【悲報】2020東京オリンピックで警視庁自ら隊配備の「GLOCK45」即回収

2021年に開催された2020東京オリンピック。まあややこしいけど、無事に終わったなぁ。

まあ、ワイらマニアの興味はオリンピックの表舞台より警備の舞台裏(BTS…舞台裏ストーリー…の略やろ?)ちゃう?

「テロ対策」っちゅう天下御免の大義名分がある以上、今どき日本の警察が制服でも私服でも、どんな装備持っとっても驚かへんで! ・・・そう意気込んどったワイや。

せやけど、警備の話題かっさらった”制服警官の腰にグロック17/5genが鈍く光る衝撃の一枚”を見た瞬間、やっぱり日本警察のけん銃事情のアップデートはサボったらアカンなぁって痛感したわ。ありえないという先入観は捨てることや。

グロックの配備自体はもう20年前、SATの訓練動画が公開された時点でバレとったし、最近でもSPが実働訓練で持っとるんが公開されとる。

【警備部の装備トレンドは?】警視庁SPの使うけん銃にP2000など登場

東京オリンピック警備で目撃された警視庁警察官のけん銃はグロック19Xの民間モデル『グロック45』

せやけど、目新しさはないとは言え、「日本の制服警官の腰にぶら下がるRADARのホルスター入りグロックけん銃」、は衝撃やな。まさかこんな時代が来るとはなぁ…!

で、ネットでは「アレ、グロック17やなくてグロック45ちゃうか?」っちゅう指摘や。

9x19mm口径のサブ・コンパクト・ピストルで、スライドはG19サイズ、グリップはG17サイズっちゅうG45。ええトコ取りみたいなモデルやもん。ちなみに、45口径ではないで。

BATON airsoft GLOCK G19 Gen5 CO2ブローバックガスガン G19-GEN5-MOS 【JASG認定】

これがG19。サブ・コンパクト・ピストルちゅうカテゴリーで小型やで。

東京マルイ No21 グロック17 18歳以上ガスブローバック ガスピストン

で、こっちがG17や。フルサイズのオリジナルモデルっちゅうわけや。

つまり、G45はG19に匹敵するコンパクトガンの一方、グロック17と同じ17発装弾の「見た目以上のパンチセット」っちゅうわけや。

グロック19Xの誕生と警察の要望

せやけどこのパンチセット、山田うどん系やなくて、自動車業界でいうところの「クロスオーバー」っちゅう開発構想のようやで。

その原点はな、アメリカ軍の次期拳銃トライアルに参加したグロック社が提示したモデル「グロック19MHS」にあるんや。

のちにそれは法執行機関向けの要望に応える形で爆発的ヒット、定番化したっちゅう流れなんや。

もともと、アメリカ陸軍が新しいハンドガン(MHS:モジュラー・ハンドガン・システム)を求めてて、それにグロック社が応募・提示したのが「グロック19MHS」やった。

by This Is Why the U.S. Army Chose Sig Sauer Over Glock for Its New Handgun https://www.youtube.com/watch?v=mxOBy4xzg7Y

グロック19MHSはグロック19(コンパクトサイズ)のスライドと、グロック17(フルサイズ)のフレームを組み合わせたモデルで、「コンパクトなスライドで携帯性を確保しつつ、フルサイズフレームでグリップを握りやすくし、射撃安定性を上げる」ってコンセプトやったんや。

けど、最終的に陸軍はSIG SAUER P320(軍制式名・M17 / M18)を選んだんで、グロック19MHSはトライアルに負けたんや。

せやけど、捨てる神あれば拾う神ありってほんまやな。

「この組み合わせ、使いやすいやん!」ってことで、グロック19X(クロスオーバー)として警察で爆発的ヒットんなったちゅう話や。

by GLOCK official「GLOCK 19X」 https://www.youtube.com/watch?v=TX0rA1apy-A

そないな理由から、19Xは19MHS時代の名残りとして米軍の採用を狙ってグロック初のカラーバリエーション「コヨーテタン(砂色)」、さらに19MHSには米軍が要求したことからマニュアル・セーフティがあったんやけど、それもAMS(アンビ・マニュアル・セーフティ)モデルとして別のシリーズの受け継がれとるで。

