デジタル簡易無線の登録局でCQを出せる(不特定の人との交信が合法)という根拠は総務省総合通信局公式サイトのデジタル簡易無線登録局の説明のページにもきちんと明記されています。詳しくは以下のページにて説明しています。

デジタル簡易無線(登録局)解説!

さて、それではデジ簡を実際に運用(オペレート)するにあたって、デジ簡でのCQ呼出(不特定多数への呼び出し)の方法をご紹介しましょう。と言っても、現在主流の呼び出し方はアマチュア無線のCQ呼び出しとほぼ同じですので、アマチュア無線をすでに経験されている方であれば、とくに目新しいことも難しいこともありません。

一般的な不特定多数局への呼び出し方

当たり前ですが、デジ簡機には呼出チャンネル(15ch)がどの無線機にもついています。ここがアマチュア無線と同様の『メインチャンネル』、つまり待ち合わせロビーですので、ここで相手局を呼出して、サブチャンネルに移ることを宣言して相手局とともに移動し、サブチャンネルでおしゃべりを開始します。

まずはサブチャンネルのうち、空いている中から使いたいチャンネルを探しておきましょう。これをチャンネルチェックと呼びます。基本的にほかの局が使っていない空きチャンネルがあれば、呼び出し専用である15ch以外ならどこを使って交信してもOKです。

例えば14chの空き具合をチェックする場合は以下のように14chにてほかの局に呼びかけます。

チャンネルチェック、チャンネルチェック。14チャンネル、どなたかお使いでしょうか。こちらは(コールサインと市町村名など)です。お使いの方がいましたらお知らせください。

使っている人がいれば『はい、使ってます』と返ってくるでしょうけれど、誰も使ってない場合は返事がないでしょう。念のため数分聴取して2回くらいチャネルチェックをして確認します。

そしてほかの人が使っておらず、混信妨害を与えていないことを確認できれば、いよいよ呼出チャンネルである15chでCQを出しましょう。

CQデジタル、CQデジタル、こちらは(自局のコールサイン)、(現在地)です。どちらか入感ございますか。入感ございましたら14チャンネルにて交信をお願いします。14チャンネルにQSYします。

※QSY=周波数変更

単に『CQ CQ』でもよいのですが『CQデジタル』、または『CQ DCR(ディーシーアール)』といった呼びかけをよく聞きます。『CQ』を発する前に『呼び出し専用周波数15chをお借りします』と呼び出し専用周波数であることをあえてアピールする局もいます。

このような感じで15chで呼出しを行った後、さきほど決めて宣言した14chにすぐさま移動して、今度は以下のようにCQを出します。

CQデジタル、CQデジタル、こちらは(自局のコールサイン)、(現在地)です。どちらか入感ございますか。入感ございましたら交信お願いいたします。受信します、どうぞ・・・

これでCQ呼び出しはOKです。念のため、14chでCQを出す前に、さらにもう一度チャンネルチェックをすると良いでしょう。

いかがでしょうか。アマチュア無線の呼び出しとほぼ同じでしょう。どうぞ・・・のあと、相手から応答があれば、思わず胸が高まります。交信と興奮を味わったあとは満面の笑みでスガキヤのラーメン食べてホクホク顔で満足して帰宅……なんてのがフリーライセンス局の理想(アタックさん)ですが、平日ならなかなか応答が少ないのが実情です。

この呼び出し方は一例ですので、細部は自分なりに変えてもOKです。YouTubeで活躍する先輩たちの交信を見てください(フリーライセンス無線にはももすけさん、アタックさんなど多くのメンターがいます)。

一方、友だちなど個別の局を呼び出したい場合も呼出チャンネルを使って以下のように呼出を行います。

○○(相手局のコールサイン)、こちらは○○(自局のコールサインおよび現在地)。入感ございますか?

普段からモービルに無線機を積み込んで、呼出チャンネルで待ち受けをしているフリーライセンス局なら、トイレ中以外、これで一発で取りますね。

なお、警察無線のように『○○(自局のコールサイン)より、○○(相手局のコールサイン)』ではなく、必ず相手局のコールサインを先に持ってきてください。

例 ×『機捜216から警視庁』

  ○『○○(相手局のコールサイン)、こちらは○○(自局のコールサイン)』

15chを占有しないように気を付けたい

さて、不特定多数への呼び出しであるCQや個別の呼び出しの際、いずれも気を付けたいのは『15chを占有しないこと』です。

呼出チャンネルは自分だけでなく、ほかの多くの業務局やフリーライセンス局も使います。相手からの応答がないからといって、立て続けに連続して呼び出すなどの使用は避けたいところです。

一回呼び出したら10分以上は開ける・・など、平日はとくに占有しないようにしましょう。ですから、15chでCQ呼び出しを一回行ったあとは別のチャンネルでCQを出すのがマナーです。その際も数分程度おきにチャンネルチェックをするほうが良いでしょう。

ところが困ったもので、呼出チャンネルを理解していない業務局もおり、15chで延々と業務連絡をする局もいます。

また、データ送信などの連続キャリア送出で15chを占有する無線局が希にいます。これは自動で送信している農業関係のテレメータのキャリアと思われますが、ずっと呼出チャンネルでデータを送出されていると、ほかのユーザーが使えません。晴れの日曜日、高い山に上って、さあ張り切ってCQを出すぞと思ったら15chがこの有様だったことがありました。総務省とテレメータ業界団体には呼び出しチャンネル(351.2875MHz)を選択できない製品を販売、指導するようにお願い申し上げます。

また、業務局との混信が気になる都市部ではフリーライセンス局でおなじみの秘話コードを使って交信することにもチャレンジしてみてください。

デジ簡では秘話コードを使えば、ホビー局も業務局を気にせずに交信ができる!

まとめ

いかがでしたでしょうか。CQ呼び出しはまずメインチャンネルで行い、サブチャンネルにて通常のおしゃべり(交信)を行うデジタ簡の呼出方法はアマチュア無線と同様ですよね。難しくありませんので、ぜひチャレンジしてみてください。


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