2010年が懐かしいやんけ!選びたい放題。落とし放題。何が?自衛隊さんの求人。

画像の引用元 http://www.asahi.com/special/08017/TKY201002080379.html
気がつきゃ2025年現在、自衛隊さんの募集難がどんどん慢性化しとるで~。
せやからって、どこの馬の骨かわからん怪しげなインフルエンサーに金払うて宣伝させても、優秀で広報用の写真うつりのええ顔のホリの深い志願者は来ぃひんっちゅうのが現実やな(笑)顔で選ぶのほんまやめえや(笑)
SNSで「自衛隊カッコええ!」「俺もテッパチかぶりてえ!」「あたしも!」みたいなポスト見かけても、実際に入隊するんはまた別の話ってようわかるな。
ああいう体育会系ってハタから見るのが面白いんであって、自分で入りたいか?っちゅうたら迷う人が多そうやな。
別に『テッパチ!』が面白いとは言ってへんで。アホやろあれ。
史上初の陸上自衛隊が舞台のテレビドラマってことやけど、視聴率は過去最低。撮影に全面協力した陸上自衛隊もアカッパジなはず。
同じく自衛隊全面協力の映画「右向け左!」は「若者の群像劇(!?)」を描き、若い自衛官の不条理な日常をギャグとして落とし込んで爆笑させ、それだけでは終わらない本気の彼らを痛快に描き、ときにホロリとさせる切なさで自衛隊映画の金字塔として3作出たやん。
あれを超える自衛隊もの、絶対出えへんと思うわ(笑)
なんで教官が白石麻衣やねん。『電車男』時代の白石美帆なら3チャンスくらいあったやろうに…(あのノリの自衛隊ドラマなら見たかったわ)。
まあ、海保に続き自衛隊までしゃぶろうとしたらコケて中居にもコケにされ、終わっとるでフジテレビ(笑)
もう「自衛隊に入って1発逆転、弱者男性くんチャ〜〜ンス!」とか、そういう時代終わっとんで。終わってんのお前やろ。
ジ・エンド!ゲッタウェ〜イ!…スティーブ・マックイーンはええでぇ…彼は海兵隊時代、週末休暇の後も無断離隊して戻らず、ガールフレンドの家に二週間留まり、憲兵に逮捕された。その際に抵抗し41日間営倉入り(笑)
ってことで、ほなここでちょっと脱柵について考察してみよか。
「脱柵」って何やねん?
それぞれの項目に飛べます
「脱柵(だっさく)」っちゅうんは、自衛隊からの脱走を意味するスラングや…。やっちまうとアウトやで。
駐屯地や基地、演習場っちゅうんは、鉄条網付きのフェンスでガチガチに守られとる。まぁ、外部からの侵入者を防ぐためのもんなんやけど、これが脱走防止にもなっとるっちゅうのはよく機能しとるよな(笑)
せやけど、「脱柵」いうのはあくまで俗称。正式には「所在不明隊員」っちゅう言い方になる。
出勤せんかった瞬間から「欠勤」扱いになるわけやけど、自発的に真夜中に柵を乗り越えて逃げたのか、休暇中にバイクで事故って崖に落ちてあの世で鬼でもぶっちぎってんのか、北朝鮮に拉致されたのか全くわからんくて、どこにおるか誰も知らん状態なんで「所在不明隊員」と呼ぶっちゅうのがポイントやな。
脱柵の理由は?
日本にはブラック企業がゴロゴロしとるっちゅうのに、やっとこさ国家公務員の肩書きと安定した職を手に入れて、なんで逃げるんかっちゅう話やな。
まぁ、そこは人それぞれ個別の事情やろな。
せやけど、入隊したての若い自衛官候補生が「シャバ恋しい!」「ママに会いたい!」っちゅうて実家にトンズラすることもあれば、ええ年こいたベテラン陸曹がレンジャー訓練の途中で、ほんじゃあっしはこれにてドロンしますみたいなケースもあるらしいで(2015年の話な)。
結局、訓練がキツすぎるとか、職場の人間関係と腰がしんどいとか、いろんな理由があるわけや。
2006年には陸自の隊員が迷彩服のまんまで電車乗って実家帰ったっちゅう珍事もあったみたいやな。
陸上自衛隊第4師団司令部(福岡県春日市)は16日、第4後方支援連隊に所属する1等陸士の男性(20)が8月の演習中、無断で所在不明になったとして、停職16日の懲戒処分としたと発表した。1等陸士は「演習がきつく、嫌になった」と 話しているという。警務隊は1等陸士が銃剣を演習場外に持ち出したとして、銃刀法違反の疑いで書類送検する。同司令部によると、演習は8月25~28日、長崎県と佐賀県にまたがる大野原演習場であった。1等陸士は25日午後8時半ごろ、迷彩服に銃剣や防護マスクなどの装備をしたまま、無断で演習を離脱。翌26日、熊本県玉名市の実家に戻っているところを発見された。 銃剣などは演習場を出て約20メートルほど離れた場所に放置し、迷彩服姿のまま、電車などを使って戻ったという。
典拠元 朝日新聞社
http://www.asahi.com/national/update/1016/SEB200610160005.html
目立ちすぎやろ!