せやけど、少なくとも「グロックにマニュアルセイフティ」というAMSはアメリカ国内の警察関係者からは不評のようやな。

「ワイらポリスはグロックにマニュアル・セーフティとかいらへんねん!逆に使いにくくてしゃあないで?」という声が多いのか、採用は芳しくないようやで。

世界的に見ても、「シンガポール警察」と「南アフリカ警察」くらしか制式配備してないらしいな。

さらに「なんか日本のポリスはSIGに後付けのセイフティをつけさせたって風の噂で聞いたことあるで。うちらの軍もグロックに要求したんかいな?あほちゃうん(笑)」って声があったんかはわからんけどな。お前の妄想吐いとるやろ(笑)いや、ポリスマニアの韓国人さんも韓国で不思議そうに議論しとったで(笑)

まあそんで、グロック19Xは「軍用仕様はいらんけど、操作性は今までのグロックそのままで多弾数&大型グリップ握りやすくて最高やん!」って、毎日が実戦のアメリカの警察を中心にめっちゃ人気出て受け入れられたわけやな。今では無印のG19から、法執行機関向けの定番モデルになっとる。

19Xに限らず、今や全米の警察を含めた18000ある法執行機関の3分の2がグロックの銃を配備しとるっちゅう話や。

あと、やっぱな、G19のグリップやと平均的なアメリカ人ポリスの手にはちっちゃかったんちゃうかな。しかもグリップパネルもないからめっちゃ薄いねん。

グリップが小さい(短い)銃って、どうしても小指の収まりが悪いやん?ある国の警察ではそれを嫌って、リボルバーのグリップにツノみたいなもん伸ばして「指かけ」にしとる例もあるで。

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こんな感じや。まあ、この場合はグリップ下部のランヤードリングに指が干渉するのが嫌やったんやろな。こんなごっついランヤードリングをつける警察って、どこの国やねん?

まあ、ちいかわグリップも問題やけど、逆にぶっといグリップの銃もあかんで。

ある国の警察で配備されたUSPコンパクトなんやが、女性警察官らは「こんなん太すぎて…無理…握れへん…」言うて東洋水産のカップ麺食ってる女みたいに謎表情しとったらしで!そんで新たに配備された銃がP2000って話や。どこの国やねん?ドイツやで。

ともかくや、グロックは信頼性バツグンやけど、この19Xスタイルのフレームとスライドの組み合わせが「撃ちやすい!」ってことで、多くのプロフェッショナルに支持されとるんやな。

「警察に売れたんやから民間でも売れるやろ」・・・で登場!グロック45

そんなポリスさんに人気の19Xが民間ユーザーの要望に応えて登場した美人コマーシャルモデルがグロック45や。

by Checking out the Glock G45 https://www.youtube.com/watch?v=AF52-roLXYw

 

スライドはグロック19(コンパクトサイズ)
グリップはグロック17(フルサイズ)
色はオールブラックのみ(グロック渾身のタンカラーはぶっ込んでこなかったんや)
マニュアルセーフティなし(誤射でダンスっちまうのは安全確認が足りないんですよ)
前後のスライドセレーション追加(滑り止め)
最新のGen5仕様(マグウェル拡張など)

まあまあ、G19Xを踏襲しとって仕様もほぼ同じなんやけど、実戦での運用を意識したGen5の改良が詰まっとるんやな。

やっぱし見た目で一番違うのは「スライドの前の部分を掴んで引いても滑りませんよ」ってスライド前部のセレーションやな。掴みたくはないわな(笑)

そもそも、得意げに3rdでつけたグリップのフィンガーチャンネルはなぜ廃止されたんねん?意味ないからやろ?(笑)

要するに、グロック19Xをさらに詰めたブラッシュアップモデルってことやな。

まあ19Xと変わらんけど、マガジンキャッチどでけえな(笑)意図せずマガジンがスポーン!って抜けることないやろな?

