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この記事では各メーカーの広帯域受信機(ワイドバンドレシーバー)の代表機種を軽くレビューします。筆者が実際に購入して使用したもの、使用していないものも含みます。
広帯域受信機を購入するにあたって
価格はいろいろ、いったい何が違うのでしょうか。
一般的に言って、受信機の価格の違いは受信感度や可聴周波数帯域の広さ、さまざまな電波形式への対応、スキャン&サーチ速度、その他機能の多さなどによるものと言えます。
機種にもよりますが、多くの広帯域受信機ではアマチュア無線(多くは144/430MHz)のほか、各種業務無線、 航空無線、JR無線、消防無線(アナログのみ)などが受信できます。
また、一般的に受信機には、指定した帯域の周波数を連続的に受信し、信号を受信すると停止するサーチ機能と、あらかじめ登録した周波数を受信するメモリースキャンと呼ばれる機能があるほか、付加機能として盗聴器の周波数に絞ってサーチする機能がついているものもあります。
受信機のタイプには持ち運びが容易なハンディ・タイプ(2万円前後から)のほか、室内に置く据え置き型タイプ(いわゆるハイエンド機では50万円を超えるものも)があります。
では、いったいどの受信機を買えばいいのでしょうか?
受信機を販売するメーカー各社
現在、広帯域受信機はアイコム、アルインコ、バーテックススタンダード、ファーストコムなどの国内無線機関連メーカーで製造販売されているほか、主に外国向けメーカーとしてAOR、ユニデンといったメーカーもあります。
以前はユピテルやマルハマも受信機を出していましたが、ユピテルはすでに受信機業界からは撤退、マルハマは2010年に自己破産して倒産しています。マルハマと言えばホームセンターで買える初心者向け受信機『鳴物入』が多くの人から支持されました。
国内メーカー製品では飽き足らず、ユニデンのような海外ユーザー向けの受信機を買って使うマニアもいます。
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初心者の方がいきなり高い受信機を買う必要はありません。現在、各社の”エントリーライン”とも呼べるのは2万円代前半のレシーバーになっており、初心者の方は2万円前後が”最初の予算”となると思って良いでしょう。
最初、というのはつまり、今後受信を趣味として研究していくと、誰しもが受信機付属のアンテナでは満足できなくなり、別途高性能なアンテナを買い求めたくなるもの。
まあ、それはとりあえず置いておいて、受信機本体を見ていきましょう。とはいえ、楽天市場のセール期間をうまく利用すると2万円でも数千円のポイントが還元されますので賢く購入されてください。
ICOM(アイコム)
元・井上電機。アマチュア無線機の老舗メーカーです。近年では警察無線機も製造納入しています。とくにエントリーラインでは余計な機能を省く代わりに基本性能は高く、鉄壁の硬い作りとなっています。10年以上アイコム製品とはノートラブルで付き合っていますから、やはり推したいメーカーです。
IC-R6(ノーマルor受信改造済み)

ICOM IC-R6
エアバンド愛好家をはじめとする受信ファンに最も人気の受信機はアイコムのIC-R6です。スキャン速度が早いうえに感度が抜群で、各社の広帯域受信機の中でも一番人気です。筆者が24時間ぶっ通しで使用しているのもIC-R6受信改造(または受信拡張)モデルです。
受信家がレシーバーを選ぶ際、テンキーを備えているか否かを気にする人が多いものですが、テンキーレス受信機であるIC-R6に関して言えば、無くてもまったく困らないです。合わせたい周波数は、↑キーを押しながらダイヤルキーを軽く回してお目当ての帯域を選び、その後の微調整はダイヤルのみで合わせます。この柔軟な操作性、受信感度、秒間100chスキャンの威力、胸ポケットに入るコンパクトさ、満充電の単3型ニッケル水素充電池(2本使用)で約20時間の駆動など、明らかに性能の平均点が他のライバル機よりも高いでしょう。ただ、後述の他メーカーの機種のような突飛なことはできません。受信という基本機能のみを追求したレシーバーがIC-R6なのです。
