア無線の出るマンガやアニメ」をテーマにいろいろと紹介してきましたが、今回は少し意外な作品を取り上げます。それが、1983年から1985年にかけてTBS系列で放送されていた科学教養アニメ『ミームいろいろ夢の旅』...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://amateurmusenshikaku.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">amateurmusenshikaku.com</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2024.08.19</div></div></div></div></a>
<p>&nbsp;</p>
<p>その一色伸幸氏、やはりアマチュア無線には思い入れがおありのようで、アマチュア無線を冒険アイテムと定義。</p>
<blockquote class="twitter-tweet">
<p dir="ltr" lang="ja">ホイチョイ3部作って、どうも不思議で、ストーリーは「モテない奴が最後にモテる」し、背景はスキー、アマチュア無線、車、スキューバ、FM電波とか冒険アイテムばかりで、どう考えても男向き。それなのになぜか女性客が詰めかけた。ちなみに企画＆脚本製作に女性はひとりも参加していない。</p>
<p>— 一色伸幸 (@nobuyukiisshiki) <a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://twitter.com/nobuyukiisshiki/status/1786272735192318405?ref_src=twsrc%5Etfw">May 3, 2024</a></p></blockquote>
<p><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<h3 class="" data-start="58" data-end="96"><span id="toc2">【潜入レポート】熱海に集結せよ――“おたく”たちの旅館ベースキャンプ</span></h3>
<p>星亨が選んだ“精鋭”たちは、ただのおたく集団か、否か。<br />
無線傍受、格闘、PC、アイドル兼メカオタ……それぞれが自分の世界で研ぎ澄まされた、真の「オタク」たち。</p>
<p>彼らはついに、静岡・熱海へと集結。<br />
作戦実行のための拠点となるのは、海沿いの小さな旅館。<br />
しかし、作戦会議の前に繰り広げられたのは、それぞれの趣味に没頭する“日常”。</p>
<hr class="" data-start="282" data-end="285" />
<h4 class="" data-start="287" data-end="307"><span id="toc3">格闘技オタク・近藤（演：内村光良）</span></h4>
<p>襖の奥からは、何やらうなるような気合の声。<br />
格闘技オタクの近藤は、黙々と肉体鍛錬中です。</p>
<p>汗を拭う姿は、もはやこの旅館が合宿所にしか見えません。</p>
<hr class="" data-start="414" data-end="417" />
<h4><span id="toc4">アイドルオタク・国城（演：武田真治）</span></h4>
<p>その隣の部屋では、ある種の“異様な静けさ”が支配していました。<br />
アイドル同人誌の編集作業に没頭するのは、国城。</p>
<p>アイドル誌に貼った付箋とホッチキスの音、そして唐突に入るテレビのCMミュージック。<br />
間髪を入れずにリモコンの録画ボタンを押します。その動き、約0.7秒。IC-R6の100メモリーのスキャンより早い。</p>
<p>「……まさかCoCoが静岡のコンビニをパブ（宣伝）ってるとは……おっ、まだ瀬能あづさいるもんな。まったく……ローカルは宝箱だ」</p>
<p>国城こそ、本作における“最もステレオタイプ的なオタク”像。<br />
武田真治の演技には、背筋がゾワッとするようなリアルさがあります。</p>
<hr class="" data-start="713" data-end="716" />
<h4><span id="toc5">OL・りさ（演：山口智子）</span></h4>
<p>その光景に呆然としていたのが、PCオタク・田川に同行してきたOLのりさ。<br />
彼女だけは、この場に「連れてこられた」立場です。</p>
<p>国城に同人誌を980円で売りつけられた直後、今度は星亨のエアガン射撃練習に巻き込まれ、目の前をBB弾がかすめます。</p>
<p>うんざりとした表情で一言も発しませんが、その顔は物語っています。<br />
「私だけはオタクじゃない。この場で私だけが唯一、ふ・つ・う！」</p>
<p>ちなみに公式設定では、彼女の属性は「レジャーオタク」。<br />
しかし、広告でのテロップはあえて「ふ・つ・う」と明記されており、この空間の“異常性”を引き立てる対比となっています。</p>
<hr class="" data-start="1042" data-end="1045" />
<h4><span id="toc6">PCオタク・田川（演：江口洋介）</span></h4>
<p>そんなりさの「普通」な思いとは裏腹に、恋人・田川は本気モード。<br data-start="1101" data-end="1104" />普段はソフトウェア開発会社の若き社長ですが、この時ばかりは星の指示でMacintoshにかじりついていました。</p>
<p>任務：<strong data-start="1158" data-end="1169">偽造音源の製作</strong>。</p>
<p class="" data-start="1172" data-end="1247">使用する素材は、なんと令子が傍受したコードレスフォンの交信データ。<br data-start="1205" data-end="1208" />そこから音声を切り貼りし、“それらしい会話”を作り出す高度な工作に勤しみます。</p>
<hr class="" data-start="1249" data-end="1252" />
<h4><span id="toc7">無線傍受オタク・令子（演：浅野麻衣子）</span></h4>
<p>そしてもちろん、水上令子もまた、自らの“得意分野”に集中していました。</p>
<p>テーブルに向かい、広げたのは分厚い周波数帳。<br />
片手に鉛筆を持ち、傍にはハンディ無線機。</p>
<p><strong>目的は、静岡県内のアクションバンドの傍受。</strong></p>
<p>ちなみに、本作に協力したのは『ラジオライフ』ではなく、ライバル誌「アクションバンド電波」。<br />
スタッフロールにもその名が記載されており、細部にまでこだわった“本気”の姿勢が伺えます。</p>
<div id="attachment_9880" style="width: 327px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-9880" class="wp-image-9880 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/84a77b930cfe22ea68d0d5f083595922.jpg" alt="無線傍受オタク・令子（演：浅野麻衣子）" width="317" height="398" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/84a77b930cfe22ea68d0d5f083595922.jpg 317w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/84a77b930cfe22ea68d0d5f083595922-239x300.jpg 239w" sizes="(max-width: 317px) 100vw, 317px" /><p id="caption-attachment-9880" class="wp-caption-text">画像の出典　映画 七人のおたく （C）フジテレビ</p></div>
<h4 data-start="66" data-end="108"><span id="toc8">【傍受と出動】令子の耳が捉えた“955”の緊急電波――作戦前夜の静寂の中で</span></h4>
<p class="" data-start="110" data-end="184">やがて、無線傍受に集中していた令子のハンディ機が、地元消防局の無線を受信します。</p>
<p class="" data-start="186" data-end="257"><strong data-start="186" data-end="201">浜松市消防局の消防無線</strong>。<br data-start="202" data-end="205" />広帯域受信機能により、令子の耳に飛び込んできたのは、救急隊から消防本部への<strong data-start="242" data-end="250">容態報告</strong>の電波でした。</p>
<h4 class="" data-start="264" data-end="295"><span id="toc9">緊迫の無線傍受――955、944、そして“天使の輪”</span></h4>
<p class="" data-start="297" data-end="304">「……これ？」</p>
<p class="" data-start="306" data-end="334">旅館の静けさを破って、傍受された消防無線が復調されます。</p>
<p class="" data-start="336" data-end="354"><strong>『救急浜松1、955。944に移行』</strong></p>
<p class="" data-start="356" data-end="387">コードの意味を理解できないりさは、傍らの令子にそっと尋ねます。</p>
<p class="" data-start="389" data-end="404">「きゅーよんよんって……何？」</p>
<p class="" data-start="406" data-end="434">令子は無言でノートを開き、そこにふたつの記号を描きます。</p>
<ul data-start="436" data-end="462">
<li class="" data-start="436" data-end="451">
<p class="" data-start="438" data-end="451">「倒れた人」のアイコン</p>
</li>
<li class="" data-start="452" data-end="462">
<p class="" data-start="454" data-end="462">「天使の輪っか」</p>
</li>
</ul>
<p class="" data-start="464" data-end="510">消防無線のコード「944」の意味を悟ったりさは絶句。</p>
<p class="" data-start="801" data-end="830">緊迫の消防無線に身を強張らせながらも、りさは令子にそっと尋ねます。</p>
<p class="" data-start="832" data-end="845"><strong>「……楽しい？」</strong></p>
<p class="" data-start="847" data-end="867">少女は当たり前のように微笑みながら一言。</p>
<p class="" data-start="869" data-end="874"><strong>「とても」</strong></p>
<p class="" data-start="876" data-end="930">このやりとりの、なんとも言えない距離感と余白。</p>
<p class="" data-start="876" data-end="930">「楽しい……？」と問う“ふ・つ・う”と、「と・て・も」と答える“異端”</p>
<p class="" data-start="876" data-end="930">“ふ・つ・う”代表・りさの違和感。</p>
<p class="" data-start="876" data-end="930"><strong data-start="902" data-end="930">一色伸幸さあああああん。・゜・(ノД`)・゜・。</strong></p>
<p class="" data-start="540" data-end="636">この時のりさは、アマチュア無線どころか、<strong data-start="558" data-end="581">消防無線という存在そのものが未知の領域</strong>。<br data-start="582" data-end="585" />ジュリアナ東京でボディコン姿で踊り明かしている、活発な「レジャーおたく（ふ・つ・う）」――という設定。</p>
<p class="" data-start="638" data-end="651">演じるのは、山口智子。</p>
<p class="" data-start="653" data-end="754">それがあれから15年後、「崖の上のポニョ」では介護施設職員となり、アマチュア無線機（しかもHF機！）を扱う母親役に。</p>
<hr class="" data-start="932" data-end="935" />
<h3 class="" data-start="937" data-end="963"><span id="toc10">【作戦決行】令子のコード151報告、そして高松邸へ</span></h3>
<p>そして深夜、ついに作戦は動き始めます。</p>
<p>令子は斥候として敵地・高松邸へ接近。<br />
旅館にいる星に、ハンディ型アマチュア無線機で状況を報告します。</p>
<p>『高松、151。151』</p>
