航空無線で頻繁に登場する用語や専門誌に登場する受信関連の用語をまとめています。
航空無線は、航空機の運航や安全に欠かせない通信手段です。航空管制とパイロットとの交信をはじめ、気象情報、空港内の業務連絡、さらには国際的な飛行ルート上での連絡まで、幅広い用途があります。
周波数は主にVHF帯が利用されますが、遠距離飛行では短波通信が使われることもあります。また、航空無線は独特の交信用語や略語が多く、聞き慣れない人にとっては専門的に感じられるかもしれません。本記事では、航空無線に関連する基本的な用語を整理し、仕組みや特徴をわかりやすく紹介します。
関連リンク
主な航空管制用語
| 用語 | 意味(日本語) | 備考 | 
|---|---|---|
| Vector | ベクター | 進路指示を表す管制用語。 | 
| ETA (Estimated Time of Arrival) | 到着予定時刻 | 目的地に到着する見込みの時刻。 | 
| Flight Level | 飛行高度 | 大気圧基準での高度。例: FL350=35,000フィート。 | 
| Ground | 地上管制 | 空港内の地上走行の指示を行う管制部門。 | 
| Do you copy? | 受信できてる? | 電波が届いているか確認する際の問い。 | 
| Deviation | 逸脱 | 天候回避やその他の理由で予定進路から外れること。 | 
| Zulu Time | 協定世界時(UTC) | 世界共通の時間基準。Zulu time ; Coordinate Universal Time | 
| Runway Incursion | 滑走路侵入 | 許可なく滑走路へ入ること。 | 
| Heavy | 大型機 | 最大離陸重量が136トン以上の機体識別に使う。 | 
| Bird Activity | 鳥の活動 | 滑走路周辺や空域での鳥の飛来情報。 | 
| Break | 区切り | 長文や複数の情報を伝える際の区切り語。 | 
| Contact | 交信せよ | 次の周波数または管制機関に切り替える指示。 | 
| Alternate | 代替空港 | 目的地に着陸できない場合に備えた空港。 | 
| Ground | 地上管制 | 地上走行中の航空機を担当する管制セクター。 | 
| Go Around | 着陸復行 | 着陸を中止し再度進入するために上昇に移る操作。 | 
| Final Approach | 最終進入 | 滑走路に向けた最後の進入経路。 | 
| Expedite | 急げ | 滑走、離陸、上昇、降下などを迅速に求める指示。 | 
| Direct To | 直接向かえ | 指定された地点に直接向かうように指示する用語。 | 
| Deviation Approved | 進路変更許可 | 天候回避などのため、予定航路の逸脱を許可する指示。 | 
| Departure | 出発/出発管制 | 出発管制所。離陸直後の航空機を担当する管制セクター。 | 
| Descend and Maintain | 降下して維持 | 指定された高度まで降下し、その高度を保つよう指示。 | 
| Declare Emergency | 緊急事態宣言 | 機体トラブルなどで正式に緊急事態を宣言する用語。 | 
| Climb and Maintain | 上昇して維持 | 指定高度まで上昇し、その高度を維持せよという指示。 | 
| Caution Wake Turbulence | 後流乱気流注意 | 大型機の通過後に発生する空気の渦への注意喚起。 | 
| Base Leg | 最終進入の直前の区間 | 滑走路に直角に接近する飛行経路。 | 
| Wilco | 了解・実行する | Roger+指示を実行する意思を含む返答。「Roger」よりも積極的な同意 | 
| Approach | 進入(アプローチ) | 着陸前の最終進入のフェーズ。または進入管制の意味。 | 
| Squawk | スコーク | トランスポンダ識別コード指定送信。例:Squawk 7700=緊急事態 | 
| Transition Level | 移行高度 | 気圧高度とフライトレベルを切り替える基準高度。 | 
| Unable | できない | 指示や要求に応じられない場合に使用。 | 
| Callsign | 機体の識別符号 | 航空機や航空会社の識別名。交信時の呼び名。 | 
| ATIS | 自動気象情報放送 | 空港の気象・運用情報を録音で常時放送するシステム。 | 
| Request Descent | 降下要求 | 航空機側から降下の許可を求める表現。 | 
