アマチュア無線の世界では、ある時期になると、CQの呼び出しにおいて「コンテスト」と付けて送信する無線局が増えてまいります。
例 「CQコンテスト、CQコンテスト、こちらはJA …」
この際に交換される数字は「コンテストナンバー」と呼ばれており、これは一定の時間内にどれだけ多くの局と交信できるかを競う「コンテスト」という無線イベントに参加していることを意味しています。
コンテストナンバーは、主催者の規定に基づいて定められており、通常、信号強度やエリア番号、シリアル番号などを含む形式となっています。
なお、アマチュア無線における楽しみの一つに「アワード」の取得があります。アワードとは、JARL(日本アマチュア無線連盟)やその地方支部、アマチュア無線クラブ、新聞社などの団体が主催する認定制度で、多くの無線局と交信し、その内容をQSLカード等で証明することで取得できます。アワードには記念状や賞状が発行されることが多く、熱心に挑戦する無線局も多く見受けられます。
アワード制度の詳細については、JARL公式ウェブサイトの「アワード案内」ページをご覧ください:
http://www.jarl.or.jp/Japanese/1_Tanoshimo/1-2_Award/
また、アマチュア無線の運用形態として、離島や人の少ない地域などに移動して交信を行う「ペディション(移動運用)」も人気があります。たとえば、100の郡との交信で取得できる「JCG(Japan Century Gun)」アワードなどがその一例です。局数の少ないエリアからの運用は非常に注目されるため、多数の局から一斉に呼び出しがかかる「パイルアップ」が起こりやすくなります。
このように、アマチュア無線には技術的な楽しみだけでなく、交信記録を通じた交流や挑戦といった多彩な魅力が詰まっています。
海外でのアマチュア無線運用
最近では海外旅行に行く人も昔に比べ圧倒的に多くなってますよね。そして日本国内でアマチュア無線をされる方は、外国でも運用したいと思うものではないでしょうか。
実は相互協定を結んでいる国に限っては日本の従事者免許での運用が可能です。
現在、日本のアマチュア無線従事者免許証は、相互承認協定を結んでいる11カ国で使用可能です(要申請):
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アメリカ
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カナダ
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ドイツ
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フランス
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オーストラリア
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韓国
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フィンランド
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アイルランド
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ペルー
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ニュージーランド
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インドネシア
運用には、各国の主管庁への事前申請と許可が必要です。許可取得までに60日程度かかる場合もあります。
また、日本の個人局免許を所持していれば、米国のクラブ局設備をゲストとして運用することも可能です。
詳しい情報はJARLの海外運用案内をご確認ください:
https://www.jarl.org/Japanese/8_World/8-1_overseas/8-1_Overseas.htm