アマチュア無線の国家試験体験記!出題される問題と参考書解説!出題されるのは毎回99%が過去問だっ!


第4級アマチュア無線技士(4アマ)は級として一番下位になり、最も簡単な試験です。実際に取得者の皆さんは「簡単だ簡単だ」とおっしゃっていますし、小学生や3歳児も合格しているほど。

でも本当にそんなに簡単なんでしょうか?

はい、現在ではきわめて簡単な国家試験です。

4アマの試験は工学と法規という二つのパートから成り立っており、どちらも筆記試験のマークシート回答のみで、なお、モールスですが、4アマではモールスは許可されていませんので、当然ながら試験問題にはモールスの設問はありません。現在、全級において実技もありません。

実は毎回、99%が過去問からの出題なので市販の問題集で充分に対応でき、過去問の反復暗記で大丈夫。

勉強方法は暗記が中心

法規問題に関してはひたすら暗記です。工学も専門教育を受けていない人にとってはやや難易ですが、パターンがあるのでそれをつかめば割りと簡単に勉強はできます。

基本的にマークシート方式で「問題を理解して回答を選ぶ」のではなく、選択肢の中に答えのワードが入っている選択肢を選ぶというパブロフの犬みたいな条件反射的、単純明快な方法です。

語呂合わせがやっぱり暗記には有効です。語呂合わせ手法自体は後述の「楽しくおぼえる3アマ攻略」でも普通に薦めている手法なので、別におかしなことではありません。

ただし「正しいものはどれか」、「誤っているものはどれか」など、「ひっかけ問題」というべきものがチラホラ出ますから、きちんと確認して引っかからないでくださいね。

4アマ受験におすすめの参考書籍

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4級ならCQ出版から発売されている「コミック版最新ハム問題集」がおすすめです。

その名の通り漫画形式となっており、構成はゲームセンターあらしの「すがやみつる」さん、作画はくまの歩さんです。「”マンガでわかる”系参考書」は初心者にもなじみやすいのですが、ストーリー自体は平成30年現在、遠く過去のお話のように思えます。

内容はざっと書くとこのようになっています。

  • 第1章 ハムとの出会い
  • 第2章 ハムになるには?
  • 第3章 無線工学なんてこわくない
  • 第4章 送信機と受信機
  • 第5章 電波の伝わり方と空中線
  • 第6章 基礎知識と測定
  • 第7章 電波法規

1,2章は主人公の少年が無線と出会うストーリー導入部となっています。しかし、ストーリーはほぼ無いに等しく、展開が強引なところが◎。物語はかいつまむとこんな感じです。

携帯電話がなかったある時代。主人公の少年と両親の乗った自家用車が山中でエンコしてしまいます。そこへ、偶然通りかかった車の見知らぬアニキ。主人公のお父さんは、人のよさそうなこのアニキに「町へ着いたら修理業者さんを呼んでいただけないでしょうか」と救援を求めます。

すると、アニキは「いいですよ。でもこっちのほうが早い」と言って、チャッとおにぎりマイクを取り出し、颯爽と車載のモービル機で町のハムと連絡をとり、近所の修理業者と連絡を取ってもらうのです。

その車のアニキこそが、これから僕らが目指すべきアマチュア無線家だったわけ。

そして、このカッコいいハムのお兄さんが、実はすがやみつる先生その人であり、すがやお兄さんに惚れ込んだ主人公の少年がアマチュア無線技士受験までの手ほどきをしてもらうという内容です。

スマホ世代には逆に新鮮すぎるほど新鮮な展開と言えるかもしれませんが、お兄さんの通信は「アマチュア業務」なんだろうか?現実だったら、どこかの怖~い局にブレイクされて「あなたの通信はアマチュア業務ではない!告発します!」なんてお空でわざわざ宣言されたりして。

3から6章までが工学で最後の7章が法規。工学の解説は詳細ですが、法規は解説なしという割り切った内容のため、ひたすら暗記ですが、実際、「とにかく暗記してしまえ!」とお兄さん(すがや先生)自身が強引です。

今、アマチュア無線の漫画なんてないね。ちなみにこの本、2011年8月にも増刷されてるようです。需要というか、人気はいつの時代も衰えないんですね。

で、さらにこの原作者と作画者のコンビで合格後のアマチュア無線の楽しみ方の入門漫画も92年に出版されてたようですが、2001年に絶版となったようです。Amazonで中古で購入できます。

これ一冊で受かりました(笑)

