『ARDF』と『フォックスハンティング』は電波発信源を探索するゲーム!
実はアマチュア無線にはスポーツのような『電波競技』があります。
手に受信機と八木アンテナを持ち、野山を駆け、小型発信機を持つキツネ役の人を見つける電波探索競技の『フォックス・ハンティング』は、特定ルートで移動する無線送信機を電波受信機の反応を頼りに追跡・発見するレクリエーションです。
通常は徒歩で行われますが、自動車に乗って移動しながら追跡する場合はモービル・フォックスハンティングと呼びます。
一方、キツネ役の人が動き回る(逃げ回る)事が特徴のフォックスハンティングに対し『ARDF』は無線機が固定され、フォックスハンティングよりもさらにルールを細かく設定し、競技として発展させたものです。
地図とコンパスを用いて、山野に設置されたポイント(コントロール)をスタートから指定された順序で通過して時間を競い合うオリエンテーリングと似ていますが、こちらもフォックス・ハンティング同様に無線機と受信機を用いて、電波の発信源を探ることが最大の特徴です。
探索技能は受信機とアンテナの性能が左右する
参加者が使うのは受信機ですので、アマチュア無線従事者免許はいりません。参加者が使うのはほとんどが八木アンテナと減衰器(アッテネーター)をつけたSメーター付きの受信機です。なにより、電波の知識もある程度必要です。
無線を利用したかくれんぼを想像すると良いかもしれませんが、これらの会場は主に山や郊外の公園ですから、体力勝負となります。高度に競技化されたARDFはもう本格的なスポーツと言ってもいいでしょう。