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シグナリーファン編集部では、無線受信や運用に関して総務省総合通信局の公開情報・公式資料・報道記事・学術文献を継続的に調査・分析しており、各種記事はそれらの調査結果に基づいて構成しています。

【受信趣味をもっと楽しむ】おもしろ無線用語集

無線の世界には、不思議でユニークな用語が数多く存在します。本記事では、航空無線、デジタル無線受信やアマチュア無線の実践でよく耳にする専門用語をわかりやすくまとめました。気になる用語から各種記事にリンクで飛べますので、知識を広げながら無線ライフをより楽しんでください。

関連リンク

受信・無線一般用語

用語 読み方/概要 意味・解説
ゼロイン ぜろいん USBやLSBで人声が自然に聞こえるよう、正確な周波数に微調整して最適化する操作。SSBでは数Hz単位の調整が重要。
QSY きゅーえすわい 周波数変更の合図。交信中に「QSYします」と言えば周波数を変えることを意味する。→アマチュア無線用語の解説記事
QRM きゅーあーるえむ 他局からの妨害(ノイズではなく、他局との混信)を表す。
QRN きゅーあーるえぬ 自然由来のノイズ(雷など)による受信障害。
スプリアス すぷりあす 不要な混信電波。送信機から意図せず出る電波で、総務省の規制対象。
スキャン すきゃん 登録された周波数を順に自動的に受信して、電波が出ているチャンネルを探す機能。
プリセット ぷりせっと 事前に記憶・登録された周波数。ミリタリーエアバンドや消防無線などで使用される。
エアバンド 航空無線 VHF帯(118~137MHz)を中心とする航空関連通信。軍用・自衛隊はさらに上の138~142MHzまで使う。
HF 「High Frequency」=短波 3~30MHzの周波数帯域。国際線の洋上管制、海上通信、軍用無線(スパイ通信含む)のほかアマチュア無線も使用する。
VHF ぶいえいちえふ 「Very High Frequency」。30~300MHz。民間航空、鉄道無線、消防無線など多くの業務で利用される帯域。
UHF ゆーえいちえふ 「Ultra High Frequency」。受信趣味では主に200MHz〜300MHz帯のミリタリーエアバンド(米軍/自衛隊)を指す。
セルコール 航空機に送られる識別音信号 HF帯や洋上管制などで使用される「ピーピー音」による自動選択呼出。IC-R6ではSSB非対応のため、音だけ聞こえる。
アンテナチューナー アンテナと無線機の整合器 無線機とアンテナの間に挿入し、両者のインピーダンスを最適化する装置。アンテナの長さや形状が理想的でなくても、送信電力を効率的に放射でき、無線機への負荷や損失を軽減できる。特にワイヤーアンテナや自作アンテナを使うHF帯で重要。受信機においてもアンテナと入力回路のインピーダンスが合っていないと、受信感度が低下したりノイズが増加するため、アンテナチューナーを介することで、受信信号を効率よく回路に取り込める。
空耳 そらみみ 実際には信号がないのに、何か聞こえたように感じる受信マニアあるある。
歯抜け 受信機における受信できない帯域 メーカーや団体の自主規制により、特定周波数帯が受信できないノーマル機の仕様のこと。例えば、IC-R6のノーマル版ではUHF帯域において、受信可能帯が大きく削られており、航空自衛隊のGCIが受信できない。それを解消するのが販売店や個人による「受信改造」。
フルスケルチ スケルチを最大に絞ること ノイズを一切通さないようにスケルチ設定を強くすること。通常は受信感度の確認時に解除する。
スキャン 周波数を自動で巡回受信すること 登録された複数の周波数を一定間隔で巡回し、電波の有無を確認する機能。
カーチャージャー電波 ノイズの一種 車載充電器などから発生する不要電波。令和7年、航空無線にも重大な影響があると総通が指摘。