あるわけないやろっ!どこのポリス芸人やねん!やめてや(笑)

グロック45を携行していたのは警視庁自動車警ら隊

ほんで、これを携行しとったんは「警視庁自動車警ら隊」の隊員やて。なんと日本の地域警察官がグロックを持っとったんやで。

警視庁の警察官に配備されたオートマチック拳銃

支給された弾丸は一人10発っちゅうことで…… 17発入るピストルに敢えて10発しか支給せんて絶妙にビミョーやな。

そもそも、自ら隊に支給された理由が、テロ事案に駆けつけた直後、その多弾数によるFirepowerでテロリストを圧倒するっちゅう運用目的だったらしいで。まずは「駆けつけ3杯」みたいにパンパンパンって連射するってことやろか?知らんがな。

大げさな話やけど、日本て2015年に安倍総理が「イスラム国」を挑発した結果、宣戦布告されとるさかいに。いつRPG7が翔んで埼玉なるかわからんで〜。

「なら足りるんか!?」って思うけど、まあ日本やし、なんかちょっと騒ぎ起きれば、すぐバーっとコッワイ集団警備力(笑)が集まってくるからな(笑)

「地域警察官一人」でそないにドンパチせえへん前提なんかもしれんなぁ。

グロック45、二つのトラブルで回収された

せやけど、このグロック45、トラブルが発生、東京オリンピック閉会後に速やかに回収されたっちゅう話ですやん。

自ら隊配備のグロック45で発生したトラブルとは

情報の出典は『ラジオライフ』様から引かせてもろたで。

トラブル、その1「ランヤード接続部に破損

日本の制服警官はけん銃持つとき、絶対カールコードで盗難&紛失防止の措置を取るっちゅうルールになっとるやん?

でも、これがグロックにはちょっと相性悪かったんちゃうか?って話もあるみたいやな。ランヤード接続部に破損があったそうやで。

というのも、グロックのランヤードはグリップ後面の穴に引っ掛けるように装着します。そのため、ホルスターに差し込んだ時に上側に飛び出てしまうのです。

ここがパトカー乗車時に引っかかりやすく、ランヤードの接続部が破損した事例があったといいます。

引用元 自ら隊配備のグロック45で発生したトラブルとは https://radiolife.com/security/police/64298/

写真引用させてもらうと・・・。

引用元 ラジオライフ

で、グロックのユーザーがランヤードをつけたい場合、本来はグリップ後部の丸い穴の部分に「Lanyard Clip(ランヤードクリップ)」ちゅう別パーツをはめ込むんや。

画像の引用元 グロック公式サイト https://eu.glock.com/en/products/glock-accessories/lanyard-clips

グロック公式サイトによれば、ランヤードクリップはポリマー製なんやと。

そんで、グリップ後面の穴にカチッと差し込んで引っ掛けるように装着されたランヤードクリップを介して、ランヤードを銃と紐つけるってことやな。

ところが、どう見てもそれ、日本警察のガチ仕様の「拳銃脱落防止金具」と相性悪そうなんよな。

例の出どころ不明の路上の警察さんの職質写真見たら、どう見てもニューナンブやサクラとかでつこてる日本警察お馴染みの金属の「拳銃脱落防止金具」を無理くり連結しとるやん(笑) ほんまにその運用でいけると思たんかいな!?

選挙演説中に“空包”を投げつけた女性が“ニューナンブのようなもの”の画像をツイートし騒然&大炎上!→削除からの意外な事実判明!


なお、現在配備が主流のサクラとかP230ではこうなっとるで。銃本体のランヤードリング周りがめちゃガッチリ作り込まれてるのわかるやろ?

4点セット KSC P230JP HW ガスガン コイルランヤード スペアマガジン バイオBB弾 ガス 日本警察拳銃

ここに、さらに金属部品「拳銃脱落防止金具」がついた「けん銃吊り紐(カールコード)」を連結させるわけや。コードも鉄の芯入りやから重いで!

タナカ M360J サクラ SAKURA HW モデルガン コイルランヤード付

通常、けん銃はカールコードを介して帯革と連結されとるんや。

まあ、それをポリマーのもっろい差し込み式の別パーツにくくりつけるんやから驚きやで…。

誰やねん?「昔の携帯のストラップみたいに連結部は細い糸みたいので繋がっとるんやないの?」とか思っとんの(笑)

あと、警察さんの腰道具をドカタさんや鳶職さんの腰道具とも一緒にしたらあかんで。物の落下防止やなくてチャカの強奪防止目的なんやからな(笑)こんなガチ勢仕様のストラップコード、ワークマンで売ってないやろ(笑)

BLACKHAWKコイルスタイルタクティカルピストルランヤード

こんなのとは違うで(笑)ハサミでちょんぎられたら終わりやで(笑)

せやけど、こんなやりとりあったんやろか?

