東北総通の動画がアマチュア無線家から大ブーイング | シグナリーファン

東北総通の動画がアマチュア無線家から大ブーイング

アマチュア無線
2025.09.01
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【お知らせ】
シグナリーファン編集部では、無線受信や運用に関して総務省総合通信局の公開情報・公式資料・報道記事・学術文献を継続的に調査・分析しており、各種記事はそれらの調査結果に基づいて構成しています。

2月22日、東北総合通信局は公式に動画を公開した。

この動画は、SNS上でアマチュア無線愛好者などから批判を受けた。

批判の内容は、動画内での表現が「アマチュア無線自体が違法である」という誤解を招く可能性があった点にある。

具体的には、動画内で米国FRS、アマチュア無線機、パーソナル無線機、CB無線機（海外向け）の画像をまとめて表示し、同時に「不法無線局」「無線局の不適切な運用・管理」といった注釈を付していたことである。

この反応を受け、東北総合通信局は3月9日に動画を修正後の動画として再公開した。

修正版では、誤解を招く表現の修正が行われた。公開元は、修正の趣旨を「視聴者に誤解を与えかねない表現の訂正」と説明している。

同動画に関するSNS上での反応

今回公開された東北総合通信局の動画では、正規に国内で販売されている合法的なアマチュア無線機を、海外向け無線機や、制度が終了したパーソナル無線機と一括りにしたうえで、「不法無線局」と注釈を付していた。

この表現に対して、多くの正規アマチュア無線家が批判的な反応を示した。

SNS上では、動画の内容に困惑や反感を抱く人が多く見受けられた。

以下に、同動画に関するSNS上での反応の概要を示す。

怒りの声続出！東北総通はついに修正へ…

🔥みんな怒ってます。

この批判を受けて、東北総通は動画を修正したようである。

修正後のポイント

✅ 『不法無線局』の下に『※写真はイメージです』と追加
✅ 『アマチュア無線』と『CB無線』には『不法』の文字を追記

修正版動画では、当初問題となった表示に対していくつかの変更が行われた。

具体的には、「不法無線局」という注釈の下に「写真はイメージです」という但し書きが追加され、さらに「アマチュア無線」と「CB無線」については「不法」の文字が追記された。

これにより、従来よりも誤解の余地を減らす意図がうかがえるものの、根本的な印象の問題が解消されたと感じていない視聴者も多いようである。

また、「パーソナル無線」および各種イメージ画像については変更が加えられていない。

フリーライセンス無線の楽しさをYOUTUBEで広める著名アカも怒り

東北総合通信局は、これらの指摘を踏まえて動画の一部注釈を修正し再公開したが、この対応のみでは十分ではないという声も依然として存在する。

こうした状況の中で、SNSや動画投稿プラットフォーム上では、今回の一連の表現について疑問を呈する投稿が継続して見られている。

その反応の一つとして、フリーライセンス無線の紹介で知られるYouTubeチャンネル「ももチャンネル」の運営者ももすけ氏が、3月3日に該当動画へ反応動画を公開した。

ももすけ氏は、通常はフリーライセンス無線の楽しさを紹介する姿勢で知られているが、今回公開された反応動画のタイトルは、東北総合通信局の表現に対し強い疑問を呈する内容となっていた。

ももすけ氏は、無線関連の機器紹介や受信テストなどの動画を継続的に公開しており、インフルエンサーである。

そのため、今回の反応はSNS上でも注目され、動画の表現に対する議論をさらに広げる一因となった。

怒りの鉄槌動画を見てみよう

ももすけ氏は、東北総合通信局が公開した啓発動画に対して、反応動画を公開した。

問題とされたのは、動画内における「誤解を招く表現」である。

動画に登場する5人のうち、女性を除く4人はすべて無線従事者の資格を有する人物である。

ももすけ氏は、動画を視聴した女性に率直な感想を尋ねたところ、「誰向けの内容かが不明で、知らない自分が見るとすべて違法行為のように受け取ってしまう」との意見が示された。

これに対し、ももすけ氏は、動画の表現が誤解を生みやすい点を指摘した。

今回の件に関し、ももすけ氏をはじめ多くの無線従事者は、東北総合通信局の動画がアマチュア無線のイメージ悪化につながる可能性があるとして懸念を示している。

 

💥 『聞け、東北総合通信局　アマチュア無線＝違法行為ってことか？』 💥

……これはもう、筆者も思わず身震いしてもうたわ…。

ももすけ氏といえば、最近は整備士の小春さんと一緒に、

🚙 愛車ランクルのカスタム動画
📡 覆面パトカーと同じユーロアンテナを入手して433MHzで送受信テスト

『MG-450-TP』による430MHz帯送受信実験動画
いやあ、本当に警察車両のアンテナは奥が深いものですね。今回は、覆面パトカーのアンテナによく似ていることで知られる、日本アンテナ製のユーロアンテナ「MG-450-TP」を使った送受信実験の動画をご紹介します。MG-450-TPによる送受信実験...
amateurmusenshikaku.com
2025.09.15

