広帯域受信機ではスキャンとサーチを使い分けて効率的に受信しよう!

広帯域受信機で各帯域全体をサーチする作業は、未発見の周波数を探すミステリアスで面白い調査と検証です。

しかし、闇雲にサーチしても断続的にデータ送信しているキャリアなど、耳障りかつ不要な電波を拾ってしまうため、効率よく受信できません。

したがって、効率よく受信したいのなら、既知の周波数をあらかじめ受信機に登録したうえで、スキャンとサーチを使い分ける必要があります。

※広帯域受信機については広帯域受信機のページにて解説しています。

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広帯域受信機はスキャンとサーチの使い分けが基本!

一般的に、あらかじめ受信機の『メモリーバンク』にお目当ての周波数(118.450Мhzなど…)を1波ずつ、いくつも手作業または専用ソフトで登録しておき、受信機にそれらの周波数を自動で一波ずつ高速でチェックさせ、出ている信号を受信する機能がスキャン(アイコムではメモリースキャンと呼びます)です。普段はスキャンによる受信が効率的で基本と言えます。

一方、お目当ての周波数帯域の上限と下限をあらかじめセットし、その上から下まで高速で、信号が出ている周波数を繰り返し探し、見つけると受信する機能がサーチ(アイコムではVFOスキャンと呼びます)です。

たとえば、航空無線で通常使用される航空管制用周波数の帯域は陸上自衛隊専用波まで含めると118MHzから141MHzまでですが、これらの間を特定の周波数に限らず、使われている周波数を探したいのなら、サーチ(アイコムではVFOスキャン)を使います。

また、サーチ(アイコムではVFOスキャン)機能は、アマチュア無線のバンド(たとえば144.000Мhz~145.990Мhz)のように、通常の交信で使う周波数がバンド内で定まっていない(事実上、特定の周波数を毎回占有して使用する局もおりますが・・・)場合なども、信号の有無を上から下まで高速で繰り返し探し続け、信号があれば自動的に止まり、受信でき便利です。

つまり、既知の(特定の)周波数をあらかじめ登録しておき、効率的に受信するのがスキャン(アイコムではメモリースキャン)で、どこにも載っていない、誰も知らない、知られちゃいけない(!?)未知の周波数を探すのがサーチ(アイコムではVFOスキャン)です。

したがって、一般の業務無線や航空無線の周波数など、すでに公開されている既知の周波数であるならば、普段から闇雲にサーチをかけるより、あらかじめそれら一波ごとに周波数をメモリーさせ、スキャン(アイコムではメモリースキャン)を基本にすることが効率的な受信になります。

基本的には、これらスキャン(アイコムではメモリースキャン)とサーチ(アイコムではVFOスキャン)を覚えておき、適宜使い分けると、効率よく受信できるというわけです。

平日に時間が許せば、IC-R6の高速VFOスキャン性能を活かして、地元で飛び交う業務無線などの電波を低い順からサーチしながらまとめあげ、ひとつづつ登録していくのも面白いものです。

 

 

周波数のメモリー作業

つまり、まず受信機の購入直後に行うことは、自分で1波ごとに手作業またはPCと専用ソフトならびに専用ケーブルを使い、お目当ての周波数をひとつづつ登録していくメモリー作業です。

このようにして受信機本体に各種周波数を登録したならば、普段はそれらの周波数をスキャン(アイコムではメモリースキャン)して受信するだけです。

幸いなことに貴方がIC-R6を選んだのなら、全国の主要な「空港」「鉄道」「高速道路」「バス」「特定小電力」「VHF消防・救急」「UHF消防・救急」などが各バンクとして、あらかじめプリセットされており、デジタル化により廃止された「VHF消防・救急」や「高速道路」以外なら、どれをスキャン(アイコムではメモリースキャン)しても、とりあえずは受信可能でしょう。

とはいえ、自分の地元で必ずしもそれら『プリセット済み周波数』が使われているとは限りません。むしろ、地方の小規模な飛行場の飛行援助局などの場合、プリセットされていないことが多いもの。ですから、逆にこれら『あらかじめプリセットされたメモリーバンク』はありがた迷惑で、邪魔な存在になりうる場合もあるのです。

そこでスッキリと削除してしまうことで、より使いやすくさせる『オールリセット』という方法もユーザーの間では普通です。ただ、それは時に悲劇を生む場合もありますので、実行にあたっては十分に注意してください。

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周波数の受信可能範囲とは?

実は広帯域受信機にとって『受信できる周波数の範囲』はとても重要な基本性能です。ショップの広帯域受信機の商品ページに行くと、よく「受信改造済み」というキャッチコピーが書いてあります。これは「受信できる周波数の範囲を改造して広げていますよ」という意味です。

実は、一部の広帯域受信機はノーマル仕様だと自主規制で受信できない範囲があり、可聴周波数の範囲が『歯抜け』のようになっています。

このような受信機は『歯抜け受信機』と呼ばれ、受信愛好家からは敬遠されがちです。実は筆者が推しているアイコムの『IC-R6』も本来は歯抜け受信機なのです。

そこで各ショップでは、歯抜け受信機には『受信拡張改造』を行って、受信可能範囲を広げてセールスポイントとしているわけです。広帯域受信機を買うのであれば、受信改造モデルをおすすめします。

ただ、はじめから歯抜けになっていない受信改造不要の受信機もあります。そもそも、なぜ歯抜け受信機と、歯抜けではない受信機があるのでしょうか。それはメーカーが加盟する自主団体の自主規制にあります。特定の周波数を受信できなくする(=歯抜け措置)ことでプライバシーにかかる懸念に配慮しているのです。

受信機のザーザー音が酷い場合は

受信機にメモリーした周波数は、普段交信が行われていなければなにも聞こえませんが、FMの特性として、無信号時にザーッという耳障りな雑音が発生する場合があります。その際はノイズスケルチを調整してみましょう。スケルチとは「無視」という意味で、雑音を無視してくれる大変ありがたい機能です。

IC-R6では最初の設定として『オート』になっていますが、普段はできるだけ遠方の小さな信号も受信出来るように、スケルチは『オート』か『1』で受信すると良いでしょう。

逆に、スケルチの数値を大きくすると、近くの大きな信号のみを拾い、不明瞭な弱い信号ではスキャンが止まらなくなり、煩わしさが軽減されます。『オート』や『1』の状態で雑音が酷く、スキャンが止まる場合は、スケルチレベルを4か5くらいに大きくしてみましょう。

また、使う環境として、パソコンやLED照明などの家電からはできるだけ受信機やアンテナを離すと、雑音が軽減されるでしょう。

まとめ

効率よく受信したいのなら、既知の周波数をあらかじめ受信機に登録したうえで、スキャンとサーチを使い分けましょう。