日本警察が現在配備している拳銃は、「回転式拳銃(リボルバー)」と「自動式拳銃(オートマチック)」に分類されます。
その中でも、全国の地域警察官に広く配備されている主力は、現在でも回転式拳銃です。
これは、日本警察が重視してきた「安全性」「信頼性」「整備性」に理由があります。

回転式拳銃は構造が比較的単純で、作動不良が少なく、誤操作による暴発リスクも低いとされており、長年にわたり、日本警察では標準の小型火器として採用されてきました。
もっとも、近年では警察装備全体の近代化に伴い、一部では自動式拳銃への更新や用途別配備も進んでいます。
■ 日本警察拳銃の変遷
戦後から長らく、日本警察の標準拳銃として広く配備されていたのが「ニューナンブM60」です。
これは新中央工業(後のミネベア)によって開発・製造された国産回転式拳銃で、1960年の制式化以降、全国警察で事実上の統一拳銃として運用されました。
38口径弾を使用する5連発リボルバーであり、小型軽量かつ構造が堅牢で、日本警察官の制服装備として長年定着しました。
しかし、1990年代に製造終了となり、老朽化や部品供給問題、耐用年数の限界などから、2000年代以降は後継機種への更新が段階的に進められています。
その後継として導入されたのが、アメリカ・Smith & Wesson製の2種類の回転式拳銃です。
まず導入されたのが「M37 Airweight」で、その後、さらに改良型として採用されたのが「M360J SAKURA」です。
M360Jは、日本警察向け仕様として調整が施された38口径リボルバーで、軽量化と携行性向上が図られているのが特徴です。

現在、日本警察の制服警察官や私服勤務員では、
・ニューナンブM60
・S&W M37 Airweight
・M360J SAKURA
の3系統が主力回転式拳銃として運用されているとみられています。
■ 自動式拳銃の配備
一方、日本警察では従来から一部部門に自動式拳銃も配備されています。
自動式拳銃は装弾数が多く、再装填速度にも優れるため、対テロ・対組織犯罪・機動捜査など、高危険度任務向け装備として使用されてきました。

過去には、自治体警察時代から引き継がれたアメリカ軍供与装備として、45口径のコルト・ガバメント系拳銃が一部警察で使用されていた例も知られています。
近年では、限定的な運用事例と考えられていますが、東京オリンピック・パラリンピック警備強化を背景に、警視庁の一部制服警察官へSFP9や、Glock 45が配備されたことが報じられました。

現在、自動式拳銃は主として、
・機動捜査隊
・SIT(特殊犯捜査係)
・組織犯罪対策部門
・機動隊 / 銃器対策部隊など各機能別部隊
・特殊部隊SAT
など、高危険度事案へ対応する部門を中心に配備されています。
配備拳銃として知られているのが、
・SIG SAUER P230(32口径)
・Smith & Wesson M3913(9mm口径)
などです。

特にM3913は、9mm拳銃弾を使用する自動式拳銃であり、対武装犯事案やテロ対処などを想定した装備とされています。
このように、日本警察の拳銃装備は、長らく回転式拳銃を中心に発展してきました。しかし近年では、治安環境や対テロ対策の変化に伴い、任務内容に応じた自動式拳銃の運用も徐々に拡大しているところです。
詳しく見ていきましょう。

ミネベアミツミ株式会社(旧・ミネベア株式会社)
ニューナンブM60
ニューナンブM60は、新中央工業(後にミネベアグループへ統合)が開発・製造した国産の官用回転式けん銃です。装弾数は5発、使用弾薬は.38スペシャル弾で、1960年に警察庁の制式拳銃として採用されました。

以降、全国警察へ広く配備され、日本警察を代表する拳銃として長年運用されています。
また、警察だけでなく、皇宮護衛官、海上保安官、法務省、麻薬取締官などにも配備され、日本の法執行機関における標準的拳銃の一つとなりました。
設計はアメリカ・Smith & Wesson社の「M36 Chiefs Special」の影響を受けていますが、ニューナンブM60は単純コピーではなく、日本人警察官向けに大型化や各部再設計が行われています。
モデルには主として3インチ銃身型と2インチ系短銃身型が存在し、用途や配備先に応じて運用されていました。
また、一部後期型ではグリップ形状改良も行われ、携行性と保持性向上が図られています。
使用される.38スペシャル弾は、反動制御性と実用威力のバランスに優れ、20世紀後半には世界各国警察でも広く採用された警察用拳銃弾でした。
なお、新中央工業では競技射撃用途などを意識した「ニューナンブ・サクラ」と呼ばれる試作モデルも存在したとされます。
これは長銃身化、大型木製グリップ、可変照準器などを備えた競技向け仕様でしたが、市販・量産には至りませんでした。
後年、日本警察向け回転式拳銃として採用された「M360J SAKURA」にも同じ“SAKURA”名称が用いられている点は興味深いところです。