| Report Position | 位置報告せよ | 自機の現在位置を管制に報告する指示。 | 
| Read Back | 復唱 | 管制官の指示を繰り返し復唱して確認する手順。 | 
| Orbit | 旋回待機 | その場で円を描いて飛行し、指示を待つ。 | 
| Negative Contact | 目視不能 | 他機や滑走路などが目視できないと報告する用語。 | 
| Minimum Fuel | 最低燃料宣言 | 緊急ではないが、燃料が限界に近い状態の申告。 | 
| Identify | 識別せよ | レーダー上で機体を特定するように指示する用語。 | 
| Holding Pattern | 待機旋回 | 混雑や天候により、上空での旋回待機が求められる状況。 | 
| ILS | 計器着陸システム | 悪天候時に滑走路へ正確な進入を可能にする電波誘導装置。 | 
| Line Up and Wait | 滑走路進入待機 | 滑走路に進入し、離陸指示を待つ状態。旧「Position and Hold」 | 
| Affirm | はい(肯定) | Yesの正式無線用語 | 
| Negative | いいえ(否定) | Noの正式無線用語 | 
| Stand by | そのまま待機せよ | 送信一時中断を指示 | 
| Roger | 了解 | 受信したことを伝える | 
| Say again | 繰り返してください | 聞き取れなかった場合 | 
| Taxi | タキシング(地上走行) | 滑走路またはスポットまで地上を移動する動作。 | 
| Taxi to runway | 滑走路まで地上走行せよ | タキシー指示 | 
| Taxiway | 誘導路 | 滑走路と駐機場を結ぶ通路 | 
| Hold short | 手前で待機せよ | 滑走路に入る前の指示 | 
| Cross runway | 滑走路を横断せよ | 特別な許可が必要 | 
| Contact Tower | タワーと交信せよ | 指定された周波数に切り替え、TWR(タワー)との交信を指示 | 
| Switch to… | 〜に周波数を変更 | 新しい交信先を指示 | 
| Turn left/right heading XXX | XXX方向へ旋回せよ | 方位指示 | 
| Maintain present heading | 現在の方位を維持 | 針路維持の指示 | 
| Ident | 識別信号を送信 | 一時的な強調表示 | 
| Radar contact | レーダーで確認済 | ATCが機体を捕捉 | 
| Leaving altitude | 指定高度を離脱中 | 上昇または降下時に使用 | 
| Runway in sight | 滑走路視認 | 視認進入開始時 | 
| Visual approach | 目視進入 | 天候良好時に選択可能 | 
| Visual | 目視 | 目視飛行、または目視で他機や滑走路を確認した状態 | 
| ILS approach | ILS進入 | 計器による着陸進入 | 
| Mayday | 最優先の緊急通報 | 「メーデー」生命の危機がある事態で使用(火災・墜落の恐れ等) | 
| Pan-Pan | 準緊急信号 | 「パンパン」Maydayより低い緊急性(体調不良など) | 
| Readback correct | 復唱内容は正確 | ATCが確認済み | 
| Departing | 離陸中 | 無線報告の用語 | 
| Arrival | 到着機 | アプローチ中機体 | 
| Clear of active | 滑走路を離脱 | 安全圏に出た報告 | 
| Traffic in sight | 他機を視認 | 相手機を見た報告 | 
| Monitor XXX | XXX周波数を傍受せよ | 送信不要の監視指示 | 
| Divert | 進路変更 | 目的地に着陸できない場合、別の空港へ向かう措置 | 
| Light | 軽量機識別 | 小型機が自機を区別するために使うことがある | 
| Hold | 待機 | 空港上空や決められた場所での待機旋回 | 
| Big Bird | 大型機(通称) | 特にB747やA380のような超大型機 | 
| Bird | 鳥(バードストライクの要因) | 滑走路周辺に鳥がいると警告される(”Birds in vicinity”) | 
| Final | 最終進入 | 着陸直前の進入(例: “Established on final”) | 
| IFR | 計器飛行 | 視界が不良な場合など、計器に頼った飛行 | 
