正義の暴走と偏見からの誤認逮捕
科学探偵団は二手に分かれて捜索を開始しますが、やがて一つのマンションにたどり着きます。そこに住んでいたのは、あまり交流のない同級生、イヤミくんでした。薄暗く、妙に不穏な空気。疑念が先走ります。
静まり返った廊下。
サトルは、ドアを叩くことなく蹴り破ってしまいます。
しかし、室内に無線機もアンテナもありません。
ひろ子が静かに告げます。
「無線機は、ないのよ」
その一言で、場の空気が一変します。
これは誤認でした。「怪しい」という印象だけで暴走した正義です。
アマチュア無線技士であっても、妨害電波を出す相手に直接介入する権限はありません。許されているのは、電波法第80条第2号に基づく総務大臣への報告のみ。当時で言えば、電波監理局と同様、彼らにも司法警察権はありません。
その一線を越えた瞬間、正義は正義ではなくなる。この場面は、「正義に取り憑かれた者」の危うさを、はっきりと描いています。探究心と、強制的に止めようとする衝動は、まったく別物です。
だからこそ本作が、フォックスハントという技術そのものと、「誤った正義」に陥る危険性を同時に描いている点は見逃せません。
なお、この回の脚本を手がけたのは一色伸幸氏です。アマチュア無線とフォックスハントを題材にした物語は、同氏が原作・脚本を担当した映画『七人のおたく』でも描かれており、本作との共通点として興味深いところです。

迷彩男と無線少女(!?)たちの“熱いミッション”…七人のおたく
脚本家によると、「アマチュア無線は冒険アイテム」であるという……。ミリタリーオタクの主人公・星(演・南原清隆)にスカウトされた格闘技オタクの近藤(演・内村光良)、Macintoshを愛するIT会社の社長・田川(演・江口洋介)、その恋人である...






















































































