また、ノーマル機において惜しい点はアイコムの加盟する業界団体の定める自主規制によって、可聴周波数に制限がかかっている”歯抜け受信機”であることです。しかし、受信改造(受信拡張)で回避可能です。航空自衛隊の特別なGCI無線の受信を楽しみたい方には以下でご紹介している受信改造バージョンが絶対に必要となります。
ただし、受信改造は各ショップで行っているものであり、受信改造機はアイコムの無償修理が受けられない可能性があります(壊れたことが無いので修理に出したことはなく、この点について筆者は存じ上げません)。
周波数メモリーは直接入力も可能ですが、クローニングソフトも用意されているので大量の周波数を一括でパソコンからメモリーしたいのなら必携です。
なお、PCとIC-R6を接続する専用のクローニングケーブルも必要となります。
ただ、航空無線に強いIC-R6ですが、廉価な価格帯の受信機であるがゆえ、SSBモードやCWなどの電波形式には対応しておらず、洋上管制に使用されるUSBは復調できません。また漁業無線などの周波数ステップにも対応できないことに注意が必要です。
洋上管制のページでも解説していますが、洋上管制を狙うのであれば、IC-R6ではなく後述のIC-R30などの比較的高価な機種や、デスクトップ型のオールモード機を使いましょう。
とは言え、けっしてIC-R6の短波受信性能が劣っているわけではありません。近隣諸国のAM短波放送などバリバリに入感します。春から夏はEスポが出れば、ハンディホイップで50MHzで1300キロ先のアマチュア局を受信できる『電波の不思議』を味わえるのは醍醐味です。
今後、アナログ専用受信機であるIC-R6の後継機は出るのか気になりますが(出るとすれば、USB充電などを搭載して欲しい)、航空無線は今後もアナログ運用が継続されれば、航空無線を愛好するエアバンダーの未来は明るいと言えるでしょう。
IC-R30
しかしながら、世はとっくにデジタル通信の時代。すでに総務省では周波数再編を行っており、将来的に多くの業務無線もデジタル化は避けられません。現状ではいくつかの国内デジタルモードにも対応した受信機もいくつか発売されています。そのうちの一つがアイコムが2018年に発売した『IC-R30』です。

2022年現在、アイコムからはIC-R6の直接的な後継機は発売されていませんが、2018年3月には待望のアナログ、D-STAR/国内DCR/NXDN/dPMR/APCO P25などのデジタル両対応機「IC-R30」が発売され、筆者もIC-R6と共に愛用しています。IC-R6では受信できなかった漁業無線、洋上管制、そしてデジタル無線であるデジ簡など幅広いジャンルの受信が、これ一台で楽しめています。
ノーマルではIC-R6同様、歯抜け受信機ですが、筆者の使用するIC-R30は販売店による受信改造済みモデル。自衛隊GCI受信も大得意です。
こちらの販売店の商品は受信改造ではない、ノーマルモデルです。ラジオライフ2018年6月号にはIC-R30の受信改造の方法も掲載されています。
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とはいえ、多くのデジタル通信に対応しているように見えても、地域にもよるとはいえ、現状ではデジ簡(登録局および免許局)くらいしか、聞けるものはないと言えるでしょう。ただ、事件事故発生時に交信が多くなるテレビ局の160MHz帯域デジタル報道連絡波のNXDN-VNには対応しており、秘話コードさえ偶然合致すれば傍受が可能です。なお、IC-R30にコード解析機能はありません。秘話コードが偶然合った場合を除いて、ケロケロ音のみです。なお、AORのAR-DV10は秘話コード解析機能が搭載されています。