| Cleared for takeoff | 離陸許可 | ATCが離陸を許可したときに使われる | 
| Cleared to land | 着陸許可 | ATCが着陸を許可したときに使われる | 
| Short final | 最短距離での最終進入 | 滑走路間近から進入する際の表現 | 
| Cleared for the option | 任意操作の許可 | 着陸、タッチアンドゴー、低空通過など何でも可 | 
| Crosswind | 横風 | 滑走路に対して直角方向から吹く風 | 
| Tailwind | 追い風 | 離着陸には不向きな風向き | 
| Wind shear | ウインドシア | 急激な風向・風速の変化。事故の原因になる | 
| Standby | 待機せよ | 指示があるまでそのまま待つ | 
| Touch and go | 離着陸訓練 | 滑走路に着陸後すぐ離陸する訓練方法 | 
| Missed approach | 着陸復行 | 安全な着陸ができないと判断された際の手順 | 
| Ramp | 駐機場 | 乗客の搭乗や荷物の積み下ろしが行われる場所 | 
| Pushback | 後方移動 | 地上車両(トーイングカー)によって飛行機を後進させる作業 | 
| Ground speed | 対地速度 | 地表に対する実際の移動速度 | 
| Vertical speed | 昇降速度 | 上昇または降下する速度(ft/min) | 
| Check in | 通信開始 | ATCに周波数を合わせて入るときに使用 | 
| Report established | 進入完了報告 | アプローチ経路に乗ったことを報告する際 | 
| Operation normal | 通常飛行中 | 機体は問題なく飛行中であるという状態報告 | 
| Localizer | 水平誘導信号 | ILS(計器着陸装置)の水平誘導信号。滑走路の中心線に導く | 
| Flight Service | 飛行援助局 | 飛行計画受付や気象情報提供などを行う無線局 | 
| Niner | 「9」の意味 | 無線通信で「ナイン」との混同を避けるため「ナイナー」と発音 | 
個別解説
FIR
国際的に定められた「航空情報区」で、各国の航空管制機関が管轄する空域分け。
ACARS
Aircraft Communications Addressing and Reporting Systemの略。航空機と地上局間で運航情報や機体状態、を自動的に送受信するシステム。
パイロットの手動通信負担を軽減し、運航管理や安全性向上に寄与する。通常はVHFや衛星通信を用いて送信され、航空会社の運航管理センターで受信される。
民間航空の運航効率化や、フライトログの自動記録にも活用されており、航空無線マニアの間では受信観測対象としても知られる。
ADS-B
Automatic Dependent Surveillance–Broadcastの略。航空機が自らの位置、速度、高度などの航行データを衛星や地上局に自動送信するシステムである。ACARSが運航情報や機体状態などを管理目的で送受信するのに対し、ADS-Bは航空管制や他機への位置情報提供と共有が主目的。
ADS-Bは誰でも受信でき、マニアはリアルタイムの飛行追跡に使う。
Flightradar24
Real-Time Flight Tracker。世界中の航空機の位置をリアルタイムで追跡できる民間サービス。
世界各地の利用者がADS-B信号を受信し、その情報をFR24のサーバーに送信することで、PCやスマートフォンのアプリ上で航空機の位置や航路を確認できる仕組みである。
受信した航空機情報をエアバンド受信と組み合わせることで、管制交信の内容と実際の機体位置を照らし合わせることが可能になり、航空無線の理解や観察がより立体的に楽しめる。
医療福祉無線
主にドクターヘリの無線。ドクターヘリの運用においては、消防無線だけでなく「医療福祉無線」と呼ばれる専用の通信手段も利用されている。単に「医療無線」とも呼ぶ。周波数はVHF帯で、基地局(拠点病院)が147.66MHz、移動局が143.66MHz。救命救急センター(ER)や運航管理を担うコミュニケーション・スペシャリスト(CS)との間で交信が行われ、要請先からの患者情報や地上支援隊・救急車のコールサイン、着陸予定地点(ランデブーポイント)の確認に活用される。
また、患者を収容した後には、医療機関との間で追加の情報伝達に使用。消防無線と比べると使用頻度は限定的である。
💡 補足:ドクターヘリ運用における重要な補助的通信手段のひとつ。
ヘリテレ連絡波
ヘリコプターテレビ中継システム。警察・消防の航空隊が使用するヘリテレの運用のために交わされるアナログの連絡用周波数。
