自衛隊のトラックが温泉駐車場に停まっており、その車両から私服(と思われる)隊員らが降りてくる光景を目にした人もいるかもしれません。
「あれはいったい何なのか?」「税金の私的流用では?」と思う方もいるでしょう。
しかし、これは法律に基づいて許可された利用であり、不正ではありません。
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✅ 結論:これは税金の横領ではない
自衛隊法および関連規定により、自衛隊の車両を隊員やその家族の福利厚生目的で使用することは正式に認められています。
これは、隊員の士気向上や心身の健全な維持に資する活動として法的にも適法とされています。
📝 法的根拠
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自衛隊の車両使用に関する通達では、使用許可には「車両使用請求書」の事前提出が必要であると定められており、公務以外の使用も規定された手続きで申請・許可されうる。
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さらに最新の規定では、隊員やその家族が国や自治体などの諸制度を積極的に利用できる環境整備が義務づけられており、これには福利厚生にかかる車両利用も含まれている。http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/f_fd/2023/fy20230922_00033_004.pdf
📍 実際の例
以前、とある県の海岸で親子がにぎわう休日に、隊員たちが自衛隊のトラックでやってきて、荷台からサーフボードを下ろしたところを市民から目撃され「突然自衛隊がやってきて不安になった」とか「税金で買ったトラックを遊びに使っていいのか」などの声が上がったと新聞で報じられました。
ですが、先述した通り、手続きと目的が規定に沿っていれば、これは合法的な福利厚生利用とみなされるものです。
🧭 総括
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隊員やその家族による、合法的な福利厚生としての車両利用は、自衛隊法および関連通達により明確に許可されている。
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したがって、「温泉へ自衛隊トラックで行くのは税金の横領では?」という懸念は誤解です。
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これからは、山奥の温泉駐車場に自衛隊車両が停まっていても、あまり気にせず「ああ、福利厚生の一環だな」と思って、ほっこりするのが良いでしょう。
自衛隊のこうした利用は、隊員の心と体の健康維持、士気の支えという意味でも、実は重要な役割を担っているのです。