はじめに
ライセンスフリー無線は、免許を必要とせず誰でも利用できる無線通信の方式で、個人の趣味や小規模な業務で広く活用されています。ハンディ機や簡易無線機などが代表的な機器であり、日常の連絡やイベント運営などで手軽に使える点が魅力です。
しかし、出力制限や使用チャンネルの規定を守らなければ、他の通信への干渉や法令違反につながるおそれがあります。
本記事では、ライセンスフリー無線の概要や規格、機器の特徴と運用上の注意点について整理して解説します。
気になる用語から各種記事にリンクで飛べますので、知識を広げながら無線ライフをより楽しんでください。
✅ライセンスフリー無線関係
ライセンスフリー無線
免許資格不要で使える無線の俗称であり総称。略称は「フリラ」。日本では電波法に基づき、出力や使用できる周波数、用途が厳しく制限され、アマチュア無線のように大出力であれば、免許と資格(ライセンス)が必要だが、微弱電波であれば、それらが不要で利用できる。

代表的なものに、以下の無線がある。
特定小電力トランシーバー
422MHz帯を利用。出力0.01W(10mW)と非常に小さいため、ビル内やイベント会場などの近距離連絡用。
デジタル簡易無線
略称は「デジ簡」。登録局と免許局の二種がある。登録局は351MHz帯、免許局は470MHzを使用。登録局は遊びと業務どちらも利用可能で利便性が高く人気。全国で使用者が増加中。
💡 補足:本サイトでは「デジ簡」と言った場合、登録局を指す。
CB無線
27MHz帯のHFを使うフリラの一種。市民無線とも呼ぶ。資格免許不要でHFの電波伝搬特性が気軽に楽しめる。コンディション次第で日本全国と交信可能のため人気。
💡 補足:違法CBと合法CBの違いをチェック→CB無線の解説
パーソナル無線
制度はすでに終了したが、歴史的なレジャー&業務無線として名を残した。900MHz帯とMCA方式を利用し、一風変わった無線であった。
デジタル小電力コミュニティ無線
免許資格不要で使えるフリラの一種。2018年に制定された、いわゆるフリラの一種で、都市部や地域コミュニティでの短距離通信を目的とした、免許不要または簡易な申請で利用可能な無線通信システムである。TOKUDER(トクダー)方式および150MHz帯を使用する。

DJ-X100のようなデジタル受信機でも対応せず、復調できない。デジコミ無線と呼ばれる。主に防災や地域連絡、イベント運営、簡易業務連絡などに活用され、0.5Wという低出力で範囲が限定されるため、他の無線との干渉が少ない点が特徴である。逆に、微弱な出力や周波数の制約があるため、長距離通信やルート配送の移動局などの業務には向かない。
法律によって、送信時にGPSで測位した位置情報を重畳する。ラジオ放送受信機能がついている機種もあり、防災面を意識した無線である。2025年8月28日現在、Amazonでは アイコム(ICOM) デジタル小電力コミュニティ無線 IC-DRC1MK2 が¥22,770で購入可能。
💡 補足:2025年時点で当サイトでは知見がないため、個別に扱っておらず、説明はこの欄が全てである。今後扱うかどうか未定である。