パトカーのメーカー別配備状況

マツダ

昨今はMPV、アテンザ、アクセラと快進撃の続くマツダだが、昭和50年代の機動捜査隊では大量に配備されたマツダのルーチェが衝撃的だった。現在ではMPVやアテンザワゴンの覆面が配備されているが、やはり警察車としてのマツダのイメージといえば、交通課の事故処理車「ボンゴブローニィ」ではないだろうか。

警視庁のみ採用のRX-8パンダ

観音開きのドアが特徴的なマツダのスポーツカー、RX-8は都費で警視庁高速道路交通警察隊に採用された実績がある。

2016年に用途廃止となり、後継には日産フェアレディZ”ニスモ”バージョンが導入された。

http://www.mazda.co.jp/blog/archive/20131204_01.html

MX-6

こちらもスポーツカーだが、日産シルビア同様、機動隊のエリア警戒車(覆面パトカー)として配備された。 だからなんでエリア警戒車は毎回、2ドアクーペなのよ。※4ドアセダンのエリア警戒車もあります。

広島県警に「CX-5」配備

2014年、広島県警高速隊にマツダが「CX-5」をデータとり目的で無償提供した。

アテンザ


緊急走行!!警視庁覆面パトカー アテンザワゴン サイレン踏みっぱ

スバル

トヨタに次ぐシェア率?スバルの警察車両としての健闘ぶり

現在ではクラウンと並んで、レガシィの警らパトカーが全国各地で活躍していますが、実はスバルは、警察車両としてかなり古くから高い実績を持っており、その関係は今に始まったことではありません。

たとえば、かつて使われていたレオーネの捜査用覆面パトカーは、昭和の時代の覆面車両を象徴する存在でした。

90年代以降もスバルの勢いは続く

平成に入ってからも、スバル車は警察車両として全国で活躍を続けています。特に、BE系レガシィは覆面パトカーとして各地に配備され、さらにインプレッサも、警察庁による国費購入車として捜査用・交通用に導入されました。

このように、スバルは警察車両納入においてトヨタに次ぐシェアを誇っているとも言われており、自動車メーカーの中では非常に健闘していると言えるでしょう。

ドラマでも注目された“リアル”なスバル覆面

最近では、テレビドラマ『警視庁機動捜査隊216』シリーズの中で、BL系レガシィの捜査覆面パトカーが非常にリアルに再現されています。ただし、何らかの配慮があったのか、スバルのエンブレムは隠されているという謎仕様。

それでも、警察車両マニアの間では「おっ、本物っぽい」と話題になり、思わず画面の前で反応してしまった人も多かったようです。

なお、同じ警察ドラマでも、「カローラアクシオにTLアンテナを立てたり、エアロパーツ付きのヴォクシーが覆面パトカーとして登場する」ような現実離れした演出には違和感を覚える視聴者も少なくありません。

その点、『警視庁機動捜査隊216』シリーズのリアル志向は、スバル車の魅力と相まって、新鮮で高く評価されています。

インプレッサWRX

全国の警察本部では、一時期に大量配備された捜査覆面の一つとして知られ、機動捜査隊が主に使用するこの一台──しかし意外とクセが強い?

2005年に交通取締用と機動捜査用車として国費で導入されたほか、栃木、埼玉、北海道など多くの警察本部高速隊で高速Ⅱ型の白黒PCとして配備されていました。

機動捜査隊仕様では、リアウイング(スポイラー)を外した状態で運用されることが多く、車体色はグレーやブラックの配備率が高め。ただし、大阪府警など一部の管区では、WRブルーマイカのような目立つ個体も確認されています。

スーツ姿の中年男性二人とTLアンテナ──見る人が見れば一発でバレる?

機捜の車両としてはやや意外にも、若者向けのスポーツカーが使われることがあります。しかし、羽なしで、スーツ姿の中年男性が二人乗車し、しかもTLアンテナがピンと立っているとなれば、勘の良い人にはすぐに“それ”と見抜かれてしまうかもしれません。

さらに、車内にはヤニの匂いや缶コーヒー、そしてお酒好きな隊員特有の甘い体臭(糖尿臭)などが漂い、妙な空気感を放っていることもあるようです。たとえヤマダ電機の駐車場の隅でひっそり休憩していても、逆に目立ってしまうという話も。

この車両は室内が狭く、さらにバケットシートを備えているため、野球部出身のようなガタイのいい隊員にはあまり好まれません。また、燃費もあまり良くないことから、実用性の面ではやや評価が低いようです。機捜からの評価はイマイチ…!?