3アマならこれだ!おすすめの『ガルスカ本』とは

楽しく覚える3アマ攻略。通称「ガルスカ本」です。ガルスカ?なにそれ?その名の通り、ガールスカウトの女性リーダーの二人が解説している初心者向けの3アマ教本(約1800円)で、こちらもCQ出版から出ている書籍です。

ガルスカ本は絵が萌え萌え系じゃないところが、何より好感が持てるし、背景の絵がいい。おまえやっぱり絵とか表紙から入るのかよ!はい。

内容は詳しい工学の説明は省かれており、いわゆるこじつけて覚える語呂合わせに主眼が置かれた”3アマ攻略本”です。

3級になると法規問題のなかにモールスに関する問題が出題されますので、モールスの勉強も必要ですが、それもバッチリ。すべてのモールス記号を覚える必要はありません。数字と特定のローマ字のみで充分。

『たの3』一冊で受かりました(笑)ほかに買ってません。本当です。

1,2級は甘くないぞ!

ここまではいわゆる初級アマチュアまでの勉強方。ところが上級アマチュアの2アマ、1アマになると、これまでの暗記だけでの合格は非常に困難です。その理由は工学の計算問題。過去問のいくつかは数値を変えられています。

でも、「たの1」もありますが(笑)

アマチュア無線の雑誌や入門書を探すなら図書館へ行こう!

さて、アマチュア無線の参考書などが無料で見たいなら近所の図書館へ足を運んでみよう。たいていの図書館にはアマチュア無線の関連書籍が置いてあるはず。

カテゴリーとしては工学、情報通信のエリアに置かれていることが多いので探してみよう。なお筆者の近所の公立図書館には子供向けの図鑑などが置いてあるコーナーにも子供向けの漫画本としてアマチュア無線の本がある。ここも要チェック。皆さんも図書館へ出かけてぜひアマチュア無線の本を探してみてください。見当たらなければ職員へ探してもらうと書庫にあるかもしれません。

なお、現在、発売されている月刊のアマチュア無線関連雑誌としてはCQ出版社が出している「CQ ham radio」というアマチュア無線の専門誌があります。技術に関する記事が豊富で唯一無二のハム専門誌と言えるでしょう。CQ ham radioは50年近く表紙のタイトルデザインが変わっておらず、興味深いものです。

さらにうれしいことに、2015年10月、新たに「HAM world(ハムワールド)」という雑誌が刊行されました。「HAM world(ハムワールド)」はラジコン技術などを発行する会社・電波実験社が出しており、月刊ではなく定期的に発行されるムック本となっているようです。

とにかく、これでアマチュア無線の雑誌が増えました。なお、90年代は「レッツハミング」などもありましたが、アマチュア無線人気も衰え、部数減少によりすでに廃刊になっています。

また、アマチュア無線の専門誌ではありませんが「ラジオライフ」という雑誌では毎回、アマチュア無線やデジタル簡易無線広帯域受信機の非常に詳しいレポートを掲載しています。ただ、ムフフな記事も多いので、私たち良き社会人たる純真無垢なアマチュア無線家はあまり嗜みません。

実際の4アマと3アマの受験体験記

筆者は4アマおよび、3アマの国家試験を合計4回受験し、それぞれ二度目で合格できました。その受験時の体験を綴っていきたいと思います。

第4級アマチュア無線技士の試験会場の様子

試験会場は札幌市中央区の道特会館の五階。今回の受験者は15人くらいで試験官は3人。受験者は男性が多かったが、一人だけ女性がいた。年齢層は小学6年生か、中1くらいの子が一人くらい、高校生か大学生が5人程度、そのほかが筆者を含めた大人。

国家試験ともなれば、公務員採用試験みたいなもんかと勝手に想像していたが、もちろんスーツで来る人なんて一人もいないわけで、筆者含めてみなさんが、リラックスしたラフな格好で来場。

会場はザワザワと騒がしい様子もなく、静まり返って暖房のボイラーの音のほうが大きかった。

さあ、今回は二度目の受験である。

今回は試験官に一度も注意を受けなかった。

席も一列に座ったし、算用数字での誕生日の記入もきちんと行ったからだ。

もちろん、ゼロの部分のマークシートを塗りつぶすのも忘れていない。

他の人が写真の下に撮影日を記入し忘れて注意を受けていた。

そして10時20分に試験官が試験を受けるにあたっての説明を始め、予定より3分遅れて10時33分に試験開始。

肝心の試験の出来具合だが、やはりネット上の試験問題サイトの問題を解くのと実際の紙の解答用紙にマークシート方式で記入するのは感覚が違うし、見たこともない問題があった。