深夜の警ら。 三宅巡査は自分に支給されたグロック45を見つめながらため息をついていた。パトを運転する大谷巡査が興味なさそうに尋ねた。

大谷:「なんやねん、さっきから」

三宅:「けん銃がなんか危なかしいねん」

大谷:「……?」

三宅がグロック45のグリップエンドを指さす。――ランヤードリング(接続部)が、破損しかけていた。

大谷:「ああぁ?! なんで壊れかけとんねん!」

三宅:「知らんわ! さっき点検しとったら、ポロッと取れそうなっとるんや!」

大谷:「…ここ、ワイらにとっては命より大事な部分やん!そんなカジュアルに壊れていいもんなん!?」

三宅は溜息をつきつつ、グロック45のランヤードリングを指でつまんで見せた。

三宅:「いや、普通はそんな簡単に破損とかせえへんはずやけど…ほら、もうクリップが根本から折れそうやねん」

大谷:「ちょ、ちょい待ち! もしかして他の隊員でも”これ”が多発してるんちゃうか!?」

三宅は無言でスマホを取り出し、「グロック ランヤード 破損」と検索した。

検索結果:
「緊急ニュース速報!警視庁で新配備のグロック45のランヤードがエアロバキバキ!」
「悲報!ベテラン巡査部長のランヤードが破損!始末書!」
「警察のグロックがポロッ!“銃に鎖をつける日本警察の運用は想定外”とメーカー」

三宅:「あかんて…! ガチでランヤード破損が多発しとる!!」

大谷:「これ、正式装備品やんな? こんな簡単にぶっ壊れてもええもんなんか?」

三宅:「多分、ランヤードクリップの素材があかんのちゃうか…?」

二人はしばし沈黙。そして、しばらく考えた後、二人は静かに言った。

「……よし、もうランヤード付けんのやめよ」

どんだけ早いニュース速報やねん!(笑)

で、ここで気になるんが、グロック社さん、これ無償交換してくれたんやろか?

いやあ、おそらく、破損したのが「Lanyard Clip」なら、銃本体やないから対象外やろうな〜(笑)

まあ、その場合は数百円?でクリップを交換すればええんやないの?

せやかてグロックは警察ユーザーの顧客を大事にする会社らしいから、日本への対応はどうやったんか、ちょっと気になるとこやな。

余計なお世話かもしれんけど、グロックさん、日本警察との取引に消極的にならんといてな!

まあ、水面下では動きがあったりしてな?SIG P230の日本警察特注みたいな絶妙なデザインのランヤードリングを考えてくれてるかもしれへんで!

そら、あとから差し込む「クリップ」みたいなもんにボチャくそ重い鉄の芯入りの吊り紐つけてるん見たら「え、日本のパトロール警官、銃に鎖つけて持ち歩いてるの!?」ってグロック社の東アジアエリア担当マネージャーさんも目ぇ丸くしたんちゃう?(笑)

いやまあ、もしかしたら「そこは日本のミネベアさんに任せとくわ」って思てるかもしれんけどな。

せやけど、このグロック標準の差込型Lanyard Clip。安全対策で、ある程度の過度な力加わったら、テンションかかっとる部分が割れるか抜けるかする構想やないやろか?

悪意持った奴が思い切り引っこ抜いたらバチーン!抜けるんやないの?(笑)

「銃だけは絶対盗られたらあかん!」って日本警察当局のガチ勢ランヤードコード、ヨーロッパの思想にはおうてないのか、裏目に出たんのは皮肉やね(笑)

トラブル、その2「パトカー乗ってるだけで、強制リロード」

それから、もひとつあるんゃて!なに〜まだあんのかいな!

