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【解説】警護車の装備と役割―要人警護を支える警察車両

車両および装備
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首都圏における要人移動では、黒塗りの車列が複数の警備車両によって構成されることがある。

車列の中心には内閣総理大臣などの要人車両が配置され、その前後を警視庁の警備車両、いわゆる警護車(エスコートカー)が随行し、周辺警戒と交通環境の安全確保を担う。

これらの警護車は、警視庁や警察庁の警備部門により運用され、要人警護専門部門である警備部警護課(通称SP:Security Police)が関与する警備体制の一部を構成している。

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使用車両は、一般的にセダン型やSUV型の市販車をベースとしたものが用いられ、外観は通常の覆面パトカーに近い形状を持つ。

ただし、用途は一般の刑事事件捜査や交通取締りではなく、あくまで要人警護・車列防護・周辺警戒に特化している点が異なる。

装備面では、緊急走行用の警光灯やサイレン、無線通信機器などのほか、状況に応じて防護性能を強化した仕様が採用される場合がある。

これには防弾ガラスや車体補強などが含まれることがあるが、具体的な仕様や水準については警備上の理由から詳細は公表されていない。

警護車の運用では、周囲車両との距離確保や進路確保が重視され、車列全体としての機動性と安全性を維持することが目的となる。

そのため、単体の車両性能だけでなく、複数車両による連携運用が重要な要素となる。

このように警護車は、一般的なパトロール車両とは異なり、要人の移動を安全に完遂させるために編成された警護システムの一部として機能する車両群である。

警護車とは?

いわゆる「警護車」とは、要人の安全確保を目的として運用される警察車両であり、主に各都道府県警察の警備部門および要人警護担当部門が使用する車両である。

警視庁では警備部警護課(通称SP:Security Police)が関与する警護任務の中核的な構成要素として運用されている。

警護車は、要人車両の前後に配置され、車列全体の安全確保、周辺監視、進路確保などを担う役割を持つ。単独で機能するというよりも、複数車両による警護編成の一部として運用される点が特徴である。

警護車の装備

車両は一般的にセダン型やSUV型の市販車をベースとしたものが用いられ、外観は覆面パトカーに類似することもあるが、主目的は交通取締りではなく要人警護に特化している。

運用される車種としては国産高級セダンや大型セダンが多く、各警察本部の調達方針により差異がある。

装備面では、緊急走行用の警光灯・サイレン、無線通信機器などの基本的な警察装備に加え、状況に応じて防護性能を強化した仕様が採用されることがある。

ただし、防弾性能の詳細や装備構成については警護任務の性質上、公開情報は限定されている。

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運用形態としては、要人を乗せた主車両の前後を固める先導車・随伴車・追尾車として配置され、交通状況やリスク評価に応じて編成が変更される。

対象となる要人には内閣総理大臣や閣僚、外国要人などが含まれる。

また、各都道府県警察においても警護任務は実施されており、警視庁以外でも警護車両の配備・運用が行われているが、その車種や仕様は地域や時期により異なる。

このように警護車は、単なる「覆面パトカー」ではなく、要人警護という専用任務のために編成された警護システムの構成要素として位置付けられる車両である。

複数系統の警察無線を送受信するアンテナ

警護車の外観上の特徴としてしばしば挙げられるのが、車体各部に設置された複数の無線アンテナである。

要人警護では、車列内通信、警備部隊間通信、指揮系通信、地域警察との連携など、複数系統の通信を同時に運用する必要がある。

そのため、一般的な覆面パトカーと比較しても、多数のアンテナが装着される傾向がある。

とくに後部やルーフ周辺に設置されたデジタル警察無線用アンテナは、外観上も比較的目立つ装備として知られている。

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公開写真や無線機器メーカー資料などからは、従来型のTLアンテナ形状のほか、一般車両用アンテナに近い外観を持つユーロアンテナが使用されている例も確認できる。

これは、秘匿性や外観上の目立ちにくさ、着脱性などを考慮した運用上の工夫とみられている。

また、警護任務では事案ごとに通信体制が異なる可能性があり、必要に応じて追加アンテナや補助通信機材が装着されるケースもある。

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警護車の赤色灯は反転式。ただし幹部車両は着脱式

警護車に装備される赤色灯は、外観上の秘匿性を重視する必要性から、通常のパトカーとは異なる方式が採用される場合が多い。

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従来、警護車では車内へ格納可能な反転式・昇降式の赤色灯が広く用いられてきた。

これは平時には一般車両に近い外観を維持しつつ、緊急走行時のみ警光灯を瞬時に展開するための構造であり、交通覆面全般で見られる装備である。

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一方で、幹部用車両や一部の警護関連車両では、着脱式の赤色灯が使用される例も確認されている。