<p class="" data-start="1054" data-end="1126">これは、<strong data-start="1058" data-end="1085">東京消防庁の<a href="https://amateurmusenshikaku.com/code_ichirei/">通話コード</a>で「出動」を意味する数字</strong>。<br data-start="1086" data-end="1089" />ミリタリーオタクの星も、さすがに消防無線のコードにはピンとこなかった様子。</p>
<p data-start="1054" data-end="1126">『なんだ？151って？』</p>
<p class="" data-start="1128" data-end="1233">もちろん、アマチュア無線で通話コードのような暗号を使うのは<strong data-start="1157" data-end="1165">禁止事項</strong>。<br data-start="1166" data-end="1169" />さらに、メリット交換（通信同士の同意）なしでの“目的外通信”ということで、グレーゾーンどころか限りなく黒に近い運用です。</p>
<p class="" data-start="1235" data-end="1277">※ちなみに、星の使う無線機は見た目ほぼ軍用無線機。従事者免許、持ってるんでしょうか……。</p>
<hr class="" data-start="1279" data-end="1282" />
<h3 class="" data-start="1284" data-end="1305"><span id="toc11">【突入】星の電灯破壊と、近藤の一撃</span></h3>
<p class="" data-start="1307" data-end="1348">報告を受けた星たちはついに敵である密漁団ボス・高松の邸宅へ“浸透”します。</p>
<p class="" data-start="1350" data-end="1380">先制は星。手にしたエアガンで、家の外灯を正確に撃ち抜きます。</p>
<p class="" data-start="1382" data-end="1438">これは当時合法だった3ジュール前後の高威力改造品の可能性大。当時から東京マルイ製電動ガンの標準出力は1ジュール未満でした。</p>
<p class="" data-start="1440" data-end="1493">続いて星の指示により、近藤が門戸を正面から蹴破り、突入。<br data-start="1460" data-end="1463" />『まさかこのために俺を呼んだのか……？』と不満をこぼします。</p>
<p class="" data-start="1495" data-end="1512">……が、直後に発覚する衝撃の事実。</p>
<p class="" data-start="1514" data-end="1536"><strong data-start="1514" data-end="1536">その門戸、実は普通に開けば入れた。</strong></p>
<p class="" data-start="1538" data-end="1566">近藤の信頼は一気に崩壊。星に対する不信感が表面化します。</p>
<hr class="" data-start="1568" data-end="1571" />
<h3 class="" data-start="1573" data-end="1595"><span id="toc12">【奪還？誘拐？】喜一を抱きかかえる星</span></h3>
<p class="" data-start="1597" data-end="1645">星の目的、それは<strong data-start="1605" data-end="1619">幼児・喜一の“奪還”</strong>。<br data-start="1620" data-end="1623" />彼は喜一を抱き上げ、旅館へと戻ろうとします。</p>
<p class="" data-start="1647" data-end="1674">それを見た田川（演：江口洋介）が、静かに問いかけます。</p>
<p class="" data-start="1676" data-end="1695"><strong>「……これって、誘拐なのか？」</strong></p>
<hr class="" data-start="1697" data-end="1700" />
<p class="" data-start="1702" data-end="1778">“おたく”たちが己の信念と趣味に殉じる中、<strong data-start="1723" data-end="1744">誰もが法の“ギリギリ”を歩いている</strong>。<br data-start="1745" data-end="1748" />だが、それぞれが自分の“好き”を信じて、突き進むその姿――。</p>
<p class="" data-start="1780" data-end="1812">この夜、<strong data-start="1784" data-end="1808">熱海の静寂は彼らによってかき乱されていく</strong>のです。</p>
<h3><span id="toc13">おたく、失意の撤収。そして輝く</span></h3>
<p class="" data-start="84" data-end="96">時はまさに、世紀末の夜。</p>
<p class="" data-start="98" data-end="202">濃い霧と潮風が混じる漁港の岸壁に、暗い波が打ち寄せていた。そこへ、闇の中からざわめくように現れる高松率いる不良漁師たち。手には釣竿でも網でもなく、錆びた鉄パイプやバール、角材——まるでヒャッハーな世紀末劇場。</p>
<p class="" data-start="204" data-end="229">逃げ場のない星たち。追い詰められる小さな希望の灯。</p>
<p class="" data-start="231" data-end="260">しかし、その時。<br data-start="239" data-end="242" />港の向こうから、甲高い警笛が響いた。</p>
<p class="" data-start="262" data-end="321">白く鋭い光を放ちながら、<strong data-start="274" data-end="287">海上保安庁の巡視艇</strong>がゆっくりと滑り込んでくる。スピーカーから流れる保安官の声は冷静で無機質。</p>
<p class="" data-start="323" data-end="353"><strong>『また出たんだ、例の特攻船（密漁船）が』</strong></p>
<p class="" data-start="355" data-end="391">高松の手下らは余裕の笑いで手を振る。<br data-start="368" data-end="371" />「ご苦労様でーす。本土の奴らでしょう」</p>
<p class="" data-start="393" data-end="452">星、ここぞとばかりに叫ぶ。<br data-start="406" data-end="409" />「お願いです！本土まで乗せてくださーい！」<br data-start="430" data-end="433" />当然、事情を知らぬ海保は冷たくスルー。</p>
<p class="" data-start="454" data-end="460">——絶望。</p>
<p class="" data-start="462" data-end="485">喜一を取り戻され、暴力で制圧されかけるその時。</p>
<p class="" data-start="462" data-end="485">りさが静かに、しかし毅然と星からエアガンを奪い取る。</p>
<p class="" data-start="531" data-end="580">そして、一瞬の行動だった——<br data-start="536" data-end="539" /><strong data-start="539" data-end="548">BB弾の斉射</strong>、巡視艇の照明灯に命中。<br data-start="560" data-end="563" />弾ける光り、照明が落ちる。</p>
<p data-start="531" data-end="580">りさの捨て身のアイデア（罰金とエアガン没収で済んだ）で司法警察（海上保安庁）を介入させたのだった。</p>
<p class="" data-start="686" data-end="696">国城の車内。</p>
<p class="" data-start="698" data-end="791">「とにかく、ひとまず東京へ戻ろう」</p>
<p class="" data-start="698" data-end="791">ところが、安堵の空気も束の間、再び角材を持った漁師たちが車を襲撃。<br data-start="746" data-end="749" />その中の一人が、運転席のダッシュボードに飾られた<strong data-start="773" data-end="787">アイドルのフィギュア</strong>を発見。</p>
<p class="" data-start="793" data-end="810">「……？」<br data-start="799" data-end="802" />言葉を失う漁師。</p>
<p class="" data-start="812" data-end="846">その隙を突いて、国城が車を急発進させる。砂煙を上げながら脱出に成功。</p>
<p class="" data-start="848" data-end="880">だが、激しい追撃と暴力に晒されたオタクたちは、ついに心が折れる。</p>
<p class="" data-start="882" data-end="892"><strong data-start="882" data-end="892">一時退却。</strong></p>
<p class="" data-start="915" data-end="965">リーダー格の星と、無口な武闘派・近藤だけが現地に残り、奪還の機会を窺う中、他のメンバーは東京へ帰還。</p>
<p class="" data-start="971" data-end="984">東京——それぞれの生活へ。</p>
<p class="" data-start="986" data-end="1013">田川は、自作ソフトの開発に没頭すぎて会社が経営難。</p>
<p class="" data-start="1015" data-end="1120">国城は、同人誌の資金を持ち逃げされたあげく、<br data-start="1037" data-end="1040" />「次の同人誌、どうすんだよ！お金は何に使った！」<br data-start="1070" data-end="1073" />と仲間と揉めている。しかも使い込み先は「高橋由美子のネパール写真集追っかけ」だったというオチ。もう取り戻せない。</p>
<blockquote class="twitter-tweet">
<p dir="ltr" lang="ja">4-無線おたく令子役の浅野麻衣子さんは公募オーディションで選んだ。当時は公募して1万人以上の中からキャストを選ぶ余裕が、まだあった。ちなみに、役のイメージとは違ったのだけど、我々の目を捉えた少女がいて、彼女にはアイドル役で少し出演してもらった。それが京野ことみさんである。</p>
<p>— 一色伸幸 (@nobuyukiisshiki) <a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://twitter.com/nobuyukiisshiki/status/1593844676552892416?ref_src=twsrc%5Etfw">November 19, 2022</a></p></blockquote>
<p><script src="https://platform.twitter.com/widgets.js" async="" charset="utf-8"></script></p>
<p>もしかして、無線オタク少女は京野ことみになる可能性もあったのかもしれません。時の輝き。</p>
<p class="" data-start="86" data-end="115">一方その頃、令子は星のために静かに動き出していた。</p>
<p class="" data-start="117" data-end="149">舞台は都内郊外、林の中にある<strong data-start="131" data-end="148">サバイバルゲームフィールド……、ではないことは確かだった。</strong></p>
<p class="" data-start="151" data-end="253">迷彩服に身を包んだ男たちが、エアガンを構え、汗と熱気でほこりっぽい空気を揺らす。撃ち合う銃声、『ヒット！』の声、飛び交うBB弾。だが、端を通り過ぎる無関係の親子にはまるで気づかない様子。</p>
<p class="" data-start="255" data-end="289">ゲーム、<strong data-start="259" data-end="267">中断なし</strong>。<br data-start="268" data-end="271" />——安全意識？なにそれ、という時代。</p>
<p class="" data-start="291" data-end="380">「すみません……星って人のことで、お話があって」<br data-start="315" data-end="318" />ゴーグルもせずに立ち入る令子。<br data-start="333" data-end="336" />本来なら入場禁止のはずだが、誰も止めない。</p>