パトカー乗ってる間にマガジンキャッチが押されて、10発入りの弾倉がスッポーン!なったらしいで(笑)

しかし、このボタンが乗車中に押されてしまい、マガジンの脱落があったらしいのです。

引用元 https://radiolife.com/security/police/64298/

ボ・・ボタンが乗車中に押されたあ?バスの降車ボタンやないんやど(笑)パト乗ってるだけで、強制リロードって、ええんか、それ!?(笑)

こんな妄想したで。警視庁地域部自動車警ら隊。都内某所、いつも通り、パトによる警ら。

パト、交差点で信号待ち。助手席には若手の巡査、田村や。彼はこの日、いつもとちょっとだけ違うテンションやった。

「せや!新しい拳銃や!」

ついに警視庁の地域警察官に支給された最新の「グロック45」。

従来のけん銃「スミス&ウェッソン“サクラ”」とは違い、グロックシリーズの中でもフルサイズのグリップとコンパクトなスライドを備えたグロック45は、警察向けのグロック19Xを民間向けにリファインしたなかなかの代物。

田村は「ワイもついに時代の最先端を持つ身や〜」と、浮かれ気分でロックンロール口ずさみながらシートベルトを締め直し、RADARのカイデックス・ホルスターに収まった「それ」の感触を確かめとった。

しかし、このグロック45には、ひとつ…いや、二つ目の問題があったんや。

「マガジンキャッチが……?」

そう、田村は慣れない自動式けん銃・グロック45の純正マガジンキャッチに違和感を感じたんや。でかい。

日本警察で主流の回転式けん銃では、意図しない弾倉開放はあり得ないもんやったが、グロックのジェネ5は違う。

握ると、ドチャくそ出っ張ったギザのボタンが親指に干渉する。田村は慣れへん装備品に少し不安を覚えつつも、「まあ大丈夫やろ」と、指して気にせず警らに専念した。

パトカーは発進。数分後、渋滞の列に捕まり、またしても信号待ち。

田村はふと、運転席の先輩巡査に話しかけた。「先輩、グロック45、めっちゃ使いやすそうやないですか!さすが最新装備てゆーか…」

「せやな、まあ使わんのが一番やけどな」

「そうっすよね、こうやってオレらがパトで警らしてるだけで…」

「なんや他の隊員の話やけどな。このグロックってやつ、吊り紐つけるクリップが破損かなんかしたらしで。お前も気をつけや」

「まじすか!」

その時や。

スポーーーーン!!

「ん??」

ゴトン…

田村は何かがパトカーの床に転がる音を聞いた。

不穏な音に気づき、ゆっくりと自分のホルスターを見る。すると、そこには…

グロック45のマガジンがない。

「えっ……」

ゆっくりと自分の足元に目を向けると、ない。

10発入りの弾倉が、どこかへ行ってしもたんや。自分の足元見てもないで。

「…………」

一瞬の沈黙。おそらく、運転席の先輩の足元やろか。田村、先輩の足の間をゴロゴソやりだす。

運転席の先輩も気づき、「オイオイ!?お前、何しとんねん!?」と声を上げる。「トヨタ・クラウン・パトロール」の中、カオス状態や。

「いや、ワイもわからんのです!!勝手に拳銃の弾倉がスポーン!してどっか飛んでったんですわ!」

まさかの最新装備、思わぬ脱落。

「勝手にって、勝手にマガジンがスポーン!する怪奇現象あるわけないやろ!Xファイルちゃうで!お前、なんかいじったやろ?」

「いじってないっすよ!」

「ほんまか?ピーポくんに誓えるんか?」

「大阪府警のフーくん・ケイちゃんにも誓えまっせ!」

「あほ!よその組に忠誠誓ってどないすんねん!ワイら警視庁やで!」

田村は焦りながら弾倉を拾い上げ、そーっとグロックに差し込み直す。しかし、心臓はバクバクや。

「……こんなん、悪の組織と戦闘中にスポーンしたら終わりですやん……」

運転席の先輩は呆れた顔で言うた。

「お前、それ報告せなあかんやつちゃうんか?」

田村は泣きそうな顔で答えた。

「ふぇ、マジっすか……?」

「お前が隠してもワイは報告するで。隠してバレたらワイの出世にミソつくやん」

こうして、田村は新装備と警察社会の残酷さの洗礼を受けたのだった。

「せやけど先輩、正直言うて、このグロック45、ちょっとマガジンキャッチでかすぎません? もうちょい出っ張りを抑るとかできへんもんなんですかね…」

「知らんがな!新しい装備支給されたら、ちゃんと慣れとけ言うたやろ!映画「突入せよ! あさま山荘事件」でも機動隊の小隊長がアジト突入前に弾込めでガバメントの弾倉を雪の上に落として焦っとったで」