警視庁制服用ニューナンブホルスター(モデル品)
なお、マトリではベレッタM85を使用する場合もあります。

ニューナンブ関連情報
- 自衛隊の中の司法警察である警務隊では過去、ニューナンブではなくコルト・ディテクティブ・スペシャルを配備した。
- 新中央工業では自動けん銃『ニューナンブM57』を自衛隊に試作提示した過去がある(不採用)。
- アームズマガジンに「リバティチーフがニューナンブになった可能性も…」という記事がある。
“ニューナンブ”が登場する作品

社会正義の象徴、そして“日本警察そのもの”を体現する装備として、ニューナンブM60は数多くの警察小説や映画作品にも登場しています。
特に有名なのが、大沢在昌による警察小説シリーズ『新宿鮫』です。
作中では、主人公・鮫島警部が携行するニューナンブM60に対し、密造銃製造者である木津要が、
「コピーするならちゃんとコピーすりゃいいものを。できそこないだよ。このニューナンブってやつは」
と評する場面があります。
これは、ニューナンブM60がSmith & Wesson製「Chiefs Special」系統の影響を受けていることを踏まえた台詞でもあります。
一方で、作品の題名にもなっている鳴海章の小説『ニューナンブ』では、こんな印象的な一文があります。
「アメリカ製の拳銃なんてイモだよ。ニューナンブこそ、ニッポンのお巡りさんの象徴だと思わないか。」
引用元 鳴海章:著『ニューナンブ』
―と、ここではニューナンブを肯定的に捉える描写が登場。単なる性能比較ではなく、「日本の警察官としての矜持」や「職業のアイデンティティ」としての意味合いを込めた台詞となっています。
長年、日本警察の標準拳銃として運用されてきたニューナンブM60は、実用品としてだけでなく、日本の警察文化や創作世界においても独特の存在感を残しているのです。
では―その“イモ”を詳しく見ていきましょう。
Smith & Wesson(スミス&ウェッソン)
Smith & Wesson は、19世紀から続くアメリカの老舗銃器メーカーです。
特に回転式けん銃(リボルバー)の分野では世界的に知られており、20世紀のアメリカ警察を象徴するメーカーの一つでもあります。
同社の小型回転式けん銃「M36 Chiefs Special」は、私服警官や刑事向け拳銃として広く普及しました。
さらに、その軽量型である「M37 Airweight」は、アルミ合金フレームを採用することで携行性を向上。私服勤務時や非番時の携行拳銃(off-duty weapon)としても人気を集めました。
現在のアメリカ警察では、グロック系など小型自動式拳銃への移行が進んでいるものの、S&W製小型リボルバーは依然としてバックアップガンや私物携行拳銃として根強い支持があります。
また、日本警察でもM37 AirweightやM360J SAKURAなど、Smith & Wesson系統の回転式拳銃が採用されており、日本の警察装備史とも深い関わりを持っています。
M37 Airweight(エアウェイト)

交番の地域警察官から刑事まで貸与されるM37エアウェイト
M37 Airweightは、Smith & Wessonの小型回転式拳銃「M36 Chiefs Special」をベースに開発された軽量モデルです。
M36がスチールフレームを採用していたのに対し、M37ではフレームをアルミ合金化することで大幅な軽量化を実現。「Airweight(エアウェイト)」の名称も、この軽量構造に由来しています。
装弾数は5発、使用弾薬は.38スペシャル弾。小型・軽量で携行性に優れることから、アメリカでは長年にわたり私服警官、刑事、非番時携行(off-duty carry)用拳銃、バックアップガンとして広く使用されてきました。
1990年代以降、アメリカ警察ではグロックをはじめとする高容量9mm自動拳銃への移行が進み、リボルバーは主力拳銃の座から後退したものの、Jフレーム系小型リボルバーは、現在でも一部警察官や民間市場において、携帯性・信頼性を重視する用途で一定の支持を維持しています。
日本警察向け仕様では、ランヤードリング追加、管理番号刻印など独自仕様が施されていることで知られています。Uncle Mike’s製ラバーグリップが標準装備されています。Airweightの文字が白ヌキで刻印されます。
また、日本警察では2000年代以降、ニューナンブM60更新用としてM37 Airweightの導入が進められました。
以後、制服警察官向け回転式拳銃の標準仕様は短銃身化が進みました。
M38 ボディーガード エアウェイト
ここでひとつ、興味深い情報があります。トイガンメーカーのタナカ社によりますと「一部限定的に存在が確認されている」とのことです。