しかし、前回の試験結果が5,6割だったのを思い出すと、今回は8割以上、自信を持って回答できた。

もう試験開始から15分くらいで、合格を確信した。法規、工学ともに12問中、8問以上の正解で合格だ。

11時3分。試験開始から30分が経つ。

ここで途中退席が可能となることが試験官より告げられた。私を含めほとんどの人が途中退席し、会場を後する。あとは試験結果の通知を待つだけだ。

そして受験から11日後、日本無線協会からハガキの通知書が届く。

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おそるおそるめくるとそこには・・・・ 「合 格」の文字が!「おめでとう」の文字まで!クリスマスですな。

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二度目で4アマ国試の合格を手にできた。

だがしかし、ここで終わりではない。

筆者は4アマ取得後、少なくとも3アマまでは取りたいと思っていたので、実際の無線運用を行いつつ、3アマの勉強も行っていた。

そして3アマにもチャレンジしてみた。その結果は・・?

第3級アマチュア無線技士合格の体験記

さて、4アマに合格した筆者は3アマ合格を目指し、例の参考書で勉強を続けていた。

そして、同じく受験地は札幌市中央区の道特会館。3月最後の日曜日に受験を敢行した。

札幌時計台前はひっきりなしに観光客が訪れ、白い時計台の建物をバックに思い出をデジカメのメモリーに焼いてゆく。のどかなものだ。

しかし、こうしてはいられない。

これから国家試験である第三級アマチュア無線技士を受験するのである。どどーん!長い前フリだなあ。

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さて受験会場である『道特会館ビル』へ。相変わらずわかりにくい立地だ。5階の試験場へ上がると4級と3級は同時間で同時開催であった。前回の4アマ受験時に注意を受けた試験官がまた・・・。

な、なんと今回もまた筆者だけ試験中に試験監督に注意を受けたぞ!

前回は座る位置を間違えて怒られたうえに、答案用紙に自分の生年月日の記入で0にマークし忘れて怒られた。

今回は自分の受験番号を数字で記入するのを忘れたのだ!

すごい。あちゃー。もう完全に試験監督に名前と顔覚えられたよ。

嫌だなあ。

さて試験だ。出来は・・5割!

一週間後、届いたはがきをめくるとそこには・・・当然、不合格の文字が。悲しい。そしてリベンジ!

第2回目の『3アマ』受験の体験記

あれから一年後。あのときと同じ3月の日曜。道得会館の前には、いつもご丁寧に「アマチュア無線国家試験会場」と案内ボードが立っている。試験会場は今回、3,4級あわせて35名程度だった。女性は4級の中にただ一人だった。10時20分ごろに試験の説明が行われる。

今回、筆者は特に問題なく注意も受けず。これでは書くネタがない・・と思ってたら数名、受験票を持ってこない不思議な受験者がいた。

彼らは受験不可どころか、その場で試験官に受験票を再発行してもらって、受験OKだった。

無線協会も大判振る舞いである。

10時30分になり試験開始。

今回の試験の出題は比較的簡単だった。ミスはおそらく工学と法規を合わせて2問。30分経って途中退出の許可が出たので、ほとんどの受験者が退出。私も足早に会場を後にする。

一週間後、合格通知を手に

一週間後、無線協会からはがきが来ました。めくるとそこには・・合格の文字が。国家試験を勝ち抜いた証だね。そんな大げさな。小学生でも受かるというのに。しかも一回落ちてますからねえ・・。

そして3アマの従事者免許証申請。

4級と同様の手順で総務省のサイトから申請書をダウンロードし、コピーして必要事項を記入し、写真を添付して送付するのだが、すでに4級の従事者免許証を所持しているので、その免許番号を記入すれば、氏名などを証明する書類は不要だ。ただし、前回同様1750円の手数料と80円切手2枚分の代金はかかる。封筒代も。

3級従事者免許到着!また会えたね電波りようこちゃん。

今回もまた電波りようこちゃんのパンフレットが同封されていた。さすが総務省だ。

4級と3級の従免を並べると、とても感慨深い。

合格したあと、はじめて筆者はガルスカのさっちゃんたちに感謝したいと思った。楽しく覚える3アマで、頭に詰め込んだ甲斐があった。

3級の試験もゴロアワセで覚えると楽だ。「たのしく覚える3アマ」のとおりの方式で覚えたが、私はさらに自分で考えて覚えている。

もちろん4アマを飛ばして、いきなり3アマ受験でもいいわけです。多くの3アマ所持者が2アマを飛ばして1アマを受験するようにに。

みなさんもぜひ挑戦してみてください。


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