アマチュア無線技士の資格は日本では4つの級に分類されています。級が違うと、使える周波数や送信出力が違ってきます。正当に資格を取得した人は「アマチュア無線技士」と呼ばれ、アマチュア業務が許されます。3,4級は初級アマチュアと呼ばれ1,2級は上級アマチュアと呼ばれますが、級の違いにより、使える周波数や送信出力の違いがあります。

日本ではと断りを入れた理由はアメリカ、ドイツ、オーストラリアなど各国によって分類数が違うからなのです。例えばアメリカでは最も初級の「テクニシャン・クラス」、中間の「ジェネラル・クラス」、そして最上級の「エクストラ・クラス」の三つだけです。

また、アメリカでは日本と違って、はじめから最上級の試験を受けることはできず、下から順番に受験して合格しなければなりません。

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さらに、アメリカのライセンスは包括免許のため、従事者免許証と無線局免許状が1つになっているのも特徴です。なお、日本人でも取得することが可能です。

参考サイト様 http://ja1yuu.blog.fc2.com/blog-entry-30.html


それでは日本の場合をご説明いたします。

第1級アマチュア無線技士解説

第1級アマチュア無線技士、通称「1アマ」は4つのクラスのうち、最上級です。2アマと同じく、昔で言うところの「上級アマ」に区分されます。


試験内容のレベルは短大卒以上で2アマと難易度はほぼ同じです。最上位のクラスなのに、2アマと難易度が変わらないのは不思議に思えるかもしれませんが、実際、最上級なのに難易度は2アマとあまり変わらない現状です。そのため、2アマを飛び越えて1アマを受ける方が多くいます。

1アマの試験会場では時折、小学生を見かけることもあり、合格すれば新聞の地方版を飾ることもあるようです。通信術が無くなってからの1アマの合格率は、20パーセントから一気に40パーセントまで上昇しています。

1級ともなれば、ほとんどのアマチュア業務での操作範囲が免許され、使える周波数の多さも一番です。法で定める1アマの操作範囲は”アマチュア無線局の無線設備の操作”です。

つまり、アマチュア局に許可されるすべての周波数とモード、最大出力(1kw)の操作を行うことが許されています。

2015年現在、1アマの取得方法は年に3回行われる第1級アマチュア無線技士国家試験を受験して合格することのみとなっています。試験は多肢選択方式、いわゆるマークシート方式で実技試験はありません。

試験地は東京都、札幌市、仙台市、長野市、金沢市、名古屋市、大阪市、広島市、松山市、熊本市、那覇市と全国各所で開催されています。受験料は平成26年現在、8,952円となっており、4つの級のうち最も高額です。総務省の平成21年度版「通信白書」によれば、1アマの資格者数は26.000人です。これは全アマチュア無線技士の全体の0.7%です。

1アマの操作範囲を行える1アマ以外の無線資格は第1級および第2級総合無線通信士となっています。

なお¨特典¨として、1アマ資格者は講習を経たうえで、JARDの開催する養成課程講習会のアマチュア無線技士養成課程講師になることができます。

第2級アマチュア無線技士解説

ここからが「上級アマ」の扱いとなり、とくに工学の難易度はゴロアワセ暗記で突破できた3アマ、4アマと比べ物にならないほどグンと上がります。

ただそれでも、昔の試験に比べればかなり易しくなっており、現在では通信術の実技試験もなくなり、モールスの知識を確認することに主眼が置かれ、法規の中にモールス関連問題が出るにとどまります。

法規は4アマ、3アマと受験をして合格してきた人ならば、暗記で充分に対応可能です。このため、4・3アマ同様、記述式試験のみの現在の2アマは昔と比べ、合格率は高くなっています。

なお、従事者免許証も、4級と3級では各「総合通信局長」名だったものが、2級からは「総務大臣」になり、なんだか仰々しさもアップしています。

法で定める2アマの操作範囲は”アマチュア無線局の空中線電力200W以下の無線設備の操作”になっています。周波数については全て使えます。

2015年現在、2アマの取得方法は年に3回行われる第2級アマチュア無線技士国家試験のほか、ついに15年からは2アマ養成課程講習会でも取得できるようになり、すでに講習会での2アマ取得者が誕生しています。ジャード主催の養成課程講習会の費用は、7万円程度になっています。

国家試験は多肢選択方式、いわゆるマークシート方式です。試験地は東京都、札幌市、仙台市、長野市、金沢市、名古屋市、大阪市、広島市、松山市、熊本市及び那覇市と全国各所で開催されています。受験料は平成26年現在、7,452円となっています。