『M38 ボディーガード エアウェイト』は、S&W社のJフレームシリーズに属する小型回転式けん銃で、M37と同じく軽量なアルミフレームを採用。
ただし、M37と異なる最大の特徴は、ハンマー部分がフレームの一部に覆われた「ハンマーシュラウド」構造になっている点です。
この独特な形状は、銃を素早く抜く際にハンマーが衣服に引っかかることを防ぐ設計となっています。
すなわち、抜き打ち射撃を前提に開発されたモデルです。
当然ながら、制服の上から新型樹脂製アンモナイト・ホルスター」を装着して警らを行う地域警察官に、このM38が配備されている可能性は極めて低いと考えられます。
この銃の特徴から判断すれば、むしろ私服の下にホルスターを隠し持ち、秘匿して任務にあたる警察官が使用している可能性が高いといえるでしょう。
さらに「抜き打ち」「咄嗟の射撃」といった状況が想定される任務を考えるとすれば、おそらく警視庁警備部の警護課(いわゆるSP)や、道府県警察本部の警護員、あるいは重要要人警護を担当するPO(Protection Officer)などの部門が浮かび上がってきます。
このような銃が「一部限定的に存在が確認されている」というタナカ社の表現は、具体的な配備先を明らかにしない含みを持たせたものとなっており、聞く側の想像力を刺激します。
つまり、拳銃の構造から任務の輪郭がうっすらと浮かび上がるM38のような銃は、警察の“内部構造”に思わず思索を誘う存在でもあるのです。

いずれにせよ、日本警察が一部で配備しているというM38 ボディーガード エアウエイトについての詳細は不明ゆえに妄想は受け手の自由です。
M360J SAKURA
現在、日本向けM37系調達は終了したとみられており、警察庁では後継としてM360J SAKURAへの更新が進められています。
同じくスミス&ウェッソン社(Smith & Wesson)が開発した次世代型リボルバー M360。
このモデルをベースに、日本の警察庁の特別な要望に応じてカスタマイズされた特注モデルが、「M360J SAKURA(サクラ)」です。

前述のM37エアウェイトが本国において製造中止となったことを受け、日本警察が次期制式拳銃を選定。
そして最終的に、M37の後継・発展モデルであるM360を基に、日本独自仕様に再設計されたのが、このM360J SAKURA(サクラ)です。
2006年から調達が開始され、例によって随意契約によりミネベアミツミが国内の代理店として納入を担当しました。
海上保安庁も配備。
2006年以降、各都道府県警察本部に広く配備が進み、2011年時点ではおよそ25,000丁が配備済みとされており、これは日本警察全体の拳銃配備数の約1割を占めていました。
全国の警察本部で地域警察官に貸与されている現行けん銃『M360J”SAKURA”』は現在も配備数が増加傾向にあり、法務省入国警備官への配備も確認されています。
特徴と改良点
M360J SAKURAは、オリジナルモデルM360と以下の点で異なります。

グリップの延長:
小指までしっかりとかかる長めのグリップに変更。これは、ニューナンブM60の改良型でも見られた変更で、特にナスカン(金具)部分に小指が干渉しないようにするための改良です。フィンガーチャンネル付きグリップ:
グリップに指のかかりを確実にするためのフィンガーチャンネルが設けられており、銃の保持感が格段に向上したと評価されています。この種の機能は全ての射手に対応するものではないため、逆に嫌う向きもあります。グロックの例においては最新モデルでフィンガーチャンネルが廃止され、原点回帰しています。刻印とロゴ:
側面には 「SAKURA M360J NMB」 の刻印が施されており、さらに一部の個体では銃身側面にMinebeaのロゴも確認できます。キーによるロックシステム:
S&W社が開発したセーフティロック機構を搭載。鍵を使って内部機構をロックできる安全装備が備わっています。ランヤードリング:
グリップ底部には、ニューナンブやM37と同様、ランヤード・リングを装備。日本警察ではこのリングに鉄芯入りのカールコードを連結し、拳銃の紛失や強奪防止に用いています。
警察庁以外への配備
M360J SAKURAの配備は警察庁にとどまりません。実際には、
出入国在留管理庁(法務省外局)
国土交通省の外局(例:海上保安庁)
といった政府機関においても、公用けん銃として確認されています。

