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主に海保の任務が描かれる話
『宗谷物語』では、こうした実話に基づくエピソードに加えて、娯楽作品としてある程度のフィクションも織り交ぜながら、人間ドラマも丁寧に描かれている。
宗谷が活躍した各時代ごとに、その時代背景に即したエピソードが21話にわたって描かれており、一隻の船の一生を追った稀有なアニメ作品となっている。
エピーソド10までは戦前、戦時中を生き抜いた人々と宗谷の姿が描かれる。そしてエピソード11からは海上保安庁の任務が中心となる。
エピソード11 – 春の灯台航路
エピソード12 – 門出の海峡
エピソード13 – 孤島の灯守って
エピソード14 – 岬の若潮
エピソード15 – 襟裳岬の再会
エピソード16 – 南極への挑戦
エピソード18 – 魔のブリザード
エピソード19 – 南極基地病をのりこえて!
エピソード20 – SOS ヒトカップ湾
エピソード21 – 宗谷よ、永遠なれ(最終回)
任務を重ねたことで老朽化が進んだ宗谷は、廃船の危機に直面する。
しかし、全国各地から船体の保存を望む声が寄せられ、宗谷は最終的な判断を待ちながら「最後の航海」として日本一周の旅に出発することになる。
とある岬では、宗谷の姿を最後に見ようと、小学校の分校の校長と児童たちが急いで向かうが、途中で落石によりバスが立ち往生し、徒歩で岬を目指すことになる。
ちょうどその頃、宗谷には海上保安庁本庁から「永久保存が決定された」という無線が届く。
やがて岬に到着した校長と子どもたちに対し、乗組員たちは手旗信号で喜びの知らせを伝える。校長もそれに応えて、手旗で「おめでとう」と返す。
子どもたちと宗谷の乗組員たちは互いに手を振り合いながら、宗谷の未来を祝福する。
2025年7月現在、Amazonプライム会員であれば追加料金なしで全話視聴ができる。
まとめ 唯一の海上保安庁アニメという評価の確認
近年では、YouTubeや官公庁のSNSチャンネル向けに、ミニアニメーションやモーショングラフィック動画が制作されていることもあり、「アニメ」の定義が変容しつつある点を考慮する必要がある。
当の海保に関しては、このような作品もある。
「唯一の海上保安庁アニメ」という断定は、何を基準に「アニメ」と定義しているのか?という前提を避けられないが、、『宗谷物語』以降、今日に至るまで、海上保安庁が時折登場する作品もあるが、その任務を細かく描いたアニメは出ていないことは事実である。
「宗谷」という歴史的モチーフを扱うことで、戦後日本の海上交通・観測・安全保障といった複層的な社会背景を子供に伝えようとしていた点は、むしろ当時のメディア教育の先進性を示しており、そのため、この『宗谷物語』は、事実上唯一の「海保アニメ」として位置づけることができる。
『宗谷物語』は長らく一般には視聴困難な作品であったが、近年、動画配信サイトで視聴が可能だ。
最終回では船長らが海上保安庁本省から無線連絡を受け、「宗谷の永久保存が決定」したことを受領し、歓喜する場面がある。
41年後の今も、宗谷は東京都江東区の「船の科学館」で保存展示されており、アニメと現実の宗谷とのリンクが感慨深い。
日本の海の歴史を語る貴重な文化資料としてインターネット上での再評価が進むことを願いたい。