ほんでやな、誰かが脱柵(要するに無断で部隊からトンズラ)したら、所属部隊の上官がすぐさま「うちの隊員がおらん!」っちゅうて捜索開始や。
私服の隊員らが市内を歩き回って捜しまくるのが通例で、ほぼ黒服から逃げる鬼ごっこ状態やな。
まず、所在不明隊員が属する部隊の隊員による捜索が開始されるんや。それで見つかればええけど、見つからんと駐屯地の全部隊が駆り出されるちゅうわけや。
ほんで、同時に警務隊にも連絡がいくんや。
警務隊は自衛隊の中の“警察”みたいなもんやから、犯罪性があるかどうかを見極めて、必要なら警察や海上保安庁にまで捜査共助を要請することもあるんや。
犯罪性がなくても、警務隊は行方不明者の捜索にはガッツリ協力するんや。何かあってからでは自衛隊の不祥事になるからな。メルカリで流れる戦闘糧食ばっか監視しとらんで。現行の戦闘糧食に「転売禁止」ちゅう文字がでかく入ったんは笑うしかないで(笑)自衛隊でも初やろこんなの。
不明隊員の捜索を行う部隊の長に対して、専門的見地から適時助言又は援助を行い積極的に協力するなどの対応が警務隊に定められとるんや。
参考文献『所在不明隊員の取り扱い』http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1959/az19590508_00045_000.pdf
ほんで、警務隊が動き出したらもう逃げ切るのはほぼ無理やで!
迷彩服着た警務が、ブルーバード・シルフィMP仕様の覆面パトカーに4人乗り、リア沈ませながら変な目つきして駐屯地周辺をトロットロ走り回るねん。
殺気だってて怖いで。「あ、出たな」思うやん(笑)
「入隊時に書かされた実家や友達ん家」には真っ先に先回りされるし、最寄り駅やら警察にも連絡が行くから、逃げるんは至難の業や。ククク…そこがカイジくんの甘いとこやで。
しかもやな、捜索にかかった交通費や宿泊費は、ぜーんぶ脱柵隊員に請求されるっちゅう噂もあるで!
「脱柵」を描く、元自衛官たちの自衛隊関連書籍……真実と誇張の境界線は?
「元自衛官による著書」の中でも、脱柵について触れてる本は意外と多いんや。ほぼ鉄板のエピソードみたいなもんやな。
元自衛官・藤原さとし氏の『ライジング・サン』でも脱柵が出てくるし、制限時間内に行方不明になった女性自衛官候補生を探して連れ戻す、同じ候補生たちの奮闘が描かれとる。
これはアカン、すぐ点呼までに連れ戻さな、えらいことになるで。
その「脱柵」の説明を丁寧に行っているWAC候補生のセリフを以下に引用するで。
捜索隊が編成されて実家はもちろん
友人知人の家や関わりのある場所は徹底的に捜索され…
その捜索費用は全額脱柵者に請求されるらしいわ典拠元:『ライジング・サン(2)』藤原さとし著
あかんで。すぐに点呼までに連れ戻して、事なきを得なけりゃあかん。
この話以外にも、大宮ひろ志氏の『そこが変だよ!自衛隊』でも捜索費用請求の件が出てくる。
ほんまに、不正な手段で”脱自”を企てる隊員には部隊総出で厳しく対処するっちゅう、自衛隊の規律がよう分かるわ。
せやけど、この脱柵ネタ、元自衛官の自衛隊漫画にはよう載るけど、MAMORにはまず載らんやろな。
でな、これが「真実」か言うたら難しい話やね。
ワイは自衛隊と一切関わりもないし、部内情報を知りうる立場にないからなんぼでも妄想言えるけど、現職は口が裂けても言えんやろな。
上述したように、元自衛官の著書などからちらほら、漏れてくる感じや。
ただ、言えるのは自衛隊法に「所在不明隊員を捜索した際にかかった費用については所在不明隊員に請求することとする」なんて規定はないちゅうことだけやね。
というか、民法でも無理筋なんちゃう?ブラックそのものやん。
連れ戻されると懲罰を受けるのか
公務員が勤務中に勝手に職場を離れて職務放棄するんは就業規則違反やし、自衛隊でも当然、他の省庁と同じように懲戒処分を受けるのが普通や。
そん中でも多いんが、3日程度の停職処分やな。
一方で、ブログ『I LOVE 陸上自衛隊』様では、ある脱柵の例が紹介されてて、脱柵した1士が頭丸めて謝罪したら、幹部は不問にして、その後1士は3曹に昇任したっちゅう話が載ってる。
つまり、脱柵=即クビってわけちゃうんやな。更生の道どころか、出世のチャンスも与えられるっちゅうんが、自衛隊という組織のもう一つの側面なんかもしれん。
私の時の脱走隊員は、頭をお坊さんみたいに丸めて詫びを入れて一からやり直し、現在は心を入れ替えて3曹になったそうですが「脱走隊員のレッテルが貼られる中での訓練や勤務はツラかった。だからこそ二度とこのような過ちを犯してはならないと思った」と、その見つけ出した班長から人伝に聞きました。
引用元 『I LOVE 陸上自衛隊』様
http://ameblo.jp/himeno-osaka/entry-10602032134.html
逃げ切った場合は?