M360Jはスカンジウム合金をフレームに採用し強化されているほか、ハンマーを小型化してハンマー落下および撃発時のショックをやわらげ、ブレを軽減させることで集弾性を高めている。使用する執行実包は前モデル同様に.38スペシャル。画像の出典 海上保安庁第9管区海上保安本部公式サイト
M360J SAKURA における構造不具合の発覚
一見、信頼性の高い新型けん銃として高評価を得ていたM360J SAKURA(サクラ)。しかし、2009年に問題が発覚。
当時の報道によると、銃内部や銃身の付け根部分にクラック(ヒビ)が入った個体が全国でおよそ200丁確認され、警察庁が緊急回収を実施しました。
この問題は、以下のメディアによって報じられました:時事通信 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011011300888(リンク切れ)
警察拳銃に不具合=200丁、全国に回収指示-納入業者に原因究明要請・警察当局
全国の警察官が使用する米国製の拳銃約200丁に小さな亀裂が入る不具合が相次いで見つかったことが13日、警察関係者への取材で分かった。
(中略)
不具合は09年1月、県警の拳銃担当者から「ひびが入った」との報告があり発覚。この際は新品に交換したが、昨年春から夏にかけ、他の複数の県警からも同様の報告が寄せられた。購入から2~3年の新しい拳銃だったことから経年劣化の可能性は低く、警察庁は昨年9月、不具合の実態を調べるため、全国の警察本部にサクラの一斉点検を指示。11月までに銃内部に亀裂のある拳銃約200丁が見つかったという。(2011/01/13-20:28)
引用元 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011011300888
不具合の内容
- 銃身の基部や銃内部にヒビが発生
- 耐久試験における想定を下回る結果
- 経年劣化ではなく、設計段階や製造工程上の問題が疑われました
重要な点
安全性と信頼性が最も重視されるべき警察装備において、全国規模で不具合が発生したという事実は深刻です。
重大事故(暴発、破裂など)は報告されておらず、幸い人的被害には至りませんでした。
警察庁は、スミス&ウェッソン社および輸入代理のミネベア社に対し、原因の究明を正式に申し入れたとされています。
「サクラ」は、既存のモデルの製造中止を受けて導入されたものであり、小型・軽量化を目的にアルミ合金を採用している点が注目されますが、銃器において軽量化は持ち運びやすさや操作性の向上を目的とする一方で、強度や耐久性とのバランスを欠くと、今回のように長期間の使用に耐えられないリスクが生じてしまいます。
さらに、問題発覚からの対応がやや後手に回った印象も否めません。
県警から警察庁への初報告は2009年とのことですが、一斉点検は2010年の秋となると、「全国点検」への判断に1年近くを要しており、警察庁内部で問題の重大性についての認識共有や意思決定に遅れがあったと見られます。
仮にその間にも配備された不具合品が現場で使用されていたとすれば、安全リスクは現実のものだった可能性があります。
この問題に関して、その後の公式な続報や詳細な調査結果は報じられていませんが、2020年代においてもなおSAKURAは調達・配備が継続されていることから、何らかの対策・改良が施されたと考えるのが妥当です。
「サクラ」の不具合は単なる物理的破損ではなく、調達政策、品質管理など、警察の装備全体の見直しと、装備品に対する危機管理の強化が求められそうです。
銃身側面の「Minebea」ロゴが特徴的
銃のディティール面で注目すべきは、「Minebea」刻印の存在感です。
特に、「ストライクアンドタクティカルマガジン」2016年5月号の表紙に登場したM360J SAKURAの個体では、以下の点が確認されています:
フレーム右側面に「SAKURA M360J NMB」の刻印
銃身左側面に、白ヌキでデザインされた「Minebea」のロゴ
このロゴは、無骨なけん銃のデザインにあって、どこかスポーツ用品的でモダンな印象を与えるもの。日本の製品らしい繊細な意匠とも言えます。
「銃器全般に対するイメージのよくない日本の国柄云々」などとウィキペディアの「新中央工業」の項目に誰かが個人の情感を書いていましたが、銃器全般に対するイメージのよくない国柄でありながら、ミネベアミツミでは自社のブランドを誇らしげに押し出しているところが好印象。
S&W M360J SAKURA はアメリカ製か?日本製か?
この点には複数の説が存在しており、おおむね以下の2つに大別されます:
アメリカ・スミス&ウェッソン社の本国製造
日本・ミネベア社によるライセンス生産
実際、これほどまでに銃身に「Minebea」の名を刻み、国内仕様に適合するカスタムが徹底されている状況を見る限り、後者の「国内ライセンス生産」の可能性も十分に考えられます。
しかしながら、2009年に発覚した「クラック問題」に関する時事通信の報道では、明確に「アメリカ製」と記載されており、この点に関しては興味深くもあります。
警察拳銃に不具合200丁、全国に回収指示-納入業者に原因究明要請・警察当局
全国の警察官が使用する米国製の拳銃約200丁に小さな亀裂が入る不具合が相次いで見つかったことが13日、警察関係者への取材で分かった。警察庁は全国の警察本部に不具合の見つかった拳銃の回収を指示。国内の納入業者に対しては、原因究明をするように要請した。関係者によると、不具合が見つかったのは米メーカーの回転式拳銃で通称「サクラ」。
典拠元 時事通信 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011011300888
また『Gun Professionals』の2015年9月号でも、開発・製造のほぼすべてをS&W社で行っており、ミネベア社ではグリップやランヤードリングの追加といった極細かな”改修”にとどまるのみという記述が。
これらのソースから、銃本体の製造はアメリカで、日本警察仕様として銃の左側面に『SAKURA』の文字や管理番号の刻印、それにグリップの換装、ランヤードリングの装着といった細かな改修は日本国内のミネベアミツミ社で行われ、同社経由で警察庁に納入されているというのが通説。
つまり、ミネベアはあくまで製造元ではなく、販売代理店であり輸入業者であるというわけ。
また、同モデルは若干数がアメリカ合衆国の民間市場で流通しているという指摘も。
いずれにせよ、SAKURAという製品は、日本警察における運用実態やニーズに即して独自に改修され、国内での取り扱い・整備・調達が完結している点で、事実上の“日本仕様銃”であることに変わりはありません。
ただし、ニューナンブと同じく、警察もS&W社もミネベアミツミも本製品について詳しい仕様などを公表しておらず、不明です。
ところで、これら日本の警察で配備されている回転式けん銃の外観を見ていると、あることに気がつかないでしょうか。
P230
大きさは皇宮警察やSPも過去に使用していたワルサーPPKよりやや大きいものの、コンシールメント性に優れた小型オートです。

