電波法上の正式な名称ではありませんが、一般に個人的な用務のために行う連絡、企業のビジネスのために行う連絡で使用できる26-27MHzの周波数を使う無線をCB無線と言います。

従事者免許(資格)は不要です。

CB無線の概要

デジタル簡易無線と違って秘話機能などは一切なく、業務で使用する場合は注意が必要です。

もともと、CB無線はアメリカで始まった無線で、長距離のトラッカーが連絡を取ったり非常時の通信手段としていたようで、アメリカでは今も愛好家が多くいるようです。

悪役らに覆面パトカーの警察無線にイタズラされていたダイ・ハード4.0では、それを皮肉ってか

CB無線はセカイノオワリが来ても使えるよ。俺は最後まで誰かと話していたい

というようなセリフが出てきたほどです。

なお、アメリカで許されている周波数と日本で許されている周波数は違うため、アメリカ向けのCB機を日本国内で使うと違法になる場合がありますので注意が必要です。

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日本国内のメーカーでは、もうCB無線機を製造販売しているところはありませんので、中古機を買うのが一般的です。

近年では、株式会社サイエンテックスから「SR-01」に続き、JCBT-17Aが発売されるなど新機種が人気です。

株式会社サイエンテックス公式サイト

SR-01紹介ページ   http://www.scientex.co.jp/citizenband/products/sr01.html

JCBT-17A紹介ページ http://www.scientex.co.jp/citizenband/products/jcbt17a.html

CB無線は、無線機を購入後、簡易な手続を経て開始できます。

電波の形式はA3E(AM)のみで、送信出力は0.5wです。また、外部アンテナを使うことは許されておらず、研究のために自作のアンテナを使ったりなどもできません。

なお、念のために書きますと、CB無線機とアマチュア無線機との交信はできません。

不法無線局が社会問題にもなった

昭和50年代に学生を中心に爆発的な人気となりましたが、一方で人気が過熱し、利用者が急増したために少ないチャンネル数を巡って、利用者の間で奪い合いと占有行為がたびたび発生しました。

たいてい、地域ごとに地元のガラのわるいCB無線クラブがチャンネルを占有しており、一見使っていないチャンネルでも常に留守番役が聴取しており、自分らのグループではない第三者がそのチャンネルを使おうものなら「このチャンネルは○○会で使用中、ヨロシク」と恫喝することもあったそうです。

さらにはその「チャンネルの保護(占有)」に利権を見出したいわゆる反社会勢力が登場し、組がクラブのケツモチをして、クラブ員が組の名前を出して「なに勝手に使うとんねんクルァ!出ていかんかいクソガキクルァ!」と脅しが始まり、挙句の果てに刺殺事件も起きています。

当然、組に面倒を見てもらっているクラブは上納金を納めなければなりませんでした。

パーソナル無線でも同様の問題が起きています。そのようなアングラな側面から、CB無線には独特の専門用語があり、とくにトラッカーが好んでこれらの用語を使用していました。

一部はアマチュア無線用語とかぶっていたり、正規のハムが使用していたり、派生している用語もあります。

食事を「ポンポコチャージ」、乗用車を「レジャッコ」など、これはこれで面白いと思うのですが、アマチュア無線で使うと、相手に眉をひそめられることもありますから、使わないほうが良いでしょう。

※参考書籍 早わかりパーソナル無線 梅原敦 著

違法な大出力による送信で電波障害や火災の誘発も

上記のように、CB無線はヤクザ問題や殺人事件といったアングラな側面のほかにも、違法に改造された無線機から発せられる高出力の電波による深刻な電波障害も引き起こしました。

とくに主要道路の付近では、民家のテレビからトラック野郎の声が聞こえたり、電源も入れていないラジカセのスピーカーから「ゴルァ!クルァ!」という罵声が聞こえたりなどして、心霊現象ではないかと騒ぎになり住民を恐怖に陥れました。

また、ファンヒーターや電気ストーブのスイッチが勝手に入ることで火災になった例もあります。

参考サイト様

http://www.ne.jp/asahi/yokohama/cwl/word.html

現在のCB無線

現在では、組が出てくることもなく、利用者自体が昔に比べれば激減しており、チャンネル争いどころか、人がいなさ過ぎて交信ができないことが多いようです。

しかし、フリーライセンスの気軽な無線であることから、過去の組によるチャンネル戦争を知らない若者たちが、個人的な趣味で使用するなど、今でも根強い人気があります。

標高の高い山ですと400キロは飛びますし、Eスポを狙うことにより北海道と沖縄程の長距離でも交信できるチャンスがあります。というか、Eスポが出たときはお祭り状態です。

ただ、AMでノイズまみれですので、慣れないと相手の声を聴きとるのに一苦労です。また、DXの場合、以前通じた相手と再び交信できるチャンスもそう多くありません。


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