『了解』のあとに入る”ナゾの間”ブレーキングタイムと、ブレイク宣言について

さてみなさん、アマチュア無線の運用は楽しまれていますか?ここで少し、コーヒーブレイクと行きませんか。

経験の深いOMさんたちは実際のオペレートにおいて「了解」のあとにいったん、マイクのPTTスイッチを離して1,2秒の間を空けていますよね。いったいなんのためにやっているのだろうと、ビギナーの方は聞いていて不思議に思いませんか。

この『間』は、アマチュア無線用語で「ブレーキングタイム」と言い、アマチュア無線のオペレート上、大切なマナーなんです。

英語のブレーク(break)とは本来、割く、割るといった意味ですが、コーヒーブレークなどのように『流れを中断させる』というような意味合いでも使われていますよね。http://www.arcle.jp/note/2015/0011.html

つまり、『了解』のあとに間をあけることで、ほかの人の割り込み、すなわち途中参加したいという意思表明である「ブレーク宣言」をかけられるタイミングを作っているのです。

無線交信を聞いていて、ほかの人たちの楽しい会話の中に自分も割って入りたいと思うことは多々ありますよね。その場合は「ブレーク」と宣言すれば、誰でも割り込みをしてもよいとアマチュア無線のルールで規定されています(法的な定めではありません)。

でも、割り込みたいけど、ずっとOMさんたちが間髪を入れずに交信していれば、割り込む隙も無い・・なんてことになりかねません。

ですから、その第三者からのブレークを受け入れるため、1,2秒の間、マイクのPTTをいったん離すタイミングがブレーキングタイムです。

もし、あなたがブレークしたいならば、その『了解』のあとの数秒間の沈黙時を狙って『ブレーク!』と宣言して割り込んでみましょう。そうすれば、OMさんたちは『おっ、ブレークさんどうぞ』と言ってくれるはずです。

このブレーキングタイムは別項でもご紹介しているデジタル簡易無線でもユーザーが行っていますが、電波の形式上、アマチュア無線の弱肉強食であるFMよりもシビアなデジタル変調のデジ簡では、近隣で別の局が強い電波を出していると、混信を防止するためにまったく発射できなくさせるキャリアセンス機能があるので、この数秒間の沈黙を作るブレーキングタイムがより重要になってきます。

まったくの余談ですが、80年代後半、アメリカのテレビ映画で実際の銃撃事件を基にした「FBI 男たちの闘争」という作品がありましたが、主人公たちFBI捜査官らが車載のFBI専用無線で”モービル運用”するやり取りが印象的でした。

その場面の中で、犯人の車を発見した主任捜査官が「ブレイク、ブレイク!」とマイク片手に叫んで、”割り込み”していました。この場合はどちらかというと、日本の警察無線「至急、至急」いわゆる至急報や緊急連絡という使われ方かもしれません。

なお、「CQ,CQ」と日本の警察無線の「至急、至急」はぜんぜん関係ありません。

というわけで『了解』のあとの数秒間の間『ブレーキングタイム』と、途中参加で割って入りたい意思表明である『ブレーク宣言』、おわかりいただけたでしょうか。

『ブレーキングタイム』はOMさんたちの思いやりだったわけですね。


スポンサーリンク