M3913

オリジナルのM3913。ただし、日本警察仕様はトリガーが黒色でグリップ下部にランヤードリングを備えるなど相違も。画像引用元 http://www.imfdb.org/wiki/Smith_%26_Wesson_3913
スミス&ウェッソンのM3913は同社のセミ・オートマチック「M39」を基本とした9mm口径の第三世代型自動けん銃です。

さて、日本の警察における標準的なけん銃は以上の五種が主流ですが、さらに一部の“特別な任務”を担う部署では以下のような特殊けん銃も配備されています。
Heckler & Koch
日本警察ではドイツ製の銃器も大量に配備。まずはドイツHeckler & Koch社の各種モデルをご紹介。
H&Kといえば、サブマシンガンのMP5が世界中の特殊部隊や警察で広く普及しており、日本の警察や海保、海上自衛隊も特殊銃という名目で導入済み。

SFP9
陸上自衛隊ではすでに2020年、それまでのP220(9mm拳銃)の後継として300丁あまりの新型9mm拳銃・SFP9が制式配備されており、将来的には12,000丁の調達が予定されています。
一方、警察庁での採用も複数のオープンソースから答え合わせ済みです。

ドイツの日刊紙『ブラックフォレストメッセンジャー』では、2020年に日本がSFP9を新規に取得したと報じており、これは2021年に開催された東京オリンピック警備向けの装備の一つと見られています。
『彼ら(HK社)はまた、成功したSFP9モデルのけん銃2,000丁を日本の警察に納入したことを誇りに思っています。これらは来夏のオリンピックの安全確保のために特別に使用されます』
出典 https://www.schwarzwaelder-bote.de/inhalt.oberndorf-a-n-paukenschlag-bundeswehr-kehrt-hk-ruecken.c5a94795-95ca-4022-a606-0605256b5c74.html
すでに47都道府県警察に2,000丁のSFP9が配分されていても不思議ではありません。
分野外ですが、初めてじっくり拳銃を見た気がする。 聞くところによると新しいモデルとのこと。 pic.twitter.com/AlWSNu5GYr
— エスハイ (@esuhai1991p) June 16, 2021
SFP9はピカティニー・レールを標準搭載したポリマーフレームで構成され、グリップのバックストラップを調整することで、射手により良好なグリップフィーリングを提供。
発射方式はストライカー式で、安全面ではトリガーセイフティを組み込んでおり、コンセプトはすでに成功したグロックそのもの。
現代的な銃としてはオーソドックスな仕様です。
トリガーの軽さも特徴的で、すでに多数の警察機関で配備されている米国の現場ではグロックよりも軽いと認識されています。軽すぎて大変なことに・・。
ただ、対策は完了したようですが、2019年には導入直後のドイツ連邦警察で『意図しないマガジンの落下』が原因で大規模なリコール騒ぎの発生も。
そういえば、どこかの国のお巡りさんがパトカーに乗った時に、グロックのマガジンがスポーンと…もういいって。
USP
H&Kが1993年にワルサーに代わる自国ドイツ連邦軍の次期制式けん銃として開発したのが、警視庁や愛知県警察、神奈川県警察特殊急襲部隊SATなどで使用される『USP』。

作動方式は一般的なショートリコイル方式で、ティルトバレル機構およびダブルアクション方式を採用。
革新的な機構こそないものの、Heckler&Koch製品の品質の高さとグロックが作ったポリマーフレームブームに沸くアメリカ市場で受け入れられ、世界規模での商業的成功をおさめました。

だからと言って、長久手町の住宅街へ県警のSATがUSPを持って出動してくるとは思わなかったなぁ。
特殊部隊SATでは ITI社製M2が装備されており、突入時に焚いて悪い人の目をくらませます。
陸上自衛隊特殊部隊でも2004年から特殊けん銃としてサイレンサーを装着させた特殊作戦用USPタクティカルを使用。
P2000
そしてUSPを改良発展させたのがP2000。
2010年5月6日に日本テレビ系ニュース番組内の特集である「密着!警視庁SP要人警護の舞台裏」において、警視庁SPがP2000の実弾を使用した訓練の場面で画面に大写しになったことがデビュタントの場でした。