<p class="" data-start="382" data-end="469">そこに現れたのが、<strong data-start="391" data-end="410">星のサバゲー仲間兼上司（私は社員、あいつはバイトぉ！）</strong>。</p>
<div id="attachment_9877" style="width: 336px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-9877" class="wp-image-9877 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/328ac50e1b36b210f09ae79f37dc07fc.jpg" alt="無線傍受オタク・令子（演：浅野麻衣子）" width="326" height="425" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/328ac50e1b36b210f09ae79f37dc07fc.jpg 326w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/328ac50e1b36b210f09ae79f37dc07fc-230x300.jpg 230w" sizes="(max-width: 326px) 100vw, 326px" /><p id="caption-attachment-9877" class="wp-caption-text">画像の出典　映画 七人のおたく （C）フジテレビ</p></div>
<p class="" data-start="471" data-end="503">「スタンガン？ 貸せないねぇ」</p>
<p class="" data-start="505" data-end="586">そして一言、<br data-start="511" data-end="514" />「あいつ、肝心なときに<strong data-start="523" data-end="530">ビビる</strong>。いつも負けチーム。だからあいつは、<strong data-start="561" data-end="571">ひとりチーム</strong>。“負けボシ”」</p>
<p class="" data-start="588" data-end="608">その言葉に、令子の視線がわずかに揺れる。</p>
<p class="" data-start="610" data-end="623">だが彼女は、諦めなかった。</p>
<p class="" data-start="738" data-end="756">「もう、貸してもらう必要なんかない」</p>
<p class="" data-start="758" data-end="787">彼女はそう思ったかもしれない。彼女の手には、BB弾より小さな「再起」の火花が宿っていた。</p>
<p class="" data-start="789" data-end="796">令子、再起動。</p>
<p class="" data-start="802" data-end="850">このシーンがあとで、彼女が自ら作った“自衛装置”を手に、不良漁師たちに立ち向かう伏線になります。</p>
<div class="mceTemp"></div>
<hr class="" data-start="1697" data-end="1700" />
<p>サバゲー協力はホビージャパンの月刊アームズマガジンが担当していますが、たぶんこのゲーマーの皆さんは編集部員でしょうか。</p>
<p>無関係の親子がフィールドを通り過ぎてるのにゲームを中断しなかったり、ゴーグルしてない令子をゲーム中に入場させたり（そこはそもそも専用のフィールド？）、今だと炎上する可能性も。実際、近年でも映画「世界は今日から君のもの」のサバゲー中に俳優がゴーグルを外してスマホで通話したため、炎上が起きています。</p>
<p>結局、令子は貸してもらえず、自作します。</p>
<p>帰りの電車、車窓に流れる夕暮れの住宅街をぼんやり見つめながら、バッグから取り出したのは基板と半田ごて、そして古いトランジスタのセット。夜通し組み立てたのは、かつて自作して失敗した試作型・小型パルスショックユニット<strong data-start="714" data-end="735">（これは妄想です）</strong>。</p>
<h3><span id="toc14">不良漁師集団でただ一人の正義漢で隠れオタクの丹波さん登場</span></h3>
<p class="" data-start="61" data-end="162">一方、星と近藤は反撃の機会を得るべく、再び島へ。<br />
バナナボートと遠泳によるネイビーシールさながらの隠密上陸。月明かりの下、浜辺に身を潜めたふたりは、山中の廃屋を発見。そこを前進基地として立てこもる。</p>
<p>夜。<br />
星は暗視スコープを手に敵情視察を試みるが、番屋で魚を焼いていたため、あっさり発見されてしまう。</p>
<p>「こんなところじゃ、すぐ見つかるぞ」</p>
<p>声の主に思わず身構える星と近藤。だが、相手の顔を見て別の意味で驚いた。</p>
<p>「丹波さん……！？ あのホビージャパンのジオラマの……」<br />
「フィギアの神様だ……コミケで買いました。ウルトラマン、ゴレンジャー……」</p>
<p>現れたのは丹波達夫。特撮フィギアに造詣が深い伝説の原型師。今は島の漁師で、高松の手下として働いているが、実はかつては筋金入りのおたく。</p>
<p>丹波は、妻子を得るため、5年前にオタク趣味を封印していた。<br />
だが、先日の漁港で国城の車に飾られたフィギアに目を奪われ、襲撃の手を止めたのは、他ならぬ彼だった。しかも、そのフィギアの原型は自分が作ったものだった。</p>
<p>今いる番屋は、丹波の隠れ作業小屋。<br />
棚の奥には、特撮ものやミンキーモモなどのフィギアが、埃をかぶって整然と並ぶ。</p>
<p>「ジオラマは愛だ。作るぞ……きっちり！」</p>
<p>丹波は、星と近藤の作戦を支援するため、ジオラマによって島の全景を作成することを申し出る。<br />
3人は明け方まで没頭し、ついに島の全貌を再現したジオラマを完成させる。</p>
<p>だが、丹波は言う。</p>
<p>「俺にできるのはここまでだ……。高松は、予想以上に凶悪で強敵だ……。お前たち、もう帰れ……」</p>
<p>そして、黙ってその場を去る。</p>
<p>そして、空が白む中──<br />
星が叫ぶ。</p>
<p>とはいえ、あの「ガガガ」みたいな丹波さんから「帰れ」と一喝されてしまえば、従うしかありません。</p>
<p>星と近藤はついに撤退を決意し、浜津駅のホームで東京行きの電車を待っていました。</p>
<p>しかしその頃、彼らの意思とは裏腹に、かつて散り散りになったオタクたちが、それぞれの想いを胸に静岡の地へと戻りつつありました。</p>
<p>中には、オタクと見なされず“戦力外”だったりさが。星が掲げた“人道的救出ミッション”に心を動かされ、協力を申し出たのです。</p>
<p>ただ一つ、令子が再び現れた理由だけは、いまひとつ明確ではありません。</p>
<p>スタンガンを調達できなかった彼女は、「じゃあ、自作する」と言い出し、再び作戦への参加を懇願します。</p>
<p>その様子に、星は思わず「おまえ……なんで！？」と、不思議そうな表情を浮かべるのでした。</p>
<p>この星と令子の微妙な距離感の描写がまた絶妙で、視聴者の妄想をかき立てます。どうやら令子のほうは、星に対してまんざらでもない様子。“キミが欲しい”のセリフが効いたのかもしれません。</p>
<p>しかし、星の方はオタクのくせに、最初から&#8221;普通の女性会社員&#8221;であるりさに夢中（まるで電車男のような感覚）。令子のことは、おそらく“サバゲー仲間”くらいにしか思っていない様子です。</p>
<p>それでも、無線傍受オタクとミリタリーオタクということで、どこか波長が合うのでしょうか。もし二人が将来結婚していたら、ラジオライフのペディに仲良く参加していたかもしれませんね。</p>
<p>「第二次作戦開始だーッ！」</p>
<p>そして再び作戦が始まります。令子は敵をハニートラップにかけるべく、高松らのたまり場であるスナックへと化粧をして向かいます。</p>
<p>しかし、そこには大きな壁が――</p>
<p>彼女はまだ女子中学生。色仕掛けには無理があり、ハニトラ作戦は痛々しいほどに失敗。</p>
<p>代わりに登場したのはりさ。彼女は歌と踊りで場を魅了し、高松らの心を一瞬でつかんでしまいます（ちなみに、先日のM16乱射事件で顔は割れているはずですが……？）。この展開に嫉妬した令子は、ハイヒールを無言で軽トラのフロントガラスに投げつけて破壊――このシーン、笑いどころです。</p>
<p>物語後半では、またもアマチュア無線が登場。令子は携帯したハンディ無線機から電波を送り、遠隔操作式の発煙筒を起動させます。この使い方、正直かなりグレーです。</p>
<p>そしてラストに繋がる伏線が──『誰でも空が飛べるシミュレーションソフト』。</p>
<p>星は満足感の達成のために、近藤は真の正義のために、田川は自ら開発したソフトの実証のために、国城は同人誌の印刷資金のために、令子は――もしかすると星のために。そして、仮面男・ダンこと丹波は……高松への積年の鬱憤か、それとも心の奥にあった正義感が芽生えたのか。</p>
<p>りさは？ ティナへの同情か、それともただのレジャー気分だったのか。ある意味、ラストで一番魅せてくれるのは彼女でした。</p>
<p>──いずれにせよ、彼らの戦いが再び始まったのでした。<br />
<iframe src="https://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=amateurmusenshikaku-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B00XZ7GW0M&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
<h2><span id="toc15">まとめ</span></h2>
<p>本作は、日本では珍しい「最後にほろりとさせる」バランスの取れたアクション・コメディの金字塔と言える作品です。1992年の公開当時は、まだバブルの余韻が残っており、街の風景や人々の暮らしぶりにも、どこか余裕が感じられます。田川が乗ってるのもフェラーリだし。全体的に“貧乏臭さ”がないのも、本作の心地よさのひとつです。</p>
<p>ところが1994年以降になると、世の中はブルセラ騒動やリストラ問題など、徐々に荒み始め、95年には阪神大震災と地下鉄サリン事件で決定づけられ、日本映画作品に漂う空気も暗くなってしまいがちです。そういった意味でも、絶妙な時期に撮られた一本だと言えるでしょう。</p>
<p>やはり、<a href="https://amateurmusenshikaku.com/meme/">テレビアニメ「ミーム」のアマチュア無線の話</a>同様、一色伸幸さんの得意とする張り巡らされた伏線が最高。じわじわ来るのがいいですね。</p>
<p>エンディングのスタッフロールでは、それぞれのキャラクターの趣味を象徴するアイテムと共に、彼らを模したフィギュアが登場。</p>
<p>星はもちろんエアガン、近藤は太極拳のウェア、国城は同人誌、田川はMac、令子はアマチュア無線機と、それぞれの個性が楽しく表現されています。</p>
<p>ところが、りさだけは“パスポートと海外旅行のパンフレット”。うーん、やはり彼女はオタクではなく、「ふ・つ・う」のOLだったということでしょうか。<br />
……なんだ、“普通”って（笑）。</p>
<p>本作の取材協力として、 宅八郎、月刊アームズマガジン、季刊武術、月刊MACPOWER、月刊アクションバンド、月刊ホビージャパンなど錚々たる業界の重鎮が名を連ねます。宅八郎さんは早くして亡くなられたのが本当に惜しいです。</p>
<p>ところで、『七人のおたく』から13年が経った2005年、フジテレビはドラマ『電車男』を放映し、社会現象とも言える大きな話題を呼びました。</p>
<p>原作は「2ちゃんねる」のあるスレッドで交わされた実際のやりとりに着想を得たもので、フジテレビが一から創作したわけではないとされています。</p>
<p>もしこれが本当に仕込みではなかったとすれば、非常にうまい題材を見つけたものだと感じます。</p>
<p data-start="60" data-end="240"><img decoding="async" class="wp-image-9865 aligncenter" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/demsyaotoko.jpg" alt="" width="354" height="222" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/demsyaotoko.jpg 400w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2024/11/demsyaotoko-300x188.jpg 300w" sizes="(max-width: 354px) 100vw, 354px" /></p>
<p>ドラマ化にあたっては、『七人のおたく』のように、オタクたちそれぞれが持つ知識や特技を持ち寄り、人助け（？）を行うというコンセプトが根底にありました。</p>
<p>『電車男』も、気弱なオタク青年がネット掲示板を通じて同じ趣味を持つ仲間たちの助言を受けながら、目標に向かって成長していくというプロットであり、本質的には通じるものがあると感じます。</p>
<p>筆者としては、『電車男』を観ながら、13年前に伊豆諸島で散った（散ってません）あのオタク戦士たちの姿が自然と重なり、しみじみと思い出されました。</p>
<p>フジテレビが『七人のおたく』から13年の時を経て、オタクにどのような眼差しを向けて問い掛けるのか、非常に興味深く見守っていました。</p>
<p>結果として、予想以上に初回から面白く、放映時間にはドラマの舞台となっている「2ちゃんねる」の実況スレッドがあったサーバーが落ちる寸前にまでなるなど、その反響の大きさを物語っていました。</p>
