受信機の付属アンテナを使っての受信は先輩から良くないのでやめるように言われました。
その理由は以下の記事で解説した通りです。受信の初歩は「付属アンテナ」からの脱却です。

今回はお勧めのハンディ機用のハンディアンテナをご紹介いたします。
ハンディ受信機用3大人気アンテナのベストバイは?(2025年度版)
伸縮できる金属製ロッドアンテナがベスト。交換するだけで驚くほど受信感度がアップします。
第1位 ダイヤモンド SRH789 95MHz-1100MHz帯ワイドバンドハンディーロッドアンテナ(レピーター対応型) WIDE Band【全方向折曲機構付】 SRH789
特定の周波数にこだわらず、高感度で受信したいなら、ダイヤモンド SRH789がおすすめ。
最短20センチから最長80センチまで6段伸縮式で、95MHz~1100MHz帯の広帯域まで対応。

なんと2021年2月当時、Amazonではベストセラー1位を誇っていたベストバイ・アンテナです。2025年現在も、ハンディ用交換アンテナの中で根強い人気です。
かなり高性能で消防無線(署活系は現役)や航空無線はもちろん、業務無線もアマチュアもこれ一本で、広範囲に受信してくれました。95MHz以下も高感度。
旧防災無線の60MHz台も問題なく受信できました。
先ほども言いましたが、波長によってアンテナの全長は変わるもの。
SRH789は伸縮させることで95MHzから1100MHz帯の各帯域にマッチングさせることが可能です。
各帯域の波長に対応する長さがエレメント本体にステッカーで示されているのも便利です。
したがって、エアバンダーのみならず、168MHz帯のデジタルマスコミ無線、351MHz帯のデジ簡、450MHz帯のデジタルタクシー無線など次時代のジャンルの受信にもおすすめ。
さらにアマチュア無線のハンディ機で使用する場合、耐入力10Wまで送信可能ですのでアマチュア局にもオススメ。
必要に応じて長さを伸ばせる上、金属製であることから感度も良いSRH789は現時点で最強のアンテナだと思います。
ただし、最短で20センチなので携行性に難あり。また、ラジオアンテナのように細い金属製のため、伸ばした状態では注意です。
第2位 MR73S第一電波工業 ダイヤモンド 144/430MHz マグネットマウントアンテナ(SMA-P) MR73S
もし、車のルーフや部屋の窓辺の金属部分に磁石で手軽に取り付けられる屋外設置型アンテナが良いのなら、第一電波工業のMR73Sがおすすめ。
見た目のかわいらしさとは裏腹に受信性能はこの価格帯ならピカイチ。
144/430MHzのVHF&UHF対応で劇的な感度アップを体感できます。
もちろん、広帯域対応で各種周波数も敏感に受信できます。SMA-Pなので、IC-R6などの受信機にそのまま接続可能。
同軸ケーブルは3mと、自宅ベランダの手すりにペタッと貼り付けて使うにも最適。家と車で使いましたが、すこぶる高感度です。
垂直から水平までエレメントを可動可能。とくに車ではルーフ上で倒した状態でも受信できるので、特定の場所など目立ちたくない時にも重宝します。
弱点は同軸ケーブルの細さ。
ドアの隙間にケーブルを挟む場合、ドアの開閉を繰り返すたびにケーブルが引っ張られるため、気が付いたらケーブルが根元からゆるみ、最悪の場合、本体からケーブルが抜けてしまうことも。
それを防ぐために、ケーブルは若干の余裕を持たせて車内に引き入れるか、あるいは普段開閉しないハッチドアなどからケーブルを出すのがベスト。
くれぐれもドアの開閉時のケーブルの引きずられにはご注意を。
第3位 エアバンド受信なら 第一電波工業 ダイヤモンド 120/300MHz帯エアバンド受信用ハンディアンテナ SMA形コネクター SRH1230
航空無線の重点受信なら、エアバンド専用アンテナSRH1230がおすすめです。
全長47cmのエアバンド受信に特化したロングアンテナです。
VHF帯(118~130MHz)、UHF帯の300MHz帯を中心に感度が良く作られています。
とくに118から120MHz帯あたりのマッチングが最高。
さらにUHF帯では294MHzあたりに感度の山があり、航空自衛隊のGCI受信にもオススメ。