SPを主題にした映画『藁の盾』でもプロップガンとして活躍が見られる日本警察の最新けん銃です。

2018年に行われた2020年東京五輪・パラリンピックに向けた、警視庁の警備訓練における1シーン。高速道路上での大臣車列へのテロを警戒し、P2000をかまえるSP。ドチャ怖い。
USP同様、ダブルアクションオンリーのメカニズムでありながら「CombatDefence Action(CDA)」というシングルアクションのように引きシロの少ない軽い引き金の動きで発射できるのが特徴。
グリップ後部のバックストラップのサイズを変更でき、射手の手にあわせて、より良好なグリッピング調整が可能。
また、紛失防止の「けん銃吊り紐」が大好きな日警用として、ランヤード(現在ではカールコード)装着のためのリングが追加装備。
現在のところ、警視庁警備部のSP以外では埼玉県警銃対RATS、高知県警察、岡山県警察銃対でも配備されており、全国の警察本部警備部に配備済みです。
安全かつ即射撃できるのが好まれた可能性も。
SIG
すでに解説したP230のほかにも各種SIGのオートマチックが配備されています。
P226

日本の公的機関におけるシグ製品の配備といえば、自衛隊では1982年になって、それまでのガバメントに代えて単列マガジンのP220を国内ライセンス生産し「9mm拳銃」として配備。
警察がP220(9mm拳銃)を調達したか不明ですが、前述したように90年代前半にはP230を採用。
その後、特殊急襲部隊SATの訓練動画にて、SAT隊員が手にするのがアメリカをはじめ世界各国の警察機関や、軍隊の特殊部隊で広く配備されている複列マガジンで多弾数のP226でした。

現在、日本警察ではフレームにレイルが配置されたP226RをSATで配備。海上保安庁や自衛隊の一部も配備。


自衛隊のP220では弾倉がシングルカラムのために装弾数9発とやや少ないものの、P226ではダブルカラム化。15+1発と大幅に増加(.40S&W弾モデルおよび.357SIG弾モデルでは12+1発)。
マニュアルセフティを備えないSIG独特のセフティメカニズムはP226でも健在で、起こされたハンマーをより安全に落とす(解除する)ためのデコッキング・レバーを搭載。
特殊部隊配備の「特殊銃」への着目: 一般の警察官が使用する「ニューナンブ」や「SAKURA」、自衛官が使用する「P220」とは異なる、9mmパラベラム弾を使用するハイキャパシティのオートマチック拳銃がなぜ選ばれたのかという点にフォーカスした以下の記事は、部隊の任務の特殊性が明確に伝わります。


P228

P228は、P226をベースに開発されたコンパクトモデルとして1989年に登場しました。
アメリカ軍では「M11」として採用され、各種法執行機関でも運用例が知られています。
フルサイズのP226と比較すると、スライドやグリップが短縮されており、全体的なコンシールメント性が向上。
コンパクト化によりP226より装弾数は減少したものの、13+1発という十分なキャパシティを確保。現在では、9mm仕様のP229系統が事実上の後継ポジションとなっています。
国内では、P226系と並んで海上保安庁などで運用例が確認されています。また、SAT関連では、警察庁の初期公開映像でP228とみられる個体の確認例があります。
近年公開されているSAT装備例では、レール付きP226系の確認頻度が高く、2026年現在、警察の公開訓練でP228は登場しておらず、実際の運用状況の詳細は不明です。
Glock
日本の警察が、これほどまでに「グロック」を広く運用するようになるとは、かつて誰が予想したでしょうか。
現在までに公開されている装備例では、初期の警視庁特殊急襲部隊(SAT)でグロック19、現在では、公開訓練において警視庁警備部警護課(SP)でフルサイズのグロック17系とみられる個体を携行したSPが周辺警戒任務を行なっていた姿が確認されています。

