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リアルギミックミニリボルバーの違法性が問われたポイントを解説
リアルギミックミニリボルバーが危険な違法性を有している理由は主に以下の3ポイントです。
1、「撃針を有し、薬莢の雷管部分を打撃して弾丸を発射する撃発機構を有している」

撃針が弾丸の後部(雷管部分)を叩くという、実銃のリボルバーと同様の機構を有しています。たとえ撃針がプラスチックでもアウトです。
2、「銃身および弾倉が貫通している」

抜けてます。プラスチックでもアウトです。
「弾倉または薬室に実包の装てんが可能である」
先に挙げた写真のとおり、弾倉内にインサートがありませんから、実弾を装填可能です。
このように、日本では金属ハイキャパのように材質のみならず、内部構造が実銃に近いかどうかが銃刀法の判断基準となります。
そしてこれらの特徴は自動式拳銃タイプの玩具銃よりも、回転式拳銃タイプの玩具銃によく見られる傾向です。
たとえ「威力がないに等しい」製品であっても、撃発構造や弾倉構造が極めて実銃に近い設計であれば、銃器として規制対象となるのが、日本の警察の取り締まり方針です。
2022年にも同様の騒動が発生
なお、同種の玩具銃を巡っては2022年、「スカイマーシャル事件」が起きています。
「スカイマーシャル」は、著名ユーチューバーの紹介動画をきっかけに大きな注目を集めた玩具拳銃でした。
しかし、見た目や宣伝文句こそ“玩具”であっても、構造的に実弾や金属弾の発射を可能とする機能を持ち得ることが明らかになり、警察当局は即座に回収対象として告知しました。
なお、この「スカイマーシャル」については、すでに回収のための猶予期間は終えており、現時点で所持している場合は違法となります。
スカイマーシャルに関しては、エアソフトガンに詳しい販売業者やユーザーの一部から、「この製品には問題があるのではないか」「規制上の基準に抵触する可能性がある」といった懸念の声が上がっていました。
一方で、知名度の高い一部のエアソフトガン系YouTuberなどが、当該製品を購入し、動画内でレビューを行っていたことも確認されており、そのような行為については、識者の間で疑問視する意見も見られました。
終わりに
今回問題となっている「リアルギミックミニリボルバー」も、見た目は12歳以上対象とされる普通のトイガンである一方、警察によれば、その機構は真正の銃に類する性能を有するとされており、3年前の「スカイマーシャル」の状況と極めて酷似しています。
「スカイマーシャル」「リアルギミックミニリボルバー」、どちらにも共通しているのは、「消費者側が普通に売っている市販の玩具だと信じて購入していたにもかかわらず、結果的に銃刀法違反に問われ、警察の回収対象になる」という事実です。
「スカイマーシャル」の一件を経てもなお、こうした高リスクな製品が市場に流通している背景には、輸入ルートのグレーゾーンや輸入業者の認識の甘さがあります。
とくにネット通販や動画紹介を通じて流行する商品には、購入者がその法的性質を理解しきれないまま購入してしまうリスクが付きまといます。
そして、正当にエアソフトガン、モデルガンを楽しんでいる愛好家にとって、新たなる規制が行われるきっかけになる可能性も排除できないという声も一部で聞かれます。
2025年7月現在、「リアルギミックミニリボルバー」を所持していても、ただちに逮捕はされませんが、警察の回収呼びかけは、あくまで2025年12月31日までの猶予措置であり、放置して、そのまま所有し続けていれば、所持者が極めて重大な法的責任を問われます。
それは本当ですか?裏付けがありますか?はい、以下の報道に基づいています。
また、来年1月以降に所有していた場合は銃刀法違反の疑いで摘発する可能性があるということです。
出典 琉球放送『実弾が撃てるおもちゃの拳銃 沖縄県で初の回収 インターネットで購入した男性が警察に相談し発覚 来年1月以降は銃刀法違反の疑いで摘発の可能性も』
たとえ大物ユーチューバーがお勧めしていても、最終的には違法で回収となるのが実情です。すでに購入された方は、すみやかな提出が求められます。
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