カンパニーラジオ
航空会社と自社機、または警察や消防機関と所属機とがやり取りする航空無線版業務無線。周波数はVHF帯でモードはAM。内容は民間機では「到着時刻の連絡」「給油や整備の手配」「乗客数やケータリング確認」など、管制とは別の“会社連絡チャンネル”。空港周辺だと旅客機が地上局と交信する様子が聞こえることもある。
一方、警察、消防、防災ヘリなどでは救助任務などオペレーションの内容が聞こえることも。マニア的には「裏の声が聞ける」ジャンルで航空無線受信の定番のひとつ。
💡 補足:警察ヘリでは捜査に関わる内容は完全にデジタル警察無線で交信するため、そのものは聞けないが、一部では「○○区内での強盗傷害事件向かいます」など、航空隊と交信している。
ATIS
Automatic Terminal Information Service。風向風速、気温、気圧、滑走路の運用状況、使用中のアプローチ方式などを自動で放送する仕組み。数十分ごとに更新され、更新のたびに「情報番号(インフォメーションアルファ、ブラボー…)」が変わる。
VHF(118~137MHz帯) で空港ごとに専用周波数を持つ。このため、空港の近くでしか受信できない。
💡 補足:ATIS周波数や聞き方を解説
VOLMET
航空気象放送。ATISのように航空機に対し、音声により主要空港周辺の気象情報を提供する。空港のMETAR(定時気象観測通報)、TAF(予報)、滑走路状態などを自動で対空送信している。
💡 補足:ただし、VOLMETはVHFのほかHFでも送信されており、広域で聴ける。
ER-VHF
Extended Range。VHFの略通常のVHF帯よりも遠距離かつ広域通信を意識した航空局。航空無線の文脈で使われる。
航空局
国交省の航空行政当局 / 無線局の種別。「航空局」という言葉は、航空の領域では二つの意味を持つ。
ひとつは「国土交通省航空局(CAB)」で、航空行政全般を所管する国の機関を指す。もうひとつは電波法上の無線局の種別としての「航空局」である。電波法の定義によれば、航空局とは「航空機局と通信を行うために陸上に開設する無線局」をいう。
ここでいう「航空機局」とは、「航空機に設けられた無線局のうち、無線設備がレーダーのみのものを除いたもの」を指す。
つまり「航空局」という言葉は、国交省の行政機関の名称として使われる場合と、電波法上の無線局の種別を意味する場合の二つである。
✅主な軍用・自衛隊航空用語

※戦闘時の用語、スラングも含まれます。
| 用語(コード/スラング) | 意味(日本語) | 備考・背景 | 
|---|---|---|
| Fox One | セミアクティブ誘導ミサイル発射 | AIM-7など、誘導にレーダー照射が必要 | 
| Fox Two | 赤外線誘導ミサイル発射 | 例:AIM-9 サイドワインダー | 
| Fox Three | アクティブレーダー誘導ミサイル発射 | 例:AIM-120 AMRAAM | 
| Splash | 目標撃破 | 空中目標を撃墜した報告 | 
| Winchester | 弾薬使い果たし | 任務終了の合図にもなる | 
| RTB | 基地へ帰還中 | Return To Baseの略 | 
| Bingo fuel | 最低帰還燃料 | それ以上作戦継続できない | 
| Joker fuel | 作戦継続可能な燃料限界 | これを超えたら任務終了検討 | 
| No joy | 目標未発見/交戦不可 | 通信または目視で確認できない | 
| Tally | 目標視認済 | 敵機などを視認した | 
| Visual | 味方を視認済 | 編隊味方確認 | 
| Blind | 味方未確認 | 編隊中の仲間を見失った | 
| Check six | 後方注意 | 背後に敵か脅威あり | 
| Nails | レーダー波感知 | 敵レーダー接近 | 
| Mud | 地上レーダー接触 | SAM・AAA脅威あり | 
| Music on | ECM(電子妨害)開始 | ジャミングを起動 | 
| Break right/left | 即座に右/左へ急旋回せよ | 回避機動 | 
| Hard deck | 最低飛行制限高度 | 訓練での安全基準 | 
| Angel | 高度(千フィート単位) | 例:「Angels 25」は25,000ft | 
| Bogey | 正体不明の航空機 | 敵か味方か未確認 | 
| Bandit | 敵機確認済み | 交戦対象 | 
| Hostile | 交戦が許可された敵機 | ルール・オブ・エンゲージメントにより認定 | 
