パトカーのメーカー別配備状況

日産

スカイライン

機動捜査隊の機動捜査用車、そして交通取締り用として国費、県費で配備されたR34が有名。


高速道路交通警察隊ではおなじみのR34の25GT-T。機動捜査隊の捜査覆面パトカーにもNA/ATモデルが過去投入されており、4ドア&リアウイングレスが見分けるポイント。

さらには、カネの無い貧乏な現代の使い捨て非正規若者諸君に見切りをつけたためか、一気におぢん臭全開クルマと化した後継モデルのV35、V36もパンダ&覆面として採用されるも、一部では「もうスカイラインを名乗るのやめろや」と散々な声も。

しかし、今なお機動捜査隊ではV36こそがキソーの顔なのだ。おばちゃんのアリオンじゃあ、ハクがつかないもんね。別に沢口靖子がおばちゃんと言ってるわけでは……。

近年では、V37の交通覆面も配備が確認されているほか、2021年には北海道警察で全国初のレーパトが配備。

セドリック

覆面になるために生まれてきたのだろうか。警察の採用を狙ったのか、カクッとしたデザインがいかにも公用車、役所グルマ。

こちらも警ら用パトカーや交通取り締まり用覆面パトカーとして今なお活躍している、パトカー界のビッグスターだ。

年季の入った車体に塗装はテカテカ、鉄ホイル、ピンコ立ちのTLアンテナ、おまけに濃いィフルスモーク。白澤隊員に追われてた悪い人!?こんな車にベタづけされてうまーく追尾され等速測定されたら「覆面に煽られた」とかおかしな言い訳して余計飛ばしちゃう!?

アクセル全開でリアがぴゃんぴゃん沈み込みながら急発進する姿がメチャカワイイとの声もある。

クルー

policecar19

90年代中ごろから近年まで、警察の警ら用パトカーとして大量に配備された日産・クルーは警らパトカーの歴史の中でも特筆に値し、歴史に名を残すだろう。主に警視庁に大量配備されたが、なんと一部の県警では交通取締り用覆面も。

ブルーバード

いかにも地味なオヤジ車だが、U14後期型が国費で購入されたため、捜査用として全国にウヨウヨ生息している。現在はショカツのゲタ車として余生を送る日々。昼時にはラーメン屋の店先で変なアンテナ付けたブルバと出会うこともあるだろう。

現在はシルフィもあるよ。

マーチ

白黒の他に、緊急走行ができる捜査用覆面として配備実績あり。生活安全部のパパ活のカワイイ捜査はともかく、これでコロシの現場に?

エクストレイル

覆面or捜査車両や白黒で配備。


上の画像は技官で構成された警察庁情報通信局機動警察通信隊の車両。

ステージア


交覆の変り種車種として話題になっているのが、大阪府警交通機動隊八尾分駐所の覆面ステージア。

シルビア

シルビアの覆面パトカーとは警察もなかなか殊勝な。「止まれコラボけええ!」「いやじゃああ~!!」ナニワトモアレか。あれはいいよね。パパ活は存在しても警察の存在しない異世界の話である『頭文字D』に思いっきりぶつけたアンチテーゼだからな、ナニトモは。ええ……。


採用していたのは大阪府警ではなく、警視庁警備部の機動隊。「エリア警戒車」という名称で配備され、90年代前半にテロ防止活動のための重要防護施設の巡視をもっぱらの任務としていた。当時流行したオレンジトップのパーソナル無線擬装アンテナを装備する個体もあり、オッシャレ~。ハローCQ、パーソナル!

覆面パトカーのアンテナを種類ごとに解説!偽装アンテナから車内アンテナの増加へ

それにしても当時の機動隊エリア警戒車って、なぜ2ドアクーペだったのだろうか。

ティアナ


覆面パトカーや交通パトカー、警護車としても導入されている大型セダン。安いのにワンランク上の走りと居住性がヒット。2016年も新たに落札され、機動捜査隊で活躍決定。ドラマでも。2019年に生産終了。

ティーダ・ラティオ

日産のコンパクトセダン。兵庫県警で白黒、道警や奈良県警、岐阜県警などで捜査用で配備実績アリ。

キューブ

白黒でハイビ実績あり。また、警視庁では特殊な捜査を行う私服用車両として採用。

プリメーラ


初代から覆面として採用実績があり。余談だが、自衛隊の警務隊もプリメーラの覆面を配備。

プレジデント

幹部用黒塗り覆面車両として配備。

エルグランド


内偵、護送のほか各種事件の摘発のために朝五時に被疑者の家に乗り込んだり、制服を現場まで輸送するためなどに活躍するマルチな捜査用覆面。エルグランド覆面が自宅玄関前に静かに止まり、ボディバッグを背負い、風邪マスクで顔を隠した生活安全課員が降りてきてピンポン鳴らして「おはようございますー。ピーッ(プライバシー保護)さん、令状出てるから。アンタ自分が何やったかわかってるでしょ」と言った時点で、も、もうだめぽーッ……。