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IC-R30のバッテリーの持ちはIC-R6の約半分の10時間ですが、充電台に差しながらでも受信可能で、車内でもUSB充電ができるので、筆者は欠点とは思いません。
ただ、惜しむらくは気軽に楽しめていた趣味の敷居が高くなったことでしょうか。これまで2万円程度だった敷居が、8万円になっては初心者には厳しい壁です。
いずれにせよ、デジタル対応の受信機がこれからの主流になります。現状のハンディ機勢ではAORからAR-DV10、そしてアイコムのIC-R30が国内デジタル対応受信機のメインストリートとなっているはずです。
これら次世代のデジタル対応受信機が普及することで価格が下がることを期待したいところです。
バーテックス・スタンダード
モトローラが株主の会社で、無線機部門はYAESU(ヤエス/八重洲無線株式会社)が販売しています。ヤエスの無線機といえば、グリコ・森永事件の時、犯人がライトバンに残していった遺留品に受信改造を施したYAESU FT-208があり、これで滋賀県警察の無線である”滋賀1系”を傍受していたとしてテレビに取り上げられ、八重洲関係者がインタビューに答えてたこともあるそうです。上述の無線機は『山本無線』で販売された一台で、同店やアマチュア無線家らは捜査当局側からの調べを受けるなど、関係者も困惑されたようです。いいんだよ、そんな昔の話は・・・。
VR-160

バーテックス・スタンダード(ヤエス)もまた、売れる製品ばかり出している会社です。VX-3は初心者から上級者まで超人気の広帯域受信機能付きのハンディ型アマチュア無線機で、防災アイテムとして誰もが勧める逸品。上位機種で3アマ向けのVX-8Dはその決定版と言っても良いほどです。モービル機ではFT-7900も使いやすく、ベストセラーです。
さて、おそらくIC-R6と双璧をなす人気のライバル受信機が、バーテックス・スタンダードのVR-160かもしれません。
受信改造不要の歯抜けなし受信機であることが魅力です。サイズはIC-R6よりもややコンパクトで、手になじむ大きさと軽さが魅力。筐体のカチッとしたつくりと手触りは質感良く、IC-R6よりも好印象。それもそのはず、アマ機のVX-3と筐体が同じです。

画像はVX-3。VR-160はアマチュアハンディ機のVX-3と筐体を同じくしており、現行の広帯域受信機でダントツにサイズが小さく、薄くポケットに難なく入るコンパクトさがうれしい。
対応電波形式はIC-R6と同様、AM/FM/WFMの3種のみ。
とくにお勧めしたいのはラジオ放送を聴きながら無線交信を待ち受けして、受信するとラジオ放送から無線に自動で切り替わる『AF DUAL機能』です。ただ、他の受信機とたがわず、AMの受信感度は悪く、NHK以外はマトモに入らないと思ったほうが良いでしょう。一方でFM放送はFBに聴取可能。現在はワイドFMが当たり前なので、そちらを聴くのも手と言えます。FMラジオ用のイヤホンアンテナ機能を内蔵しています。空港のデッキぐらいの距離なら、イヤホンアンテナでも航空無線が受信できるようです。
バッテリーはリチウムイオン電池のおかげで本体を薄くでき、単三電池を2本使うIC-R6よりは短いながら、長時間駆動に貢献しています。ただ、放電には注意が必要で、完全に電池を使い切ると正常に充電できなくなったり、バッテリーの寿命が短くなってしまいます。とはいえ、単3電池3本で駆動させるための専用電池カバーも用意され、出先や緊急時にコンビニで電池が入手できれば、災害時にも強いと言えるでしょう。
バンクボタン長押しで60機能程度を呼び出せることができ、とにかく高機能。LEDライト機能からモールス練習機能まで詰め込むあたりはVX-3と同じく少し節操なく、無駄な機能が多いと感じるかも。キーはバックライト機能つきで夜間も大変心強く、バンドスコープも面白い機能です。
メモリースキャンでは登録した周波数帯域に絞るバンドサーチが便利。国際VHF、旧アナログテレビ放送、世界のラジオ局、消防、特定小電力など各種メモリーが登録済みですが、エアバンドは未登録のため、エアバンダーは各ショップオリジナルのエアバンドスペシャルを購入するのが良いでしょう。
