【お知らせ】
シグナリーファン編集部では、無線受信や運用に関して総務省総合通信局の公開情報・公式資料・報道記事・学術文献を継続的に調査・分析しており、各種記事はそれらの調査結果に基づいて構成しています。

合法なアマチュア無線運用のための完全自己チェックリスト

以下はアマチュア無線局の合法運用チェックリスト(モービル局/固定局 共通)です。日本の電波法と総務省の運用指針に基づき、できるだけ実用的で明快にしました。

「無線機を買ったけど、これってもう使っていいの?」
「警察に止められたら、何を見せればいいの?」

そんな不安をお持ちの方へ。この記事では、アマチュア無線を合法的に運用するために確認すべきポイントを「必須項目」と「補助項目」に分けてわかりやすく整理しました。

一つでも抜けていると、あなたの運用は電波法違反になっているかもしれません。
ぜひ一度、チェックしてみてください。

このリストは「免許を持っているからOK」ではなく、実際の運用が電波法と電波法施行規則に適合しているかどうか基本的な点を自ら確認するためのものです。

  • 🚫 免責事項

    本サイトの内容は、アマチュア無線に関する一般的な情報や経験談、ならびに公開されている法令・規則等をもとに構成されたものであり、特定の事例に対する法的助言(リーガルアドバイス)を行うものではありません。法律的責任を取らない立場を表明し、あくまで参考情報として提供しています

    なお、電波法その他の関連法令は改正されることがあります。最新かつ確実な情報や法的判断が必要な場合は、総務省総合通信局などの関係機関にご相談ください。


✅ アマチュア無線 運用セルフチェックリスト

― 免許・機器・アンテナ設置まで、違反しないための確認ポイント ―

⚠️ 1つでも欠けていたら即アウト!
まずは【絶対に必要な法的条件】から確認してください。

❌【必須:法的に絶対必要な項目】

  • 無線従事者免許(資格)を持っていない【違法運用】

  • 無線局免許を持っていないor期限切れ【違法運用】ゲストオペレーター運用を除く

  • 免許状の範囲外の周波数や出力で送信している【違法運用】


上記の3つは「セルフチェック」の段階ではなく、電波監視で摘発の対象になる重大な違反です。逆に言えば、これらが揃っていて、あとの項目がやや不完全でも、すぐに違法とはされないグレーな範囲(注意指導)にとどまることもあります。


以下の項目も、実運用上に守るべき注意点です。

🟡アマチュア無線 運用前チェックリスト(合法運用のための自己確認)

□ 無線設備の法令適合

  • 使用する無線機は技術基準適合証明(技適マーク)がある、または申請時に記載した型式である

  • 空中線電力が免許状記載の範囲内である(例:50W局なら50W以内)

  • 外部スピーカーや電源装置なども、混信や妨害を起こさない構成になっている

□ アンテナ・設置環境

  • アンテナは周囲に電波障害を与えないように設置している

  • アンテナの設置位置・方法に安全配慮がされている(車両・建物など)

  • アンテナが落下・接触などの事故を起こさないように固定されている

  • アンテナは自己所有または許可を得た敷地に設置している

  • アンテナの高所設置や伸縮ポールなどを使用する際は、転倒や落下の危険がないようにしている

□ 呼出・通信内容の適正

  • 無線局の正しい識別信号(コールサイン)を定期的に送出している(例:JA1XXX)

  • 企業等の営利法人等の営利活動に関わる内容を含めていない

  •  暗語を使用していない(電波法第58条)

  • 通信に秘匿性を与える機能を無線機に有していない(無線設備規則第18条第2項)

  • 虚偽の通信や卑猥な通信を行っていない(電波法第76条に基づいて処分されます)

□ 電波の発射と操作に関して

  • 無線局は免許された資格の操作範囲内でのみ運用している

  • 混信やスプリアス発射などの原因とならない運用を心がけている

□ 従免・局免の管理

  •  アマチュア局の免許状を主たる無線機のある場所に備え付けて運用している

  •  運用中は無線従事者免許証を携帯している(不携帯運用に罰則はないが携帯が義務)

□ その他の注意点

  • 電波利用料を期限内に納付している(未納は強制徴収の対象になります

  • 周囲への混信・妨害にならないような出力設定や配慮をしている

  • 運用中に警察の職務質問に説明できるよう心がけている

  • 運用場所・時間帯、騒音防止など、他者に迷惑をかけないような配慮がされている


📝 ワンポイント

このチェックリストのうち、赤の項目が「法的に満たしていなければ完全にアウト(電波法違反)」となる部分です。黄色の部分もまた、実運用上で守るべき注意点です。

【お声がけ】アマチュア無線愛好者として警察に職質された際の最適対応策とは【ありがとうございます】

結び

アマチュア無線は、正しく運用してこそ真の「趣味」として楽しめるものです。
電波は目に見えないからこそ、免許とルールを守ることが信頼の第一歩。

あなたの運用が、安全で誠実なものでありますように──。

不安な点があれば、他の記事や法令の一次情報もぜひあわせてご参照ください。

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