シビリアン

人員輸送、護送、そして遊撃車などマルチな中型バス車両だ。警察本部の留置管理課などが配備する。

三菱

96年にギャランが捜査用覆面として専用グレードを以って大量に一括配備され、後にその捜査専用グレードが一般に市販されたという逸話もあるなど個性的な車種を展開する。

しかし、それ以降はメーカーとしての不祥事も影響しているのか(!?)、警察への配備実績が多くない模様。

コルト

型式UA-Z25Aが2003年に国費で「少年健全育成車」として取得されている。

少年健全育成車とは少年補導員などが家庭訪問し、その保護者に必要な助言を行うなどの支援を実施するという用務で使用される車両。

ヤンチャなキッズのおうちにはこれで家庭訪問されていたってわけ。

それにしても少年健全育成車ってすごいセンス。略称はショーケンでいいのかな。お前がトラブルか。

参考サイト様 http://policecar.nomaki.jp/coltum.html

アスパイア

8代目ギャランの姉妹車。

デボネア

三菱の誇る高級セダン。警護車として配備実績が。風間さんみたいに白いデボネアAМG仕様で夜中に同僚と一緒に屋台のラーメンに乗り付けて、どうしてこんなに世の中悪い奴多いのかな、これじゃ俺たちのほうが壊れちゃうよなとか言いながらラーメンを食いたい。ゴリラか……。

GTO

三菱の最高傑作とも呼び声高いスポーツカー・GTOは高速隊で配備。静岡県警では交通機動隊用として覆面パトカーも。

パジェロ&パジェロミニ

山間部の交番にパジェロミニの白黒が配備されることもある一方、機動隊などに青と白の例の機動隊カラーでの配備も。さらに要人警護用として、「遊撃車」なる名称で黒塗りで配備されている。頑張るよねえ。

ディアマンテ


多くはないが県費で白黒のほか、幹部のゲタ車両として配備実績あり。

ディアマンテと言えば1990年に放映された「代表取締役刑事」という刑事ドラマで、主人公の舘ひろしが演じる兵頭係長専用の覆面パトカーとして登場。劇中、唐突に「あの人(舘ひろし)、車はなに乗ってるんですか?」「ディアマンテよ♪」みたいな女性たちのやりとりがあって、スポンサード上、三菱様に逆らえないんだな……と当時クルクルパーな子供ながらに思った。いやぁー、三菱のメディア戦略ってすごいもんがあるなぁ。

ギャラン


EA系が国費で捜査用に採用されている。同モデルは通常より装備を簡素化し、価格を下げることで警察専用グレードとして売り出し、実際に警察に採用された後、一般向けに市販されるという特殊な販売戦略がとられた

ちなみに警視庁捜査一課管理官のギャラン覆面パトがアメパトサイレンらしきモノを吹鳴させ現場臨場させていたそうである。このネタ元は2004年9月号のラジオライフ誌の『三菱製パトカー特集』。大井松田吾郎師匠の同記事に衝撃的な以下の一文が掲載されていた。

愛称「ヒュンちゃん」

信じがたいことにこの管理官車、マニアの間ではその『ヒュンヒュン』という特有のサイレン音から『ヒュンちゃん』と呼ばれていたという。

アメポリ風のサイレンをヒュンヒュン鳴らしながら、警視庁の伝統・偉い人の目印こと禁断の赤灯二個載せで臨場したそうなのです。

覆面パトカーが着脱式赤色灯を『二個載せ』する理由は?

この『ヒュンヒュン』鳴らして現場に臨場していたという警視庁の捜査一課管理官車だが、これは消防車や救急車が交差点進入時に出すYELP音なのだろうか。日本企業のサイレンアンプには米国警察風の音色を出すものもあるが…?

近年になり、パトカー用のSAP-520に新たなサイレン音として甲高いキュイーンというYELP音が追加されたが、警視庁は70年代から『ファンファン』サイレンを使用していたし、以前から独自路線を行っていたのかもしれない。

なお、幹部部車両としてギャラン・フォルティスの配備実績もあり。

i-MiEV (神奈川県警察)

EV(電気自動車)の軽自動車。量産前に三菱では公的機関や大手企業などと共同で実証走行試験や試験導入を行っており、その中に唯一、警察組織としては神奈川県警察本部が加わっていた。

箱根駅伝では先導役を務めるなどの活躍があったが、結局、神奈川のみならず全国の警察ではi-MiEVの正式配備を行わなかった。

ただ余談だが、2014年にイタリア国家憲兵「カラビニエーリ」が23台を導入した。カラビニエーリはイタリア軍所属だが、平時では一般警察とともに国内で治安のために警察活動を行う。

参考サイト

https://www.hyogo-mitsubishi.com/news/car20140906201025.html
http://dreamexpress.sakura.ne.jp/fchv-bus/gallery/hakone-ekiden2009-1.html

デリカ

遊撃でもおなじみ。