フルドットLCDにより、メモリーにはカナで名前を登録もできるので、表示が見やすいのも良い点です。
プリセットメモリーの豊富さも魅力です。とくに各国の短波放送の周波数がメモリーされており、ラジオ放送を楽しみつつ、各種無線をチェックできるのはIC-R6よりもアドバンテージがあります。
これらの点を見ると、IC-R6よりも色々できるし頼もしくてイイんじゃないの?って思えなくもないのです。しかし、最大の欠点はスキャンの遅さ。これは受信機として致命的です。
VR-160は100メモリーを一周するのに10秒かかります。前述のとおり、IC-R6は100chのメモリーを約1秒で走り抜ける受信機界のトップランナーです。600メモリーをフルで回しても6.5秒。筆者がIC-R6を一生手放さない理由がそこにあります。したがって、IC-R6に慣れていれば、VR-160をメイン機にするとストレスがたまります。
また、IC-R6同様、テンキーレスモデルですが、IC-R6のキーのように柔らかくはなく、硬すぎるため、手作業でVR-160に周波数をメモリーするのであれば、大変な作業です。
そこで、ADMS-5という純正のメモリー編集ソフトおよび専用ケーブルが販売されています。PCと同ソフトがあれば、エクセル感覚で入力していくことが可能。将来、VR-160一本でやっていくのなら、非常に重宝するでしょう。
VR-160単体に直接入力していくと万が一の故障の場合、今まで手作業で入力したデータがオジャンになり、精神的なダメージが計り知れません。PCにバックアップデータを保存する”保険”の意味でも同ソフトを購入しておいたほうが良いかもしれません。
スキャン速度が致命的に遅い欠点はあるものの、適宜バンクを切り替えて聞きたい周波数を選り分けて受信するなどの工夫をすれば、優秀な受信機です。
VR-150
こちらは未使用なので簡便な紹介のみにとどめます。VR-150は2019年に製造終了となりました。
ヤエス公式の製品説明ページでは「アウトドアレシーバー 上級バージョン登場」と記載されているとおり、筐体が頑丈。0.1~1299.995MHzをフルカバーしているものの、スキャン・サーチ速度はIC-R6の秒速100chの十分の一ほど。さらに、VR-150はVR-160と違って歯抜け受信機なので注意が必要です。
ショップの受信改造機もありますが、今、中古で買うのであれば、IC-R6を買ったほうが無難でしょう。お勧めいたしません。
アルインコ
無線機の他、健康器具も販売しています。デジ簡機では多くのユーザーに支持される優秀な製品を出していますが、受信機では・・!?
DJ-X8
受信改造不要の歯抜けなし受信機という点では優秀です。本体カバーを装着することで、テンキーとテンキーレスを任意に選べる独特の機構も斬新です。録音機能搭載で各種交信を記録できるものの、トラックごとに削除できず、あくまで簡易的な機能となっています。FMラジオ用のイヤホンアンテナ機能を内蔵しています。
スキャン速度は任意に変更可能で意外と俊足です。しかし、確実に信号をキャッチしてくれるかは別問題です。IC-R6で受信できた信号が、DJ-X8では引っかからない場合もありました。そうなれば、スキャンスピードを低速に変更しなければならず、足が速くても本末転倒。これではVR-160同様、実用にはなりません。
とくに難点は厚くて胸ポケットなどに入らないそのサイズです(ただし、同社製品にはカードサイズ受信機ことDJ-X7がラインナップされています)。しかも、筐体はまるでマルハマの受信機くらい安っぽくて驚きます。
おまけに、せっかくのテンキーモデルなのにキーの感触がグニグニしています。電池の持ちも最悪です。IC-R6の燃費の半分くらいでしょうか。
また、”耳障りな問題”が2点あります。ダイヤルを回すと「パチパチ」とうるさく非常に不快です。そして最もひどいのは、スケルチが開くたびに『ポッ・・』という耳障りなポップノイズが発生する問題です。
DJ-X8はテンキーを多用したい人で、かつスキャン&サーチ速度が欲しい人(ただし、=受信性能が良いわけではない)以外にはお勧め致しません。