<p>ちなみに、フジテレビ出版（現・扶桑社）が1992年に刊行した映画『七人のおたく』の解説本には、次のような肯定的な見解が記されています。</p>
<blockquote><p><strong>「おたく」とは、心の中に自分だけの小さなパラダイスを持っている人たちのこと。自分にとって、大切にしているものや、自分の好きなジャンルは誰にでもある。その中で時間の感覚を失うほど没頭できる何かひとつのことを持っているのが「おたく」。 そしてそのパラダイスを大切にしながらそれを最大限に楽しめる人こそがおたくなのだ。</strong></p>
<p>出典　「七人のおたく」フジテレビ出版（現・扶桑社）1992年</p></blockquote>
<p class="" data-start="919" data-end="973">一方で、脚本家・一色伸幸氏がフジテレビへ本企画を持ち込んだ際には、次のようなやりとりがあったとのこと。</p>
<blockquote class="twitter-tweet">
<p dir="ltr" lang="ja">1-80年代後半。宮崎勤事件によっておたくは悪の権化のように見なされ、そもそもアニメ出身だった僕は苛立った。だからおたくが幼児に危害を加えるのではなく、助ける物語を書き、フジテレビ映画部に持ち込んだ。フジの反応はひとことだった。「おたく？　それは気持ち悪いからやめようよ」</p>
<p>— 一色伸幸 (@nobuyukiisshiki) <a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://twitter.com/nobuyukiisshiki/status/1593844441713807360?ref_src=twsrc%5Etfw">November 19, 2022</a></p></blockquote>
<p><script src="https://platform.twitter.com/widgets.js" async="" charset="utf-8"></script><br />
当時は、宮崎事件の影響もあり、オタクに対する印象が非常に悪かったことがうかがえます。そういった意味では、フジテレビ側も当初はあまり乗り気ではなかったようです。</p>
<p>なお、『七人のおたく』は2022年に『七人のおたく THE STAGE』として舞台化もされており、今なお根強い人気を誇る作品となっています。</p>
<p>リンク　七人のおたく THE STAGE | 公式ホームページ　https://mmj-pro.co.jp/cult-seven/</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【映画】『ナイトクローラー』と警察無線受信</title>
		<link>https://amateurmusenshikaku.com/nightcrawler/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[シグナリーファン編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 15 Feb 2025 05:34:07 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[無線とエンターテイメント]]></category>
		<category><![CDATA[警察無線]]></category>
		<category><![CDATA[デジタル無線]]></category>
		<category><![CDATA[プロ無線]]></category>
		<category><![CDATA[マニア]]></category>
		<category><![CDATA[報道連絡波]]></category>
		<category><![CDATA[広帯域受信機]]></category>
		<category><![CDATA[映画]]></category>
		<category><![CDATA[消防無線]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://amateurmusenshikaku.com/?p=11170</guid>

					<description><![CDATA[ひょんなことから事件事故の最前線で報道価値のあるスクープ映像だけを撮り、テレビ局にそれを売りつけるストリンガーという職業に魅了され、成り上がっていく主人公を描いた映画『ナイトクローラー』が公開されたのは2014年。 作品 [&#8230;]]]></description>
			<br />
<b>Warning</b>:  Undefined array key "Title" in <b>/home/webproducts/amateurmusenshikaku.com/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php</b> on line <b>523</b><br />
<br />
<b>Warning</b>:  Undefined array key "Title" in <b>/home/webproducts/amateurmusenshikaku.com/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php</b> on line <b>524</b><br />
<br />
<b>Warning</b>:  Undefined array key "Title" in <b>/home/webproducts/amateurmusenshikaku.com/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php</b> on line <b>525</b><br />
<br />
<b>Warning</b>:  Undefined array key "Title" in <b>/home/webproducts/amateurmusenshikaku.com/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php</b> on line <b>523</b><br />
<br />
<b>Warning</b>:  Undefined array key "Title" in <b>/home/webproducts/amateurmusenshikaku.com/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php</b> on line <b>524</b><br />
<br />
<b>Warning</b>:  Undefined array key "Title" in <b>/home/webproducts/amateurmusenshikaku.com/public_html/wp-content/plugins/amazonjs/amazonjs.php</b> on line <b>525</b><br />
							<content:encoded><![CDATA[<p>ひょんなことから事件事故の最前線で報道価値のあるスクープ映像だけを撮り、テレビ局にそれを売りつける<strong>ストリンガー</strong>という職業に魅了され、成り上がっていく主人公を描いた映画『ナイトクローラー』が公開されたのは2014年。</p>
<p>作品は、ロサンゼルスの夜を舞台に、フリーランスの報道カメラマン、いわゆる“ストリンガー”としてのし上がっていく主人公、ルイス・ブルームの姿を通じて、報道の倫理と警察無線の関係を炙り出す。</p>
<p>この作品の見所はジェイク・ギレンホール演じる社会病質者(ソシオパス)の主人公『ルイス・ブルーム』の成り上がり的ストーリーにあるが、彼が底辺から這い上がるために行った努力のひとつに「警察無線のコード解読」がある。</p>

<a href="https://amateurmusenshikaku.com/code_ichirei/" title="警察無線で使われた通話コードや警察用語・略語の一例" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" width="160" height="90" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/01/5876.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/01/5876.jpg 1920w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/01/5876-300x169.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/01/5876-1024x576.jpg 1024w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/01/5876-768x432.jpg 768w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/01/5876-1536x864.jpg 1536w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">警察無線で使われた通話コードや警察用語・略語の一例</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">一般には知られていない“警察の言葉”─通話コードと専門用語の世界街なかで警察官が無線を用いてやりとりしている場面を目にしたことのある方は多いのではないでしょうか。しかし、そこで交わされている会話の内容は、なかなか理解しづらいものです。たとえ...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://amateurmusenshikaku.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">amateurmusenshikaku.com</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2025.10.29</div></div></div></div></a>
<p>本サイト的にはそれが興味深いため、米国の警察無線の現況をからめて紹介したい。</p>
<p><strong>なお、この記事にはネタバレが含まれている。作品を未見の方の興味と興奮を奪いはしないが、本記事にはスポイラーが含まれることをあらかじめ明示する。</strong></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">主人公の職業、ストリンガーとは？</a><ol><ol><li><a href="#toc2" tabindex="0">ストリンガーの語源</a></li></ol></li></ol></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">『ナイトクローラー』のあらすじ</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">記者証よりも速さと勘と警察無線の通話コードの理解がモノを言う、ストリンガーの世界</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">&#8220;価値のある映像&#8221;を求めて</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">『わかりました、お巡りさん。私はRECを止めます』から怖いもの知らずの『ナイトクローラー』に転身するまで</a><ol><li><a href="#toc7" tabindex="0">取材と取材許可証（press pass）</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">『ストリンガー？』『……は？』</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">儲けが出てきたナイトクローラーはより良いカメラと速い自動車を手に入れた</a></li></ol></li><li><a href="#toc10" tabindex="0">野心的で狡猾な性格や競争に勝つためにどれだけ執念深くなれるのかモラルの狭間で問う</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2><span id="toc1">主人公の職業、ストリンガーとは？</span></h2>
<p>Canonのカメラ、Unidenの警察無線受信機(スキャナー)、編集用PC、ダッジ・チャレンジャーSRT8、そして良心に一切の呵責を感じない持ち前のソシオな性格と巧みな交渉術、ドライビングテクを武器に、ルイスは毎夜LAの街を疾走する。</p>
<p><strong>目的は一つ。血と破片、そして絶叫の現場を誰よりも早く押さえ、映像に収めること。</strong></p>
<p class="" data-start="258" data-end="405">凄惨な事故。殺人。炎上する車両。泣き叫ぶ関係者。そこに値段がつくことを誰よりも理解している。<br data-start="332" data-end="335" />欲しがる者がいるから、売る。単純な取引。<br data-start="356" data-end="359" />その結果、彼はストリンガーとしてテレビ局から信頼を得、地位を固めていく。狂気は報酬に変わる。</p>