これらは必要時のみルーフ上へ装着する方式で、非使用時には完全に一般車両に近い外観を維持できる点が特徴である。

ナビミラー

警護車の特徴的な装備の一つとして、助手席側周辺に追加ミラーが装着されている例がある。

警察車両分野では、こうした補助確認用ミラーを俗に「ナビミラー」などと呼ぶ場合がある。

これは一般的なドアミラーだけでは確認しづらい側後方や車両周辺を補助的に監視するための装備であり、車列運用時の安全確認や周辺警戒を支援する目的で使用される。

要人警護では、周囲車両の接近状況、車列への割り込み、不審車両の追従などに対する継続的な警戒が重視される。

そのため、同乗する警護員が絶えず車外状況を監視する必要があり、視界補助用として追加ミラー類が装着される。

防弾施工

そして最も特別な装備はやはり「車両の防弾施工」であろう。

警察車両の中でも一部にしか施されていない防弾用の装甲板、窓だって当然、厚み数センチの防弾ガラスに換装済み。

警護車専用サイレンアンプ

警護車は株式会社パトライト製品の覆面パトカー用のアンプ『SAP-500BM』を搭載せず、専用の警護車/警衛車向けサイレンアンプ『SAP-500BP』を搭載。

ニンジン(誘導灯)

警護車には、緊急時の交通整理や車列誘導を補助するための携誘導灯が搭載されている場合がある。

警察関係では、赤色の発光式誘導灯を俗称として「ニンジン」と呼ぶ。一般の交通整理や雑踏警備などでも類似の誘導灯は広く使用されている。

具体的な警護動作や交通統制方法は事例ごとに異なるが、要人警護では車列の進行確保や緊急停止時の安全確保が重要となる。

このため、車列の安全確保と周囲交通への注意喚起を目的に、警護員(SP)が車外へ出て周辺車両や歩行者に対する誘導・制止を行う場合がある。この際、白手袋を着用の上で誘導灯が使用されることもある。

SP/警護員の運転技術


当然、それを運転するSPの技術も相当高い。クルマの操縦訓練ではパイロンスラロームを華麗なハンドルさばきで切り抜け、その傍らでは女性警護員が銃撃音に対する反射神経を磨くためのシミュレーションを行う。

内閣総理大臣専用車とは?

内閣総理大臣専用車は、日本の内閣総理大臣が公務移動などに使用する公用車両であり、内閣府により運用されている。

歴代の総理大臣専用車としては、長年にわたりトヨタ・センチュリーが使用されてきたことで知られる。

その後、2000年代後半からはレクサス LS600hLも導入され、時期によって複数車種が並行して運用されていたことが報じられている。

RAI

RAI’S 1/43 トヨタ センチュリー (GZG50) 国旗掲揚仕様セット 日本国内閣総理大臣専用車 警察本部警備部要人警護車
B01NH5B3Q9 | ヒコセブン |  2017-02-25

これらの車両は一般市販仕様とは異なり、要人輸送用途に応じた特別仕様が施されているとされる。

ただし、防弾性能の具体的内容や装備水準については、安全保障上・警護上の理由から公表されていない部分が多い。

また、総理大臣専用車を中心とした警護車列では、周辺を警視庁などの警護車両が随伴する。

過去には警護車にもトヨタ自動車製セダンが多く使用されていたが、近年ではSUBARU製車両など、多様な車種の運用例も確認されている。

総理大臣専用車は赤色警光灯を備えていないが、車体内部やグリル内へ組み込まれた青灯が採用されている。

運転については、警察官ではなく、内閣府職員などの専属運転担当者が行う体制が取られ、助手席にはSPキャップが同乗する。

なお、2013年には、安倍晋三首相(当時)が乗車する車列が首都高速4号新宿線上で接触事故を起こした事例が報じられている。

この事故では警護車列内での追突事故が発生したが、首相本人に大きなけがはなかった。

警護課所属の白黒パトカー

覆面タイプの警護車両以外にも白黒パトカーも配備されている。

地域用の昇降式赤色灯は架装されず、ルーフのアンテナに加えて、トランクのTLアンテナが特徴。交通機動隊風だが対空表示がなく、後部に乗るのはいかつい背広姿のおじさんという独特の雰囲気を持つ警護用制服パトだ。

遊撃警護車

警護車両には、一般的なセダン型の警護車とは別に、「遊撃警護車」と呼ばれるSUV・大型四輪駆動車ベースの車両が存在する。

これらは、トヨタ自動車の大型SUV・ランドクルーザーをベースとした例が知られている。

走破性よりも、車両衝突による突発的な攻撃から要人車両を護衛するための警護運用を想定した構成とみられている。

外観は一般的な警護車と同様、黒色系塗装を採用する。秘匿性と威圧感を両立したデザインとなっている。

また、類似する車両として暴動の鎮圧や、重要防護施設の警戒、銃器対策部隊・爆発物処理班の現場展開などに使用される「小型警備車」が挙げられることがあるが、遊撃警護車では反転式・格納式警光灯を備える。

このようなSUV型警護車両は、要人警護における機動性や柔軟性を補完する車両として、通常のセダン型警護車と組み合わせて運用されることがある。

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