洋上管制が聞けたならキミはもうプロバンダー。受信改造済みIC-R6でも聞けない航空無線「洋上管制」ってなに?

FR24に見る洋上を飛ぶ航空機フライトレーダー24で見た太平洋上の航空機(画像典拠元 Flightradar24.com)

実は超優秀な広帯域受信機IC-R6(受信改造済み)でも聞けない航空無線があります。それが太平洋など大海原の上空を飛行する定期便が使う3~30MHzのHF帯域。いわゆる洋上管制です。

HF帯域とは?

HF (High Frequency) 帯域は短波とも呼ばれ、この帯域の電波は地上から約100kmから130km付近に発生するE層という電離層に反射することで、より遠くに到達します。アマチュア無線家も外国と交信する際、ほぼ必ずHFを使います。

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なぜ受信改造済みIC-R6でも聞けないのか?

IC-R6でも低い周波数であるHF自体は聞けますが、外国の短波放送など電波の強いものばかり。しかも航空無線のHFではより遠くへ電波を飛ばすため減衰の少ないSSBという方式(の中のUSBという方式)を使うので、SSBに対応していないIC-R6では受信が不可能なのです。

洋上管制を聞くには、どんな受信機が必要か?

ゼネラルカバレッジ(general coverage)と呼ばれるHF帯が受信可能な高級受信機、またはアマチュア無線機が必要です。general coverageとはそのまま略せば全体の範囲といった意味合いですが、まさに広範囲を受信できる機種です。

オールモードと呼ばれる高級機ではほとんどSSB方式に対応しています。購入される場合はSSB対応の有無を確認してください。しかし、ゼネラルカバレッジのオールモードは高級機ですので20万円近い機種もざら。安く買いたいのならHF受信専用機を買うのも手です。

例えば、アルインコのHF専用オールモードデスクトップレシーバー DX-R8は長波、中波、短波帯に対応しており、短波帯で行われている洋上管制の航空無線やVOLMET、それに船舶向け通信なども受信可能です。ただし、周波数は0.15〜35MHzまでの対応で、それより上の帯域のV/UHF帯の航空無線は受信できないので注意してください。

少し足せば人気のデスクトップ受信機AOR AR8600MARK2 が買えます。

また、アマチュア無線の資格を持っているなら、YAESUのFT-817ND もおすすめです。HFのほか、V/UHF帯の航空無線も受信できます。

アンテナも大掛かりなHF用のものが必要

さらにHF受信の場合、VHFやUHFに比べるとアンテナがより重要になってきます。

HFアンテナもピンからキリまであり、設置がしやすいV型ダイポールや、より大型のアンテナもあります。
ですから、付け加えるならばHF用のアンテナを立てられる自宅環境があって費用が捻出できることも必要です。

ただ、マンション住まいの方でもベランダにモービル用のHFアンテナをちょこんと設置するお手軽な方法で
受信を楽しんでいる方も多くいます。

洋上管制のまとめ

昨今では、洋上管制は衛星通信にとって代わっており、ひところに比べるとHFを使うことは少なくなってきています。このようにHFのSSBを受信するには手間とお金がかかることを今一度考慮して、興味があればチャレンジしてみてください。


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