「マジっすか……?」

「とにかく、もう二度とワイとパト乗っ取る時、弾倉スポーン!すんなや!次やったら、ワイの頭も福島の原発みたいにスポポポーンなるで!」

「先輩、それヤバいやつやないですか…」

先輩はさらに続けた。

「お前の扱いが悪いんじゃ! どこぞのFPSゲーマーみたいにリロードのたんびに『タクティカルリロード!』とか言うとるんちゃうやろな?!」

想像してみぃや、これがもし銃撃戦やったら——

悪いヤツ「ヒャッハー!おまわりさん、そんなんで俺ら“東京オリンピック粉砕団”に勝てるんか?五輪は中止だ中止!」
警官「ふっ…オレには東京オリンピック記念で特別支給されたグロック45と9ミリ弾10発がある…!(ぐにゅっ)」
悪いヤツ「…む!?」
警官「あっ?」(足元に転がる弾倉)
悪いヤツ「いやいや、弾抜けたで!!いまゃ、お前らー!団員総攻撃ーっ!ヒャッハー!!(ワラワラワラ)」

警官「た、タンマ!オレのグロック!もう一回弾込めるから!ちょ…セーラームーンだって変身中は敵襲ってこないんちゃうかー?わーっ!!」

~だが東京オリンピック粉砕団に絡まれ_敗北・・五輪は中止だ中止!~

後日、桜田門の上層部「…やっぱりキミ、グロックは…。次からスポーン!しないやつ買おうか」

マガジンスポーン!は「Xファイル」で見たで(笑)モルダー捜査官と中身入れ替わったやつ(エリア51のおっさんちゃうほうの話やで)が、モルダーの部屋の鏡の前で気取ってFBIごっこやって、銃の早抜きやっとたらマガジン、スポーン!飛んでったで!ガスガンでやって鏡割ったアホおるやろ?(笑)

モルダー:「スカリー! 副長官! 今度は日本で”グロックのスポーン現象”が発生した!」

スカリーは一瞬、眉をひそめ、そっとコーヒーを置いた。

スカリー:「…!?モルダー、それってただ何かの拍子でマガジンキャッチが押されたんじゃないの?私も前に一度、ホルスターに入れたグロックのマガジンがスポーンって…」

スキナー:「無意識に押した可能性は?FBIでも年に何件かグロック22のスポーンがあると聞いているが」

モルダーは興奮した様子でホワイトボードに「日本・警察・パトカー・グロック・スポーン!不思議現象発生!」と書き殴った。

スポスポ劇団やな(笑)

オリンピック終了、グロック45も終了

ていうか今回、SFP9よりも、東京オリンピック警備”限定”けん銃は、破損とスポーンして速攻で回収されたグロック45のほうやったな。完璧に。全然予想外やった。

“東京オリンピック警備公式けん銃”!?日本警察が新配備のH&K SFP9(VP9)、自衛隊モデルとは「別仕様」か?

 

結局のところ、オリンピック終わった後は、いつものサクラに戻ったッちゅう話やで。これはええやな。マガジンスポーン!もないしな(笑)

KC庁もほっとしとるやろね(笑)覆面のアンテナは盗まれるわ、グロックのマガジンはスポーン!するわ…装備品関係で大変やな(笑)

ほいで、日本警察の現行けん銃の解説ページに今回の東京オリンピック記念ピストル「グロック45」を追加してもええんか?

都道府県警察では3種類の回転式および、2種類の自動式けん銃が主流

…気がついたらあっという間に消えて、結局、術科センターでほったらかしになっとったらしいで(笑)

グロック45、あなたは今、日本のどこにおるんやろか?ひょっとしてワイの地元の警察さんの腰で鈍く輝いてたりスポーン!してたりするんやろか!?