スプリアス 不要放射 意図しない周波数に出てしまう電波。法規制対象になることもあり、測定で検出される。
ゴースト 混信・誤同調による偽の受信信号 実在しない信号やノイズが特定周波数で聞こえる現象。安価な受信機で起きやすい。
コマンド改造 ソフトウェアによる受信機の機能拡張 隠しモードを呼び出すなど、受信範囲や機能を内部操作で広げる技法。ハードウェア改造とセットが多い。ただし、保証外になることも。RL誌ではDJ-X100の隠し機能を解放しようとコマンド入力したところ壊してしまい、アルインコに修理に出したところ保証外として何万円もの修理費を請求されたとして注意喚起している。
クローニング 受信機のメモリ等をPCで編集する作業 メモリーバンクの一括編集やバックアップが可能。一般にはパソコン、専用ソフトと専用ケーブルを必要とする。
手打ち 人力による受信機へのモリー入力作業 上述のソフト+PCによるメモリー作業を直接手で(人力)行うこと。数百個ともなれば非効率で大変な労力であり指もつる。
空電 雷など自然由来のノイズ 特に短波帯で発生するバリバリッという破裂音。AMラジオ受信時でもおなじみ。→マンガ『カモシカ』で解説
トランク追尾 業務無線の多重化通信を追う機能 複数の周波数で構成されるトランクシステムを自動で追尾して受信する技術。
デコード デジタル音声の復調 暗号化されていないデジタル信号をソフトウェアや受信機で復調すること。
業務無線 主に企業の周波数帯 タクシー・警備・その他一般業務通信に使われる帯域。昔はここにアナログの警察・消防無線も入っていた。
ユーティリティ無線 業務無線一般の呼称 U局とも呼ぶ。80年代のRL誌では全国の「ユーティリティ無線局訪問」という企画が掲載されている。官庁もあり、よく取材許可が出たなあと興味深く、貴重な資料である。
常連局 よく出る無線局 決まった時間や周波数に現れるアマチュアや業務局。マニアの間で有名な存在も。
モニター 受信のみの運用 送信せず、受信のみを「モニター」「ワッチ」と呼ぶ。聞いていないふりしてしっかりきいてることをタヌキワッチと呼ぶ。
中波DX 遠距離中波受信 国内外の中波ラジオ局を長距離で受信する趣味分野。季節と時間帯の条件が重要。
ナローFM 帯域の狭いFM変調 通常のFMより周波数占有幅が狭く、業務無線や特定小電力無線などで使用。
落ち 通信が切れること 通信がフェードアウトしたり、相手局が応答しなくなることを「落ちた」と表現。
抑圧波 SSBでカットされる搬送波 SSB方式では搬送波を抑圧して送信することで、効率的に遠距離通信を可能にしている。
医療無線 ドクターヘリの専用無線 VHFの140MHz帯(アナログFM)で行われる。基地病院との連絡が主。事故概要、氏名以外の患者情報をやり取り。
パーシャルリセット 設定の一部だけ初期化 受信機などで、メモリー内容などを残して周波数設定など一部だけリセットする操作。
オールリセット 全設定の初期化 受信機を完全に工場出荷状態に戻す操作。メモリーやカスタム設定もすべて消去される。
メモリーバンク 受信周波数の保存領域 受信機に登録する複数の周波数グループ。例えば「消防」「航空」「自衛隊」などで分類できる。
プリセットメモリー 工場出荷時に登録された周波数メモリー 便利だが、オールリセットを行うと完全消去され、悲劇が起きる。クローニングソフトで復旧可能。
ヒット 通信を受信できた瞬間 サーチ中に電波をキャッチした状態。例 :「最近、xxxMHz帯で複数ヒットするけどなんだこれ?」
オープン スケルチが開いた状態 電波を検知して音が聞こえている状態。逆に電波が弱いと「閉じる」。または交信が終わり、周波数の占有が開放された状態。
マーカー発振器 周波数目盛りを較正するための発振器 無線受信機や通信機器の周波数目盛りやチューニング精度を確認するための信号源を発する調整機器である。一定の既知周波数でパルス信号や連続波を送出し、受信機に入力することで、周波数表示の誤差や安定性を簡単にチェックできる。航空無線や固定通信の受信機整備、実験、測定用途に用いられ、周波数管理や受信精度の確認に欠かせない。
