2025年現在、デジタル簡易無線(登録局)の変調方式の主流は『AMBE』方式ですが、アルインコでは同社独自のデジタル変調技術『RALCWI』方式の無線機も製造販売しています。
これら二つの方式の注意点について。
アルインコの独自通信方式『RALCWI方式』とは?
アルインコは同社独自のRALCWI変調方式を採用することで、AMBE方式より価格を抑えたデジタル簡易無線機も販売しています。
AMBE方式とRALCWI方式では異なる変調方式のために互換性がなく、両者で相互に交信できません。受信、交信ともに不可のためご注意ください。
アルインコ独自のデジタル技術を採用して、リーズナブルな価格を実現しました。*ご注意:弊社が採用するRALCWI方式ではないデジタル登録局とは通信できません。
引用元 アルインコ公式サイト
http://www.alinco.co.jp/product/prod_item.html?itemId=I20110727001
もちろん、同じ事業所で同じ機種をそろえて運用する場合は交信相手もおのずと自社の人間となりますから何も問題はありません。
むしろ、秘話コードやユーザーコードを使わずとも、一般で主流のAMBE方式の無線機を使う他社との混信を防ぐことが可能です(※もちろん他社もRALCWI方式を使っていれば、他社との混信も起きえます)。
フリラーがRALCWI方式のデジ簡機を買った場合に起きうる悲劇
つまり、デジ簡で不特定多数と交信を楽しみたいフリーライセンス的運用が目的の場合、利用者の少ないRALCWI方式を選ぶと、交信チャンスを狭める可能性も。
不特定多数との交信を楽しみたいホビー用途の場合、一般で圧倒的主流の『AMBE』方式の無線機を購入することをおすすめいたします。
このようにアマチュア無線と違って、デジタル簡易無線の登録局では『AMBE方式』と『RALCWI方式』があり、それぞれ変調方式が違うため、両者で交信できないデメリットがあります。
なお、アルインコでも主流のAMBE方式のデジ簡を販売していますから、アルインコファンはご安心を。
人気のハンディ機DJ-DPS70KBもAMBE方式ですので、AMBE方式を採用している他社のデジタル簡易無線登録局とも何ら問題なく交信ができます。
2017年発売の人気機種、DR-DPM60も安心のAMBE方式です。
デジタル簡易無線機で不特定多数との交信を楽しみたい方はアルインコのRALCWI方式は避け、一般的なAMBE方式を選びたいところです。
逆に自社の従業員のみと業務で使用したい事業者様は他社との混信妨害を防げる可能性の高いRALCWI方式を導入するという選択もありでしょう。
というわけで、AMBE方式とRALCWI方式のデジ簡機とでは通話できないということが、おわかりいただけましたでしょうか。