<p class="" data-start="407" data-end="496"><strong>『起こるとわかっている事故を待ち構える』。</strong><br data-start="428" data-end="431" />警察無線を受信し、現場に駆けつけたとき、すでに人は死んでいる。<br data-start="466" data-end="469" />映すかどうかは、ただ価値のある素材か否か。それだけだ。倫理が入り込む余地はない。</p>
<p>狂気に満ちた暗黒面に堕ちつつも、彼はストリンガーとして次第に地位と名声を得ていく。</p>
<p>報道もまた、彼らのような『起こるとわかっている事故を熱心に待つ道徳的に疑わしい職業』を必要としている現実を鬼才・ダン・ギルロイ監督が皮肉を込めて描き出す。『夜に蠢く』を意味する作品タイトルはまさに彼らの活動を明確に表現したものだ。</p>
<p>日本では馴染みが無いが、事件事故現場、とくに悲惨なシーンを専門に撮るスクープ映像カメラマンは米国で『Stringer(ストリンガー)』と呼ばれている。日本の配給会社では主人公ルイスをストリンガーではなく『報道パパラッチ』としているが『パパラッチ』はあくまでセレブや著名人専門のスキャンダルを追うカメラマンの俗称であり、悲惨な事件事故は追わない。</p>
<p>国内では本作の公開から2年後に福山雅治主演の『SCOOP!』が公開されたが、パパラッチとはまさに福山が演じた芸能スキャンダル専門のカメラマン・都城静だ。</p>
<p>だが『ストリンガー』なる仕事の知名度がほとんどない日本での公開にあたり、すでに広く知られた『パパラッチ』に『報道』と冠した造語でそれを表したのは適切だったのかもしれない。</p>
<p>したがって、主人公の職業の通称は「ストリンガー」で、彼が毎夜のごとく行っている取材活動またその生き様が「ナイトクローラー」と取るのが適切ではないだろうか。</p>
<h4><span id="toc2">ストリンガーの語源</span></h4>
<p>東京経済大学の学術機関である国際メディア・コミュニケーション研究所ではストリンガーを契約社員，通信員，フリーランスとしている。<br />
https://repository.tku.ac.jp/dspace/bitstream/11150/186/1/komyu25-05.pdf</p>
<p>名称の由来については明確なものはないようだが、いくつかの説があり、確定していない。音楽演奏の弦になぞらえたもの、昔の記者が文章の長さを図るために机に吊り下げていたヒモが由来など。そして、意外なことに日本の漫画、ザ・シェフの第30巻(剣名舞原作・加藤唯史作画)その名も『ストリンガー』という回にて、その語源が言及されている。</p>
<p>1991年に発行された同作によれば、報道機関と非正規のフリーランスカメラマンとの関係(契約)は弦(ストリング)のように細いことからそう呼ばれるという。</p>
<p>戦場写真家の尾関に師事するアシスタントカメラマンの葉原は尾関の不甲斐なさを主人公･味沢に愚痴るなかで著名な戦場カメラマンのロバート・キャパや日本の澤田教一を有名になった数少ないストリンガーの成功者として挙げ、彼らはいずれも写真と引きかえに命を落としているという。</p>
<h2><span id="toc3">『ナイトクローラー』のあらすじ</span></h2>
<p class="" data-start="52" data-end="218">ロスのダウンタウン。<br data-start="62" data-end="65" />ルイス・ブルーム、通称ルー。<br data-start="79" data-end="82" />資材倉庫や工事現場から鋼材や配線を盗み出しては、スクラップとして現金に換える。その日暮らしのコソ泥だ。<br data-start="133" data-end="136" />今夜もいつも通り、盗品を積んでスクラップ工場へ持ち込む。金を受け取ったついでに、工場長に雇ってくれと頼む。<br data-start="189" data-end="192" />だが工場長は冷たい。盗品は買っても、仕事は与えない。</p>
<p class="" data-start="220" data-end="411">深夜、フリーウェイ。ルイスは事故現場に出くわす。赤色灯が回り、すでに警官が救助に当たっている。<br data-start="270" data-end="273" />車を少し離れた場所に停め、ルイスは道路脇に降り立つ。<br data-start="299" data-end="302" />歩いて現場に近づくが、手を貸すでもなく、声をかけるでもない。<br data-start="332" data-end="335" />ただ黙って、燃える車と、もがく警官たちをじっと見つめる。<br data-start="363" data-end="366" />二人の警官は、車中の乗員を引きずり出そうと必死だ。<br data-start="391" data-end="394" />その傍で、コソ泥が静かに見ている。</p>
<p class="" data-start="413" data-end="533">やがてバンが現れる。<br data-start="423" data-end="426" />側面には「メイハム」の文字。<br data-start="440" data-end="443" />後部から飛び出してきたのは、業務用カメラを構えた二人の男。<br data-start="472" data-end="475" />事故車に一直線に向かい、炎と救助の一部始終を撮影し始める。<br data-start="504" data-end="507" />彼らはフリーランスの報道カメラマン――ストリンガー。</p>
<p class="" data-start="535" data-end="655">警官は依然として救助に手間取っている。<br data-start="554" data-end="557" />だが、カメラマンたちが手を貸すことはない。<br data-start="578" data-end="581" />ルイスと同様、数十センチの至近距離で、ただその場に立ち、カメラを構えるだけ。<br data-start="619" data-end="622" />命が燃えていく中で、彼らが気にしているのはフレーミングと露出だけ。</p>
<p class="" data-start="657" data-end="695">やりとりは最小限。<br data-start="666" data-end="669" />「おい、邪魔だ」<br data-start="677" data-end="680" />「今、さがる」<br data-start="687" data-end="690" />それだけ。</p>
<p class="" data-start="697" data-end="767">警官。<br data-start="700" data-end="703" />ストリンガー。<br data-start="710" data-end="713" />そしてコソ泥。<br data-start="720" data-end="723" />三者はそれぞれの役割で、その夜の現場にいた。<br data-start="745" data-end="748" />誰も言葉を継がず、誰も目を逸らさない。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter wp-image-11984 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/R1280x0.jpeg" alt="スクープ映像カメラマンは米国で『Stringer(ストリンガー)』と呼ばれている。" width="900" height="600" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/R1280x0.jpeg 900w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/R1280x0-300x200.jpeg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/R1280x0-768x512.jpeg 768w" sizes="(max-width: 900px) 100vw, 900px" /></p>
<p>『すいません、今の映像をテレビに？』コソ泥・ルイスは撮影を終えてバンに引き上げるジョーに尋ねる。</p>
<p>ああ、売れるからな。</p>
<p>今、人材を募集しています？</p>
<p>やめとけよ。</p>
<p>ジョーがルイスを軽くあしらう後ろで警察無線を傍受する広帯域受信機(スキャナー)が急報をキャッチした。『211発生だ！』ジョーは叫ぶ。</p>
<p>211が警察無線の通話コードで“強盗事件発生”であることもわからない男など無視し、ジョーは次のスクープをライバルに取られまいと取材車で急行する。</p>
<p>メイハム社のストリンガー、ジョー・ローダーはルイスにこの道を歩ませるヒントを与えた人物で、皮肉なことに名が売れ始めたルイスを自分の会社にスカウトする。しかし、ルイスは彼に感謝もしなければ、パートナーの誘いにNOを突きつけた挙句、ジョーを悲惨なニュースのネタにしてしまう。因縁めいた運命が2人を取り巻く。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter wp-image-11983 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/video_and_scanner.jpg" alt="ルイス『ナイトクローラー』" width="1289" height="560" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/video_and_scanner.jpg 1289w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/video_and_scanner-300x130.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/video_and_scanner-1024x445.jpg 1024w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/video_and_scanner-768x334.jpg 768w" sizes="(max-width: 1289px) 100vw, 1289px" /></p>
<p>コソ泥は次の日、浜辺で知らない誰かのスポーツ用高級自転車を盗み、即座に古物商で少々の現金、そしてスキャナーとSONYの家庭用カムコーダー(ハンディカム)に換えた。</p>
<p>車はすでに持っている。足りないものはあと二つ。</p>
<p>ルイスは『ナイトクローラー』に必要なものはビデオカメラと警察無線を傍受するための『スキャナー』であることを即座に理解し、それらを卑怯な方法で入手した。</p>
<p>この日以来、彼は常にカメラを持ち歩き、駆け出しのストリンガーとなった。</p>
<h2><span id="toc4">記者証よりも速さと勘と警察無線の通話コードの理解がモノを言う、ストリンガーの世界</span></h2>
<p class="" data-start="102" data-end="168"><strong>装備は揃った。だが、結果は出なかった。道具を揃えただけで、コソ泥が報道カメラマンになれるほど甘くはない。</strong></p>
<p data-start="102" data-end="168">カメラや警察無線受信機など一通りの商売道具を揃えたルイスは、警察無線のディスパッチを傍受し、それを頼りに毎夜フリーウェイを走るが、現場に着いても何も起きていない。あるいは既に終わっていた。空振りの連続。</p>
<p class="" data-start="229" data-end="270"><strong>原因は明白だった。</strong>警察無線で飛び交うコードの意味を、彼が何一つ理解していなかったためだ。</p>
<p class="" data-start="272" data-end="350">「10-50」「11-99」「Code 6 Charles」──数字と単語の羅列は、慣れた者にとっては正確な行動命令と報告だが、素人には理解し難い。</p>
<p data-start="748" data-end="886">そこで彼の最初の課題は、APCO準拠の10コードの学習であった。</p>
<div id="attachment_11668" style="width: 1335px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-11668" class="wp-image-11668 size-full" src="https://policemaniacs.com/wp-content/uploads/2020/11/a2.jpg" alt="" width="1325" height="567" /><p id="caption-attachment-11668" class="wp-caption-text">ケンカ、DV-接近禁止命令、殺人、飲酒運転、火災、性的暴行、児童誘拐、武装強盗、グランドセフト、応援要請、警官受傷、警光灯なし、サイレンなし<strong>……</strong>。これらにはすべてコードナンバーが割り振られている。より重大な事件事故を追い求めるストリンガーは、全裸と殺人のコードの違いを知らなければ稼げない。画像の出典『ナイトクローラー』（C）オープン・ロード・フィルムズ / ギャガ</p></div>
<p data-start="888" data-end="1032">この設定は、現実のアメリカ報道現場にも通じる。かつての日本と同様、米国では事件・事故の報道において、警察無線の受信と速報性が密接に結びついていた。映画『ナイトクローラー』は、ニュースが生まれるその瞬間、すなわち報道の現場がどのように形成されているかを、警察無線を通してリアルに描いている。</p>