ショートスキップ 近距離でもEスポ伝搬 電離層のE層反射で、100~500km前後の範囲に強く入感する短距離スキップ伝搬。夏場のVHFで発生。
ドリフト 周波数ズレ 受信機の内部発振器の誤差により、周波数がじわじわずれる現象。HFで起こりやすい。
試験電波 試験のために発射される電波 航空局や鉄道無線などが、機器点検などのために出す定常信号。時報的な性格もある。
カーチャンク レピーターのチェック操作 PTTを一瞬押してすぐ離すことで、レピーターが作動するかチェックする行為。いたずらとして用いられることも。
レピーター 中継局 電波の届く範囲を広げる無線中継局。送受信で周波数が異なる。90年代は広域レピーター荒らしが続発。
アクセス音 レピーター起動時の音 レピーターが信号を受けた時に出す確認音。ビープ音など。エリア外ではこれのみ聞こえる。
トーンスケルチ CTCSSによるスケルチ制御 特定のサブオーディオ信号が含まれる時だけ音声を出す機能。レピーターアクセスや混信防止に必須。
DCS デジタルコードスケルチ CTCSSのデジタル版。音声ではなくビット信号で制御。業務無線や新型アマチュア機で使用。
カスケード 中継局の多段接続 複数のレピーターを連携して広域通信を可能にする技術。広域災害対策などで使用。
スプリット 送受周波数の分離 受信と送信で異なる周波数を使う設定。レピーターアクセスに必須。
PLトーン Private Line Tone モトローラ社の商標的呼び名で、CTCSSのこと。アナログFMで使われる。
デジピーター デジタル中継局 デジタル無線で使われる中継ノード。
リモートリンク 遠隔接続型レピーター インターネットや専用回線で遠方のレピーターを連携。VoIP技術などが利用される。
スケルチテール 送信終了時のノイズ尾 キャリアが切れた直後に出るノイズ。レピーターやモービル機で独特のクセがある。
バンクスキャン スキャンの方式 主に無線の業種別(カテゴリー別)に分けたバンクをスキャンすること。
SMA アンテナ接栓の規格のひとつ スクリュー式の小型規格で、広帯域受信機やハンディ機に多い。一部機種では逆SMAタイプもある。
ノイズ 電波受信における雑音 人工的なもの(機器や電線由来)と自然的なもの(雷や宇宙由来)がある。
受信改造 市販の「歯抜け受信機」への改造 本来の仕様外の周波数を受信できるようにする改造(合法)。というか、歯抜け受信機(ノーマル)は買ってはいけない。
送信改造 市販のアマ機への不正な改造 例として145MHzのアマ機を改造して147〜149MHz(かつての官庁の無線帯域)でも電波を出せるようにする違法改造。警察無線、消防無線を妨害する悪質例が多かった。摘発された彼らのほとんどは過激派ではなく、マニアだったという。
逆トーン 集中制御式トーン 連続キャリア方式の集中基地局や列車無線で用いられる。
テンキー 受信機前面にある数字入力キー 周波数の直接入力(手打ち)に使う。主に高級機に搭載されている。あれば便利だが、なくても困らず、テンキーレスのIC-R6は使いやすくベストセラー。
耳S 「耳によるSメーター」の略 受信者が実際の聞こえ具合で電波強度を判断する主観的なレポートを指す。
ATIS 「Automatic Terminal Information Service」 空港の気象・滑走路情報などを自動音声で繰り返し送信する放送。→ATIS周波数や聞き方を解説
減衰 げんすい 信号強度が距離や障害物などで弱くなること。
見通し距離 みとおしきょり 無線通信において、障害物の無い場合に電波が届く理論上の直線距離。
ER-VHF Extended Range VHFの略 通常のVHF帯よりも遠距離かつ広域通信を意識した拡張利用。航空通信の文脈で使われる。
