市役所から自衛隊まで。さまざまな公的機関の無線を聞こう

その名のとおり行政機関が使用します。一般的な行政部門と現業部門、市町村役場、国土交通省の道路部門、北海道開発局、土木現業所など多様。

また、防災と密接に関係している「土地改良区」など、あまり一般の人にはなじみのない組織もあります。

土地改良区は正確には行政組織ではなく法人ですが、その業務内容は公共性が極めて高く、一部自治体では自治体職員(無論、公務員です)が兼務しているところもあるようです。周波数バイブル2013年版でも土地改良区は官庁無線の項目に分類されています。

また、自衛隊や海上保安庁の無線も官庁無線と言えるでしょう。

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陸上自衛隊の無線

当然、自衛隊の任務もまた警察無線同様に秘話が必要なので、デジタル式の秘話がかかっている場合もありますが、そうでないものもあります。

基地内警備波と呼ばれる無線はアナログで使用されていましたが、近年デジタル化がすすんでいます。

一方、陸自ではさらに低い周波数の28MHz~50MHzの帯域でも交信が行われています。画像は旧式の85式野外無線機です。28.000〜59.975 MHzの周波数帯域を使用し音声秘匿機能も実装しています。

自衛隊では現在、さらに高性能な新型無線システムを導入しており、アメリカの女優が発明した周波数ホッピング技術を実装したタイプを使用しています。

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こちらも普段から訓練で使用されていますが、とくに陸自の記念祭などで傍受できるチャンスが多いので、直接足を運んでみましょう。航空自衛隊などはAMの特性から今後も航空無線としてAMを使用していくものと思われます。

消防無線については別項で解説しています。

市町村役場が放送を行う防災無線も受信機で聞くことができます。

日本では河川の氾濫や地震が非常に多く、都道府県庁、市町村役場などが防災無線を整備して全国的に運用されています。

市町村では150メガの防災行政無線と、460帯域の防災移動系という2系統、さらに防災同報無線と呼ばれる市民向け放送もあります。

それではこれらの無線についてご説明いたします。

防災無線その1,防災行政&防災移動系

まず、150Mhzの防災行政無線。150MHz帯域と言えば、アナログの消防無線や一般の事業者なども使用するポピュラーな帯域です。

おもしろ無線受信ガイド 防災行政無線編

この帯域は市町村役場や都道府県庁の防災担当部門でも周波数を使用しており、ひとたび災害が発生すれば、まさに最前線のやり取りをうかがい知ることができます。

ただ、普段からも使用しているようです。

最近ではデジタルの200mhzになってきており、アナログは減りつつあるようです。

そして、防災移動系という466MHz帯域を使う無線もあります。こちらは市役所の外回りの緊急車両とセンターが運用しており、市民からのいろいろな苦情を市役所で受けると緊急車両が市民宅に出向いて状況などを確認する作業を行います。

防災無線の全国共通波として466.7750MHzも使用されています。

防災無線その2,防災同報無線

一方で、のどかな田舎では朝夕の決まった時間にメロディが流れたり、役場から住民へのお知らせ、非常時にはセカイノオワリなどが真夜中にスピーカーから大音量で放送されることもあります。

これは60mhz帯域のFMで行われる防災同報無線と呼ばれています。

もちろん行方不明者や不審者の情報、さらに昨今ではミサイル攻撃、ゲリコマ事案など緊急連絡なども行われる可能性が将来的にあり、場合によってはのどかどころか、きな臭い放送も。

これらの周波数も、万が一の場合の生死を分ける運命の周波数として広帯域受信機には必ずメモリーに入れておきましょう。


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