広帯域受信機を使って各種無線を受信する場合、まずあらかじめ周波数を受信機に登録しましょう。

闇雲に帯域全体をサーチするのは、いまだ発見されていない周波数を探し出す時(それもミステリアスで面白いのですが)以外は無駄なことです。

広帯域受信機については広帯域受信機のページにて解説しています。

広帯域受信機はスキャンとサーチが基本!周波数とうまく付き合うべし

あらかじめ受信機のメモリーに目当ての周波数(123.45Мhzなど…)を1波ずつ、いくつも登録(手作業、あるいは専用ソフトで)しておき、それらの周波数を高速でチェックしながら電波を受信する機能がスキャン(メモリースキャン)です。

一方で、下限と上限を登録し、その周波数帯域の間を上から下まで高速で繰り返し探し続け、電波が出ている周波数を見つけると受信する機能がサーチです。例えば144.000Мhz~145.990Мhzまでのアマチュア無線の周波数帯域に割り当てられてる範囲内で電波の有無を上から下まで高速で繰り返しチェックし続け、電波が出ていると自動的に止まって受信します。

つまり、既知の周波数を効率的に受信するのがスキャン(メモリースキャン)で、どこにも載っていない、誰も知らない、知られちゃいけない未知の周波数を探したい場合に使うのがサーチです。誰がデビルマンだ。

……したがって、一般の業務無線や航空無線の周波数など、すでに広く知られている既知の周波数であるならば、闇雲にサーチをかけるより、あらかじめメモリーしておいたほうが効率的に受信できます。

さて、その周波数はどこに載っているの?というお話です。

公開されている周波数と公開されない周波数がある

警察や自衛隊、金融機関など一部業種を除けば、多くの周波数は公開されている情報です(付け加えますと、警察無線など公共機関のデジタル無線の周波数が判明したとしても、通信を解読できる受信機は市販されていません)。

大丈夫。周波数が業界、あるいは都道府県ごとにきちんとまとめられた冊子が市販されていますので、それを利用しましょう。


現在、市販されているものには800円の「周波数バイブル」と、4000円ほどする「周波数帳」の2種類があります。

手軽に受信を楽しみたい場合は安価な周波数バイブルで十分実用的ですのでお勧めします。

周波数バイブルには消防、防災、マスコミ無線から行政無線、バス無線、その他官公庁無線が掲載されており、使いやすいでしょう。

しかも結構この本、初心者にはためになることが書いてあり「室内で室内用のアンテナを使って受信するのは大人のやることではない」といった有り難いアドバイスもちらりと掲載されています。

そしてもう一冊、周波数を完璧に網羅した周波数帳という冊子もあります。CD-ROMも付属しておりますが、国語辞典ほど分厚い上に価格は周波数バイブルの6倍ほどします。

でも、より詳しい周波数データがほしい方はこちらを利用してください。

現在では、「周波数帳オンライン」も公開されており、スマートフォンで利用できます。


周波数バイブル2015年度版、地域別かつ周波数順になっており、今までで一番使いやすく、見やすく工夫されておりオススメです。

追記・2016年に発売予定だったFB2017は編集者の病気療養のため、発売中止になったそうです。

http://www.magazineland.co.jp/news/cate_info/2016/08/581.php

総務省の無線局データベースを利用しよう

さらに、総務省の公式サイト上にある「電波利用ホームページ」にて無線局データベースが公開されており、だれでも利用ができますので、こちらも目を通してみると良いでしょう。

データベースでは一般的な企業や団体の使う周波数が公開されています。もちろん総務省ではプライバシーを重視しており、個人名や住所などは掲載していません。

ただ、データベースには総務省が免許している全ての無線局の情報が載っているわけではありません。その重要性から総務省が非公表扱いとしている無線局も多数あります。

現在総務省が公表していない無線局には以下のものがあります。まず、国の安全、外交などに関わる無線局およびこれに準ずる災害対策用の無線局が非公表とされています。

例えば、自衛隊の使う防衛用周波数、消防防災用、水防道路用、水防用、防災行政用、 防災用、防災対策用、防災相互通信用、運輸関係災害対策用、航空保安用、 航空機製造修理事業用、外交用 、外務行政事務用など。

さらに犯罪の予防・取締りなどに関わる無線局として、捜査機関の周波数が非公表扱いとなっています。

当然、警察無線、検察、海上保安庁、法務省刑務所用、入国管理用、公安調査庁、税関、国税、検疫、麻薬取締官事務所、労働基準監督署、 漁業指導監督用、郵政監査用、非常警報用などが一切非公表です。

さらに民間の無線局では貨物自動車運送事業用に使う無線、いわゆる現金・有価証券などといった貴重品輸送警備を行う警備保障用の周波数、また金融機関の周波数も非公表です。

典拠元 総務省公式サイト「無線局等情報検索」
http://www.tele.soumu.go.jp/j/musen/sp/
http://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?pageID=1

 

いかがでしたでしょうか。このように周波数には公開されているものとされないものがあります。うまく周波数と付き合っていくためには、受信機のメモリースキャンとサーチ機能を適宜活用しましょう。

なお、当サイトの他の記事でも触れているとおり、歯抜け受信機では一部の周波数が受信できません。当サイトがおすすめする広帯域受信機についてはこちらで解説しています。

広帯域受信機で各種無線を聞こう!無線機や無線の免許が無くても、広帯域受信機(ワイドバンドレシーバー)があれば、アマチュア無線はもちろん、航空無線、各種業務無線などを聞くことができちゃうぞっ

おもしろ無線の受信をしてみたい場合は、くれぐれも歯抜け受信機は購入しないでください。


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