サーチ 受信機における周波数自動探索機能 一定範囲をスキャンし、電波が出ている周波数を検出する。
ノードナンバー VoIPシステムの識別番号 EchoLinkやWIRESなどで使われるインターネット接続中継局の識別番号。
FIR Flight Information Regionの略 国際的に定められた「航空情報区」で、各国の航空管制機関が管轄する空域分け。
VFO Variable Frequency Oscillatorの略 周波数を任意に設定して受信・送信するモード。
ワイドFM 日本における90〜95MHzのFM放送 AMラジオの難聴地域対策として始まった。2028年のAMラジオ放送廃止後、こちらに移行される予定。
AGC Automatic Gain Controlの略 受信入力レベルを自動で制御する機能。
AFフィルター オーディオ段で特定の音域を強調・抑制するフィルター。
内部発信 受信機が自ら発生させる周期的電気信号 スプリアス源かつ、スキャン時に停止する要因。DJ-X81ではUHF帯に30もの内部発信があると専門誌で検証報告あり。その点、IC-R6はほとんど内部発信がないため、GCI探しに最適。
レディオチェック 機器の試験 通話確認のために相手局に声をかける際の慣用表現。「Radio check, how copy?」
SCPC Single Channel Per Carrierの略 1つの搬送波に1つの通信チャネルを割り当てるシステム。簡潔にいえば「一波一回線方式」であり、音声通話や専用線通信に多用されてきた。複数のユーザーが共有するマルチチャネル方式(TDMAやFDMA)と比較すると、回線品質は高いが周波数利用効率は低い。
TDMA 時分割多元接続方式 複数の通信を時間でスロット分けして同じ周波数を共有する方式。携帯電話や衛星通信で使われ、ディジタル無線の基本的な多重化方式のひとつ。例えば「自分の時間枠」でだけ送受信し、他の時間枠は別ユーザーが利用するという形で効率化している。→【外部リンク】東京消防庁の無線だけ互換性ないTDMA方式の理由(ラジオライフ公式)
基地局 きちきょく 固定設置された(主に業務)無線局。自宅運用でのアマチュア無線では「固定(局)」と呼ぶのが一般的。
移動局 いどうきょく 車両や携帯機器など移動しながら運用する局。アマチュア無線のモービル運用では「モービル」と呼ぶのが一般的。
SSB エスエスビー 「Single Side Band」。主に短波で使われる抑圧搬送波単側波帯方式。USB(上側波帯)とLSB(下側波帯)がある。一般的にSSBといえば、LSBとUSBのどちらかを使うことを意味する。
LSB エルエスビー 「Lower Side Band」。SSBの一種。短波帯などで使われるSSB方式の一つ。搬送波の下側にある周波数成分(下側波帯)のみを利用する音声通信モード。アマチュア無線では7MHz帯などで主に使用される。
USB ユーエスビー 「Upper Side Band」。LSBの対で、搬送波の上側の周波数成分(上側波帯)のみを利用する方式。主に航空無線・海上無線で使用される。アマチュア無線では14MHz以上の帯域で主に利用。
CDMA しーでぃーえむえー 携帯電話などで採用された拡散スペクトラムの多元接続方式。
ステップ 受信機の周波数可変幅 例:5kHzステップ、12.5kHzなど。1kHzまで選択できないと洋上管制など受信できないので注意。
ユニデン 企業名 海外の代表的な受信機・スキャナーメーカー。「ベアキャット」が人気。
Sメーター 受信信号強度を示すメーター S1〜S9+で表記され、「シグナルレポート」は信号強度を自局と相手局で互いに交換するので「レポート交換」とも呼ぶ。
ヘリテレ連絡波 ヘリコプターテレビ中継システム 警察・消防の航空隊が使用するヘリテレの運用のために交わされるアナログの連絡用周波数