いやあ、全国の地域警察さんも「こんなスポーン!支給されたら辞めるで!」って戦々恐々やろ。

馬のアルミスライドのG45買って自宅で練習してたりな。それ、アウト?セーフ?…アーフです(笑)

ポリマーとセーフアクションと私。グロックを過度に神格化する娯楽作品たち

グロックとフィクション作品について、この場で語らせてもらってええ?だめ?そんなあ。ええやろ?

色物扱いを受けてきたグロックは、やはり映画でもイジられてきたんや。グロックを過度に神格化しとるっちゅうのか、ハリウッド映画で興味深い台詞は珍しくないで。

「こいつは空港の金属探知機で発見できひんドイツ製の銃や!こんな銃を使う連中は間違いなくプロやねん!」

1990年公開の「ダイ・ハード2」で主人公のマクレーン刑事が空港警察の署長にヒステリックに叫んだ場面やな。グロックを一躍有名にしたワンシーンや。『アンタの給料じゃ買えない銃だ』とも言っとったが、当時から安かったで。

せやけど、フレームやマガジンはポリマーでもスライドは金属やもん。普通に金属探知機に引っかかるわな。

ただ、昨今ではグロックよりも割安で高性能のポリマーフレームオートが出回り始めているため、相対的にグロックは高価になっとるかもな。単純比較はできへんやろうが、自衛隊の新拳銃トライアルではG17、SFP9、ベレッタAPXの三種ではSFP9が一番安かったそうやな。

なお、グロック社は一部映画の表現がイメージ悪化を誘発しとるちゅうて怒って、ポリマーフレームにもエックス線スキャニングに映るように造影剤を入れたんや。

さらに、近未来的な外観からか、未来世界を描いた「ロボコップ2(1990)」などにも登場。

また、映画『逃亡者』のスピンオフ作品『追跡者(原題: U.S. Marshals)』ではトミー・リー・ジョーンズ演じる主人公の連邦保安官(United States Marshal)ジェラードが、グロック社がカネを払ったのではないかと思えるほどグロックをベタ褒めしとってちょっと異常やな。部下の保安官に対して「持ってる銃を見せてみろ」と言い、部下がステンレスのタウラス PT945を見せたらいきなり「弱虫ピストル」って罵倒しとるんや。「グロック以外はけん銃にあらず」とまで言い切っとるし、グロックのステマって噂もあるが、トミーがタウルスから訴えられとった可能性もあるで…。

また、昔『コンバット・バイブル―アメリカ陸軍教本完全図解マニュアル』で知られるモデルガン会社出身のイラストレーター兼漫画家の上田信さんが描いた漫画に、グロックのその独特の描写があり、教官に「握ってみろ」と言われてグロックを握った主人公が「あれ?なんか勝手に銃口が上を向きますね」と一言。これは実際に事実なんや。より自然なポイントシューティング(直感的な照準)を可能にするためというグロック社の意図によるものちゅう話や。

他に「グロックと日本の警察」で思い出すのはコミック「地雷針」。

主人公で新宿署の飯田響也刑事がグロック19を使用しとる。89年に読み切り、92年から連載されとるから「日本の警察官がグロックを使う」設定は当時としてはかなり先をいっとったな。上述の「ダイ・ハード2」の影響があるんやろか!?

一方で、新宿つながりやけど、小説「新宿鮫」で知られる大沢在昌氏の各種作品でもグロックが登場するんや。よほど好きなんやろな。鮫島警部が犯人の使うグロックの装弾数の多さに驚く場面もあったわ。もっとも、鮫島本人は相変わらずニューナンブやけどな。

97年の「シティーハンター」のテレビスペシャル「 グッド・バイ・マイ・スイート・ハート」も忘れられん作品やな。敵に自分の使うコルト・パイソンを褒められた主人公の冴羽獠が社交辞令(!?)で相手のグロックを褒め出すシーンもあったな。

また、グロックはなんとあの国民的児童アニメ「ドラえもん」の97年に公開された映画版にて前科百犯の「鬼熊」の携行銃として登場するで。マガジンを半分だけ引き抜いて弾丸数を確認したり、スライドを引いて初弾をチェンバーに送ったり、本当に子供向け映画?という感じの演出なんや…。原作の漫画版ではP228だったんやが。