| Furball | 混戦状態の空中戦 | 複数機入り乱れるドッグファイト | 
| Package | 航空機部隊群 | 攻撃/支援の構成部隊 | 
| Fence in | 交戦空域へ突入 | 兵装アームド、セーフティ解除 | 
| Fence out | 交戦空域から離脱 | 安全状態に戻す | 
| Hammer | 爆撃機 | 戦術無線でのコールサイン例 | 
| Viper | F-16戦闘機の愛称 | 機種別のニックネーム | 
| Hog | A-10攻撃機の愛称 | Warthogとも | 
| Snake | ヘリコプター(特に攻撃型) | Cobraなどの呼称 | 
| SAM | 地対空ミサイル | Surface to Air Missile | 
| AAA | 対空砲火 | Anti-Aircraft Artillery | 
| RTM | Return to Mother(母艦帰還) | 艦載機用語 | 
| AWACS | 早期警戒管制機 | 戦場の空の司令塔 | 
| Callsign | 無線呼出符号 | 例:Razor 31など | 
| Codewords | コード化された指令語 | 任務ごとに変更される | 
| Abort | 作戦中止 | 緊急または指示による | 
| Check in / Check out | 交信開始/離脱 | 航空隊ネットへの出入り報告 | 
| Playtime | 上空滞空可能時間 | 例:「Playtime 10」=10分間支援可能 | 
| Acknowledge | 了解せよ | 通信内容を受信・理解したことを確認させる指示 | 
| Brevity Codes | 略語コード | 軍事無線で使われる短縮コード(例:Fox, Winchester等)全般の総称 | 
| CAP (Combat Air Patrol) | 戦闘空中哨戒 | 一定エリアを守るために行う上空巡回飛行任務 | 
| Cold | 交戦意図なし/安全方向 | 戦闘準備なし、またはミサイル回避方向に離脱している状態 | 
| Commit | 交戦決定 | 味方機に敵との交戦を指示するコール | 
| Deconflict | 衝突回避調整 | 複数の航空機が安全に活動するための空域調整 | 
| Egress | 離脱経路/脱出 | 攻撃後の退避ルートや、作戦終了後の帰投手順を指す | 
| Feet Dry | 陸地上空に到達 | 海上飛行から陸地に入ったことを報告する | 
| Feet Wet | 海上に出た | 陸地上空から海上空域へ出たことを報告する | 
| Fence Check | 戦闘前点検 | 武装システムの作動確認やIFF設定など、戦闘直前の最終点検 | 
| Gadgets On | レーダー作動 | 電子機器(特にレーダー)を稼働させる合図 | 
| Hot | 交戦姿勢/敵方向 | 交戦準備済み、または敵に向かっている状態 | 
| Lead / Wingman | 編隊長/僚機 | 編隊行動におけるリーダー機と、その後を追随する僚機の関係 | 
| Magnum | 対レーダーミサイル発射 | HARM等の対レーダーミサイルを発射したことを報告する無線用語 | 
| Midnight | 航法支援終了 | AWACSや地上レーダーによる航法・敵情報支援が終了したことを意味する | 
| Naked | レーダーに捕捉されていない | RWR(レーダー警戒装置)に敵レーダーの照射がないことを報告 | 
| Spiked | 敵レーダーに捕捉された | RWRが敵の照射を検知、ミサイル誘導の可能性あり | 
| Pop-up | 突然現れた敵 | 予想外にレーダーや視界に入ってきた敵航空機やミサイル | 
| Sortie | 出撃・出動 | 一回の任務における航空機の出撃行動の単位 | 
おまけ
| 用語(コード/スラング) | 意味(日本語) | 備考・背景 | 
|---|---|---|
| アーミング | マスターアームスイッチの解除 | |
| オペラ | 防空指揮所 | 建物がオペラハウスに似ているから | 
| ブレイク | 編隊 | |
| コンタクト | レーダーによる敵機補足 | |
| インサイト | ターゲットを目視 | 新谷かおるの漫画でおなじみ | 
| アイピー | 基地周辺の目標物 | |
| ジョイナップ | 上空で合流後に編隊飛行 | |
| ナイスリー | よし | おっけーでーす! | 
| ランウェイクローズ | 滑走路の一時的な閉鎖 | |
| ユニフォーム | UHFでの交信 | 米軍用語 | 
| ヴィクター | VHFでの交信 | 米軍用語 | 