自衛隊無線用語 『了解』の意味。
送れ 自衛隊無線用語 『どうぞ』の意味。
SDR Software Defined Radioの略 ハードウェアではなくソフトで変調・復調を行う方式の受信。
プリセット 受信機の機能 あらかじめ設定された周波数や機能。
ローVHF 30〜50MHz帯の低いVHF帯域 とくに陸上自衛隊の無線で利用されている。50MHzはアマチュア無線でも。
ACARS えいかーず ACARS(Aircraft Communications Addressing and Reporting System)は、航空機と地上局間で運航情報や機体状態、を自動的に送受信するシステム。パイロットの手動通信負担を軽減し、運航管理や安全性向上に寄与する。通常はVHFや衛星通信を用いて送信され、航空会社の運航管理センターで受信される。民間航空の運航効率化や、フライトログの自動記録にも活用されており、航空無線マニアの間では受信観測対象としても知られる。
ADS-B えーでぃーえすびー ADS-B(Automatic Dependent Surveillance–Broadcast)は、航空機が自らの位置、速度、高度などの航行データを衛星や地上局に自動送信するシステムである。ACARSが運航情報や機体状態などを管理目的で送受信するのに対し、ADS-Bは航空管制や他機への位置情報提供と共有が主目的。ADS-Bは誰でも受信でき、マニアはリアルタイムの飛行追跡に使う。
スペアナ スペクトラムアナライザーの略 周波数ごとの電波強度を表示する計測器。
乱数放送 スパイ通信 短波帯で流される数字列読み上げ放送。警察庁警備局(公安)や自衛隊の監視対象。
モビホ 「モービルホイップ」の略 車載用ホイップアンテナ。マグネットベースで簡単にベランダ設置できるため、手軽に受信環境を改善できる。
ロッドアンテナ 伸縮式の棒状アンテナ 携帯ラジオに多い形式のアンテナ。受信機でも携帯性と感度が良いことから人気。曲がりやすいため注意。
スキップ現象 電離層反射により短波が遠方に届く現象 短波伝播で、近距離にも遠距離にも届かず、電波が届かない中間の範囲をスキップゾーンという
短波帯 3〜30MHz帯の周波数 電離層反射により、地球規模の通信が可能。
中波帯 ちゅうはたい AMラジオ放送などの0.5〜1.7MHz帯。
超長波 3〜30kHz(波長10〜100km) 海中を伝わりやすく減衰が少ないため、潜水艦との通信など、特殊な長距離通信に用いる。アンテナが巨大。例:ヴァールベリの無線局
Japanese Slot Machine 特別な自衛隊の無線局 海上自衛隊の無線設備から送信される暗号通信(デジタル)とされている。こちらで解説
伝播 でんぱん 電波が空間を伝わる現象全般。
クローズコール ユニデン製スキャナーの機能。 近傍の強力な電波を瞬時に捕捉する。パトカーのそばや自衛隊駐屯地イベントで使うと・・。
周波数カウンター 入力信号の周波数を測定する機能 電子回路で発生しているさまざまな周波数を数値として数字で表示する測定機器である
電磁波 光・赤外線・無線波を含む波動。 無線通信の基盤。
バンドエッジ 周波数帯域の上下端 法令で規定された周波数帯域の上下端および、受信機で特定帯域をスキャンする際に設定する範囲の上下端。
バンドパスフィルター 特定周波数帯とそれ以外を選別する 例えると「特定の音だけを通す耳栓」。
アッテネータ Attenuator 信号を意図的に弱くする装置。強すぎる電波が受信機に入ると飽和して混変調が起きる → 少し弱めて安定させる。 例えると「眩しすぎるライトをサングラスでちょうど良くする」感じ。 受信機には「ATT」スイッチが付いてることも多い。