ところで、脱柵した隊員がたまに逃げ切ってしまうこともあるけど、そんときはどうなるんやろ?
状況によるみたいやな。誰がみても明らかな場合は、懲戒免職または分限免職になるようや。
当該所在不明が当該隊員の意志によることが、人的物的証拠により明白である場合(十分推測できる場合を含む。)は、懲戒免職処分(所在不明 時の事情から分限免職を相当と認めるときは分限免職)を行うこと。
出典 http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1973/az19740221_00664_000.pdf
1ヶ月くらいで早々に決まるみたいやな。
諸外国軍における脱走兵は平時でも重罪。軍法会議や懲罰部隊も
アメリカ軍やったら、戦時でも平時でも脱走したら基本的に脱走兵として逮捕されて軍法会議送り。
平時なら懲役刑、戦時・戦場での脱走なら「敵前逃亡」扱いの重罪で、「現場指揮官の裁量で即時、銃殺刑も許される」っちゅう規定がある。まあ、実際に執行されることはほぼないけどな。
国によっては懲罰部隊送りになることもあるし、旧日本軍では陸軍教化隊がそれに該当してたんや。
しかも、旧日本軍では敵前逃亡で処刑された兵士の遺族は、1970年まで遺族年金を受け取れんかったとか、ほんまに厳しい差別があった。
勝手に戦争に駆り出しておいてこの仕打ちやからな。さすが国民いじめの日本政府やで。日本政府や役所、警察その他諸々が日本国民を助けるわけないやろって話やな(笑)
自衛隊に軍法会議や懲罰部隊は無い
自衛隊には軍法会議も懲罰部隊もない。有事に敵前逃亡したとしても、自衛隊法違反にはなるけど、刑罰は懲役か禁固のみ。
第303ニート教化中隊も、絞首刑も、現場指揮官の即決で刑を執行することもないんや。
ただ、自衛隊法では、戦争中は退職できへん場合があるけどな。
自衛隊の脱柵のまとめ
逃げても地獄、捕まっても地獄。ほんまに脱柵は割に合わんのちゃう?
結局、自衛隊も他国の軍と同じく、規則や規律、束縛、義務がつきもんで、戦争もやってないのにウクライナみたく逃げ出す奴はおるちゅうわけや。アレな指導者が率いる国は悲惨やで。
とはいえ、別にブラック企業みたいに「辞めます」言うた途端に「辞めたらオメエのせいで業務に支障が出る!親に損害賠償請求するぞ!」みたいな、極超底辺ブラックのあの手の18番があるわけちゃうんやないの?辞めたかったら正規の手続きで依願退職するのがスマートやで。
それとも、やっぱりあるんか?なら、退職代行のモームリ使うしかないで(笑)
バブル時代は自衛隊の募集が大変やったし、2000年頃の超就職氷河期には応募者が殺到してた。
せやけど、今また若者の自衛隊離れで募集難の時代や。
結局、自衛隊は不況と好景気という時代に翻弄されるのが宿命や。
いいや、景気がええ悪いより、今の時代はドンパチがいつ始まるかわからんってのが、若者の本音やないですか?
敏感な若い奴は、「もう始まるやろな」ちゅうのビンビン感じとるやろ?(笑)