エアバンド専用アンテナのSRH1230も『広帯域受信対応』
もちろん、150MHzの一般業務無線や、それ以外の周波数帯域にも対応している『広帯域受信対応』ですのでご安心を。
第4位 SRH920第一電波工業 ダイヤモンド 50/144/430MHz コンパクトハンディアンテナ SMA-P形 SRH920
こちらも過去にAmazon’sChoiceとなっていた人気商品。
どうしてもアンテナを短くして携行性および秘匿性を優先させたい場合は口紅サイズのリップアンテナ、SRH805を使いたいところですが、口紅サイズからもう少しだけ長さを伸ばしてアンテナ長と性能をギリギリ両立させたのが、人気のヘリカルアンテナSRH920です。
全長10.9cmのSMA接栓ショートアンテナですが、50/144/430MHz/エアーバンド/150/300/450/800/900MHz帯受信対応と、短いながらも高性能。
スタイルも良く、業務無線を彷彿とさせます。
アマチュア無線では耐入力6wまで送信可能です。
おまけ 根強い人気の極ショートアンテナSRH805S

街中で受信するには不向きですが、空港の展望ラウンジや屋内など、限定されたシーンでの受信なら、短かさ優先で問題なし。
根強い人気のSRH805Sをチョイスしちゃいましょう。
144/430MHzでの送信にも対応しており、アマチュア無線運用ではあまり遠くへ電波を飛ばしたくない場合に使うこともあります。
個人的には8年使っているダイヤモンドSRH771がはずせない
144&430帯域のアマチュア無線用アンテナとして設計され、広帯域受信用としてもすこぶる高性能で隠れた名品がSRH771です。
個人的評価ですが、金属製のSRH789と性能は互角、フレキシブルタイプなのでSRH789よりも扱いやすさで優っており、結局はこちらを多用するに至りました。
8年使ってるので、おっちょこちょいな筆者がぶつけたりしてやや曲げてしまいましたが、買い直しもせずに現役。
ただし、エアバンド受信では、やはり同社のSRH1230にはかないません。
まとめ
このように、受信機付属アンテナは、あくまで広帯域受信機を使い始める際の「導入用」と割り切りましょう。
より良い受信環境を構築したい場合は、自分の受信目的(たとえば航空無線の帯域)に合わせ、アンテナメーカー製の各種アンテナを検討をしてみてください。
適切なアンテナ選びは、広帯域受信機の性能を最大限に引き出すための第一歩です。
どんな電波を、どこで、どのように受信したいのか—目的に応じたアンテナ選びこそが、受信ライフの満足度を左右する鍵になります。
受信対象が複数で、幅広く聞きたいなら「ワイド対応」アンテナもおすすめです。
アンテナメーカー各社からは、VHF・UHFのエアバンド専用アンテナなど、特定の周波数帯に最適化された製品が多数販売されています。
エアバンドなど受信したい周波数帯が明確な場合は、それに合わせた専用アンテナを選ぶと、より高感度でクリアな受信が期待できます。
一方で、複数の周波数帯を広く楽しみたい方は、「ワイドバンド対応」や「ワイド受信対応」と明記されたアンテナを選ぶのがおすすめです。
これらは広帯域受信機との相性が良く、さまざまな信号をバランスよく受信できます。
たとえば、144/430MHz帯域に特化したモービルホイップアンテナでも、実際には航空無線や業務無線を含む多くの周波数帯で、十分に明瞭な受信が可能です。
つまり、必ずしも専用アンテナでなければ受信できない、というわけではありません。
特に、IC-R6のような小型のハンディ受信機を移動中に使う際は、携帯性の良いハンディ用アンテナが基本となります。
さらに車で使用する場合は、モービルアンテナを活用することで、移動中でも安定した受信環境が得られます。
アンテナを選ぶときには、単にスペックだけで判断せず、実際に使う場所や状況をイメージして選ぶことが、快適な無線受信の近道。
ときには大胆にアンテナをあげたり、ときには隠したり、勉強することはとても楽しいことです。
アンテナのちょっとした工夫や選び方で、いつもより鮮明に、より多くの電波を捕らえることができます。
アンテナについての疑問は、以下の記事でも解説しています。






























































































