第二高調波 本来いらない2倍周波数の副作用(ノイズ) 送信した周波数の2倍の周波数で勝手に出てしまう不要な電波。 例えば、145MHzで送信 → 290MHzにも弱い電波が出る。 これが他の通信を妨害する原因になるので、無線機は「ローパスフィルター」で抑え込む設計になっている。 ちなみに、実際の市販アマチュア無線機は「高調波抑圧 −60dB以下」みたいな規格を守って作られている。
感度 受信機が弱い電波を受ける性能 一般的には感度の高い受信機が優秀だが、混変調の少なさなども総合的に判断したい。
混変調 ゴースト信号 複数の電波が一つの受信回路やアンテナ内で混ざり合い、元の電波にない周波数が新しく発生してしまう現象
スケルチ 雑音抑制回路 信号が無い時は雑音を遮断し、信号が入ると音を出す。
バンク  メモリ周波数を分類する仕組み パソコンで言うところのフォルダー。航空、業務、鉄道など分けてメモリーできる。
バンクリンク 連結検索する機能 異なるバンクを連結してリンクできる受信機の機能。
ファンクションボタン 受信機の機能 多機能を切り替えるためのキー。
マルハマ 企業名 かつて存在した日本の受信機メーカー(マルハマ通商)。一部で人気があった。
イメージ受信 本来の周波数じゃないのに“鏡”の位置で信号が聞こえてしまう現象。
GCI Ground-Controlled Interception 地上要撃管制。日本航空123便事故を巡っては偵察機型のRF-4EJが123便の状況確認のため、百里から離陸、追尾補足、通常のスクランブル同様、基地とGCIで交信していたという報告が1985年当時の『ラジオライフ』に掲載されている。海・山論争は割と有名だが、UHF・VHF論争もある(123便と戦闘機は当時、直接交信できたのか?というもの)。
サービスモード  マルハマRT-550DXの機能 ある特定の周波数を受信するための点検・調整用に隠された機能らしい。
ラジオライフ 専門誌名 受信趣味の裾野を広げる一助として活躍中の専門誌。略称は『RL』。キャラはコウモリ。2025年、月刊から2ヶ月に一度の隔月発行に。なお、当サイトのソース元として活用させていただいております。
おもしろ無線 業務用無線全般の俗称 ラジオライフ誌が広めたワード。ムック本「おもしろ無線受信ガイド」シリーズも見逃せない。
ユピテル 企業名 主にレーダー探知機を販売する日本メーカー。かつては広帯域受信機も製造販売しており、人気が高かった。
大井松田吾郎 人名/ライター パトカー写真の第一人者にして、警察無線解説、受信機レポートなどRLで多方面で活躍する専門家兼プロライター。シリーズ『パトカーマニアックス』では、高い撮影技術による覆面パトカーの写真に加え、警察無線機の最新事情やカラーを楽しく伝える姿勢が支持されている。愛称は師匠。
横山公一 人名/漫画家 主に80年台後半から90年代ラジオライフを美少女キャラで彩った専属漫画家。『NORI子ちゃん』、『むせん部部活中!』など同人誌等でも活動。親しみやすい絵柄と四コマ漫画などでGCIから覆面パトカーまで幅広いネタを大出力で放つ唯一無二の漫画家。関鉄観光バスのマスコットキャラのデザインを担当。
森伸之 人名/イラストレーター 90年代の著名なイラストレーターで、一般的には「制服女子高生専門絵師」として知られるが、RLでは同じ制服女性でも、女性公務員(警察・自衛隊・消防・海保・消防団などを“公ギャル”と呼んだ)専門絵師として活躍。あまり知られていない森伸之のもう一つの顔である。
公ギャル 女性公務員(制服系)の俗称 RLの人気企画の一つだった「女性警察官投稿写真コーナー」。特に公開行事での華やかなカラーガード隊員の写真が多く投稿された。90年代には自衛隊にも女性が増え、WAC・WAVE・WAF(女性陸海空自衛官)の写真も増加した。しかし、一部のマニアは趣旨を理解せず、やす子のような屈強な女性自衛官ばかりを送ってくることもあったという。
カブリ かぶり 強力な隣接信号によって受信音が潰れる現象。
無線従事者 国家資格を持つ人のこと アマチュア無線技士の資格者と、正式名称ではないが、いわゆる「プロ(本職)」に大別できる。
