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シグナリーファン編集部では、警察装備や運用に関する国内外の公開情報・公式資料・報道記事・学術文献を継続的に調査・分析しており、本記事もそれらの調査結果に基づいて構成しています。

「なんで韓国や日本警察はベレッタのマイナーモデル使っとるんや…?」いまいち不人気な東京マルイのベレッタPx4もMP7との組み合わせで精鋭警護部隊に!?

いやあ、それにしても思いません?
「なんで韓国とか日本のエリート部隊って、よりによって“あの”ベレッタのマイナー機種なんか使っとるんやろ…?」って。

【日本警察が使うベレッタM92】SITが採用した理由&アメリカでの歴史とスペック解説

たとえば日本の警察は警視庁などのSITがM92バーテック、それに加えて栃木県警TSITでは、あのベレッタ90-Twoなんかも使っていたりしますし、韓国の大統領警護処なんかはPx4ストームを採用していたりします。

※Px4は少なくとも、2017年ごろまで警護処の第一線装備で、現在はグロックも並行配備されています。

標的制圧総合射撃訓練中の警護官とPx4。3方向からランダムに現れる標的を2秒以内に制圧する。キミはできるか。

画像の出典 https://www.segye.com/print/20130212024931

ぶっちゃけ言えば、「えっ、それ売れてないやつじゃ…」ってモデルなんです。

いや、マーケティング的に成功したかどうかは知らないです。でも、市場の知名度を見る限り、察してください。変なこと言うと「ときめきメモリアルファンド」みたいになるから、断言はできません。あれ、コナミがガチでキレて裁判寸前になってましたなすいませんでした。

もちろん、どうしてそれを選んだのかについての公式な説明は、我々市民にはなかなか届いてきません。

せめて日本の警察には「なんでそのモブキャラみたいなベレッタのやつ選んだんすか?」って、理由を広報してくれてもいいと思いませんか?透明性ですよ。

というわけで今回は、その「いまいち何者にもなりきれぬ……ぐぬぬ」との異名も持つPX4ストームを、実戦で使う韓国の大統領警護処を取り上げつつ、彼らのメインウェポンの一つであるMP7A1と併せてご紹介。

幸いなことに、この両モデル、どちらも東京マルイさんからリアルなガス・ブローバックガンとして発売されているので、気分はすぐさま要人護衛のスペシャリストです。

実銃のPX4は本当に「モブ」なのか? 再評価したいぞ!このポイント

「Beretta PX4 Storm」は、イタリアのベレッタ社が開発したポリマーフレームのダブルアクションオートである。

見た目や知名度の点では、1911やグロック、USPなどに比べると「やや地味」「モブ扱い」とされることもある。特に日本のエアソフト界隈では、軍用感の強い見た目を重視する層からは注目されづらい傾向にあった。

しかしこの実銃におけるPX4、実はそのデザインや操作系において、「要人警護に向いた機能性」を備えている点が評価されるべきだ。

実銃PX4の特徴と“警護任務的”ポイント

  • 装弾数が多い(9mmタイプ)
     17・20発というグロック17同等の火力を持つ。

  • デコッキングセフティ搭載(Fタイプ)
     誤射防止を最優先にする警護任務において、安全性の高さは最重要。サムセフティ兼デコッカーを備え、安全な携行が可能。

  • ダブルアクションファーストショット
     グロックのようなトリガーセーフティではなく、トラディショナルなDA/SA方式で、これも誤射対策に寄与する設計。

  • バックストラップ交換可能で握りやすいグリップ
     女性でも扱いやすい点は、女性隊員もいる韓国大統領警護処の任務を想定した場合に理にかなっている。

  • アクセサリーレイル搭載
     M1913 ピカティニー・レールを搭載し、フラッシュライトやレーザーサイトの装着が可能で汎用性も高い。暗所での作戦にも対応

  • スライドのバランスが良く、リコイルがマイルド
     反動制御のしやすさ、射撃精度の高さという実用面でも評価される。


東京マルイのPx4ここがスゴイ!