…など、攻めた動画をガンガン公開している。

📢 『ご意見』が殺到！東北総通はついに修正へ…

東北総合通信局は、批判を受けて問題の動画を修正したうえで再公開した。

修正版では、「不法無線局」の注釈下に「※画像はイメージです」を追加し、一部表現の修正が行われた。

しかし、SNS上では修正版動画についても指摘が続いている。

例えば、FRSの場面に登場する無線機が実際のFRSで使用される周波数と一致しないのではないかとの指摘や、「不法アマチュア無線」という表現が、アマチュア無線全体を違法と誤解させる可能性があるとの懸念が報告されている。

こうした指摘を踏まえつつ、ももすけ氏も最終的には修正版動画の内容を受け入れたとされる。

この経緯により、動画に関する一連の議論は概ね終了したと考えられる。

総合通信局の啓発活動に困惑・・その2　「開局者へ届いたあるお手紙」

アマチュア無線の正しい運用方法を啓発することは、総務省総合通信局の本来業務の一つである。

不法電波の取り締まりと並び、総通は電波利用の適正化を推進する責務を負っている。

無線従事者の筆者としても、電波法に違反する運用は行わないことが基本であり、日常的にその遵守に留意して運用している……しているのだが……。

【ある日の総合通信局さん】

……その日、筆者は平日の真昼間に、デジタル簡易無線で軽く CQ を出した。

「ククク……。平日の真昼間からデジ簡でCQをやらかす快感……」

しかし、返って来たのは応答ではなく、スマホの着信だった。

「！？」

見知らぬ番号。

“NHK？年金？クレジットカードの不正利用？それとも……”

恐る恐る出ると、落ち着いた女性の声が聞こえた。

「電波りようこですが、あなたにホームページの件でお尋ねしたいことがあります。本日、局まで来られますか？来ないならこちらからデューラスMで緊走で行くぞ」

ええええ！ちょっ、俺！！

一瞬、心臓が跳ねた。なんだよ、ホームページの件って（笑）

しかし、事実は先日新たに申請した2台目のデジ簡機に対するものだった。

「あんたの書いた登録申請書の字がきったなくて技適番号が読めない」

……ただの確認だった。

電波りようこなんですけど

肩の力が全部抜けていったが、奇妙と言えば奇妙である。

“なぜCQの直後に総合通信局から電話が来るのか”

（ちょっと待って、私、いま CQ 出したばっかりだよ？平日昼間デジ簡CQおじさんのCQ、総通のデューラスにハートキャッチされてたの？“君の名は”みたいな感じでセンサ局に捕捉されたの！？）

あまりにタイミングが一致していたため、脳内で勝手に「“俺のCQ、平日の昼間に送信された信号が、政府機関に瞬時に検知されたのか？”」という内容の「俺の名は」というアニメが展開されてしまったのだが、真相は定かではない。

もちろん、デジタル簡易無線は識別情報を送信する仕組みがあり、総通は個別の登録局を把握できる。

しかしこれは通常の業務の範囲であり、不法運用の疑いがあったわけではない。

ただ――たぶん、「ああこいつ、今暇そうだな」って思われて電話かけてきたのか…？不法じゃない電波も一瞬で特定かよ？怖いわ。

「昼間にデジ簡で CQ 出す人なんて、そんなに多くないんだろうな……」

北海道でDCRを使う何千人ものうち、平日の昼間にCQを出すのは俺だけ――。その孤独と絶望に、唇を噛み締めた。ええかげんな奴じゃけほっといてくれんさい。

電波りようこちゃんごめんちゃい（笑）

関係ない話をするな（笑）

”仕事でアマチュア無線を使うと電波法違反です”の”警告文”騒動

2023年2月、全国の総合通信局は、全国のアマチュア無線局宛てに「仕事でアマチュア無線を使用すると電波法違反になる」という趣旨の警告文を配布した。

この通知に関して、受領した無線従事者の間で困惑の声が上がったことが確認されている。

SNS上でも同様の反応が多く見られ、個人に限らず広く意見が交わされる事態となった。

 