航空無線通信士 国家資格の名称 本職の事業用航空機のパイロットが取得する国家資格
航空特殊無線技士 国家資格の名称 主に趣味のグライダーや軽飛行機などのパイロットが取得する国家資格。航空運送事業以外の一部の営利業務でも使用可能。
ワッチ 英語の「watch」 「観察する=注意して聞く」などという意味
2波同時受信 広帯域受信機の機能 二つの周波数を同時に受信できる機能。搭載される機種は比較的高価(例:IC-R15、IC-R30、AR-DV10など)
航空局 国土交通省の航空行政当局 自前の航空機も配備する
消防無線 消防専用の無線周波数 厳密には指令波、救急波、活動波がある。東消を除き、2015年までアナログだったため、誰でも受信可能だった。現在はデジタル化しているが、466MHz帯はアナログのため受信可。詳しい消防無線周波数はこちら。
警察無線 警察専用の無線周波数 デジタル無線。受信不可能。80年代のおもしろ無線の基本といえばこの“Pチャン”だった。MPR、APR、そしてIPRと変遷してきた。
アクションバンド電波 専門誌名 RLの元編集長が87年に創刊したかつてのRLのライバル視。略称はAB。キャラはエビ(海老)。送信改造を解説するなど過激な編集方針。2005年に廃刊。無線受信を趣味とする人を当時「アクションバンダー」とも呼んだ一方、RL誌ではAB誌創刊後は「おもしろ無線」と呼び替えたようだ。1992年の映画『七人のおたく』において「受信おたく」役の少女を監修。
GPアンテナ グランドプレーンアンテナ インピーダンスが約37Ωの不平衡アンテナ
TLアンテナ 警察車両用アンテナの一種 (この趣味界隈では)90年代の自動車電話用アンテナを模した覆面パト用アンテナのこと。一部で現役。
TAアンテナ 警察車両用アンテナの一種 (この趣味界隈では)カーナビ&カーテレビ用ダイバシティアンテナを模した覆面パト用アンテナのこと。
ユーロアンテナ 警察車両用アンテナの一種 (この趣味界隈では)『MG-UV-TP』のこと。150MHzと350MHzの2波共用。つまり…市販されていないが、技術的には351MHzのデジ簡でも使える。しかし、電波法では「違法」。なお、外見そっくりのタクシー無線用アンテナ『MG-450-TP』が市販されており、こちらはアマチュア無線の430MHzでマッチング良好。
ハンガーアンテナ 警察無線用アンテナの一種 覆面パトカーの車内にさりげなく置かれている衣類用ハンガー…に擬態した無線アンテナ。これは便利だ!
移動警電 警察無線の一種 警察部内用の内線電話(FMでMCA方式)。外線発信も可能。廃止統合。
WIDE 警察無線の一種 移動警電の後継。Wireless Integrated Digital Equipment―統合デジタル無線機器。最新のIPR無線に統合。
コネクタ アンテナの接栓およびその各種タイプ ねじ込み式のSMA型、着脱容易なクイック・リリース式のBNC型、高強度ネジ式のM型、業務用でロスの少ないN型がある。
ちびまる子ちゃん コミック及びアニメ作品 90年代に放映された回「まる子、アマチュア無線にあこがれる」がハムに知られている。
すがやみつる 人名/漫画家 ハム漫画家。国家試験の参考書でお世話になった人も多い。「マイコン刑事」ではアマ局のレピーターの仕組みが描かれる。
ミームいろいろ夢の旅 アニメ作品 80年代アニメ。アマチュア無線を扱った回はハムにほとんど知られていない(当サイトが発掘・紹介したので大手サイトは言及し難い?)みんなの大好きな「2アマ(1アマかも)の少女」が出るのに…。やっぱ“萌え”じゃなきゃダメなの?
崖の上のポニョ アニメ作品 2008年に公開されたジブリアニメ。劇中で嵐の最中、女性がアマチュア無線の50MHzで夫を呼び出すも応答なし。
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