とはいえ、さすがは高性能スポーツセダン。走行性能そのものは非常に優れており、走りの面では高く評価されています。

その後、2016年頃を境にショカツへと“お下がり”として回っているケースも。

インプレッサ・アネシス

「ツーリング・コンフォート」の名に恥じない広々設計

この車両の設計コンセプトは「ツーリング・コンフォート」。その名のとおり、ゴルフバッグを4つ積める広々としたトランクルームを備えており、意外にも実用的です。

たとえば、労働組合の事務所や関係先を巡視したあと、お昼は蕎麦屋でシャリつけ──って、懐かしい話じゃないですか?

インプレッサ・G4

県費モノの捜査用覆面で配備実績あり。

道警では○○団担当の捜査4課で2台が配備中。○○団ってなに?応援団だよ。どおくまん。だが、保安装置なしの非緊急仕様となっている。秘匿性優先?

レガシィ


覆面パトカーとして最も成功したクルマこそスバル・レガシィシリーズではないか。当時はウサン臭い場所には必ず、ド・ノーマルなウサン臭いレガシィがオッサンと防弾チョッキや盾、ヘルメット満載でリアを沈めてウロウロ。最近では、クラウンに代わってレガシィB4の警らパトカー、また交通や捜査用覆面、警護車まで大量配備中。

2014年からは全国の交通機動隊でもBMレガシィが交通用覆面パトカーとして配備が開始された。

ついにデビュー!WRX S4の交通覆面パトカー

何と、話題のスポーツセダン「WRX S4」が、高知県警察交通部において交通覆面パトカーとしてデビューを果たしました。

装備としては、ルーフ上に反転式赤色灯を搭載し、フロントグリル内には赤色フラッシュライトがしっかりと備えられています。

一見して「無線用アンテナが見当たらない……?」と思われるかもしれません。実際、ルーフには純正のフィンアンテナしか確認できません。

しかしよく見ると、リアガラスにガラスマウント型のアンテナが貼り付けられています。これは警察専用のウインドウ貼り付けタイプで、車外にアンテナを出さないことで、外見からは警察車両に見えにくいという高い秘匿性を実現しています。

採証力もバッチリ!ドラレコも標準装備

加えて、ドライブレコーダーも搭載済みのため、交通違反の現場映像を確実に記録できる体制が整っています。このあたりも、現代の交通取締りにおける必須装備と言えるでしょう。

青森県警でも採用済み!今後の広がりに注目

なお、WRX S4の交通覆面仕様は2019年から青森県警察、2021年に埼玉県警でも配備が確認されています。今後、他の道府県警察でも同様の配備が進む可能性があり、警察車両ファンや交通安全に関心のある方にとっても、注目の一台です。

ダイハツ


ダイハツ製軽自動車の覆面パトカーも配備中!

現在はミニパトの供給メーカーとして健闘し、ミラやmove、テリオスキッドなどが全国で配備。

ダイハツは主に軽自動車を販売するメーカーだが、実はひっそりと普通乗用も。

ダイハツ・ロッキーはパワフルな四駆のパトカーとして多くの配備実績があるほか、ストーリアも白黒パトカーで採用されていた。昨今ではビーゴも生産されているが、こちらも覆面パトカーとして配備実績があり。

筆者はダイハツの最高級セダン、アルティス(ダイハツの社員しか買わないという)が覆面に採用されたら面白いのになあと思うのだが。

ハイゼットの覆面

警視庁では軽のハイゼットが捜査用覆面パトカーとして配備されているのが確認されている。軽自動車の覆面が緊急走行するシーンは圧巻!

スズキ

キザシショック。浜松のスズキに非はない


捜査覆面パトカー業界に革命を起こしたと言われているのが、希少種なのに覆面として国費で一斉配備したこのキザシというスズキのフラッグシップセダン。

もちろん、一番安かったのがキザシだったので入札制度上、買わないわけにはいかない。

スズキ・キザシが覆面パトカーに選ばれた理由と見分け方を解説

さらに近年になり、神奈川県警察のみが白黒の警らパトカー用としてキザシを採用し配備。

採用後に警察用キザシではサイレンアンプに水がたまるという不具合を起こし、警察としては秘匿したいはずの捜査車両の車種名が全国ニュースにもなってしまうという異常事態に。

