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アマチュア無線の7MHz帯は国内交信が賑わうHFのメインストリート!特徴・受信の楽しみ方を解説

HF無線
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アマチュア無線のHF帯の中でも特に人気なのが、7MHz帯です。波長にすると約40メートルで、「40mバンド」とも呼ばれます。

7MHz帯は一般に、昼は国内短距離~中距離(E層・F層の影響)、夜は国内+近距離~中距離DXが開けやすいという特性があり、「時間帯で性格がはっきり変わるバンド」です。

その面白さを理解するには、そもそもHF帯がどのように電離層反射で遠距離まで届くのか、ほかの短波帯にはどんな特徴があるのかも押さえておくと分かりやすくなります。

HF帯全体の聴きどころや電離層反射の仕組みを先に整理したい方は、以下の関連記事も参考にしてください。
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特に日中やコンディションが開いているときはEスポット的な伝搬で意外と距離が伸びます。夜間は国内スキップ距離が伸び、アジア圏の局が聞こえることも普通にあります。

そこが7MHzの魅力であり、国内外のアマチュア局が最も多く集まる人気バンドたる理由です。7MHzはモービル運用を行う局も多く、週末や祝日の昼間には国内通信で大変な賑わいを見せます。

北海道在住の筆者の環境では、100キロ以上離れた道内のローカル局(普段のV/UHF帯では届かない距離)をはじめ、1エリア(関東・甲信越)内でのアマチュア局同士の明瞭な交信が確認できました。

ちなみに、7MHzで口笛を吹くのは嫌がらせじゃないですよ(笑)

さらにダイヤルを下へ回していくと、今度は関西弁や博多弁など、全国各地の方言が飛び交う楽しいオンエアに遭遇。

まるで無線版の“旅番組”のような感覚で、ローカルカラー豊かな交信や受信を楽しめるのも、HFアマチュア無線の魅力です。

夜が更けてくると、HF帯特有のフェージング(信号の強弱変動)による雑音が目立ち始めますが、それと同時に韓国語やロシア語、さらに東南アジアの言語による交信も入感。一気に国際色を帯びた“DXバンド”としての顔を見せ始めました。

HFは夜間に通信状態が良好となる周波数が多い中で、7MHzは昼間でも開けている時間帯が長く、午前中から夜にかけて幅広く遠距離通信が楽しめるのです。

国内では、北海道と四国といった遠距離交信をしたり、コンディションが良ければ海外交信もできたりと、運用の幅がとても広いのが7MHzです。コンテストやイベントでは、1局あたりの交信時間を短くして、次々と呼ばれるスタイルもよく見られます。

7MHzバンドの特性(受信・運用)

7MHzが人気の理由は、一言で言うと、1年を通じて通信状態が比較的安定しているうえ、遠距離まで電波が届きやすいHF帯ならではの特性をバランスよく備えていることです。

また、7MHzは4アマで運用可能で、初心者からベテランまで幅広く楽しめることも魅力のひとつです。

夜22時過ぎ。7.130MHzから上にゆっくりとダイヤルしていくと、まず聞こえてくるのは国内局同士のラグチューです。

7MHzの特徴

  1. 帯域範囲:
    • 日本国内での7MH帯は7.000MHzから7.200MHzの範囲に許可されています。※日本国外では異なる場合があります。
    • HF帯アマチュアバンドとしては許可範囲が狭いため、比較的容易に運用中の局を見つけることができます。
  2. 通信モード:
    • SSB(単一側波): SSBモードの下側を使うLSBモードによる音声通信が主流です。
    • CW(連続波): モールス信号による通信も盛んで、QRP(低電力)運用局が多いです。
    • デジタルモード: パソコンを利用したPSK31やFT8などのデジタル通信も利用されています。
  3. 時間帯の特徴:
    • 日中でも比較的安定しています。
    • 夜間になるとD層が消失し、さらに遠距離交信が可能です。そのため、40mは夜間に特に活発になります。
  4. DXに最適:
    • ビギナーでもDX(外国局との遠距離通信)が比較的容易に行えます。
  5. QRP運用:
    • 7MHzは低電力運用(QRP)により、効果的な通信が可能です。
  6. キャンプやアウトドアとの相性が良い:
    • HF帯域のため、建物や障害物の影響を受けにくく、山中でのキャンプなどアウトドア運用との相性が抜群です。
    • ポータブル無線機と簡易なアンテナでOKです。

40mバンド(7MHz帯)は、国内交信から海外DX通信まで幅広く楽しめることから、多くのアマチュア無線家に人気のHFバンドです。

特に夜間には電離層伝搬の状態が良くなり、遠距離通信が成立しやすくなります。

一方で、HF運用では大型アンテナが必要になる場合も多く、HF対応無線機もVHF/UHF機と比較すると高価になりやすいため、初心者にとってはやや敷居が高く感じられることもあります。