<p data-start="1034" data-end="1167" data-is-last-node="" data-is-only-node="">最初に突きつけられた壁は、それらの意味を一つひとつ覚えること。しかしルイスは実際に警察無線を傍受しながら、ラップトップPCでコードをweb検索し、真剣な表情で一つ一つ理解していく。</p>
<p data-start="1034" data-end="1167" data-is-last-node="" data-is-only-node="">全米共通の「APCO 10コード」。そしてロサンゼルス市警特有の「LAPDラジオコード」。それらをノートに写し、整理し、頭に叩き込む。それが最初の仕事だった。実際、短期間でどれほど覚えられたのか判然としないが、雇った助手に小テストとして出題するほどには記憶している。</p>
<p data-start="1034" data-end="1167" data-is-last-node="" data-is-only-node=""><strong>そして本作において、警察無線の通話コードおよびその理解が、より価値のある映像に主人公が辿り着く上での羅針盤として、重要な役割を果たすことになる。</strong></p>
<p data-start="1034" data-end="1167" data-is-last-node="" data-is-only-node="">当サイトでは、警察装備や無線技術を専門に扱う立場から、この作品を単なる映画紹介ではなく、警察通信の一断面として注目して取り上げている。それは、アメリカの警察において、テン・コードという通信体系が、時代とともにいかに運用され、また変容していったかを知る上でも、極めて象徴的な題材だからである。</p>
<p data-start="1034" data-end="1167" data-is-last-node="" data-is-only-node="">より詳しい10コードの解説は、別稿にて掘り下げている。</p>

<a href="https://amateurmusenshikaku.com/security/ten-codes/" title="米国警察が警察無線で使用するTen-codes(テン･コード)とは？ | シグナリーファン＠セキュリティ" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" src="https://amateurmusenshikaku.com/security/wp-content/uploads/2025/06/Ride-along-Hero-1024x576.png" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="160" height="90" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">米国警察が警察無線で使用するTen-codes(テン･コード)とは？ | シグナリーファン＠セキュリティ</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">警察無線の「10コード」と報道の現場――『ナイトクローラー』が描く現実現在、アメリカの警察無線においては、「テン・コード（Ten-codes）」と呼ばれる略式コードが広く使用されている。これは警察官や通信司令員（ディスパッチャー）が交信内容...</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://amateurmusenshikaku.com/security/ten-codes/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">amateurmusenshikaku.com</div></div></div></div></a>
<p class="" data-start="469" data-end="492">現場に行く前に、言語を理解しなければならない。</p>
<p class="" data-start="494" data-end="504">それだけの話だった。</p>
<h2><span id="toc5">&#8220;価値のある映像&#8221;を求めて</span></h2>
<p class="" data-start="52" data-end="99">ナイトクローラーが追い求める「価値のある映像」とは、突き詰めれば他人の不幸である。</p>
<p class="" data-start="101" data-end="189">人が見たがるのは、結局のところ「誰かの悲劇」である。事故、火災、銃撃、流血。テレビ画面の向こうで誰かが地面に横たわっている──それを、観客はピザ片手に見ている。そういう構図だ。</p>
<p class="" data-start="191" data-end="296">筆者とて例外ではない。『24時間テレビ・愛は地球を救う』の裏番組が『警察24時』だったなら、迷わず後者を選ぶ。涙ありの善意より、赤色灯と黄色テープに惹かれる。それは冷笑でも皮肉でもなく、単なる現実認識である。</p>
<p class="" data-start="298" data-end="363">ただし、ルイスや他のストリンガーたちがその不幸を「欲している」わけではない。彼らは単に、テレビ局が欲しがるものを撮っているだけだ。</p>
<p class="" data-start="365" data-end="459">局が猫動画を求めるなら、彼らは高速道路を飛ばして猫を撮りに走るだろう。三毛猫が子猫を助ける映像が金になるなら、今夜にも撮りに行くだろう。だが、実際のところ──テレビ局はそんな映像を欲しがらない。</p>
<p class="" data-start="461" data-end="565">求められるのは「男が撃たれた」「家が燃えた」「パトカーと逃走車のカーチェイス」、そういう映像であり、それを撮るのが彼らの仕事である。</p>
<p class="" data-start="461" data-end="565"><strong>つまり、ナイトクローラーは迷惑系YouTuberではなく、レッキとした報道系アウトソーサーだ。</strong></p>
<p class="" data-start="567" data-end="624">ルイス・ブルームはそうした「需要」に応えるべく、今夜もスキャナーを車に積み、カメラを握ってロサンゼルスの夜を走る。</p>
<p class="" data-start="626" data-end="661">警察、消防、救急──彼らのコードが鳴るたびに、ルイスはアクセルを踏む。</p>
<p class="" data-start="663" data-end="721">それが『ナイトクローラー』のタイトルの意味するところであり、真夜中を駆けぬける所以はそこにある。折原みととは関係ない。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter wp-image-11982 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/Nightcrawler_scanner_in_car-1.jpg" alt="ルイス・ブルームの愛車、ダッジ・チャレンジャーSRT8" width="1285" height="605" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/Nightcrawler_scanner_in_car-1.jpg 1285w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/Nightcrawler_scanner_in_car-1-300x141.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/Nightcrawler_scanner_in_car-1-1024x482.jpg 1024w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/Nightcrawler_scanner_in_car-1-768x362.jpg 768w" sizes="(max-width: 1285px) 100vw, 1285px" /></p>
<p class="" data-start="60" data-end="202">ルイス・ブルームの愛車、ダッジ・チャレンジャーSRT8の車内。ダッシュボードにはずらりと６台のデスクトップ・スキャナーが並び、警察無線を24時間監視。助手席では、日給30ドルの相棒がラップトップPCを操って各局の動向をリアルタイムで記録・分析している。</p>
<p class="" data-start="204" data-end="321">ひとたびスキャナーが急報をキャッチすれば、通話コードを一瞬で聞き分ける。211、404……たとえば『211進行中』と聞こえれば、それは「武装強盗の発生」。即座にルイスはアクセルを踏み込む。その動きは、どこか機動捜査隊の出動を思わせる。</p>
<p class="" data-start="323" data-end="455">しかし、彼が目指しているのは逮捕でも制圧でもない。事件の「報道価値」を見極め、どの現場がもっとも「売れる」映像になるかを一瞬で判断。ライバルどころか警察よりも先に現場に駆けつけ、撮影を終えたら即座に映像をテレビ局に売り込む。彼の職業は法執行官ではなく、映像商人だ。</p>
<p class="" data-start="457" data-end="575">実際、パトカーより数分早く現場入りすることも珍しくない。だが、メイハム社のジョー・ローダーと同様、ルイスは現場で人命救助に手を貸すことはない。救急車を誘導することも、負傷者に声をかけることもない。彼の関心は、救助ではなく「画（え）」だ。</p>
<p class="" data-start="577" data-end="682">いや、むしろ救助の邪魔をしてでも「良い絵」が撮れるように工夫すらする。動かぬ被害者の体を勝手に動かし、血がよく見えるアングルを探す。犯人の顔が撮れたとしても、警察に渡すことなく、後日のスクープに備えて温存する。</p>
<p class="" data-start="684" data-end="732">その冷酷さは、やがてライバルのストリンガーに向けられ、ついには自分の助手にすら──というわけだ。</p>
<p class="" data-start="734" data-end="797"><strong>警察より早い到着、倫理よりREC、人道より焦点距離。それがもたらす「視聴率」。彼が見つめるのは、事件の本質ではない。</strong></p>
<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/dp/B014JQG61W?tag=amateurmusenshikaku-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1" title="">
<img decoding="async" src="https://m.media-amazon.com/images/I/51Dk3RJrkrL._SL160_.jpg" width="104" height="160" alt=""/>

</a>
<p>事件が凶悪であればあるほど、事故が悲惨であればあるほどストリンガーは映像に高値をつける。テレビ局もまた高値で買うので、警察の通信指令員が出す指令の通話コードの理解がストリンガーにとって必要不可欠になるのはそういう理由だ。ただのケンカ騒ぎに5ドルのガス代を使って駆けつけて撮影しても、それを買うテレビ局はない。</p>
<p>ガス代すらペイできないのではルイスのような零細は途端に赤字だ。</p>
<p>より大きな事件事故の現場のみに駆けつけ、誰よりも早く撮影し、報道機関に売る。それがルイスをはじめとする、彼らストリンガーという商売だ。</p>
<h2><span id="toc6">『わかりました、お巡りさん。私はRECを止めます』から怖いもの知らずの『ナイトクローラー』に転身するまで</span></h2>
<p><img decoding="async" class="aligncenter wp-image-11981 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/EP6BV7IX4AAtDCi.jpg" alt="警察が規制線を現場で張ってしまう" width="1200" height="675" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/EP6BV7IX4AAtDCi.jpg 1200w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/EP6BV7IX4AAtDCi-300x169.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/EP6BV7IX4AAtDCi-1024x576.jpg 1024w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/EP6BV7IX4AAtDCi-768x432.jpg 768w" sizes="(max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></p>
<p>出典　https://twitter.com/Stringernews/status/1224558381144444928</p>
<p>ストリンガーが現場までの道順を間違えることは許されない。途端にスクープを逃す。警察が規制線を現場で張ってしまえば、もう規制線の向こう側には行けず、魅力のある映像は撮り難くなる。ストリンガーは規制線が張られる前になんとしても現場に到着、撮影の大半を完了し、規制線を張る警官を横目に悠々と現場から離脱しなければならないのだ。</p>