当然、当局にもこのタレントを使った手紙が届いた。どうやら『従免取得者』ではなく『開局者』に一斉送付したようである。

そして、そこに書かれていた一文には多くの人が戸惑ったと思われる。

『免許を持っていても電波法違反です！』

前田のクラッカーやないかい（笑）

アマチュア無線の資格持っとる人間にとっては当たり前の「仕事でアマチュア無線は使えません」という知識を、わざわざ開局者にお知らせしてくれるというお役所仕草。

これには平日の真っ昼間からデジ簡でCQおじさんも思わず苦笑いである。

こんな葉書が送られてきた家庭では、たぶんこんな会話があったのか。

娘「お父さん、なんか『あなたに知ってほしいアマチュア無線のルール』って手紙来たで。まさかお父さんもこの前の知床観光船みたいにアマチュア無線のルール守らずやっとるの？役所に目えつけられとるん？」

父「ば、ばかもん！ワシはちゃんとルール守って運用しとるわ！（総通め…誤解招くようなもん送りよってからに…）」

誰でも知ってることを、わざわざ個別に指摘するこのムダなやりとり。
「〇〇はXXですよ」→「それについては当方も存じ上げております」→「知ってるならいいです」
……それは知恵袋の偉いOMさんでしょ（笑）

しかも、仕事に使えないからこそ代わりにデジ簡（登録局）、IP無線、スマホアプリ使えって代替手段まで提示しておいて、手紙の一律送付って意味あったのか？

まあ平日CQおじだけじゃなくて、ほかの人も同じこと思ったみたいよ。

とはいえ、2022年4月に北海道知床沖で起こった「知床遊覧船沈没事故」で、観光船関係者がアマチュア無線の局免受けとるのに業務で使うてた問題が発端ではって話もあるみたいだが。無駄って言われてまっせ。

知床観光船、業務無線ではなく アマチュア無線を不正使用
2022年4月23日、北海道知床半島沖にて発生した26人乗りの遊覧船（観光船）「KAZUⅠ（カズワン）」が沈没する事故。当該船舶の沈没という事態の根本的原因については目下、海上保安庁が捜査中ですが、現在までの報道によると悪天候で敢えて出航し...
amateurmusenshikaku.com
2025.01.25

総通の意図がどこにあるのか不明すぎてつらい。

ももすけさん、やはり問題提起…

しかし、この無差別送りつけ行為についても、前述のももすけさんが下記動画『合法的にアマチュア無線を楽しんでるユーザーに「仕事で使うと電波法違反です」っていうお手紙を総務省が送っている件』にて、以下のように強い違和感を表明したうえで問題提起をされたのである。

怒ってますよ。

今回の『合法的にアマチュア無線を楽しんでるユーザーに「仕事で使うと電波法違反です」っていうお手紙を総務省が送っている件』について、ももすけさんの主張を要約するとこうだ。

『啓発として意味があるのか疑問。だって、これ（手紙）を開いて見ている人はこれ（仕事でアマチュア無線を使ってはいけないこと）について知っているし、していない人が大半では？（啓発手紙送付が）全く意味がないとは言わないけど、そういう人（仕事でアマチュア無線を使う人）はわかってやってるから』

出典　『合法的にアマチュア無線を楽しんでるユーザーに「仕事で使うと電波法違反です」っていうお手紙を総務省が送っている件』-ももチャンネル

なお、3月9日現在、同動画は22,980回再生され、コメントは133件。かなり反響が大きかったようである。

ルールを守って運用しているにも関わらず、突然総通からこんな手紙が送られてきたのでは、多くの無線局も違和感を隠せなかったのである。

一方、『私も教えていただくまで知りませんでしたが、今どきはだいたい免許を持って違法運用しているようですから、かなり効くと思いますよ。運輸系の求人広告をご覧になるとよいと思います。』というコメントがあった。

前述の知床事故のとおり、『免許を持って違法運用する局』の存在もまた無視できない問題である。

まとめ

総通啓発のズレ感を楽しむ

今回の一連の出来事は、ある意味で面白い一件であった。総務省総合通信局の啓発活動は、なぜか毎回少しズレた印象を与えることがある。

「仕事でアマチュア無線を使ったら違反ですよ」って、そんなん当然のルールだろうが。

合法運用局としては「はい。だから総合通信局さんはしっかり取り締まってください」っていうのがアンサーでは。

結局「啓発として意味があるのか疑問」って、遊びが仕事の人に疑われてりゃ世話ないと思うが……。

結局、総通のこれらの取り組みは知床遊覧船社長の実に大それた行為の後であり、なおさらバツが悪い。

それはほんまに合法運用してる正規局のためになってるの？って話な。

少なくとも、知床遊覧船社長の実に大それた行為で信頼はガタ落ちだろうに。

もっとピンポイントに「ほんまに悪いことしとる奴（社長）」にアプローチして取り締まりがでできんのかって話やなぁ。

まぁ、結論としては、「へんな手紙や動画に疑問、違和感、無駄」って、全国の合法運用のアマチュア無線局の多くが思ったのでは？

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