しかし、4アマでもHF帯の一部周波数帯が許可されており、SSBやAMなどを用いたHF運用を楽しむことが可能です。

コンディション次第では海外局との交信が成立することも珍しくありません。

また、HF帯ではモービル運用も行われており、海岸部など開けた場所では、比較的短いモービルホイップアンテナでも海外交信が成立する場合があります。

現在、4アマに許可されている主なHF帯には、7MHz帯のほか、3.5MHz帯、3.8MHz帯、21MHz帯、24MHz帯、28MHz帯などがあります。

詳細はJARLのビギナーズガイド(PDF)を参照してください。

なお、モールス(CW)運用は3級からとなっているので注意が必要です。

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昼間とは違い、7MHz帯は夜になると近距離スキップが伸び始めます。Sメーターは常時S3〜S5程度で揺れており、夏場特有の大気雑音も混じります。

アンテナは10m長程度のエンドフェッド。受信機はIF DSP搭載機で、帯域幅は2.4kHzに設定。AGCはSLOWにしてあります。

7.050MHz付近ではCW局が密集。そこからLSB帯へ移ると、国内移動局同士の交信が断続的に聞こえてきます。

7MHz帯はHF帯の中でも、日本国内の伝搬変化が非常に分かりやすいバンドです。昼間はD層吸収の影響を強く受け、近距離通信は成立しにくくなります。

一方で、日没後にD層が消滅すると、E層・F層反射による中距離伝搬が急激に伸びます。特に冬場はノイズフロアが下がり、1エリアと6エリアが同時に強力入感することも珍しくありません。

深夜帯になると、国内局だけではなく東アジア方面の局も浮き始めます。中国語のラグチューや韓国局のCQが混ざり、時折ロシア極東方面と思われる局も確認できます。

7MHzは国際放送帯に近接しているため、受信機のフロントエンド性能が低いとイメージ混信が発生しやすいです。特に簡易DSP受信機では、強力な短波放送波による相互変調が問題になります。

また、7MHzはフェージング変化が比較的ゆっくりしているのも特徴です。

14MHz以上の高いHF帯では、QSBが速く深く現れることがありますが、7MHzでは数秒〜十数秒周期で比較的穏やかに変動する場合が多くあります。

特に国内交信では、「一瞬だけ完全に落ちる」というより、「じわじわSが下がる」タイプのフェージングが多く見られます。

興味深いのは、同じ日本国内でも伝搬が均一ではない点です。例えば関東から北海道方面は強力に入感していても、近距離の静岡県内局が逆に弱いことがあります。

これはNVIS(Near Vertical Incidence Skywave)的な高角放射と、スキップ距離の関係によるもので、7MHz帯では典型的に現れる現象です。

また、夜間の7MHzでは混信耐性も重要になります。

国内バンドプラン上、LSB音声局が密集しているため、隣接チャネルからの splatter が常に存在します。

古い真空管機では、この「隣の強力局に引っ張られる感じ」がかなり顕著で、受信フィルタ性能の差が直接現れます。逆に現代のSDR受信機では、ウォーターフォール上に局が帯状に並び、IF帯域を狭めながら目的局だけを抜き出せます。

深夜1時を過ぎる頃になると、国内局は減少し始めます。しかし完全には静かになりません。

7MHz帯はHFの中でも利用者が非常に多く、日本国内では「常時誰かが出ている」状態に近いです。

特に週末夜間は移動運用局、QRP局、OM同士の長時間ラグチューなどが入り乱れ、帯域全体が独特の密度感を持っています。

そして夜明け前。再びD層形成が始まると、遠距離局は急速に減衰していきます。さっきまでS9で入っていた九州局が、数十分でノイズに消えていきます。

7MHz帯は、この電離層変化の過程が非常に分かりやすく、「HFを聞いている」という感覚を最も実感しやすいバンドの一つです。

7MHzが運用できるのは何級?