警視庁の装備として「グロック」の存在が一般に広く知られるようになったのは、2002年でした。
サッカーワールドカップ日韓大会を控え、国内でもテロ対策への関心が高まる中、警察庁は、それまで秘匿性の高かった警視庁特殊急襲部隊SATの訓練映像を初めて公開します。
ヘルメットとバラクラバで顔を覆ったSAT隊員が、「警察だ!」と叫びながら旅客機へ突入する――当時としては極めて衝撃的な映像でした。
そして、その隊員たちの手に握られていたのが、ポリマーフレーム製の角ばった自動拳銃、グロック19だったのです。
この公開映像によって、日本警察におけるグロック系拳銃の運用実態が初めて広く知られることとなりました。
グロックはオーストリアの銃器メーカーで、もともとは軍用ナイフなどの製造を行っていた非銃器専門メーカーでした。拳銃の製造を始めたのは1980年代以降と、他の欧米の老舗銃器メーカーに比べると比較的新しい存在です。しかし、革新的な構造設計と高耐久性ポリマー素材を用いた軽量なフレームにより、グロックは世界中の法執行機関・軍に一気に普及しました。特にアメリカでは現在、全米の警察署の半数以上が9ミリ口径のグロック19を制式採用していると言われています。
なお、ポリマーフレームの拳銃自体はグロック以前にも存在しており、たとえばヘッケラー&コッホ社のVP70がありました。しかし、VP70は設計思想が特殊であったこともあり商業的成功には至りませんでした。
ちなみに、アメリカ連邦捜査局(FBI)では2016年、従来使用していた.40S&W弾のグロック22(フルサイズ)およびグロック23(コンパクト)を退役させ、再び9ミリパラベラム弾仕様のグロック17および19へと切り替えています。これは、9ミリ弾の弾薬性能の向上による殺傷能力や貫通力の改善、反動制御のしやすさ、そして弾倉容量のメリットが評価された結果とされています。
グロックけん銃はマニュアルセイフティや外部露出のハンマーが非搭載。
スライドを引いて初弾を薬室に装てん後、発砲するに当たって実質的に操作するのはセイフティが組み込まれているトリガーを引くのみ。指をトリガーに軽くかけるだけでセイフティは解除されます。
アメリカ国内では実に4000もの各州警察・法執行機関での採用実績が。採用当初は暴発事故が相次いだため、グロック社ではノーマルより重いトリガープルの 「ニューヨーク市警トリガーモデル」 もリリース。日本警察が採用したトリガープルは不明です。

日本警察に採用されたモデルはG19、G17、G45と見られている

グロックには口径やサイズによって多種多様なモデルが存在しますが、サイズの違いを除けば、遠目から見ただけでその詳細を判別することは困難です。
例えば、フルサイズの9mm口径モデルである「G17」は、.40S&W弾を使用する「グロック22」と外見上の差異がほとんどありません。
このため、公開されている報道写真を確認する限りでは、日本の警察が採用しているグロックの詳細なモデルや口径を特定することはできません。
しかし、世界的な法執行機関のスタンダードを鑑みれば、採用されているのは9mm口径である可能性が高いと考えられます。一方で、かつての米連邦捜査局(FBI)の装備傾向を踏襲しているのであれば、.40S&W弾モデルである可能性も否定できません。
配備の事実については、2010年に行われたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に伴う要人警護訓練にて、グロック17の存在が公式に確認されました。警視庁では、要人警護官(SP)向けにH&K P2000とともに配備されており、2018年に実施された公開訓練においても、SPがグロックを手にしている様子が報じられています。
また、警視庁の特殊部隊であるSATにおいては、コンパクトサイズの「グロック19」の配備が確認されています。過去に公開された訓練映像では、SAT隊員が突入の際、カールコード(脱落防止用ランヤード)とフラッシュライトを装着したグロック19を構えている姿が記録されています。

G19はG17に比べグリップが低いコンパクト・モデルですが、さらに小さいG26もあります(警察庁への納入は不明)。
外見はオモチャ感覚。それでも射ちやすいとされるグロック。
グロックのメカニズムはそれまでの銃のシステムに比べ、かなり奇異であり、独特のセーフアクションと呼ばれるメカはトリガーの引きシロが短く「一回撃ったら二発目はほぼ連射」と表現されることも。
しかも.38スペシャル(.38Spl)の交番ピストルより威力があるのだから、現代日本の治安情勢には最適?
なお、グロック社がYOUTUBEにて公開している公式動画では世界各国の警察の徽章が流れるように映し出されますが、そこには警視庁の徽章も映っているのはマニアの間では今更得意げに紹介することも憚れるくらい有名な話です。
このように、グロックが日本警察に採用されているのは紛れもない事実というわけ。
『グロック45』が警視庁と大阪府警の一部で配備
2021年、「グロック45」が警視庁の一部で配備されました。
これは東京オリンピックの警備に際し、地域警察官の火力および制圧力を向上させる目的で導入されたものとされています。

しかし、運用において「ランヤードの破損」や「意図しないマガジンの脱落」といった不具合が報告されたため、東京オリンピック終了後には速やかに回収されたと一部で報じられました。
その後、2025年に入ると、大阪府警の地域警察官が実際にG45を装備して公務にあたっている姿が、街中や各種公開行事で多数目撃されています。
また、同府警警備部においても、新たに本銃の配備が確認されるようになりました。目撃例の多さから、現在は大阪府警内でもかなり大規模な配備が進んでいると見られています。
これにより、一部警察本部に限っては長らく続いてきた「地域警察官=回転式拳銃(リボルバー)」という伝統的図式は、今まさに大きな転換期を迎えていると言えるでしょう。
Beretta
80年代、米軍のサービスピストル受注競争にBeretta92が勝利し、M9として採用され一躍名を馳せたイタリアに本社を置く大手メーカーのベレッタ。

Beretta92は現在まで各国の多くの機関で採用されていますが、米国ではすでに法執行機関の3分の2がグロック。米軍の次世代けん銃もSIGに奪われ、苦戦中です。あ、でも日本の自衛隊さんがグレネードランチャー買ってくれました。
92バーテック
東京MX公式チャンネルによるニュース配信
日本国内では警察がBeretta92バーテックと90-Twoを、厚生労働省の各地方厚生局が85を麻薬取締官用として配備。