DJ-X81
2020年に生産終了となりました。この機種は過去に使ったことが無く、詳しい性能が分からないので簡便な紹介に留めます。
実勢価格は上記の3機種に比べてやや高価ですが、何と言っても地デジ放送の音声が聞けるほか、津波や地震などの災害時の緊急警報放送(EEW/EWS)が電源オフ時でも自動でオンになり、聴取できるという防災面で心強い機能が備わっています。
また、国際VHFの聴取に力を入れており、16chへの自動復帰なんて便利な機能もあります。欠点は大人の事情で可聴周波数が歯抜けになっており、いろんな無線を24時間受信していないと心臓が止まる、というような危険な受信家ならショップの受信改造が必要です。
しかし、やはりコレも分厚いので携帯性に難があります。
DJ-X11
DJ-X11はデュアル受信機能などを備えた多機能かつデザインの良い筐体など、アルインコ社の最高級ハンディ・ワイドバンド・レシーバーです。
DJ-X11は先に紹介した20,000円台の製品より割高の、平均市場価格42,000円となる高額製品ですが、SSB、CWなど各種電波形式、周波数チューニング・ステップも漁業無線、CB無線、洋上管制などに対応しており、アンテナ次第ではハンディ型受信機でもHFが狙えます。
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ただし、残念ながらDJ-X8同様、おかしなスケルチの開き方をするアルインコ独特のポップノイズを耳にしてしまい、4万円も出して買ったものの、即売却致しました。そのため、細かな受信性能を検証する前に手元を離れてしまったので、航空無線を一通り受信したほかは詳しい性能を評価できません。ベッドでまどろみながら深夜に受信していて、スケルチが開くたびに『ポッ・・ポッ・・』という耳障りな音を聴くアルインコ信者の苦行は筆者にはあまりに耐え難く、務まりませんでした。4万円の機種でもこれかよ・・・。
おすすめできるのか?と問われれば、ポップノイズに耐えられるか否かによる、と思います。『IC-R6ではSSBが選択できず、ステップも合わなくて漁業無線や洋上管制が聞けないから漁師や国際線パイロットに想いを馳せられない・・イサキは獲れたの?ももすけやゼブラマンのおじさんたちは大漁なの?』という方には、IC-R30を8万円出して買うよりも、アナログ波専用ながら、HFの各種電波形式とステップ幅に対応したDJ-X11を4万円(楽天のセール期間中なら毎回ポイント大還元!)で購入する選択肢はコスパ的にはアリだと思います。
なお、ほぼ同じルックスのアマチュア無線機『DJ-G7』もあります。
広帯域受信機のおすすめ機種のまとめ
というわけで、広帯域受信機を購入する際は、可聴周波数の範囲(歯抜けか否か)、対応電波形式、受信感度、スキャン&サーチ速度、携行性(サイズ)、バッテリーの種類や持ちなど、さまざまな面で考慮が必要というわけです。ただ、基本的には『自分が何を聞きたいか?』を考慮して選んでいただければ幸いです。
手軽に楽しみたいなら
何を聴きたいのかによりますが、一般的なAM/FM変調かつ、VHF/UHF帯域の航空無線、業務無線などアナログ無線受信を幅広く2万円で気軽に楽しみたいなら、結論はIC-R6(受信改造済み)になります。
IC-R6(受信改造済み)の基本性能の高さにケチをつける販売店も受信家もいません。受信感度、抜群のスキャン速度、バンク切り替えは神業的シフト。なぜ2010年1月に発売されて12年近く経つ受信機がいまだに絶賛され、カタログ落ちしないのか、実際に使えば答えがわかるはずです。なお、10年目にしてアイコム公式の”萌えキャラ”が登場しています・・。
プラスαで聞きたいなら
先に挙げた洋上管制などのHF帯域のSSB、漁業無線などを極めたい場合は、スケルチが開くたびに『ポッ・・ポッ・・』という耳障りな音を聞くのに耐えられるのであれば約4万円のDJ-X11が良いでしょう。ヒイーッ!あの音が頭から離れられなくてイライラする!