東京マルイがガスブローバックモデルのベレッタPx4を発売したのは2010年。気づけばもう15年ものロングセラーとなっており、その完成度の高さと安定した人気がうかがえます。

実はこのシリーズ、同社初の本格的なガスブローバックハンドガンとして登場した1994年発売の『デザートイーグル .50 AE』から数えると、実に30年近い歴史を持っています。

中でもベレッタM92ミリタリーの発売は1999年ですから、「東京マルイ製ベレッタ系ガスブロ」の系譜としてもPx4は実に長いのです。

さて、このPx4は、実銃からの正確な採寸と型取りによって設計され、外観ディティールの忠実さには定評があります。

特筆すべきは、スライド両側に配置されたアンビタイプのセフティレバーを操作することで、ハンマーを安全に戻す“デコッキング機能”を完全再現している点。

これ、ベレッタM92ミリタリーでは、オミットされていましたからね〜。

その後発売された完全版(事実上のリニューアル)のM9A1/US9mmM9でしっかり搭載・再現されましたが、インチキ操作を筆者は何年もやっていたんですな。

まさに、実銃と同じ操作感が味わえるファン待望の仕様です。

操作系はベレッタ伝統のダブルアクション/シングルアクションで、構えて撃つだけでなく「扱う楽しさ」まで詰まった一本。

Px4の92系統とはまた違うイタリアン・デザインに惚れ込んだ人はもちろん、「あまり知られていないけど、実在の部隊で配備された背景情報のあるエアガンが欲しい!」というユーザーにもおすすめできる、通好みのガスブローバックハンドガンといえるでしょう。

MP7との組み合わせは“アリ”か?

そして、韓国大統領警護処を語る上では外せない、もう一丁のモデルがマルイにあります。

大統領警護処が第21代大統領就任式を1週間控えた27日、ソウル江西区警護安全教育院で大統領の絶対安全確保のための警護訓練現場をメディアに公開した。警護要員が射撃訓練をしている。 2025.5.27/ニュース1 ⓒ News1 ホギョン記者

それはMP7A1。

東京マルイ製MP7との組み合わせは、実際に韓国のCAT部隊がMP7A1を主力サブマシンガンとして運用している実態と一致するので、Px4との相性が抜群です。

MP7のような短機関銃に加え、サイドアームとして軽量かつ高信頼なPX4を携行するという構成は、まさに「警護任務に特化した実戦的セッティング」と言えます。

MP7は対多人数・接近戦用の“MP5同様の外科手術”(笑)、PX4は迅速な緊急応射に適しており、役割の住み分けも明確ですからね。

なお、マルイ製のMP7はリアルサイズではなく、若干スケールダウンされておりますのでご注意ください。俺のせいではない。


結論:PX4は“モブ”どころか、“プロ”向けの選択だ

なお、韓国大統領警護処では、ベレッタPX4に加えてグロックも配備されています。グロックもええですよ、ええ。日本のお巡りさんも使ってましたし。

東京五輪警備で警視庁自動車警ら隊に配備された「GLOCK45」の一斉回収は『二つの不安要因が原因』と一部で指摘あり

PX4は見た目の派手さに欠けるため「地味な銃」とされがちですが、その高い安全性・優れた操作性・携帯性・実用性は、まさに警護任務に理想的な性能を備えています。

「モブのPX4」といった評価は表層的な印象に過ぎません。PX4は、“わかる人にはわかる“プロ”が選ぶ信頼の一丁です。

とくに、MP7との組み合わせは、韓国CAT(Counter Assault Team)のような精鋭警護部隊にふさわしいセットアップといえるでしょう。サバゲでおすすめです。ワークマンでグレーのつなぎ買ってきましょう、オッパ!


参照リンク(順不同)

【警備部の装備トレンドは?】警視庁SPの使うけん銃にP2000など登場

 

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