ハッチバックタイプの「SX4」

スズキのパトカーは、キザシに話題をすべてかっさらわれた感じもするが、キザシのほかにもスイフトやSX4が覆面パトカーとして配備実績あり。


SX4 Sクロスの青色は衝撃的。

ソリオ

小型警らとして全国に絶賛配備中のソリオ。スイフトに代わって国費導入された。一方でひっそりと捜査車両にもソリオが採用されており、あのスタイルにTAアンテナがついてる姿はやはり異様。

しかも、このスズキのソリオで不具合が発生した。トラブルを起こしたのはすべてパトカーで、全国の警察本部ではエンジンキーを回したら煙が出たという報告が相次いでおり、埼玉県で5件、千葉や兵庫、北海道警などでも一件ずつ相次いでリコールになった。

ソリオは全国の警察で白黒と捜査用覆面パトカー合わせて2103台が配備されているとのことで大問題。

スイフト


初代から捜査用や警ら用として配備されている。2015年からは新型スイフトが捜査用覆面パトカーおよび、警ら用として全国で配備中。

制服用はともかく、みなさんおなじみショーケンこと少年健全育成車でも2000年度導入車として初代スイフトが配備されています。

シルバーのいかにもな公用車カラーで、屋根にアンテナ(※テレビアンテナとのことです)つけたスイフトに背広のおぢん、あるいは両目をグワッ!と見開いて微動だにしない学級委員長上がりみたいな融通利かなそうなオーラ出した熟姫が二人乗車しているショーケンは衝撃的で畏怖を覚えるわね。見るんじゃないわよ。

エスクード

愛知県警察本部機動捜査隊に3代目エスクードが配備されるほか、警視庁警備部警護課でも警護車として配備。

当初、エクスードと記載していたが、正しくは『エスクード』。ご指摘をいただき感謝。

ワゴンR

こちらもキザシのせいで霞んでしまったが、ミニパトとして配備されている。

ランディ

セレナのOEMとしてスズキが販売するミニバンで護送車や捜査車両として配備実績あり。2015年4月、俳優の故・萩原流行さんのバイクの前で無理な車線変更をしたのも、ルーフにホイップアンテナを付けたランディの護送車。

ホンダ

警察が超高級車、NSXで取り締まりを行っているのは有名。

NSX 国産ピュアスポーツの金字塔!

バブル時代、一世を風靡したNSX。銀座のバーでポンポンとドンペリの栓が宙に舞い、ジュリアナ東京でお立ち台に乗ったワンレンボディコンギャルが踊り狂う。そして銀座の雨に妖しく濡れる真紅のホンダNSX…。

パトカーはリミッターを解除されている?いない?

警察で配備されたNSXは自ら購入したものではなく、メーカーからの寄贈車両。

警察では民間人の医者や企業から寄贈として高級車のパトカーや覆面パトカーの提供を過去にたびたび受けており、そのような経緯で配備された車両は他の国費や県費導入のパトカーに比べて華やかになる。

インサイト 覆面or捜査車両&白黒パトカーで配備

警察庁の国費導入によって全国に500台がばらまかれたインサイト覆面の圧倒的な存在感。また、緊急走行ができない捜査車両としても導入。

警視庁、神奈川県警や千葉県警、大阪府警ではご当地パトカーとして白黒でも配備中。

シビック

覆面パトカーで配備実績あり。

フィット


ハッチバックの人気車。警察でもGE後期型の15XHの4WDが捜査車両として国費配備により全国で活躍中。

アコード


全国のショカツ刑事課や機動捜査隊などにて覆面パトカーとして配備実績あり。

レジェンド


警護隊で警護車として配備実績あり。

エアウェイブ

覆面パトカーとして配備。

ステップワゴン


初代から4代目まで全国的に所轄にて人員輸送用、内偵用など捜査車両として配備されている一方で、警備部ではエリア警戒車と同様の対テロ警備の張り付き警備車両として遊撃車(IV型)という名称で配備。IV型も外見上は覆面パトカーだ。

各社パトカーの配備状況のまとめ

このように大手メーカーの車両が警察車両として配備されている。

何?「てめえの説明じゃわかりにくい」って?

じゃあこちらの歌でも聞いてください。

警察の内偵捜査に対して「覆面パトカーの車種名を歌い上げる」ことでアンサーを返す『SERENA』はパラドックスなのか

 

さらに、全国ではそのご当地でしか見られないご当地パトカーとして珍しいパトカーも配備されている。それがいわゆる県費購入のパトカー。

パトカーの県費購入と国費購入とは?

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