4アマが操作できる範囲には「8MHz以下の周波数を使うアマチュア局」が含まれているため、7MHz帯は、第四級アマチュア無線技士(4アマ)でも運用可能です。

ただし注意点は2つあります。

4アマが7MHz帯で操作できるのは空中線電力10W以下

4アマが7MHz帯で操作できる無線設備は、空中線電力10W以下に限られます。つまり、4アマが7MHz帯で送信できる出力は最大10Wまでです。

4アマは7MHz帯でCW(電信)運用できない

また、4アマはモールス符号による通信を操作範囲に含まないため、7MHz帯でよく行われているCW(電信)運用はできません。4アマで楽しめるのは、7MHz帯では主にSSBによる電話運用です。

CW運用は第三級アマチュア無線技士(3アマ)以上が必要になります。

一方、第三級アマチュア無線技士(3アマ)以上になると、7MHz帯でCW運用が可能になり、扱える出力の上限も広がります。7MHz帯は4アマでも十分楽しめるバンドですが、「もっと高い出力で運用したい」「CWもやってみたい」と考えるなら、3アマへのステップアップを検討する価値は大きいでしょう。

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7MHzの運用はHF対応アマチュア無線機が必要

したがって、HF無線機を購入する場合は、自分の資格に適合したモデルを選ぶことが重要です。

7MHz帯はHF帯に属するため、送受信には144/430MHz専用のモービル機やハンディ機ではなく、HFアマチュア無線機が必要です。

具体的には、7MHz帯を含むHF帯をカバーする固定機、モービル運用にも使えるHF/50MHz機です。

非常通信周波数としての性格

7MHzは昼夜で伝搬状況が変化しながらも広い範囲との交信が期待できるため、HF運用の入門帯として親しまれている一方、災害時や通信インフラ障害時の非常通信バンドとしても重要な位置を占めています。

国内でも7MHz帯は非常時を想定した訓練に使われ、令和5年度には、日本赤十字社の社団局JH3YTRが、北海道から九州まで全国の無線赤十字奉仕団所属局など約70局と7MHz帯で非常通信訓練を実施するなど、7MHzは防災・減災に大きく寄与していると言えます。

令和5年度全国非常通信訓練を実施しました。 – 日本赤十字社 兵庫県支部

平常時から運用局が多く、全国規模で通信網を組みやすい7MHz帯の特性が、こうした訓練にも生かされています。

また、海外でも災害時に7MHz帯を含むHF帯が非常通信に活用される例があります。2025年のフィリピン・セブ島地震では、JARLがフィリピンのPARAからの要請を受け、7.095MHz付近で行われる非常通信に混信を与えないよう日本国内のアマチュア局に周知しました。

さらに同年の台湾での台風災害でも、台湾のCTARLからJARLに対し、7MHz帯および14MHz帯で非常通信を実施する旨の連絡が行われています。

出典 https://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/News2025/2025_news-10.htm

こうした事例からも分かるように、実際の災害時の非常通信は、7.050MHzだけに固定されるのではなく、被災地域の運用事情や伝搬状況に応じて周波数が選ばれます。

そのうえで、日本国内のアマチュア無線家にとって7.050MHzが重要なのは、7MHz帯における非常通信の基準となる周波数として広く認識されている点にあります。

災害時にはこの付近が優先的に使われる可能性があるため、7MHz帯を日常的に運用する局は、まず7.050MHz付近の通信状況を確認し、非常通信の妨げにならないよう配慮したいところです。

「7.050MHzは7MHz帯の非常通信周波数である」という基本は押さえておく価値があります。

なお、アマチュア無線の非常通信は7MHz帯だけで完結するものではなく、状況に応じてさまざまな周波数帯が使われます。

4630kHz(4.630MHz)と非常通信とは? アマチュア無線での運用と位置づけを解説
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被災時周波数はアマチュア無線の3.5MHz帯やV・UHF帯のほか、ライセンスフリー無線や各種業務無線帯など、状況に応じて実際にワッチしておきたい周波数は複数あります。

災害時に活発になりやすい周波数帯をまとめて知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【2026年版】大規模災害時に活発化する主なアナログ無線(一部デジタル)周波数データベース
防災・行政・航空救難・アマチュア無線など、災害が発生した場合に活発になる周波数を解説しています。

まとめ

このように、7MHz帯は、アマチュア無線のHF帯の中でも国内交信が特に賑わいやすく、平常時のラグチューからコンディションの良い日の広域交信、さらには災害時の非常通信まで、さまざまな顔を持つ代表的なバンドです。

昼夜や季節によって聞こえ方が変わるHFらしい面白さを味わいやすく、受信対象としても非常に魅力があります。

HF全体の仕組みや電離層反射をあわせて理解すると、7MHz帯がなぜここまで賑わうのか、なぜ時間帯によって聞こえ方が変わるのかも、より立体的に見えてきます。7MHz帯は、アマチュア無線のHFの世界を知る入口としても、非常時の周波数を意識するうえでも、覚えておいて損のない重要なバンドだと言えるでしょう。

これから7MHz帯をはじめ、アマチュア無線のHF各種バンドでの受信を楽しんでみたい方は、まずはSSB対応の短波ラジオで実際の交信を受信してみるのがおすすめです。

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