特に近年の捜査車両(カムリやカローラセダン)では「シャークフィンアンテナ」が標準装備になったことにより、ユーロアンテナによる偽装が、困難化している背景がある。
これに対応するため、一部の警察本部で登場したのが、名称不明の「V字型車内アンテナ」である。

画像の引用元 ラジオライフ2024年 2月号(写真:永野まさる、乾宗一郎、大井松田吾郎)
これはリアウィンドウの内側などに取り付けられた黒いバー状のアンテナとなっており、ガラスマウント型の進化版である。
エレメントがV字に展開されることで電波の指向性や感度を高めながらも、視認性を低く抑える設計となっているようだ。外部から目立たず、ステルス性が高いため、覆面パトカー用アンテナの新潮流といえる。
このアンテナの名称は不明だが、ラジオライフ2024年2月号「警察マニアックス2024」の中の「パトカーマニアックス」で数ページにわたり特集されている。
それによれば、おそらくは警視庁など、一部の首都圏警察本部のみの配備とみられ、2024年時点で全国普及はまだしていない様子。
ちなみに、このアンテナを夜間のコンビニ駐車時で見抜く裏技も紹介している。
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夜間、内装が暗くなったときにウィンドウ越しに内部のアンテナが見えやすくなる。
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とくに背景に照明があると、貼り付けアンテナのシルエットが浮かび上がる。
このように警察車両は従来の車外アンテナから、ステルス性の高い車内貼り付けアンテナに移行しつつある。
そしてこの記事は、その判別方法と実例を紹介したものであり、観察眼があれば判別は今なお可能であることを教示してくれている。さすがです。
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