<p>それも多数のライバルよりも先に。実際にはそこから編集して映像を局に送るまでがストリンガーの競争だが、スピードが勝敗を分かつのは確かである。局に映像を送っても映像に魅力がなければ買ってもくれない。</p>
<p>当初、彼は見よう見真似で警察無線を傍受し、ボロい車を飛ばして事件事故現場に乗りつけては家庭用ビデオカメラ片手に現場に深く入り込み、容疑者や被害者をアップで撮る。そんな即席のスクープ記者は当然、警官に一喝され、つまみ出され、時には突き飛ばされる。</p>
<p>昨日までコソ泥で、写真つきの取材許可証（press pass）も持たぬルイスはストリンガーとして身の証を立てられないのだから当然の結果だ。</p>
<h3><span id="toc7">取材と取材許可証（press pass）</span></h3>
<p>米国では取材記者に取材許可証（press pass）を出す機関のひとつには警察当局も含まれる。</p>
<p>実際、LAPDでは申請があれば指紋登録と身元調査を経た上で、ストリンガーなどのフリーランスに対してもプレス資格証明書を発行しているが、犯罪者として疑わしければ、身元調査の時点でハネられるだろう。</p>
<p>この取材許可証（press pass）の有無が取材を左右するのは言うまでもない。場合によっては取材許可証（press pass）があれば、規制線の向こう側への立ち入りも認められる。</p>
<p>それでも『撮るのは自由だろ？』と報道する自由を主張しつつ、食い下がりながら家庭用カメラを悲惨な事故現場で振り回すナイトクローラーの姿は信じられないほど滑稽だ。列車に飛び込み飛散した女子高生のボディパーツにスマホを向けるどこかの島国の無秩序な野次馬の群れと構図が同じだからだ。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter wp-image-11980 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/night002.jpg" alt="レイシュブルック兄弟" width="1185" height="571" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/night002.jpg 1185w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/night002-300x145.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/night002-1024x493.jpg 1024w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/night002-768x370.jpg 768w" sizes="(max-width: 1185px) 100vw, 1185px" /></p>
<p>火災現場に駆けつけるのが遅れてスクープ映像を逃し、すでに消火済みの現場の前で、呆然とライバル業者を見送る主人公のルイス。このあと間違った道順を示した助手を滅茶苦茶叱責した。画像左の2人のハゲは本物のストリンガーで本作に技術指導、コンサルタントで協力しているレイシュブルック兄弟(後述)。</p>
<p>ストリンガー以前のルイスは警察を追う側ではなく、追われる側であった。おそらくその経験で車の高速走行などの技術を身につけたのだろう。地頭も悪くはない。社会性とモラルがないソシオパスを患っているだけだ。</p>
<p>とくに警察無線を聴取して、一瞬の判断でどの現場へ向かうか否かを決断する能力に長けており、神がサイコロを振り間違えていたら、彼はコソ泥やストリンガーではなく、警官になって出世してしまっていたかもしれない。</p>
<p>取材許可証（press pass）を持たぬまま、犯罪や事故現場において、警察の張った規制線の向こうに安易に足を踏み入れて撮影する行為はときに公務の妨害に問われかねない。だからこそストリンガーは規制線が張られる前に現場へ急行する。区切るべきラインが無いのなら超えるラインも無い。モラルがそうであるように。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter wp-image-11979 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/256b97b534ccdd04eb16d3b281f1f3a1.jpg" alt="スクープ写真の報道機関への売り込み方まで、まさにナイトクローラー" width="640" height="427" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/256b97b534ccdd04eb16d3b281f1f3a1.jpg 640w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/256b97b534ccdd04eb16d3b281f1f3a1-300x200.jpg 300w" sizes="(max-width: 640px) 100vw, 640px" /></p>
<p>ラジオライフ1988年10月号の『特集 &#8220;ヤジ馬の天才&#8221;RLが奥義を初公開 災害現場に駆けつけろ』では野次馬的取材活動を取り上げ、事件事故の発生を警察･消防無線から知る方法(89年当時の時点で警視庁の方面系はデジタル化済みだが署活系はアナログ)、規制線の越え方、さらにスクープ写真の報道機関への売り込み方まで、まさにナイトクローラーの&#8221;それ&#8221;を各種指南している。</p>
<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/dp/B07W67T7MP?tag=amateurmusenshikaku-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1" title="">
<img decoding="async" src="https://m.media-amazon.com/images/I/51wtV7HEOhL._SL160_.jpg" width="112" height="160" alt=""/>

</a>
<p><strong>それによれば規制線の越え方として、堂々と入る、『報道』と書かれた記者腕章(社名無し)をつける、カメラを二個持ちする、カメラに『報道』や『写真部No.○』などソレっぽい文言のダイモテープを貼り付ける、報道記者の格好を真似る、自衛隊のオレンジの飛行服を着て消防レスキュー隊員を装う……などなどを挙げている。</strong></p>
<p>このように『現場で勝手に相手が勘違いしてくれる』ことを期待する取材方法は北海道警察への張り付き取材で警察マニアのみならず、各種メディアにも一目おかれている有名サイト『<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="http://www2.famille.ne.jp/~mst-hide/">世界びっくりカーチェイス2</a>』でも行っていることを示唆。</p>
<p>同サイトによれば、その場の雰囲気に溶け込む違和感のない装備(スピードライトつきのEOS7D等の採証装備や身なり)、そしてそれらを持っていて当たり前という顔をすることの重要性を挙げたうえで、テンション低めの声で『おつかれさまです』と言いつつ、第二線を通過するのがポイントとしている。</p>
<p>ただ、ラジオライフ誌では&#8221;社名のない報道腕章&#8221;では現場捜査員からたちどころにして不審尋問の集中攻撃に遭う諸刃の剣とも評しており、現実的にどれほど&#8221;現場&#8221;で有効だったかは不明。</p>
<p>似たような事例で、当時の新聞記者らは&#8221;覆面パトカー&#8221;を装ったセダンに乗り、白手袋をはめた手を窓からソレっぽく出して現場に行くと、警察官が勝手に勘違いし、規制線を解除して車を通してくれたそうである。これも相手の勝手な勘違いを利用した取材テクニックと言えそうだ。</p>
<p>ルイスも当初、規制線など気にも留めず、他の業者を押しのけて我が物顔で現場の奥に入り込む。そのたびに撮影をやめないと逮捕するという警官の脅しに屈していた彼だが、場数を踏むうちに度胸がついてくる。</p>
<p>業務用カムコーダーを肩に担ぐ本職のストリンガーの横で、今夜も銃撃事件の現場で恥ずかしげも無く家庭用の小さなSONYをなで肩で抱えながら真剣な顔で撮影するルイス。</p>
<p>だが今夜のカージャック現場でのナイトクローラーは少し違った。警官に怒鳴られて張り手を喰らう前に、ルイスは同業である『エースビデオ』よりも2,3歩ほど前へ出て生々しいアジア系の負傷者を撮影できたのだ。</p>
<h3><span id="toc8">『ストリンガー？』『……は？』</span></h3>
<p>すぐさまスクープ映像を地元LAのテレビ局KWLAに持ち込む。局員に案内され、報道スタジオへと通されるルイス。そこでは女性プロデューサーのニーナが指示を出している。すぐに廊下に立つルイスに気づいた。</p>
<p>『派遣の人？』『いえ<strong>……</strong>映像を売りに』『ストリンガー？』『<strong>……</strong>は？』</p>
<p>ルイスはこのとき、今の自分がこの業界で『ストリンガー』と呼ばれる存在であることを初めて知ったであろう。</p>
<p>ニーナはルイスから手渡されたビデオテープに目を通す。カメラの前で無表情で手を振ってカメラの調子をチェックするルイス、近所の犬、激怒する警官の顔のドアップに次いで、もう助からないアジア系の被害者の映像がモニターに映る。</p>
<p>うっとりとした顔で思わず「すごい」と呟くニーナ。250ドルの小切手をルイスに与えて買い取った。「もっとましな機材を<strong>……</strong>。見る目はあるわ」250ドルでどれほど良いカメラが買えるのか不明だが、彼女の激励にルイスは良い笑顔で「励みになります」と応えた。</p>
<p>結果的にENGカメラではない家庭用ハンディカムで撮られた血まみれのスクープ映像はテレビ局に250ドルで購入され、今後の彼の人生を決定づけることになる。</p>
<p>ルイスの映像を買いつけるニーナもまた2年ごとの契約社員であり、視聴率を上げ続けなければ次の契約更新はない。</p>
<p>ルイスはニーナの地位保全のため、彼女の局優先で特ダネ映像を売るが、ギャラのアップとニュース番組内での自社の宣伝はともかく、ニーナ個人に対して体の要求までとエスカレート。ルイスに言わせれば、これも交渉術だ。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-11978" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/corona0042.jpg" alt="" width="1306" height="592" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/corona0042.jpg 1306w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/corona0042-300x136.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/corona0042-1024x464.jpg 1024w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/corona0042-768x348.jpg 768w" sizes="(max-width: 1306px) 100vw, 1306px" /></p>
<p>「過激なニュースを持ってきて！」と、ルイスにさらなる過激映像を所望するのは地元テレビ局KWLAの早朝ニュース担当プロデューサー・ニーナ。彼女はルイスの持ってきた映像がつまらないコロナ地区に関連する事案であったがために叱りつけた。無価値なものを切り捨て、より大きな話題の報道を優先する彼女の冷酷さが強調されている。</p>
<p>並みの事件･事故映像では彼女の求めるレベルには達しえない。ルイスに対するニーナの要求は強まるばかり。とくに彼女の望むものはマイノリティが富裕層に牙を剥く凶悪事件。</p>
<p><strong>富裕層が住む安全なエリアで起きた暴力的な事件</strong>の映像を撮るよう指示。これにより、視聴者の恐怖を煽り、ニュースの視聴率を上げようとする。</p>
<p>底辺が安全エリアに住む上級国民を加害する事件のほうが、より報道価値があるとする差別的な彼女の要求にもニュースメディアに対する最も痛烈な皮肉が見え隠れする。</p>
<p>それによって彼女はプロデューサーとしての自分の名声を得たいのだ。</p>
<p>筆者は以前、北海道のダムでクレーン車が倒れ宙吊りになった事故が起きた際、札幌のテレビ局(仮に&#8221;ひぐまテレビ&#8221;と呼ぼう)の報道デスクとヘリのカメラマンの間で交わされたマスコミ連絡波での交信が忘れられない。</p>
<p>『クレーンの運転席アップで撮って。中で(運転手が)死んでたらやばいけどさ(笑)』センセーショナルな映像に食いつくプロデューサーの貪欲さといやらしい笑いは、犯罪現場で流れる血に目を輝かせるニーナ、そしてルイスに十分通じるものがある。</p>
<p>すくなくとも、ニーナの要求に『良心の呵責』をルイスが感じて悩む描写は一切ない。無表情で両目だけ大きくして悲惨な現場に臨み、良い絵が撮れるとさらに目を大きく見開き、いかにもソシオチックで反社会的な良い笑顔を見せるだけ。</p>
<h3><span id="toc9">儲けが出てきたナイトクローラーはより良いカメラと速い自動車を手に入れた</span></h3>