ベースモデルの92FSとは?
92FSは1974年にイタリアのピエトロ・ベレッタ社が開発した自動式けん銃。92FS-Vertecモデルでは野暮ったいナスビグリップから、スパルタンなストレートタイプになり、銃身長も短縮され、スマートな印象を受けます。
非常に撃ちやすいため、法執行機関や軍のみならず、民間でも世界中から支持があり、また85年にはアメリカ軍に制式採用され、多くの将校、下士官に支給されています。
そのためハリウッド映画の登場回数も多く、主役がこの15連発の軍用けん銃を携行。
日本国内の公的機関による「ベレッタ社製品」の採用は現在まで、警察がバーテックを配備するほかは、厚生労働省麻薬取締官用に支給されるけん銃の一種として85配備が判明しています。
余談ですが、77年には本モデルをベースにしたM93Rも開発されました。M93Rは対テロ任務に就くイタリア国内の警察機関の要求で開発されたもので、単発、3点射撃を可能としたマシンピストル。実は日本国内で『皇宮警察にM93Rが配備されている』という出所不明の情報を信じている人が多くいるようです。
実際に配備されているのか真偽は不明ですが、何がそのソースとなったのかは興味深いものがあります。ネット上で調べてみたものの、答え合わせはできませんでした。
「警察が機関銃を使うのは憚られる」という当時の時代背景が生んだ噂なのかもしれません。ただ、現在は皇宮警察もMP5を配備しています。

超小型光学照準器をスライドに直付け
SITではバーテックのスライド上部に超小型光学照準器をスライドに直付け。朝日新聞の報道によれば、オプティマ2000(もしくはミニミルダット)、さらにSUREFIRE X200を装着しているバーテックを持つSITの写真が。
90-Twoの配備も新たに判明
2015年、SATマガジンでは栃木県警の銃対がベレッタ90-Twoを配備していることを報じています。

模擬銃の可能性も、という鋭い指摘の一方(トイガンだとしたらマニアックな選定だ)、隊員それぞれのレッグホルスターにおさめられたその90-Twoは、現在配備されているバーテックけん銃の後継機種になるのでは?と同誌では推測。

90-Twoはバーテックの15発に比べて2発多い、17発装弾が特徴。弾丸の口径については複数ですが、日本の警察で採用されてる口径については不明。作動方式はバーテック同様ダブル・アクションですが、バリエーションは複数あり、安全装置に関するその操作が各バージョンで異なります。
また、バーテックと同様にフレーム前方下部にレールが搭載されており、ライトモジュールの装着も可能。
ただ、この90-Twoについてはアメリカ国内では明らかにセールスに失敗。世界的に見ても売れ行きが良くないとのこと。
本国やアメリカのメーカー、日本の輸入代理業者、誰が警察庁に対して売り込みを図ったのか知る由もありませんが、売れずに残った大量在庫品が売りつけられてゴミをつかまされていたとしたらいやなものですね〜。
警察官はけん銃の予備弾を持つ?
現在では制服警察官、私服勤務員ともに予備弾の携行はなし。けん銃に装填されている弾丸が携行弾のすべて。サクラやエアウェイトであれば5発。
ただし、昭和31年ごろまでは制服巡査がベルトに予備弾納めを着用し、10発あるいはそれ以上の予備弾を携行していた例も。それはなぜ?携帯無線機がすべての外勤員に行き渡らない時代、迅速な応援を見込めないことが背景にあったと考えられます。

現在の刑事部の特殊班SITや警備部の特殊部隊SATにおいては、わざわざ多弾数のベレッタやグロックを採用するほどですから、おそらくは装填可能の上限、さらに予備マガジンも携行しているものと推測できます。
なお、上述した警視庁の「グロック45」の一時的な配備の際は自動車警ら隊員一人につき、弾丸10発が支給されたそうです。一方、大阪府警でもG45の配備が確認されていますが、制服の腰回りからは予備マガジンは確認できません。
警察官に貸与されているけん銃のまとめ
警察官に貸与されるけん銃は、携帯性、操作性、整備性、安定供給体制、さらには調達コストなど、複数の要素を総合的に考慮したうえで選定されています。
こうした選定基準を満たした拳銃が、警察庁による調達を経て、各都道府県警察へ配備されています。
これらの拳銃は、国内商社が輸入代理店として取り扱っており、警察庁はそれらの事業者を通じて調達を実施しています。調達方式には随意契約が用いられる例も確認されています。
現在、日本の警察で広く運用されている拳銃は、回転式拳銃3系統、自動式拳銃2系統が中心です。
さらに、捜査一課特殊班、警護課(SP)、特殊急襲部隊(SAT)などでは、一般外勤用とは異なる軍・警察向け自動拳銃の運用例も確認されています。

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