デジ簡の主流はハンディ機の1Wタイプと5Wタイプ。入門用の廉価デジ簡機でオススメはどれ?

デジ簡機にはハンディ機と車載のモービル機の2種があり、1Wから最大5Wまでのモデルが各社から販売されています。デジ簡のこの2つのタイプ、両者のメリットやデメリットとはなんでしょうか。それではハンディ機の具体的な違いと長所や短所、それにオススメの機種を解説してまいります。

デジタル簡易無線機のハンディ機のメリットとは

ハンディ機と車載のモービル機との違いは、バッテリーとアンテナの付属です。

バッテリー内蔵で手軽な運用ができる

まず、バッテリーが内蔵されていることにより、外部電源を必要としないことで無線機本来の身軽な運用ができることがハンディ機のメリットです。これがモービル機ならば、基本的に本体にバッテリーを搭載していないため、車のバッテリーを電源とするか、自宅などでの固定運用ならば安定化電源が必要となります。

デジ簡に許された最大送信出力5Wがハンディ機でも出せる

アマチュア無線と違い、デジ簡では法的に許される送信出力はハンディ機もモービル機も最大で5Wまで。5Wならモービル機ではなくてもハンディ機でも出せてしまいます。ということは、パワーに関してはモービル機の優位性はありません。

アンテナがはじめから付属する。交換も簡単

これもハンディ機の大きなメリットです。アンテナと言ってもハンディ機のものは短縮へリカルと呼ばれる短いアンテナですが、わざわざアンテナを一緒に購入しなければ運用できないことはありません。付属アンテナでも問題なく交信が行えます。

それでも、もし付属アンテナの送受信性能に不満があれば、簡単に社外メーカー製のアンテナに交換ができるのも魅力です。

お安い

2019年現在、デジタル簡易無線機の市販価格は比較的値下がりを続け、ひところよりも手ごろになりましたが、なかでもハンディ機はモービル機よりも元から安いため、さらに手に入れやすいのが魅力です。

このように大人だけでなく中高生の生徒、大学生などのフレッシュでアクティブな層にも人気の高いデジ簡のフリーライセンス局では、どちらかと言えばモービル機よりも手軽に買えて、気軽に持ち出せるハンディ機は大きな支持を得ています。

デジタル簡易無線機のハンディ機のデメリットとは

ハンドマイクは別売

基本的に本体を手に持って交信するスタイルのハンディ機にはハンドマイクは付属していません。あくまでも便利に使うアクセサリーですので、必要ならば別売の専用マイクを購入しましょう。なお、ハンディ機の場合は運転時での使用時、必ずマイクを使わなければ、違反となりますのでご注意を。

バッテリーの持続性

メリット編にてハンディ機もモービル機と同じように5Wが出せると書きましたが、ハンディ機は内蔵バッテリーのみで5W送信を続けるとすぐにバッテリーがなくなるため、バッテリーの持続性という点ではデメリットです。しかし、モバイルバッテリーからUSB充電可能のバーテックスタンダードのVXD1もありますので、ご安心を。モバイルバッテリーなどを持っていれば、旅先でのバッテリー上がりを気にすることはもうありません。

デジタル簡易無線機のハンディ機・・オススメは?

電波の飛びを重視するなら最大5Wタイプを選びたいですが、その分、サイズや重量が増すので、携帯性も考慮しておきたいところ。5W機は大型バッテリーのせいで厚みがあるので、決して正面から見たデザインだけで購入を決めないでください。

オススメその1、アイコムIC-DPR3

レビュー数ではハイパワーのIC-DPR6が約2倍でダントツ人気ですが、もっとも低価格のデジ簡機で入門機とも言えるIC-DPR3も人気です。なお、IC-DPR3には全チャンネルを自動的にスキャンするメモリースキャン機能を搭載していますが、IC-DPR6には全チャンネルスキャン機能がないのでご注意を。

高い防水性能を有した主に業務局向けのリーズナブルな実用機IC-DPR3ですが、シガーライター電源アダプターが純正で発売されてないことや、全チャンネルスキャンがついているわりにはSメーターがないなど、ちょっと業務向け、ホビーユースとどちらの面でもカユイところに手が届いていないかな、という印象はありますが、基本を押さえた入門機というならベストの選択です。

1W機のIC-DPR3でも距離を伸ばしたければ、社外アンテナ(ハンディ用や車載のマグネット式)の交換で十分実用的です。

気になるデジ簡の交信距離は?侮るなかれ。高い5W機を買う前に、まずは意外とよく飛ぶ1W機+『車外アンテナ』を試す価値は充分にあり!

実はIC-DPR3には裏コマンド『▲▼ボタン同時押し』で周波数表示できる機能が搭載されています。ただ、小数点が表示されないので見にくく、電源オフで毎回元に戻るので、簡易的な機能でしょう。

オススメその2、入門機の次はこれ!アルインコDJ-DPS70(KB)

5W機で全チャンネルスキャン機能搭載、しかも大容量バッテリー!

複数チャンネルの巡回受信を可能にする全チャンネルスキャン機能は、私たちホビー局向けデジ簡機にはぜひとも欲しい機能ですが、アイコム社では廉価モデル機であるIC-DPR3には搭載されていても、5W機の人気機種IC-DPR6では搭載していません(後継機のIC-DPR7にはあり)。

そのような事情から、5W機で全チャンネルスキャン機能搭載、しかも大容量3200mAhバッテリーまで搭載されているアルインコDJ-DPS70(KB)が、おなじみのももすけさん(ながおかHR420)などのメンターをはじめとするフリーライセンス各局から、すこぶる高い支持を得ています。

前モデルのDJ-DPS50で不満だった音質の悪さが飛躍的に改善されたほか、周波数表示ならびにSメーター表示など、ホビー局にはとっても便利な各種機能もあり。

DJ-DPS70シリーズには通常バッテリー(7.2V/2200mAh)のDJ-DPS70(KA)と、大容量バッテリー(7.2V/3200mAh)搭載のDJ-DPS70(KB)、そしてKAのイエローバージョンのDJ-DPS70(YA)の3バージョンがあります。

また、アルインコ社による製品保証期間が1年ではなく、2年である点も人気の秘密です。

結局、おすすめはどれ?

安価で揃えたいなら実勢価格2万円のアイコムIC-DPR3をおすすめいたします。小型の1W機ならではの携行性がお手軽。ただし、IC-DPR3は純正のシガー充電用アダプターが発売されておらず、モービルなど移動運用では不安が残るところ。

CQオームさんではショップオリジナルでDPR3用のシガーアダプターを販売しています。https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/33457

5W機で移動運用が多く、モバイルバッテリーでの充電も可能なDJ-DPS70KBは大変おすすめです。

なお、ハンディ機を車で運転中に使う場合は、かならずハンドマイクをつけて運用してください。

デジ簡のモービル機については以下で解説しています。

デジタル簡易無線機のモービル機のオススメはこれ!

そしてデジ簡機の交信距離をさらに伸ばしたいなら、ロングアンテナや車用のモービルアンテナで対応可能です。以下の記事にて実際に使用したデジ簡用アンテナのレビューを行っています。

気になるデジ簡の交信距離は?侮るなかれ。高い5W機を買う前に、まずは意外とよく飛ぶ1W機+『車外アンテナ』を試す価値は充分にあり!

スポンサーリンク