<p>単なるビジネスパートナーを超えた危険な共依存関係となったニーナにはっぱを掛けられ、ストリンガーとして自信をつけたルイスはより効率的に行動しようと助手を雇い入れ、ボロ車とハンディカムでさまざまな夜の現場に挑み出す。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-11977" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/nightcrawler.jpg" alt="" width="1000" height="520" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/nightcrawler.jpg 1000w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/nightcrawler-300x156.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/nightcrawler-768x399.jpg 768w" sizes="(max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></p>
<p>ルイスは地元に詳しいナビ兼助手のリック（演: リズ・アーメッド）を一晩30ドルで雇う。彼もルイスがそうであったように最初の関門は警察無線のコード暗記。ルイスの厳しい指導もあり、リックも頼もしい相棒になってきたが、リックがルイスの交渉術を真似て賃金アップを要求したために……。</p>
<p>儲けは上々。ついに商売道具がランクアップしていく。遠征取材が捗る。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter wp-image-11976 size-full" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/nightcrawler11-1.jpg" alt="キヤノンXF305" width="900" height="600" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/nightcrawler11-1.jpg 900w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/nightcrawler11-1-300x200.jpg 300w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/02/nightcrawler11-1-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 900px) 100vw, 900px" /></p>
<p>家庭用ハンディカムで凄惨な事件現場に臨んでいた素人の彼も、儲けが出てくると業務用のキヤノンXF305に変わった。</p>
<p>車は古いターセルから、UNIDEN BCT15Xを複数台積んだダッジ・チャレンジャーになった。</p>
<p>高性能のカメラと速い車で夜を這い、犯罪現場のスクープを効率的に狙うルイスはようやく本物のストリンガーへと変貌を遂げたのだった。</p>
<p>やってることは同じでも家庭用ハンディカムではなく、業務用ビデオカメラのキヤノンXF305なら一転して不謹慎な野次馬的行為から遠ざかり、ぎりぎり現場で許容されるような正規の報道カメラマンの如き雰囲気になるのだから不思議なものだ。以下の動画はキヤノンXF305による作品。</p>
<p><iframe loading="lazy" title="【北海道の絶景】滝川市　菜の花畑  Canon XF305 50Mbps 1920x1080 60i" width="1256" height="707" src="https://www.youtube.com/embed/6Ek5Ni-LsHI?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p>80万円の業務用カメラ・キヤノンXF305をはじめとするナイトクローラーの必須アイテムは以下のサイトで紹介されている。</p>

<a rel="noopener nofollow" target="_blank" href="https://www.wired.com/2014/11/nightcrawler-gear/" title="Nightcrawler Gadget Guide: The Gear You Need to Be a Depraved Reporter" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" src="https://media.wired.com/photos/5932371358b0d64bb35d0446/191:100/w_1280,c_limit/nightcrawler-ft.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="160" height="90" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">Nightcrawler Gadget Guide: The Gear You Need to Be a Depraved Reporter</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">Think Lou Bloom in Nightcrawler has a pretty sweet gig? Here&#039;s all the gear you&#039;ll need to start your very own one-perso...</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://www.wired.com/2014/11/nightcrawler-gear/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">www.wired.com</div></div></div></div></a>
<h2><span id="toc10">野心的で狡猾な性格や競争に勝つためにどれだけ執念深くなれるのかモラルの狭間で問う</span></h2>
<p><strong>ニュースメディアは視聴率や注目度を上げるために、内容をセンセーショナルにする傾向がある。</strong></p>
<p>ルイスは過激さを追い求めていくうちに不法侵入や事故現場の改ざんに手を染めてゆく。不法、あるいは限りなくグレーに撮られた映像をニーナは視聴率優先で放送するが、すでにルイスや局は警察に目をつけ始められていた…。</p>
<p>しかし、決定的な証拠がないため、ルイスの数々のグレーな行為には捜査官の追及も及び腰だ。</p>
<p>結局彼が何らかの処罰を受けたような描写はなく、彼の会社は大きくなり、新たな従業員を雇い、新たなスクープを追い続けるために複数の取材車両がロスの街に散りゆく場面で物語は終わる。監督に拠れば、これは｢街の静脈に広がって感染していくルイスという名のウイルス｣の表現だという。</p>
<p>「警察無線を受信する」描写によって、現代社会におけるメディアの暴力性や、視聴者がセンセーショナルな映像を求める姿勢が間接的に批判されてもいる本作。</p>
<p>「視聴者の求めに応えているだけ」そんな見方もできるだろう。もはや報道を超えて、事件を「演出」してしまう彼らストリンガー。</p>
<p>ニュースメディアは視聴率や注目度を上げるために、事実よりも話題性を優先させ、内容をセンセーショナルにする傾向がある。中居くん大根報道、様々な悲惨な事件の報道。筆者が子どもの頃は少年犯罪やいじめ事件のブームだったが、ワイドショーの報道は感情的な音楽をつけて、よりドラマチックに味付け（演出）されていた。被害者や加害者の背景を特定の方向で描くことで、視聴者の感情を操作するのが目的だ。</p>
<p>広帯域受信機が主人公ルイスの成功を支えると同時に、執念深い彼の道徳的な境界を曖昧にしていく流れや、「報道の本質とは何か」「メディアの果たすべき役割とは何か」という報道の闇が物語の緊張感を高める要素であり、作品のテーマと言えそうだ。見終わった後も、なんだかモヤッとしたものが残る。</p>
<p>報道を鵜呑みにせず、多角的な視点でニュースを見ようとすることが大事なのかもしれない。</p>
<p>例えば、もし、筆者に無線の知識がなければ、こんなメディアの嘘をそのまま信じていたかもしれない。</p>

<a href="https://amateurmusenshikaku.com/g7_hiroshima_2023_jd_mania/" title="デマ報道？『トランシーバーで仲間と連絡取る女子大生』" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" width="160" height="90" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/05/839d2559337957da8b57c9a1a95e71b4.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/05/839d2559337957da8b57c9a1a95e71b4.jpg 633w, https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/uploads/2025/05/839d2559337957da8b57c9a1a95e71b4-300x169.jpg 300w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">デマ報道？『トランシーバーで仲間と連絡取る女子大生』</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">記事内の引用について　画像の出典　ヤフー＆ANNさんより報道のあり方に、あらためて疑問を抱かせる出来事があった。2023年5月に開催された「G7広島サミット」では、各国首脳の来日とともに、厳重な警備体制が敷かれ、全国的な注目を集めた。その取...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://amateurmusenshikaku.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">amateurmusenshikaku.com</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2025.05.20</div></div></div></div></a>
<p>『ナイトクローラー』は概ねの評価として『ギレンホールはダーク・ヒーローとして快演だが、物語自体は胸くそ悪い』という声が多い。だが、この胸くそ悪い倫理的、道徳的にグレーな『ストリンガー』というビジネス自体は実在するという闇。一般には大手報道機関の外部の人間、すなわちフリーランスのカメラマンがそれだ。</p>
<p>このストリンガーと警察無線の関係性、モラルとの狭間については、本作の原作とも言える作品の記事でさらに詳しく解説している。</p>

<a href="https://amateurmusenshikaku.com/netflix_shot_in_the_dark/" title="『Shot in the Dark』警察無線を金に変える" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" src="https://amateurmusenshikaku.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/no-image-160.png" alt="" class=" internal-blogcard-thumb-image" width="160" height="90" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">『Shot in the Dark』警察無線を金に変える</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">警察無線を受信するための受信機を車に何台も積み込み、事件の第一報を傍受、警察無線通話コードを一瞬で解読し、“取れ高の良い現場”へ急行するストリンガー（報道カメラマン）の主人公を描いた映画『ナイトクローラー』。毎晩のように他人の不幸の瞬間を待...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://amateurmusenshikaku.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">amateurmusenshikaku.com</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2025.01.28</div></div></div></div></a>
<div style="border: 2px solid #0073aa; border-radius: 8px; padding: 16px; background: #f5faff; margin-top: 32px;" data-darkreader-inline-border-top="" data-darkreader-inline-border-right="" data-darkreader-inline-border-bottom="" data-darkreader-inline-border-left="" data-darkreader-inline-bgimage="" data-darkreader-inline-bgcolor=""><strong>&#x1f50e; 警察無線に関する記事は「<a href="https://amateurmusenshikaku.com/category/%e8%ad%a6%e5%af%9f%e7%84%a1%e7%b7%9a/">警察無線カテゴリー</a>」にてご紹介しています。</strong><br />
他の関連記事もぜひご覧ください。</div>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