なお、総務省の平成21年度版「通信白書」によれば、2アマの資格者数は75.000人です。

これは全アマチュア無線技士の全体の2.3%です。武部沙織という高校生の女性が取得していることから「俺も2アマ取って彼女に想いを馳せたい」という成人男性が多くなっているようです。

なお、2アマの操作範囲を行える無線資格には他に「第三級総合無線通信士」があります。

第三級アマチュア無線技士

4つの級のうち、下から2番目に簡単な級です。この級から法規の中にモールスに関する問題が出題されます。つまり、3級からモールス通信が許可されます。

4級の資格を所持していれば、短期の養成課程講習会にて3アマを取得することも可能です。

3級と4級までが、いわゆる「初級アマ」です。

法で定める3アマの操作範囲は”アマチュア無線局の空中線電力50W以下の無線設備で18メガヘルツ以上または8メガヘルツ以下の周波数の電波を使用するものの操作”となっています。

最大で50Wまでの出力が許可されますから、モービル運用だけ楽しみたい方は3級まで取得してしまえば、事実上なに不自由なく法律で規定された『移動するアマチュア局』に許された最大限度の50Wで楽しむことができます。

2015年現在、3アマは年に3回行われる第3級アマチュア無線技士国家試験、ハムフェアなどで行われる臨時試験および、養成課程講習会での講習(修了試験があります)にて取得が可能です。

国家試験は多肢選択方式、いわゆるマークシート方式です。国家試験試験地は東京都、札幌市、仙台市、長野市、金沢市、名古屋市、大阪市、広島市、松山市、熊本市及び那覇市と全国各所で開催されています。

国家試験の受験料は平成26年現在、5,252円です。

なお、総務省の平成21年度版「通信白書」によれば、3アマの資格者数は20万人と4級と比べてグンと激減し、全アマチュア無線技士の6%です。3アマ(のみ)に相当する他の無線資格は現在のところ、ありません。

第4級アマチュア無線技士解説

4つの級のうち最も簡単なクラスです。小学生でも楽に合格できるほど、やさしい国家試験になっていますが、さらに優しい「養成課程講習会」にて取得もできます。4つの級の中で唯一、モールスの運用ができませんので、モールスに関する問題は出題されません。

最大で20Wまでの出力が許可されます。実質的に20W出すことができれば、144MHzや430MHzでも結構、日本国内広範囲に電波が飛びますから、それで事足りているという方も多いのかもしれません。

しかし、低い周波数が制限されるなど制約も多く、HFとモールス交信でDXなど外国と交信したい方は3級を目指しています。

法で定める4アマの操作範囲は”アマチュア無線局の無線設備で次に掲げるものの操作(モールス符号による通信を除く) 1 空中線電力10W以下の無線設備で21メガヘルツから30メガヘルツまでまたは8メガヘルツ以下の周波数の電波を使用するもの 2 空中線電力20W以下の無線設備で30メガヘルツを超える周波数の電波を使用するもの”です。

2015年現在、4アマの取得方法は年に3回(臨時試験有)行われる第4級アマチュア無線技士国家試験を受験し合格することのほか、養成課程講習会でも資格が取得可能です。国家試験は多肢選択方式、いわゆるマークシート方式です。

国家試験試験地は東京都、札幌市、仙台市、長野市、金沢市、名古屋市、大阪市、広島市、松山市、熊本市及び那覇市と全国各所で開催されています。

国家試験受験料は2015年現在、5,002円となっております。なお、総務省の平成21年度版「通信白書」によれば、4アマの資格者数は300万人です。これは実に全アマチュア無線技士の90%です。

4アマの操作範囲を行える無線資格は第1級海上無線通信士、第2級海上無線通信士、第4級海上無線通信士、航空無線通信士、第1級陸上無線技術士、第2級陸上無線技術士となっています。

ただし、業務用の「特殊無線技士」の資格で、アマチュア無線を運用することは法律上できません。

さいごに

なお、アマチュア局が免許を受けることができる周波数帯と、免許を受けることができる空中線電力、さらにアマチュア無線が運用できる業務用無線従事者資格、外国のアマチュア無線資格で操作できる範囲などについてさらに詳しくお知りになりたい方はJARL公式サイトでご確認ください。

http://www.jarl.or.jp/Japanese/6_Hajimeyo/shikaku.htm

さあ、皆さんはどの級を受験しますか。

過去、3級以上からあったモールスの実技試験は廃止され、すべて筆記のみのマークシート試験です。昔に比べ上級アマへの道は緩やかです。

なお、4級と3級の資格が取得できる養成課程講習会についても詳しく解説していまーす。

講習と簡単な修了試験で4級と3級の国家資格が取れる養成課程講習会とは?

 


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