まあ、本作の主人公のび太が射撃の名手やし、ドラえもんでは総理大臣を警護するSPがワルサーPPKを使っとるわ、藤子不二雄作品は昔からガンマニアに一目置かれとるな。

「エスパー魔美」にいたってはガスガンのM16ショーティで小学生がヒロインの魔美にフルオート浴びせる場面とか、違法ガンマニア中学生とか凄い描写が多数やで(笑)同級生の女子にモデルガンを見せびらかす男子中学生ってなかなかやな(笑)

そや!2024年に公開された『T・Pぼん』(タイムパトロールぼん)もすごかったで。主人公の平凡な中学生が普通に南部14年式の操作に熟達しとるのはおかしいやろが(笑)

藤子先生の世代って、刑事ドラマより西部劇の影響でガンマニアになった中学生男子が多いらしな。なるほど。のび太くんも西部劇かぶれやし、愛銃はピーメやったもんな。

おっと、マンガ「アイアムアヒーロー」にて、主人公の鈴木英雄が「撃つなら撃ってみろよっ!!グロックなんて日本にゃ絶対にたぶんねぇっ、それはエアガンだっ!!」と叫ぶシーンも有名やな。

また、近年では「サザエさん」にて、マスオさんがカツオくんのいたずらでグロックっぽい水鉄砲をライターと誤認したまま会社に持参し、上司にむけて水を発射してしまう場面もあったな。帰宅したマスオさんは大激怒でカツオくんに詰め寄るシーンはかなり話題になっとたな。

グロックタイプのライターって、実際に市販されとってなぜか大人気なんやけど、なぜサザエさんでこれをアイテムとして取り上げようとしたのか不明やな。

実際、そのグロックのライターにスポットを当てた(!?)こんな映画まであるわ。

ピストルライターの撃ち方

サザエさんはともかく、ハリウッド映画においては、グロックさんのメディア戦略もあるんやないやろか。

まとめ・・東京オリンピック公式けん銃「グロック」の配備は中止だ中止

なんか誰かの妄想や横にそれた話もえらい入っとったけど、アメリカの警察に絶大な支持を得たG19Xの民間向けモデル、G45が良い銃ってのは米国のユーザが支持しとるから事実に相違ないやろな。

「グロックはマニュアルセイフティがないから危ない」・・ってのは、なんとも言えんな。

米軍は次期拳銃にマニュアルセイフティ付きのモデルを求めても、実戦配備されとる全米のLEではマニュアルセイフティのないグロックがスタンダードやん。

まあ、とはいえ、NY市警では暴発事故があったのでトリガープルを重くした実例もあるけどな。

ともかくやな、日本警察での評価試験は…まあ言わんでもわかるって感じやな?

今まで半世紀以上、回転式でやってきた地域警察官が、いきなりグロックぶら下げえ、言われても日本の法執行に全く向いとらんのが実情ちゃうの?

日本警察のけん銃なんか、せいぜいプリウスとか、無敵の包丁持ったこどおじ氷河期を脅しつけるんが関の山やろ。

警察さんって射撃訓練で年間何十発くらい撃つんですかあ?

まぁ日本人がグロック使うんやったら、Xで人の悪口書かせるくらいしか役にたたんちゃう?(笑)

まあ、情報の出所が気になるで。現職警察官が今もRLにリーク?取材?警視庁が答えるわけないやん・・知らんけど。

ワイの好みとしてはグロック19やな。KSCの。これ最高やん。ちゃいます?ちゃいませ・・・うーんジェネ5が主流の今となっては、グリップのうにうについた3rdはどちゃカッコ悪いな。ワイもKSCグロックの配備は中止や中止!はよマルイさんはG19のGen.5出さんかいっ(笑)

で、最後にまたワイの妄想全開やけど…。

まさか2023年の北海道の原発誤射事故って、東京から流れてきた「怪しいグロック45」やったりせえへんよな!? ないよな!?(笑)

いやほんま、妄想止まらんわ…あかんで!!

『不具合を確認するためホルスターから銃を抜いた際に誤射』……北電泊発電所警備中の機動隊員が誤射した『自動式けん銃』とは?